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番外編
ifルート慎二編 『もしも亮がいなかったら』
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※亮がいないと、雪がさらに報われないので慎二が女の子に興味がない設定です。
「雪」
大好きな人の声がして俺は振り向いて抱きつく。すると、優しく受け止めてくれて、優しく撫でてくれた。
「大好き」
俺は抱きついたまま、その人の顔を見た。その人は、笑顔で俺のおでこにキスをしてくれた。
「ん~!可愛いね」
「えへへ」
俺は慎二にぎゅっと抱きしめられた。中学で猛アピールをして付き合えて、最初の頃は冷たかったのがどんどん甘やかしてくれるようになった。
だけど、最近…慎二は女の子達に告白されているみたい。
放課後に呼び出されていたのを見てしまったのだ。
「おい、西山~!呼ばれてんぞ」
「…またか」
はぁ、とため息を吐くと俺にキスをして頭をポンポンした。
「待ってて」
「ちゃんと…断ってね?」
「もちろん」
でも分かっている。慎二は凄く曖昧な断り方だ。
だから、相手も諦めていない。何故、知っているかって?
それは、俺自身が告白しまくった末に付き合えた本人だからだ。
「あーあ…どうせなら、きっぱり断ればいいのに」
友達がいないので、相談できるような人もいない。
しょうがなく、1人で本を読んでいた。
数分して、慎二が戻ってきた。
「慎二!」
「ただいま、ちゃんと断ったよ」
「本当?…ならいいけどさ」
プクッとほっぺを膨らまして、下を向く。嫉妬しているの分かっているのだろうか?
俺は慎二一筋なのに慎二はどうせ俺なんかどうでもいいに決まってる。
(女の子と付き合ったら…どうすればいいの?)
「慎二くーん!また、告白されたの?」
「モテ男は大変だねぇ」
「……」
「断ってるのに、付き纏ってくるんだよね」
(出た…)
慎二はこの子たちが自分に好意を向けていることに気づいていないのか、友達だって言っていた。
「どう見ても好きでしょ…」
あからさまに、くっついて俺の方を見る。俺と慎二が付き合っていることは皆んな知っているはずなのに。
「慎二くん、今日は一緒に帰らない?」
「無理かな、今日は雪とお泊まりだから。ね?雪」
そう言って空気状態だった俺の方を向いて言ってくれた。
「う、うん…!」
「そっかぁ、じゃあいいや」
「あきらめましょう」
「うん…」
しょぼんとする女子たち。でも、慎二は目もくれずに俺の手を取った。
恋人繋ぎをして、2人で見つめあった。
「今日はね、雪の好きな唐揚げだって」
「え!本当?やった~」
「可愛い…そういや、健斗が雪に会いたいって」
「フフ、修学旅行で会えなかったもんね」
「4日ぶりかな?まぁ、健斗には構いすぎないでね」
慎二は周りの目なんか気にせずに、キスをした。もちろん、軽いやつ。
家ではもっと、激しいから困る。
「し、慎二くん!」
「え?」
「あのね、今度さここ行かない?」
「え?」
そう言って遊園地のようなものの写真を慎二に見せた。
「みんなで行くんだけど!…」
「え?いつ?」
「今週の土曜日!どう?」
「…来て、欲しい」
みんなが一斉に誘う。慎二は少し考えているようだ。
「まぁ、いいけど」
「本当?!」
「慎二も来るの?!じゃあ、他の子も誘うね!」
「…やった」
お、男もいるよね?まさか、女だけとかないよね?!
不安になって慎二の袖を掴んで、クイクイとやる。
「大丈夫、雪も一緒に行こう!」
「「「え」」」
見事に3人がハモった。慎二はニコニコの笑顔で俺の手を握った。
「雪が一緒じゃなきゃ、行かないから」
「わ、分かった!佐藤くんも一緒に行きましょう」
「そ、そうだね~」
「…」
3人が俺を睨む。
(なんで俺に矛先が向くの?!)
そういうことで、行くことになってしまった。
「じゃあ、先に行っててね」
「うん!」
先に慎二の家にお邪魔することにして、俺は慎二の家へと向かった。
「お邪魔します~」
「あら!雪ちゃん、いらっしゃい!」
「こんにちは」
俺は靴を揃えて中に入った。
「今日は唐揚げだからね!楽しみにしててね!健斗が待ってるわよ」
「はい!」
俺は階段を上がって健斗くんの部屋をノックした。
「雪兄?!」
「えへへ、久しぶり」
「久しぶり!入って!」
俺は健斗くんに手を引っ張られて、部屋に入る。
それから、お土産を渡されて色んな話を聞いた。
「えへへ、雪兄に会えて幸せ」
「本当?俺も健斗くんに会えて嬉しいよ」
「フフ!兄貴に飽きたら俺にしてもいいよ!」
「飽きませんよ、フフ」
俺は膝に頭を乗せている健斗くんのほっぺを摘んだ。
「フフ」
すると、部屋のドアが開いた。
「あ、イチャイチャしてるな?ほら雪おいで」
「あ、慎二!じゃあ」
「うん」
俺は慎二の部屋に移動した。すると、慎二は俺にキスをしてきた。
学校ではしない、ディープなキスだ。
「んっ♡んちゅ♡あっ♡……」
「可愛い」
いつもより、甘い声だ。俺は腰が揺れてしまう。
「コラコラ、淫乱だな」
「違うもん…♡雪は淫乱じゃない」
「はいはい」
慎二の匂いに包まれて俺はすっごく幸せだった。
「雪」
大好きな人の声がして俺は振り向いて抱きつく。すると、優しく受け止めてくれて、優しく撫でてくれた。
「大好き」
俺は抱きついたまま、その人の顔を見た。その人は、笑顔で俺のおでこにキスをしてくれた。
「ん~!可愛いね」
「えへへ」
俺は慎二にぎゅっと抱きしめられた。中学で猛アピールをして付き合えて、最初の頃は冷たかったのがどんどん甘やかしてくれるようになった。
だけど、最近…慎二は女の子達に告白されているみたい。
放課後に呼び出されていたのを見てしまったのだ。
「おい、西山~!呼ばれてんぞ」
「…またか」
はぁ、とため息を吐くと俺にキスをして頭をポンポンした。
「待ってて」
「ちゃんと…断ってね?」
「もちろん」
でも分かっている。慎二は凄く曖昧な断り方だ。
だから、相手も諦めていない。何故、知っているかって?
