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第五十三話 誤解
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「サンクレイア」
卓に料理の乗った皿を並び終え、全員が揃ったところで食前の挨拶を済ませる。
「ぅめぇー!」
食前の挨拶が済むなり、作りたてであろうハンバーグを碌に切り分けずに口いっぱいに頬張ったワタルがモゴモゴしながらそう叫ぶ。
「──あっつ!」
「ワタル、がっつきすぎ」
そして、案の定ハンバーグの熱に襲われ、慌てたようにハフハフとハンバーグを食べた終えたワタルが、慌ててランの差し出した水を流し込む。
何ていうか、忙しそうだな…。
俺の方では、珍しく隣に座るニコが肩をピッタリとくっつけてきていた。
「そんなしょげなくても良いじゃないですか?」
「……」
ヨハンさんとは対照的に、柔和な笑みを浮かべたフィンさんが彼にお酌をする。
「娘も、そろそろそういう年ですよ。そろそろ娘離れしてください」
「ゔっ──!」
思わず酒を吹き出しそうになってしまう。
ヨハンさんの機嫌が悪いことはわかっていたが、つまりはそういうことだったのか。
目的はわからないが、ニコが先行してここに来た時にそういう話をしたのだろう。
「大丈夫?」
「あぁ」
むせる俺の背中をニコが撫でる。さっきからニコの態度が変だと思ってはいたが、ここまでくると、もうわざとなのだろう。
取りあえずは、静観を決め込んでおくことにする。
「……」
先程までレオとヒナの二人の魚の骨を、甲斐甲斐しく取ってあげていたレオナが、信じられないものを見る目で俺の目を見つめてきた。
「誤解だからな?」
そう弁明を試みるも、彼女は納得しきれていないようで怪訝な視線を向けてくる。
レオナとは後で少し話をした方が良いかもしれないな。
「お兄ちゃん、魚」
「あぁ、悪い」
少し不機嫌そうな声色のユウが、俺に魚の骨を取るように求めてくる。年齢的には魚の骨くらい取れそうにも見えたが、少し甘えたい気分だったのだろう。
「ユウちゃん、良かったら私の魚あげま──」
「いらない」
オリビアが言葉を紡ぎ終える前に、ユウが投げやるような口調でバッサリと切り捨てた。
昼食後はヨハンさんに呼び出され、頑なに俺から離れようとしなかったユウだけを連れて彼についていく。
家にいたらまともに話なんてできそうになかったからな。
ニコの目的はわからないし、正直に答えて大丈夫だろう。何か特別な返事をする必要があるなら、先に何か言ってきていた筈だしな。
三人で川沿いに森を進む。お昼時だからか、昼食前まで川で遊んでいた子供達の姿もなくなっていた。
家を出てから数分歩いたところで、ヨハンさんが重い口を開いた。
「ルシェフ・ブラウン君。単刀直入に聞こうか。──その、娘とはどういう関係なんだい?」
昼食時のニコの行動を見ていたヨハンさんが、恐々と様子を見るように手で額を抑え、薄目を開けながらそう尋ねてきた。
「ただの冒険者仲間ですよ。《ストワルツ・ブレイズ》というパーティーにいた頃、オリビアと共に数人で一緒に活動していたんです」
「……信じてもいいのか?」
すがるような涙声で紡がれた彼の言葉に、大きく頷いて返す。
「そうか……なら、良いんだ……ようこそ、我が家へ。何もないところだが、ゆっくりしていってくれ」
「はい」
俺の言葉を聞いて安心したのか、表情の柔らかくなったヨハンさんと共に、来た道を引き返した。
「あ、お帰り~。思ったより早かったね」
「あぁ、ただいま」
俺たちが家に帰ると、ヒナを抱いたアメリアが、上機嫌な様子で出迎えてくれた。
どうやら、俺のいない間に、ヒナとは少し打ち解けたようだ。
そしていつの間に仲良くなったのか、視界の端ではニコとオリビアとフィンさんの三人の談笑する姿が確認できた。
「あっ、兄ちゃん、遊ぼうぜ!」
俺の姿を確認するなり、レオナの傍にいたワタルがこちらに駆け出してきた。駆け出すワタルの後ろからは、当たり前のように普段と変わらない歩調のランが続く。
「おっと」
勢いそのままに抱きついてくるワタルを受け止め、レオナの元に行き、隣に腰かける。
ヨハンさんは、フィンさんの方に行ったようだ。
「話終わった?」
「あぁ」
未だに少し頬の赤いレオナに聞かれ、そう答える。
「そう……」
レオナがそっと肩を寄せてくる。獣人の子供たちとも違う、安心できる柔らかさがあった。
「さっきはごめんなさいね」
近くに来たフィンさんが、少し申し訳なさそうにそう告げる。
「何のことですか?」
「あの子が誤解させるようなことしちゃって。主人に何か嫌なことされなかった?」
あくまでも俺のことを気遣う言葉に、何故か俺の方が申し訳なく感じてしまう。
「いえ、大丈夫です。それより、何故娘さんはあんなことを?」
「別に、大した理由じゃないのよ。からかい半分だったのと、主人がどんな反応をするのか、見ておきたかったみたいで……」
「そうだったんですね……」
ニコらしいといえばニコらしかったが、それだと、俺以外の誰かを連れてくるつもりだったことにならないか?
