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2章
お祭り開催 その10
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遅くなってすいません。インフルエンザになったりで体調を崩してしまって。
短めですが書きあがった分だけ出します。_(_^_)_
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
いい顔をしたままパーティーの会場である店に出ていく男達、大丈夫だろうと控室から顔をのぞかせてみる。
みんな座る前にくじを引いてその番号の場所に座っていく。
男子が終ると今度は、女の子たちが入って来た。男共とは違ってくじを引くごとにきゃいのきゃいのと騒いでいた。
そんな様子を男共はあのいい顔で眺めている。
なかなか男達も落ち着いていいじゃないかと思っていたのだがよく見ると‥‥‥みんな貧乏ゆすりしてる?あれ?組んだ指がせわしなく動いている奴?やたらと水を飲んでる奴?キョロキョロしてる奴。
「あ、遂に顔まで崩れ出した。いい顔じゃなくなった」
聞こえる距離ではないはずだが、その言葉を言い終わる前にさっきの良い顔になる前の顔に戻っていった。
控室でヤキモキしていたら店主のアダムさんが近くに来て俺に話しかける。
「ヒデさん、男の子達大丈夫かな?最初はいい感じだったんだけど、女の子達が目の前に座り始めたら急になんか落ち着きがなくなったというか、今にも逃げ出しそうなだけど」
「俺が進行の係で少し場をなごませてきますね。始まっちゃえば何とかなりますよ。きっと」
俺がそう言うと待ってましたとばかりにアダムさんが肩を叩いてきた。
「おお、そう言ってくれると思ったよ。頼んだよ。私はこれから出す料理のチェックもしないといけないからね」
そう言って急ぎ足に調理場に入って行った。
俺は少し陽気に控室から出て会場である店内に入って行く。
「はーい、みなさん席のくじを引いてくれましたか?番号は間違ってないですねー。ハイハイ、それじゃあ、早速自己紹介から入って行きましょうかー。まず、私は今回お手伝いをしているヒデといいます。普段は冒険者ギルドの診療所で回復師をしています。好きな事はのんびりする事です。あーそうだ、ケガや調子が悪くなったりしたら直ぐにギルドに来て下さいねー」
ここでいったん言葉を切って周りのみんなを見る。
すると女の子の方から拍手が聞こえてきた。それにつられるようにみんなが拍手をする。
「ハイ、こんな感じで一人ずつ自己紹介していきましょうか。男の私がやったので今度は女の子から行きましょう」
そう言って丁度良く端に座っているランさんを見てお願いする。この人なら物おじせずやってくれそうだ、知り合いだからフォロー出来るし。
えー、私?などと照れながらも引き受けてくれた。
自己紹介が終わった後にランさんはPTのリーダーで頼りがいのある人なんですよー、と付け加えたり。他の人の時言葉が短めの人にはこちらから少し質問して答えてもらったりと、色々と男女問わずみんなに情報を渡していく。
そんなこんなをしている間にやっと男達がさきほどの顔になって来た。
そしてあの光りを取り戻した。(歯の)
フリータイムの時間になりみんな席を動いてお目当ての子に話しかけたりしている。もう大丈夫そうだ。
俺はその姿を見届けるとアダムさんに後の事をお願いしてスタッフルームに向かう、その途中足を止め店内に振り返る。
すると男達全員がこちらを見ていた。その男達に向かってサムズアップしてニカッと笑みを送る。
男達は待ってましたとばかりにサムズアップをして笑みを返す。
そうして俺は10の光り(歯の)に見送られて店を出るのだった。
「まあ、大丈夫だろ。変な自信つけて暴走しなければ‥‥‥他も回らないといけないしな」
そんな独り言を言って若干後ろ髪をひかれながら店を後にする。
次に向かったのはポイントカードの引換所と街の名前付けの申込所が一緒になっている広場に向かう。
町の名前募集は匿名で出してもらってそこから選考することになった。俺的にはなんかフワッとしすぎて嫌だったがヒューイさんに絶対管理しきれなくなるからと押し切られてしまった。
まあ、あの混み方からしてそれが正解なのだろうと思った。
街の人達だけでなく他から来た人も気軽に申し込みが出来るので結構な数になっている。
そんな様子を眺めていると会場の近くで身なりの良い男と職員が話しているのが見えた。よく診ると職員の方が困り顔で説明している感じなのだが、顔見知りの職員なので直接声をかけてみる。
「どうしたの?何かあった?」
急いで駆け寄ってそう言うと職員の子が俺の顔を見てホッとした顔をして説明してくれた。
要約すると多額の寄付をするから名前を付ける権利をよこせという事らしい。まあ、こんなのも出てくるだろうとは思ってはいたけど、会場で直接言ってくるとか流石に考えてなかったよ。さてさてどうしようかな。
呆れ顔を営業スマイルで隠して身なりの良い男に向かって話す。
「お客様そういった行為は禁止していますので、お客様のご希望に添えません」
身なりの良い男はまさか断られとは思いもしなかったのか物凄い不愉快な顔をし出した。
「貴様私がだれだか知っていて断っているのか?」
少し胸を反らしている男を見るが見た事ない顔だったので隣にいた職員の人にコッソリ聞いてみた。
「何でもとなり街で結構大きな店の商人さんらしいですよ」