それは、俺自身が告白しまくった末に付き合えた本人だからだ。
「あーあ…どうせなら、きっぱり断ればいいのに」
友達がいないので、相談できるような人もいない。
しょうがなく、1人で本を読んでいた。
数分して、慎二が戻ってきた。
「慎二!」
「ただいま、ちゃんと断ったよ」
「本当?…ならいいけどさ」
プクッとほっぺを膨らまして、下を向く。嫉妬しているの分かっているのだろうか?
俺は慎二一筋なのに慎二はどうせ俺なんかどうでもいいに決まってる。
(女の子と付き合ったら…どうすればいいの?)
「慎二くーん!また、告白されたの?」
「モテ男は大変だねぇ」
「……」
「断ってるのに、付き纏ってくるんだよね」
(出た…)
慎二はこの子たちが自分に好意を向けていることに気づいていないのか、友達だって言っていた。
「どう見ても好きでしょ…」
あからさまに、くっついて俺の方を見る。俺と慎二が付き合っていることは皆んな知っているはずなのに。
「慎二くん、今日は一緒に帰らない?」
「無理かな、今日は雪とお泊まりだから。ね?雪」
そう言って空気状態だった俺の方を向いて言ってくれた。
「う、うん…!」
「そっかぁ、じゃあいいや」
「あきらめましょう」
「うん…」
しょぼんとする女子たち。でも、慎二は目もくれずに俺の手を取った。
恋人繋ぎをして、2人で見つめあった。
「今日はね、雪の好きな唐揚げだって」
「え!本当?やった~」
「可愛い…そういや、健斗が雪に会いたいって」
「フフ、修学旅行で会えなかったもんね」
「4日ぶりかな?まぁ、健斗には構いすぎないでね」
慎二は周りの目なんか気にせずに、キスをした。もちろん、軽いやつ。
家ではもっと、激しいから困る。
「し、慎二くん!」
「え?」
「あのね、今度さここ行かない?」
「え?」
そう言って遊園地のようなものの写真を慎二に見せた。
「みんなで行くんだけど!…」
「え?いつ?」
「今週の土曜日!どう?」
「…来て、欲しい」
みんなが一斉に誘う。慎二は少し考えているようだ。
「まぁ、いいけど」
「本当?!」
「慎二も来るの?!じゃあ、他の子も誘うね!」
「…やった」
お、男もいるよね?まさか、女だけとかないよね?!
不安になって慎二の袖を掴んで、クイクイとやる。
「大丈夫、雪も一緒に行こう!」
「「「え」」」
見事に3人がハモった。慎二はニコニコの笑顔で俺の手を握った。
「雪が一緒じゃなきゃ、行かないから」
「わ、分かった!佐藤くんも一緒に行きましょう」
「そ、そうだね~」
「…」
3人が俺を睨む。
(なんで俺に矛先が向くの?!)
そういうことで、行くことになってしまった。
「じゃあ、先に行っててね」
「うん!」
先に慎二の家にお邪魔することにして、俺は慎二の家へと向かった。
「お邪魔します~」
「あら!雪ちゃん、いらっしゃい!」
「こんにちは」
俺は靴を揃えて中に入った。
「今日は唐揚げだからね!楽しみにしててね!健斗が待ってるわよ」
「はい!」
俺は階段を上がって健斗くんの部屋をノックした。
「雪兄?!」
「えへへ、久しぶり」
「久しぶり!入って!」
俺は健斗くんに手を引っ張られて、部屋に入る。
それから、お土産を渡されて色んな話を聞いた。
「えへへ、雪兄に会えて幸せ」
「本当?俺も健斗くんに会えて嬉しいよ」
「フフ!兄貴に飽きたら俺にしてもいいよ!」
「飽きませんよ、フフ」
俺は膝に頭を乗せている健斗くんのほっぺを摘んだ。
「フフ」
すると、部屋のドアが開いた。
「あ、イチャイチャしてるな?ほら雪おいで」
「あ、慎二!じゃあ」
「うん」
俺は慎二の部屋に移動した。すると、慎二は俺にキスをしてきた。
学校ではしない、ディープなキスだ。
「んっ♡んちゅ♡あっ♡……」
「可愛い」
いつもより、甘い声だ。俺は腰が揺れてしまう。
「コラコラ、淫乱だな」
「違うもん…♡雪は淫乱じゃない」
「はいはい」
慎二の匂いに包まれて俺はすっごく幸せだった。
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