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【第4章 開戦の予兆】
第3節 誰も経験したことのない勉強会
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ロビンとアリスは驚いている。アーロンド"直々に"に授業をしてもらうからだ。
(アーロンド・フルーク。大魔統制会団長を務める男。表舞台には一切立たず、常に"何か"について調べている。)
(団長は今から"魔力"についての授業を行おうとしている。訓練生だったころ、嫌と言うほど講師から教わったから十分理解しているつもりだけど……)
2人は緊張して、思考をフル回転させる。
「はい、では今から"魔力"についての授業を始めます。」
アーロンドは意気揚々と授業を始める。
「まずは"魔力"について教えてもらいましょう。アリス君。」
「は、はい!」
アリスはガッチガチに緊張している。
(緊張に対して耐性があるこいつがこうなるって……よっぽどだな。)
「えと、魔力は……大気中や地中に存在する特殊なエネルギーです。ほとんどの生物は感知できませんが、一部の生物は感知することができます。」
「また、魔力を感知できない生物にはなんの影響もありませんが、感知できる生物が過度に摂取すると体調不良を起こすことがあります。」
「魔道士の素質を持つ者はこの魔力を体内に宿して生まれてきます。魔力に対して高い耐性を持っており、魔力を消費し魔法を使用することが可能となっています。」
「しかし魔力を消費し過ぎると魔力切れを起こし、体調が不安定になってしまいます。」
「説明ありがとう。完璧な説明だ。」
アーロンドは拍手を送る。
(あいつやっぱすげえわ。)
ロビンも拍手する。アーロンドはボードのほうを向き口角を上げる。
「しかしそれは、訓練生のときに知ることができるもの。魔力にはあなた達の知らない特徴がまだまだ隠れてますよ。」
アーロンドは不敵な笑みを浮かべる。ペンをとり、ボードに文字を書く。
「まずは先程のアリス君の説明。」
「もう一度言うが完璧なものだ。しかしそれは皆が知っている範疇。」
「これから私が教えるのは教科書にも載っていない魔力に関する"重大な秘密"です。」
アーロンドは人の絵を書く。
「問題です。この人が自分の手に"魔力を纏う"ことをなんと言うでしょうか?」
「これは知ってるぞ。魔纏だ。」
「正解です。ロビン君1ポイント。」
アーロンドは謎のポイントをロビンに口頭で与える。
(なにそれ?)
「ちなみに100ポイントで500円分のクーポン券と交換できますよ。」
アーロンドは謎の情報を伝える。アリスはなにそれといった顔をする。
「冗談はさておき、魔纏は一部の魔道士は知っている情報です。」
「じゃあこれは知っていますか?魔力は場所によって"成分が違う"。」
「え、初耳。」
「俺も。」
アーロンドは歩きながら話す。
「これを私以外に知っているものはかなり少ないでしょう。」
「魔力の成分が違う、なぜでしょう?」
「答えは簡単、"環境が違う"からです。まあザリガニが食べたものによって色が変わることと同じだと思ってもらえれば。」
ロビンはアーロンドの比喩表現がわかる気がしたが、アリスはさっぱりといった顔をする。
「しかしどのくらいで変わるのか?疑問ですよねぇ?」
2人は頷く。
「魔力の成分は国によって違うんですよ。ちなみにこれがあなた達を呼んだ理由でもあります。」
「それがどうした?」
「あなた達は自分がどこの国出身か理解してますよね?」
「もちろんわかってる。」
「「イギリスだ(よ)。」」
「そうです。というか息ぴったりですね~。もうノリノリじゃないですか。」
2人はいつの間にか授業に引き込まれていた。
(あれ?なんでまともに授業受けてるんだ?いつからこうなった?)
(団長の話を聞いてたらいつの間にか引き込まれていた……これがカリスマというやつ?)