まぁ、俺が気にするような問題ではないけれども……。
「取りあえず、俺は気にしてないので大丈夫ですよ」
「なら、良かったわ」
尚も不安そうな表情のフィンさんに、笑みを作って告げると、フィンさんも微笑み返してくれた。
「レオナ、一回横になるか?」
酒を飲んだレオナが起きていた時点で不審に思うべきだったが、俺に寄り添い、上機嫌に鼻唄まで歌い始めたレオナに、さすがにそろそろ不味いのではないかと心配になる。
昼に出た酒は東の国特有のものだったし、もしかしたらいつもとは少し酔い方が違うのかもしれないな。
「何で?」
「大分酔いも回ってるだろ」
「そんなことないよ~」
言いながら、レオナが甘えるように抱きついてくる。
──いや、絶対酔ってるだろ。
「……」
俺とレオナの間にいるユウが少し不機嫌そうな顔をしているから、出来れば離れてもらいたいんだが。
「そうだ、何かこの家のことで出来ることないか?」
何とか無駄絡みしてくるレオナを説得して横にし、ランにイカ下足をあげていたニコに話しかける。
先んじてイカ下足を食べていたからか、今のワタルは大人しかった。もしかしたら、昼食前のつまみ食いも失敗していたのかもしれないな。
「気にしないで。折角だし、息抜きしてても良いんじゃない?私たちとしても、チビと遊んでくれるだけでも大分違うし」
「そうか……」
ニコがそういうなら、彼女の言葉に甘えておこう。
「何だ、兄ちゃん!暇なのか?」
俺とニコの会話を大人しく聞いていたワタルが、期待に満ちた眼差しを向けてくる。
「あぁ。少しの間はな」
「仕方ねぇな、暇なら遊んでやってもいいぞ!」
どこにしまい込んでいたのか、ワタルが後ろ手からチェスの道具を取り出す。
「もしかして、指せるのか?」
「当たり前だろ!チェスは東の国発祥の伝統文化だからな」
自慢げに胸を張るワタルの頭を軽く撫でると、話を聞いていたオリビアが俺たちの方に戻ってきた。
「オリビア、君が指すか?」
「はいっ!」
俺の言葉に勢いよく返事をしたオリビアに、ワタルが真剣な眼差しを向ける。
そこには、オリビアを遊び相手としてではなく、一人の指し手として見るワタルの姿があった。
「姉ちゃん──負けても泣くなよな?」
「私が負けるわけないじゃないですか!」
相手が子供だからか、オリビアの表情には少し余裕が見えた。まさか、子供相手に負けるとは思えないが、この余裕が命取りになりかねないな……。
「──オリビア」
「分かってますよ」
俺がひそひそ声でオリビアに話しかけると、俺の意図を察してくれたであろう彼女が頷く。
オリビアも本気でなければ、きっと負けて駄々こねたりもしないだろう。
「先行後攻は、じゃんけんで決めますか?」
「振駒に決まってるだろ?」
オリビアの言葉に、ワタルが鼻で嗤って返す。あからさまな挑発であったが、オリビアにはしっかりと効果があったようだ。
「……じゃあ、駒を振りますね」
先程までの笑みは何処へやら、目の据わったオリビアが、本来のルール通りに駒を振った。
卓に料理の乗った皿を並び終え、全員が揃ったところで食前の挨拶を済ませる。
「ぅめぇー!」
食前の挨拶が済むなり、作りたてであろうハンバーグを碌に切り分けずに口いっぱいに頬張ったワタルがモゴモゴしながらそう叫ぶ。
「──あっつ!」
「ワタル、がっつきすぎ」
そして、案の定ハンバーグの熱に襲われ、慌てたようにハフハフとハンバーグを食べた終えたワタルが、慌ててランの差し出した水を流し込む。
何ていうか、忙しそうだな…。
俺の方では、珍しく隣に座るニコが肩をピッタリとくっつけてきていた。
「そんなしょげなくても良いじゃないですか?」
「……」
ヨハンさんとは対照的に、柔和な笑みを浮かべたフィンさんが彼にお酌をする。
「娘も、そろそろそういう年ですよ。そろそろ娘離れしてください」
「ゔっ──!」
思わず酒を吹き出しそうになってしまう。