さっき自分で言ってましたと付け加えて教えてくれた。
自称かよ、さてどうしよかなーと考えていると横から声をかけられた。
短めですが書きあがった分だけ出します。_(_^_)_
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いい顔をしたままパーティーの会場である店に出ていく男達、大丈夫だろうと控室から顔をのぞかせてみる。
みんな座る前にくじを引いてその番号の場所に座っていく。
男子が終ると今度は、女の子たちが入って来た。男共とは違ってくじを引くごとにきゃいのきゃいのと騒いでいた。
そんな様子を男共はあのいい顔で眺めている。
なかなか男達も落ち着いていいじゃないかと思っていたのだがよく見ると‥‥‥みんな貧乏ゆすりしてる?あれ?組んだ指がせわしなく動いている奴?やたらと水を飲んでる奴?キョロキョロしてる奴。
「あ、遂に顔まで崩れ出した。いい顔じゃなくなった」
聞こえる距離ではないはずだが、その言葉を言い終わる前にさっきの良い顔になる前の顔に戻っていった。
控室でヤキモキしていたら店主のアダムさんが近くに来て俺に話しかける。
「ヒデさん、男の子達大丈夫かな?最初はいい感じだったんだけど、女の子達が目の前に座り始めたら急になんか落ち着きがなくなったというか、今にも逃げ出しそうなだけど」
「俺が進行の係で少し場をなごませてきますね。始まっちゃえば何とかなりますよ。きっと」
俺がそう言うと待ってましたとばかりにアダムさんが肩を叩いてきた。
「おお、そう言ってくれると思ったよ。頼んだよ。私はこれから出す料理のチェックもしないといけないからね」
そう言って急ぎ足に調理場に入って行った。
俺は少し陽気に控室から出て会場である店内に入って行く。
「はーい、みなさん席のくじを引いてくれましたか?番号は間違ってないですねー。ハイハイ、それじゃあ、早速自己紹介から入って行きましょうかー。まず、私は今回お手伝いをしているヒデといいます。普段は冒険者ギルドの診療所で回復師をしています。好きな事はのんびりする事です。あーそうだ、ケガや調子が悪くなったりしたら直ぐにギルドに来て下さいねー」
ここでいったん言葉を切って周りのみんなを見る。
すると女の子の方から拍手が聞こえてきた。それにつられるようにみんなが拍手をする。
「ハイ、こんな感じで一人ずつ自己紹介していきましょうか。男の私がやったので今度は女の子から行きましょう」
そう言って丁度良く端に座っているランさんを見てお願いする。この人なら物おじせずやってくれそうだ、知り合いだからフォロー出来るし。
えー、私?などと照れながらも引き受けてくれた。
自己紹介が終わった後にランさんはPTのリーダーで頼りがいのある人なんですよー、と付け加えたり。他の人の時言葉が短めの人にはこちらから少し質問して答えてもらったりと、色々と男女問わずみんなに情報を渡していく。
そんなこんなをしている間にやっと男達がさきほどの顔になって来た。
そしてあの光りを取り戻した。(歯の)
フリータイムの時間になりみんな席を動いてお目当ての子に話しかけたりしている。もう大丈夫そうだ。
俺はその姿を見届けるとアダムさんに後の事をお願いしてスタッフルームに向かう、その途中足を止め店内に振り返る。
すると男達全員がこちらを見ていた。その男達に向かってサムズアップしてニカッと笑みを送る。
男達は待ってましたとばかりにサムズアップをして笑みを返す。
そうして俺は10の光り(歯の)に見送られて店を出るのだった。
「まあ、大丈夫だろ。変な自信つけて暴走しなければ‥‥‥他も回らないといけないしな」
そんな独り言を言って若干後ろ髪をひかれながら店を後にする。
次に向かったのはポイントカードの引換所と街の名前付けの申込所が一緒になっている広場に向かう。
町の名前募集は匿名で出してもらってそこから選考することになった。俺的にはなんかフワッとしすぎて嫌だったがヒューイさんに絶対管理しきれなくなるからと押し切られてしまった。
まあ、あの混み方からしてそれが正解なのだろうと思った。
街の人達だけでなく他から来た人も気軽に申し込みが出来るので結構な数になっている。
そんな様子を眺めていると会場の近くで身なりの良い男と職員が話しているのが見えた。よく診ると職員の方が困り顔で説明している感じなのだが、顔見知りの職員なので直接声をかけてみる。
「どうしたの?何かあった?」
急いで駆け寄ってそう言うと職員の子が俺の顔を見てホッとした顔をして説明してくれた。
要約すると多額の寄付をするから名前を付ける権利をよこせという事らしい。まあ、こんなのも出てくるだろうとは思ってはいたけど、会場で直接言ってくるとか流石に考えてなかったよ。さてさてどうしようかな。
呆れ顔を営業スマイルで隠して身なりの良い男に向かって話す。
「お客様そういった行為は禁止していますので、お客様のご希望に添えません」
身なりの良い男はまさか断られとは思いもしなかったのか物凄い不愉快な顔をし出した。
「貴様私がだれだか知っていて断っているのか?」
少し胸を反らしている男を見るが見た事ない顔だったので隣にいた職員の人にコッソリ聞いてみた。
「何でもとなり街で結構大きな店の商人さんらしいですよ」
さっき自分で言ってましたと付け加えて教えてくれた。
自称かよ、さてどうしよかなーと考えていると横から声をかけられた。
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