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しおりを挟むあれからすぐに寝たらしく目が覚めればまだお昼にはなっていなくて隣を見れば気持ちよさそうに光生は寝ている。
「かっこいい顔、、」
いつも俺が先に寝てしまうからあまり見られない寝顔はすごく特別だ。内緒で写真を撮れば怒られそうだけど撮らずにはいられない。
「へへっ、いっぱい撮っちゃった!」
一気にスマホが大事なものになる。これで今日家に帰っても寂しくない。写真を何度も見ていれば光生はモゾモゾと動く。
「んっ…涼起きてたの?」
そのまま俺を引き寄せ抱きしめてくる光生はまだ眠たそうだ。
「光生?遅くまで起きてたの?」
「うん、、」
まだ半分寝ているのか吐息まじりの声で返事をする光生は服の中に手を入れてくる。
「っ……光生だめだって……」
「ん、、ちょっとだけ。」
お腹や腰を撫でる手はスルスルと上にのぼっていく。
「触っていい?」
胸の辺りで止まったかと思えばそんなことを聞いてくる光生はずるい。触って欲しいけど絶対に我慢できなくなるしこんな難しい質問をするなんていじわるだ。
「んっ…光生…ちょっとだけだよ……」
だめだ。えっちなことばかり考えている俺は自らスウェットをめくってしまう。そんな俺に光生は驚いたのか体を少し離す。ずっと抱きしめられていたから今日初めてちゃんと顔を見た瞬間にブワッとなんだか恥ずかしくなる。
「ふふっ、おはよ。ちゃんと眠れた?」
「うん、、光生のおかげでぐっすり眠れたよ、、」
「そう?それならよかった。」
目が合った瞬間にニコッと笑ってくるから恥ずかしくなって俯けば勃っている乳首が目に入る。
「あっ……」
そうだった。自分でスウェットをめくっていたことを忘れていた。
「涼の乳首勃ってる。かわい。」
「んぅっ……!」
そう言ってツンツンと触られた瞬間に溶けそうなくらい心も体も気持ち良くなる。
「ふふっ、見て。すっごいえろい。」
言われた通りに見れば光生に触られてさらに勃っていく自分の乳首に興奮してしまう。
「触らせてくれてありがと。」
もっと触ってほしいのに光生はスウェットを元に戻す。ちょっとだけと言ったからかそれとも俺が声を我慢できないからなのか理由はわからない。それからお昼すぎまで部屋でダラダラしていれば雨はだいぶ弱くなっていた。
「本当に帰るの?今日も泊まっていいのに。」
「うん!もう大丈夫だよ!本当にありがとう!」
明日からまた学校だしこんなに連続で泊まるなんて申し訳ない。
「わかった。じゃあ涼の家まで送る。」
「いいって!まだ雨降ってるしすぐ近くだから大丈夫だよ!」
「だめ。心配で俺が落ち着かない。」
過保護すぎる光生は何を言っても聞かないから結局送ってもらうことになってしまった。それから光生のお母さんに挨拶をしに行く。
「あら、涼くんもう帰るの?このまま泊まって明日一緒に学校に行けばいいのに!」
なんでこんなに優しいんだ。親子揃って同じようなことを言ってくれる。
「あっ、いや今度また泊まらせてください!本当にありがとうございました!」
「そう?残念、、じゃあまた早く泊まりにきてね!いつでも大歓迎だから!」
美人すぎるその笑った顔にドキドキしていれば莉緒ちゃんが足元にギュッと抱きついてくる。
「涼くん!これあげる!莉緒がさっき作ったの!」
小さな手には手作りのてるてる坊主を大事そうに握っている。
「わぁー!!すごい上手!貰っていいの?」
「うんっ!涼くんにあげるために作ったの!」
俺のために作ってくれるなんてどこまでもかわいくて尊すぎる。やっぱり光生の家族は温かい。
「すごい嬉しい!莉緒ちゃんありがとう!」
「えへへっ!涼くんまた早くお家に来てね!」
「うん!約束!」
それから光生に家に送ってもらい莉緒ちゃんに貰ったてるてる坊主を部屋に飾る。
「なんか久しぶりに1人だ、、」
って言っても2日ぶりくらいだけど。ベッドにゴロンと寝転べば冷たくて静かで急に寂しくなる。いつものゲームをしてみるけどなんだか気が乗らない。
「そういえば光生の寝顔撮ったんだった!」
フォルダを開き写真を見た瞬間になんだかムラムラしてくる。熱くなっていく体は刺激が欲しくてたまらない。
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