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初めての彼氏・彼女
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「楽しかったですか?」
「そうですね。見たかった映画ですし」
「それは良かった。これからどうしましょうか」
「そうですね。時間も時間ですし。家に帰りましょう」
「そう、ですね」
映画を見る前にお昼ご飯を食べた後、二時過ぎに上映する映画を2時間ちょっと観て映画館を出るところ。
映画の内容は恋愛もので普通な物語だった。
それはいいんだ、それは……。
でもさ、初デートがお昼ご飯と映画館だけって言うのがねぇ…。
もうちっと早く家を出れたらもうちっと遊べたんだけどなぁ。
『ピロリロリン』
突然携帯の着信音が鳴った。
車に乗って駐車場から出る寸前の事だった。
「すみません。ちょっと電話に出ます」
「どうぞ」
「すみません」
彼は申し訳なさそうな表情で内ポケットから携帯を取り出し電話に出た。
初めは普通の口調で相手とやり取りしていたのだが、急に声を上げて相手に何かの指示をしている。
焦っているのか顔から汗が滴り落ちている。
どうしたんだろう。
何かトラブルでもあったのかな。
「すみません。会社でトラブルがあり急遽向かうことになりました。茜さんはタクシーで先に家に戻って貰っていいですか。多分夜遅くなりそうなので夕食は先に食べておいてください。また連絡しますから」
「あ、はい。解りました」
彼にタクシー代を手渡されて車から降りると勢いよく彼の車が駐車場を後にした。
焦っているのか急発進だったためタイヤの擦れる音が響いた。
私は彼の車が見えなくなるまで見送ってからタクシー乗り場へ向かい家に帰った。
1人家に帰って着替えを済ませて自室でネットをする私。
何だかさっきまでのデートが嘘だったようなこの虚しい気持ちは何なんだろうか。
1人でいるのに慣れ切っていた筈の私だったのに、彼氏が出来てその彼がいないとこうまで心がもろくなってしまうのだろうか。
寂しい……虚しい……今日はなんだかジェットコースターに乗っている気分だ。
「でも、会社でトラブルって何だろう。社長の彼が休みの日に呼び出されるくらい大変なことがあったんだろうか」
私が考えても仕方がない話なのは分かっているのだけれどどうしても気になってしまう。
ま、BL漁らないと、萌えを補充するだもんっ。
「そうですね。見たかった映画ですし」
「それは良かった。これからどうしましょうか」
「そうですね。時間も時間ですし。家に帰りましょう」
「そう、ですね」
映画を見る前にお昼ご飯を食べた後、二時過ぎに上映する映画を2時間ちょっと観て映画館を出るところ。
映画の内容は恋愛もので普通な物語だった。
それはいいんだ、それは……。
でもさ、初デートがお昼ご飯と映画館だけって言うのがねぇ…。
もうちっと早く家を出れたらもうちっと遊べたんだけどなぁ。
『ピロリロリン』
突然携帯の着信音が鳴った。
車に乗って駐車場から出る寸前の事だった。
「すみません。ちょっと電話に出ます」
「どうぞ」
「すみません」
彼は申し訳なさそうな表情で内ポケットから携帯を取り出し電話に出た。
初めは普通の口調で相手とやり取りしていたのだが、急に声を上げて相手に何かの指示をしている。
焦っているのか顔から汗が滴り落ちている。
どうしたんだろう。
何かトラブルでもあったのかな。
「すみません。会社でトラブルがあり急遽向かうことになりました。茜さんはタクシーで先に家に戻って貰っていいですか。多分夜遅くなりそうなので夕食は先に食べておいてください。また連絡しますから」
「あ、はい。解りました」
彼にタクシー代を手渡されて車から降りると勢いよく彼の車が駐車場を後にした。
焦っているのか急発進だったためタイヤの擦れる音が響いた。
私は彼の車が見えなくなるまで見送ってからタクシー乗り場へ向かい家に帰った。
1人家に帰って着替えを済ませて自室でネットをする私。
何だかさっきまでのデートが嘘だったようなこの虚しい気持ちは何なんだろうか。
1人でいるのに慣れ切っていた筈の私だったのに、彼氏が出来てその彼がいないとこうまで心がもろくなってしまうのだろうか。
寂しい……虚しい……今日はなんだかジェットコースターに乗っている気分だ。
「でも、会社でトラブルって何だろう。社長の彼が休みの日に呼び出されるくらい大変なことがあったんだろうか」
私が考えても仕方がない話なのは分かっているのだけれどどうしても気になってしまう。
ま、BL漁らないと、萌えを補充するだもんっ。
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