2人は目を輝かせながら授業を聞く。
「日本とイギリスの魔力は違う。あなた達の記憶に無くとも体が覚えてるものなんですよ。」
「それが俺達の任務か。」
「内容は?」
ロビンは立ち上がる。
「島根県の出雲市に向かい魔力を観測する。そして観測した魔力の成分を調べる。これでいいか?」
「概ねあってますね。素晴らしい。」
アーロンドはボードの前に戻る。
「あなた達にはもう1つお教えするものがあります。これは"極秘事項"なんで他言無用にしてくれるなら話してあげましょう。」
「「ゴクリ…」」
2人は唾を飲み頷く。
「魔力には"世界の歴史と真実"が含まれている。」
「どういうことだ?」
「さあ?私にも分かりません。これはある人から聞いたことですので。」
アリスにも聞くがさっぱりとのことだ。
「さて、今日の授業は終わりにしましょう。それでは各々自身の立ち位置に戻ってください。」
2人は団長室を出る。
「……。」
「他言無用とは言いましたが……いずれ、公表しなければいけないときがくるかもしれませんね。それが……あの人の教えなのですから。」
アーロンドは1人、団長室で呟いた。
ロビンは廊下で頭を抱えていた。
「この任務を受けたのはいいが……どうするんだ?」
「とりあえず出雲に行きましょう。」
「…まじで行くの?」
ロビンはえぇという顔をする。
「仕方ないでしょ、任されたんだから。」
ロビンは髪をかき上げる。
「しゃーねぇ。明日には行くぞ、準備しとけよ。」
ロビンはそう言い残し、本部を離れる。
アリスはロビンが本部から出るのを確認すると図書室へと向かう。
「私が本部に来たのは別の目的があるからだけど。騙してごめんね♪」
アリスは廊下を歩きながら小声で呟いた。
ロビンは自宅に帰り、出発の準備をする。
「あれ?俺達は何で向かうんだ?」
ロビンは移動手段がないことに気づく。急に冷や汗が出てきた。
「ヤバい、とうするんだこれ?移動手段がないんじゃどうしようもないぞ。」
「そうだ。こんなときこそこれだ。」
ロビンはポケットからメモ帳を取り出し、あるページを開く。そのページには団長の電話番号が書いてあった。
「訓練生のときに教えてもらってたな。まさかこんなときに役に立つとは……」
ロビンはスマホに番号を打ち込み電話をかける。
プルルルル……プルルルル……ガチャ
「はい、アーロンドです。どうしたんですかロビン君?」
「すみません、1つお聞きしたいんですが、今回の任務のことは他言無用ですか?」
「いえ、任務のことは問題ありません。授業の内容はだめですが。」
「はい、わかりました。ありがとうございます。」
「いえいえ、団員の悩みですから、これくらい当然ですよ。」
「それでは。任務がうまくいくことを心から祈っております。」
アーロンドは電話を切る。ロビンは安堵する。
「とりあえず移動手段はなんとかなりそうだ。」
ロビンは春蘭に電話をする。しかし応答がない。
「あれ?でないな。」
「仕方ねぇ、美桜にかけてみるか。」
美桜に電話をかける。
「何?」
「今時間あるか?」
「時間があるから出てるのよ。」
美桜の機嫌が悪いのか分からないが冷たい対応をされる。
「ちょっと春蘭に頼みたいことがあるんだ。」
「…言ってみなさい、伝えておくから。」
「俺とアリスが任務の関係で出雲市に行かないといけないんだが……移動手段がなくて。」
「それで兄上に頼みたいと……わかったわ。伝えておく。」
「だけど1つ言わせて。」
美桜が声を低くして不穏な雰囲気を漂わせる。
「なんだ?」
「アリスと一緒ってどういうこと?」
「いや団員に呼ばれたか……」
「何かやましいことでも考えてるんじゃない。」
美桜の言葉に背筋が凍る。
「そういう口実を使って2人で変なことしようとしてるんじゃないの?」
「どう考えてその結論に至るの?」
ロビンは美桜の言葉に負けずに否定する。
「ただの任務だって。なんにもやましい考えはない。」
