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211 光生side
しおりを挟むなんだこの無自覚で天然で小悪魔すぎる生き物は。涼が着ていたスウェットを着させられ抱きつくように寝られて俺が我慢できるとでも思っているのだろうか。
「なんでそんなすぐに寝られるの。」
俺の体の上で寝る涼をゆっくりと横に寝かせればブカブカのスウェットが絶妙にはだけていて目が離せない。きっと俺ばっかりこんな些細なことにずっとドキドキしている。
「いくらなんでも無防備すぎない?」
寝返りを打った涼はスウェットがめくれお腹を出している。細くて白くてスベスベな肌に手を伸ばせば触れるのに触ってはいけない状況がつらい。
「……だめだ、一旦抜こう。」
完全に勃っている俺のものはもうどうやってもおさまらない。ズボンと下着を少しずらし出てきたものをクチュクチュと擦る。
「はぁっ………」
寝ている涼を見ながら1人でするなんて俺は欲求不満すぎるのだろうか。いやでも涼がかわいすぎるのが悪いし全部涼のせいだ。
「んっ………っ………」
罪悪感を感じながらも擦る手は止まるどころかどんどん速くなっていく。
「はぁ……涼に触ってほしい……」
いつもみたいに恥ずかしそうにしながら慣れない手つきで触って欲しい。それに涼にえろいことだって言わせたいしなによりひとつになりたい。そんなことを思いながら空いている手で涼のほっぺたを撫でる。
「…光生……」
いつも俺の名前を呼んでくれる涼は気持ちよさそうにスヤスヤと寝ている。
「寝顔かわいすぎない?天使じゃん。」
スマホを手に取り今日もまたこっそりと写真を撮る。
「ごめんね。こんな隣で抜いてたら引くよね。」
安心しきっている寝顔を見ているとなんだか申し訳なくなる。早いところ終わらせて俺も寝よう。
「っ………っん………」
いつも涼のことを考えながら1人でしている時よりも涼が隣にいて1人でしている今の方が断然に気持ちいい。
「あっ…………イくっ…っっ!!」
自分でも引くくらい勢いよく出たものに思わずため息が出る。こんなに我慢できないなんて涼に知られたら絶対に嫌われてしまう。いつもかっこよくて余裕があるように見られたいのにいつだって理性に負ける。
「なにしてんだろ、俺、、」
汚れてしまった手を見つめても綺麗になるはずもなくティッシュでそっと拭きとる。こんな状態で涼に触るなんてできなくて毛布の中に入りこめば涼を起こしてしまったのか眠たそうにトロンとした目を開ける。
「……光生?……大好き……」
そんな俺の手を涼は両手でギュッと握り頬にくっつけそのまままたすぐに寝てしまった。
「ふふっ、寝ぼけてるの?」
こんなの何を言われても手放してあげることなんて一生できない。どれだけ涼に嫌われたとしてもどんな手を使ってでもずっと俺の隣にいさせるんだと思う。
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