ヨハンさんの機嫌が悪いことはわかっていたが、つまりはそういうことだったのか。
目的はわからないが、ニコが先行してここに来た時にそういう話をしたのだろう。
「大丈夫?」
「あぁ」
むせる俺の背中をニコが撫でる。さっきからニコの態度が変だと思ってはいたが、ここまでくると、もうわざとなのだろう。
取りあえずは、静観を決め込んでおくことにする。
「……」
先程までレオとヒナの二人の魚の骨を、甲斐甲斐しく取ってあげていたレオナが、信じられないものを見る目で俺の目を見つめてきた。
「誤解だからな?」
そう弁明を試みるも、彼女は納得しきれていないようで怪訝な視線を向けてくる。
レオナとは後で少し話をした方が良いかもしれないな。
「お兄ちゃん、魚」
「あぁ、悪い」
少し不機嫌そうな声色のユウが、俺に魚の骨を取るように求めてくる。年齢的には魚の骨くらい取れそうにも見えたが、少し甘えたい気分だったのだろう。
「ユウちゃん、良かったら私の魚あげま──」
「いらない」
オリビアが言葉を紡ぎ終える前に、ユウが投げやるような口調でバッサリと切り捨てた。
昼食後はヨハンさんに呼び出され、頑なに俺から離れようとしなかったユウだけを連れて彼についていく。
家にいたらまともに話なんてできそうになかったからな。
ニコの目的はわからないし、正直に答えて大丈夫だろう。何か特別な返事をする必要があるなら、先に何か言ってきていた筈だしな。
三人で川沿いに森を進む。お昼時だからか、昼食前まで川で遊んでいた子供達の姿もなくなっていた。
家を出てから数分歩いたところで、ヨハンさんが重い口を開いた。
「ルシェフ・ブラウン君。単刀直入に聞こうか。──その、娘とはどういう関係なんだい?」
昼食時のニコの行動を見ていたヨハンさんが、恐々と様子を見るように手で額を抑え、薄目を開けながらそう尋ねてきた。
「ただの冒険者仲間ですよ。《ストワルツ・ブレイズ》というパーティーにいた頃、オリビアと共に数人で一緒に活動していたんです」
「……信じてもいいのか?」
すがるような涙声で紡がれた彼の言葉に、大きく頷いて返す。
「そうか……なら、良いんだ……ようこそ、我が家へ。何もないところだが、ゆっくりしていってくれ」
「はい」
俺の言葉を聞いて安心したのか、表情の柔らかくなったヨハンさんと共に、来た道を引き返した。
「あ、お帰り~。思ったより早かったね」
「あぁ、ただいま」
俺たちが家に帰ると、ヒナを抱いたアメリアが、上機嫌な様子で出迎えてくれた。
どうやら、俺のいない間に、ヒナとは少し打ち解けたようだ。
そしていつの間に仲良くなったのか、視界の端ではニコとオリビアとフィンさんの三人の談笑する姿が確認できた。
「あっ、兄ちゃん、遊ぼうぜ!」
俺の姿を確認するなり、レオナの傍にいたワタルがこちらに駆け出してきた。駆け出すワタルの後ろからは、当たり前のように普段と変わらない歩調のランが続く。
「おっと」
勢いそのままに抱きついてくるワタルを受け止め、レオナの元に行き、隣に腰かける。
ヨハンさんは、フィンさんの方に行ったようだ。
「話終わった?」
「あぁ」
未だに少し頬の赤いレオナに聞かれ、そう答える。
「そう……」
レオナがそっと肩を寄せてくる。獣人の子供たちとも違う、安心できる柔らかさがあった。
「さっきはごめんなさいね」
近くに来たフィンさんが、少し申し訳なさそうにそう告げる。
「何のことですか?」
「あの子が誤解させるようなことしちゃって。主人に何か嫌なことされなかった?」
あくまでも俺のことを気遣う言葉に、何故か俺の方が申し訳なく感じてしまう。
「いえ、大丈夫です。それより、何故娘さんはあんなことを?」
「別に、大した理由じゃないのよ。からかい半分だったのと、主人がどんな反応をするのか、見ておきたかったみたいで……」
「そうだったんですね……」
ニコらしいといえばニコらしかったが、それだと、俺以外の誰かを連れてくるつもりだったことにならないか?