「本当に?」
「お前は昔に何かあったのか?」
「何もないわよ!」
美桜は機嫌が悪いようだ。
「なんでそんなに機嫌悪いの?」
「あんたのせいでしょ!」
プツン
「切られた。」
美桜が不機嫌になった理由がロビンには分からなかった。
「俺なんか言ったか?」
(俺、あいつのことが怖いんだけど。)
ロビンは恐怖感を覚えた。
(アーロンド・フルーク。大魔統制会団長を務める男。表舞台には一切立たず、常に"何か"について調べている。)
(団長は今から"魔力"についての授業を行おうとしている。訓練生だったころ、嫌と言うほど講師から教わったから十分理解しているつもりだけど……)
2人は緊張して、思考をフル回転させる。
「はい、では今から"魔力"についての授業を始めます。」
アーロンドは意気揚々と授業を始める。
「まずは"魔力"について教えてもらいましょう。アリス君。」
「は、はい!」
アリスはガッチガチに緊張している。
(緊張に対して耐性があるこいつがこうなるって……よっぽどだな。)
「えと、魔力は……大気中や地中に存在する特殊なエネルギーです。ほとんどの生物は感知できませんが、一部の生物は感知することができます。」
「また、魔力を感知できない生物にはなんの影響もありませんが、感知できる生物が過度に摂取すると体調不良を起こすことがあります。」
「魔道士の素質を持つ者はこの魔力を体内に宿して生まれてきます。魔力に対して高い耐性を持っており、魔力を消費し魔法を使用することが可能となっています。」
「しかし魔力を消費し過ぎると魔力切れを起こし、体調が不安定になってしまいます。」
「説明ありがとう。完璧な説明だ。」
アーロンドは拍手を送る。
(あいつやっぱすげえわ。)
ロビンも拍手する。アーロンドはボードのほうを向き口角を上げる。
「しかしそれは、訓練生のときに知ることができるもの。魔力にはあなた達の知らない特徴がまだまだ隠れてますよ。」
アーロンドは不敵な笑みを浮かべる。ペンをとり、ボードに文字を書く。
「まずは先程のアリス君の説明。」
「もう一度言うが完璧なものだ。しかしそれは皆が知っている範疇。」
「これから私が教えるのは教科書にも載っていない魔力に関する"重大な秘密"です。」
アーロンドは人の絵を書く。
「問題です。この人が自分の手に"魔力を纏う"ことをなんと言うでしょうか?」
「これは知ってるぞ。魔纏だ。」
「正解です。ロビン君1ポイント。」
アーロンドは謎のポイントをロビンに口頭で与える。
(なにそれ?)
「ちなみに100ポイントで500円分のクーポン券と交換できますよ。」
アーロンドは謎の情報を伝える。アリスはなにそれといった顔をする。
「冗談はさておき、魔纏は一部の魔道士は知っている情報です。」
「じゃあこれは知っていますか?魔力は場所によって"成分が違う"。」
「え、初耳。」
「俺も。」
アーロンドは歩きながら話す。
「これを私以外に知っているものはかなり少ないでしょう。」
「魔力の成分が違う、なぜでしょう?」
「答えは簡単、"環境が違う"からです。まあザリガニが食べたものによって色が変わることと同じだと思ってもらえれば。」
ロビンはアーロンドの比喩表現がわかる気がしたが、アリスはさっぱりといった顔をする。
「しかしどのくらいで変わるのか?疑問ですよねぇ?」
2人は頷く。
「魔力の成分は国によって違うんですよ。ちなみにこれがあなた達を呼んだ理由でもあります。」
「それがどうした?」
「あなた達は自分がどこの国出身か理解してますよね?」
「もちろんわかってる。」
「「イギリスだ(よ)。」」
「そうです。というか息ぴったりですね~。もうノリノリじゃないですか。」
2人はいつの間にか授業に引き込まれていた。
(あれ?なんでまともに授業受けてるんだ?いつからこうなった?)
(団長の話を聞いてたらいつの間にか引き込まれていた……これがカリスマというやつ?)
