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第4章 束の間の休息
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アイルとお茶を楽しんでいるとルクがお城から屋敷に戻って来た。
私を探してあちこち歩き回っていることを他の使用人が私の所に報告に来た。
私はアイルと共にルクの居る場所へ向かった。
「エリーザ。此処にいたのか。探したぞ。其方は……?」
私の傍に居たアイルを見て訊ねるとアイルは深々と一礼した後自分の名と身分を明かした。
そして先程私とお茶を一緒に楽しんでいたことも話した。
それを訊いたルクが微笑みながらアイルに礼を言った。
「有難う。私がいない間、エリーザの相手をしてくれたのだな」
「いえ、私はエリーザ様とご一緒出来てとても素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。私こそ有難う御座います」
アイルはそう言って私にも一礼した。
私が誘って私もとても楽しめたのだと言うとルクはアイルの目の前に立って一礼した。
王子の立場など、この人には関係ない。
どのような立場にある人にも礼儀を弁えている人なのだと、私はその光景を見ながらそう思った。
ルクと応接間に向かう途中、ルクが私に話しかけてきた。
何だか嬉しそうだ。
何かいいことでもあったのかな、そう思っていた。
「エリーザ。お前の無実が晴れるかも知れない」
それは突然の事だった。
私の無実……それをどうやって証明するのだろう。
帝国にいる公爵と令嬢に何かあったのだろうか。
私はそう思いながらルクの発する声に耳を向けた。
ルクが言うにはドルフィン公爵から国王に娘であるマチル令嬢に事の成り行きを訊き私が悪事してないただ騙されていたことが判明したとのことだった。
直ぐにでも帝国へ戻るようこの国に書状が届いているとのことだった。
夢にも思わない事が現実として起こっていることに自分自身の脳がついていけていない状態だった。
「エリーザ。どうする? 一度ヨ―ルリアン帝国に戻るか。それとも私と共に旅を続けるか。選択するのは其方だ」
混乱状態の私に突きつけられた選択肢。
私はどう選択するれば良いのだろうか。
帝国に戻り姫としてお城で暮らすか、このままルクと共に旅を続けていくか。
私はルクに暫く考えさせてほしいとお願いをした。
ルクは今すぐに返事をする必要はない、ゆっくり考えるよう私に告げると再び城へ戻って行った。
何やらまだやることがあるらしく、一方を訊いて飛んで来てくれたそうだ。
「エリーザ様。如何なさいますか?」
「………い、いきなりの事で、頭が混乱してて……」
アイルは、深く考えずにと私に話して再びカップに入っていたお茶を口にしていた。
私もカップを取り残っていたお茶を啜った。
どうしたらいいのだろうか。
しかし、そもそも数日の間で私の国外追放の罪が無罪放免となるのだろうか。
「お父様……どういうことなのですか。エリーザはどうすれば……」
私は独り言のように小さな声でそう発した。
綺麗なお庭に咲く花に蝶々が戯れていた。
私を探してあちこち歩き回っていることを他の使用人が私の所に報告に来た。
私はアイルと共にルクの居る場所へ向かった。
「エリーザ。此処にいたのか。探したぞ。其方は……?」
私の傍に居たアイルを見て訊ねるとアイルは深々と一礼した後自分の名と身分を明かした。
そして先程私とお茶を一緒に楽しんでいたことも話した。
それを訊いたルクが微笑みながらアイルに礼を言った。
「有難う。私がいない間、エリーザの相手をしてくれたのだな」
「いえ、私はエリーザ様とご一緒出来てとても素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。私こそ有難う御座います」
アイルはそう言って私にも一礼した。
私が誘って私もとても楽しめたのだと言うとルクはアイルの目の前に立って一礼した。
王子の立場など、この人には関係ない。
どのような立場にある人にも礼儀を弁えている人なのだと、私はその光景を見ながらそう思った。
ルクと応接間に向かう途中、ルクが私に話しかけてきた。
何だか嬉しそうだ。
何かいいことでもあったのかな、そう思っていた。
「エリーザ。お前の無実が晴れるかも知れない」
それは突然の事だった。
私の無実……それをどうやって証明するのだろう。
帝国にいる公爵と令嬢に何かあったのだろうか。
私はそう思いながらルクの発する声に耳を向けた。
ルクが言うにはドルフィン公爵から国王に娘であるマチル令嬢に事の成り行きを訊き私が悪事してないただ騙されていたことが判明したとのことだった。
直ぐにでも帝国へ戻るようこの国に書状が届いているとのことだった。
夢にも思わない事が現実として起こっていることに自分自身の脳がついていけていない状態だった。
「エリーザ。どうする? 一度ヨ―ルリアン帝国に戻るか。それとも私と共に旅を続けるか。選択するのは其方だ」
混乱状態の私に突きつけられた選択肢。
私はどう選択するれば良いのだろうか。
帝国に戻り姫としてお城で暮らすか、このままルクと共に旅を続けていくか。
私はルクに暫く考えさせてほしいとお願いをした。
ルクは今すぐに返事をする必要はない、ゆっくり考えるよう私に告げると再び城へ戻って行った。
何やらまだやることがあるらしく、一方を訊いて飛んで来てくれたそうだ。
「エリーザ様。如何なさいますか?」
「………い、いきなりの事で、頭が混乱してて……」
アイルは、深く考えずにと私に話して再びカップに入っていたお茶を口にしていた。
私もカップを取り残っていたお茶を啜った。
どうしたらいいのだろうか。
しかし、そもそも数日の間で私の国外追放の罪が無罪放免となるのだろうか。
「お父様……どういうことなのですか。エリーザはどうすれば……」
私は独り言のように小さな声でそう発した。
綺麗なお庭に咲く花に蝶々が戯れていた。
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