まぁ、俺が気にするような問題ではないけれども……。
「取りあえず、俺は気にしてないので大丈夫ですよ」
「なら、良かったわ」
尚も不安そうな表情のフィンさんに、笑みを作って告げると、フィンさんも微笑み返してくれた。
「レオナ、一回横になるか?」
酒を飲んだレオナが起きていた時点で不審に思うべきだったが、俺に寄り添い、上機嫌に鼻唄まで歌い始めたレオナに、さすがにそろそろ不味いのではないかと心配になる。
昼に出た酒は東の国特有のものだったし、もしかしたらいつもとは少し酔い方が違うのかもしれないな。
「何で?」
「大分酔いも回ってるだろ」
「そんなことないよ~」
言いながら、レオナが甘えるように抱きついてくる。
──いや、絶対酔ってるだろ。
「……」
俺とレオナの間にいるユウが少し不機嫌そうな顔をしているから、出来れば離れてもらいたいんだが。
「そうだ、何かこの家のことで出来ることないか?」
何とか無駄絡みしてくるレオナを説得して横にし、ランにイカ下足をあげていたニコに話しかける。
先んじてイカ下足を食べていたからか、今のワタルは大人しかった。もしかしたら、昼食前のつまみ食いも失敗していたのかもしれないな。
「気にしないで。折角だし、息抜きしてても良いんじゃない?私たちとしても、チビと遊んでくれるだけでも大分違うし」
「そうか……」
ニコがそういうなら、彼女の言葉に甘えておこう。
「何だ、兄ちゃん!暇なのか?」
俺とニコの会話を大人しく聞いていたワタルが、期待に満ちた眼差しを向けてくる。
「あぁ。少しの間はな」
「仕方ねぇな、暇なら遊んでやってもいいぞ!」
どこにしまい込んでいたのか、ワタルが後ろ手からチェスの道具を取り出す。
「もしかして、指せるのか?」
「当たり前だろ!チェスは東の国発祥の伝統文化だからな」
自慢げに胸を張るワタルの頭を軽く撫でると、話を聞いていたオリビアが俺たちの方に戻ってきた。
「オリビア、君が指すか?」
「はいっ!」
俺の言葉に勢いよく返事をしたオリビアに、ワタルが真剣な眼差しを向ける。
そこには、オリビアを遊び相手としてではなく、一人の指し手として見るワタルの姿があった。
「姉ちゃん──負けても泣くなよな?」
「私が負けるわけないじゃないですか!」
相手が子供だからか、オリビアの表情には少し余裕が見えた。まさか、子供相手に負けるとは思えないが、この余裕が命取りになりかねないな……。
「──オリビア」
「分かってますよ」
俺がひそひそ声でオリビアに話しかけると、俺の意図を察してくれたであろう彼女が頷く。
オリビアも本気でなければ、きっと負けて駄々こねたりもしないだろう。
「先行後攻は、じゃんけんで決めますか?」
「振駒に決まってるだろ?」
オリビアの言葉に、ワタルが鼻で嗤って返す。あからさまな挑発であったが、オリビアにはしっかりと効果があったようだ。
「……じゃあ、駒を振りますね」
先程までの笑みは何処へやら、目の据わったオリビアが、本来のルール通りに駒を振った。
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