2人は目を輝かせながら授業を聞く。
「日本とイギリスの魔力は違う。あなた達の記憶に無くとも体が覚えてるものなんですよ。」
「それが俺達の任務か。」
「内容は?」
ロビンは立ち上がる。
「島根県の出雲市に向かい魔力を観測する。そして観測した魔力の成分を調べる。これでいいか?」
「概ねあってますね。素晴らしい。」
アーロンドはボードの前に戻る。
「あなた達にはもう1つお教えするものがあります。これは"極秘事項"なんで他言無用にしてくれるなら話してあげましょう。」
「「ゴクリ…」」
2人は唾を飲み頷く。
「魔力には"世界の歴史と真実"が含まれている。」
「どういうことだ?」
「さあ?私にも分かりません。これはある人から聞いたことですので。」
アリスにも聞くがさっぱりとのことだ。
「さて、今日の授業は終わりにしましょう。それでは各々自身の立ち位置に戻ってください。」
2人は団長室を出る。
「……。」
「他言無用とは言いましたが……いずれ、公表しなければいけないときがくるかもしれませんね。それが……あの人の教えなのですから。」
アーロンドは1人、団長室で呟いた。
ロビンは廊下で頭を抱えていた。
「この任務を受けたのはいいが……どうするんだ?」
「とりあえず出雲に行きましょう。」
「…まじで行くの?」
ロビンはえぇという顔をする。
「仕方ないでしょ、任されたんだから。」
ロビンは髪をかき上げる。
「しゃーねぇ。明日には行くぞ、準備しとけよ。」
ロビンはそう言い残し、本部を離れる。
アリスはロビンが本部から出るのを確認すると図書室へと向かう。
「私が本部に来たのは別の目的があるからだけど。騙してごめんね♪」
アリスは廊下を歩きながら小声で呟いた。
ロビンは自宅に帰り、出発の準備をする。
「あれ?俺達は何で向かうんだ?」
ロビンは移動手段がないことに気づく。急に冷や汗が出てきた。
「ヤバい、とうするんだこれ?移動手段がないんじゃどうしようもないぞ。」
「そうだ。こんなときこそこれだ。」
ロビンはポケットからメモ帳を取り出し、あるページを開く。そのページには団長の電話番号が書いてあった。
「訓練生のときに教えてもらってたな。まさかこんなときに役に立つとは……」
ロビンはスマホに番号を打ち込み電話をかける。
プルルルル……プルルルル……ガチャ
「はい、アーロンドです。どうしたんですかロビン君?」
「すみません、1つお聞きしたいんですが、今回の任務のことは他言無用ですか?」
「いえ、任務のことは問題ありません。授業の内容はだめですが。」
「はい、わかりました。ありがとうございます。」
「いえいえ、団員の悩みですから、これくらい当然ですよ。」
「それでは。任務がうまくいくことを心から祈っております。」
アーロンドは電話を切る。ロビンは安堵する。
「とりあえず移動手段はなんとかなりそうだ。」
ロビンは春蘭に電話をする。しかし応答がない。
「あれ?でないな。」
「仕方ねぇ、美桜にかけてみるか。」
美桜に電話をかける。
「何?」
「今時間あるか?」
「時間があるから出てるのよ。」
美桜の機嫌が悪いのか分からないが冷たい対応をされる。
「ちょっと春蘭に頼みたいことがあるんだ。」
「…言ってみなさい、伝えておくから。」
「俺とアリスが任務の関係で出雲市に行かないといけないんだが……移動手段がなくて。」
「それで兄上に頼みたいと……わかったわ。伝えておく。」
「だけど1つ言わせて。」
美桜が声を低くして不穏な雰囲気を漂わせる。
「なんだ?」
「アリスと一緒ってどういうこと?」
「いや団員に呼ばれたか……」
「何かやましいことでも考えてるんじゃない。」
美桜の言葉に背筋が凍る。
「そういう口実を使って2人で変なことしようとしてるんじゃないの?」
「どう考えてその結論に至るの?」
ロビンは美桜の言葉に負けずに否定する。
「ただの任務だって。なんにもやましい考えはない。」
「本当に?」
「お前は昔に何かあったのか?」
「何もないわよ!」
美桜は機嫌が悪いようだ。
「なんでそんなに機嫌悪いの?」
「あんたのせいでしょ!」
プツン
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