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【第4章 開戦の予兆】
第4節 いざ島根県へ
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翌日…
ロビンのスマホに1通のメールが届いていた。
「ロビン、起きてるかい?美桜から話は聞いている。奇遇にも僕も出雲市に行こうとしていたところだ。今日の9時に本部で落ち合おう。」
「あいつ起きるの早いな……」
ロビンは眠い目をこすりながらメールを見ている。
「アリスにも送らねえとな。」
ロビンは春蘭からのメールの内容をアリスに送った。
「さっさと朝食食って用意するか。」
ロビンは1階に降りる。冷蔵庫から卵を取り出し、フライパンに入れる。
「あとなに作ろうかな?味噌汁でも作るか。」
ロビンは小鍋を取り出し水を入れる。
数分後…
ロビンは机に朝食を並べる。白米に味噌汁と目玉焼きと、かなり質素な朝食だ。
「こんなんでいいんだよな~。いただきます。」
ロビンは手を合わせて朝食を食べ始める。
大魔統制会本部…
「お、来たね。」
ロビンは時間通りに本部に来た。
アリスもすでに来ている。
「美桜はこないのか?」
「美桜は家で休んでるみたい。」
「体調でも悪いのか?」
「気分が悪いと言っていたね。」
春蘭はロビンの質問に答える。
(まさか、昨日のことか?)
ロビンは昨日のことを思い出す。どこからか雫が現れた。
「こちら、本日の電車の切符でございます。」
春蘭に手渡しこちらに近づく。
「お二人のものもありますのでご心配なく。」
雫は2人に切符を手渡す。
「さあ行こう。島根県へ出発だ!」
3人は駅に向かう。
神宮寺家 屋敷内の道場にて……
「……………。」
美桜は座禅を組んでいた。心を無にして邪念を払い、午後の鍛錬に備えている。
「……………、ふう。」
美桜は立ち上がり、ため息をつき歩き出す。道場内にペタペタと足音が響く。縁側に座る。外には一面の緑の田んぼと山々が広がっていた。
「この景色も魔獣の手によって簡単に壊されてしまう……」
「だから魔道士がいる。でも、全てを守れるわけじゃない……」
美桜は手を強く握る。
「あの日さえ無ければ……そんなことを考えなかったのに………」
美桜は顔を俯ける。
電車内……
プウーーン!
「俺、電車乗ったことないんだよな~。」
ロビンは窓の外をじっと見つめながら呟いた。
「電車に乗るのはいいものだよ。窓から見える景色が一瞬で次の景色に切り替わる。」
「その一瞬の間に様々なことを考えることができる。任務の帰りなどはこの景色が疲れた体を癒やしてくれるんだ。」
春蘭は外の景色を見ながらロビンに言う。雫は横で首を縦に振りながら紅茶を飲んでいる。
「…なんでそんなに優雅に紅茶が飲めるの?」
アリスが純粋な疑問を雫に投げかける。
「簡単です。まずは姿勢を良くします。」
「そしてティーカップは右手でつまむように、ソーサーは左で持ちます。」
「後は飲むだけです。」
雫は残りの紅茶を飲み干す。
「いやそれはわかるよ!たけど…あなたみたいに優雅にはならないのよね~…」
アリスは紅茶を優雅に飲めないのが長年の悩みである。
「飲む頻度の差?ですかね。」
「週に何回飲むの?」
「う~ん、平均して14~15回ほどですね。」
「少し飲み過ぎじゃない?」
「そうですか?」
アリスと雫は紅茶の話で盛り上がっている。
(なぜ紅茶でそこまで盛り上がれるんだ?)
ロビンは疑問に思うが口には出さない。
(何か思っても口には出さない……これが紳士の嗜みよ。)
ロビンはドヤ顔をする。アリスはロビンのドヤ顔を不思議そうに見る。
「なんでドヤってるの?」
アリスは雫に小声で聞いてみる。
「そういうお年頃かと。」
「あーそゆことね。」
ロビンはコップに注がれたお茶を飲む。
「そういえば雫はメイドなのよね?どんなことをしてるの?」
「それ、俺も知りたいな。」
「…話していいですか?」
「構わないよ。」
雫は春蘭から許可を得る。
「まずメイドの仕事ですが……やることは基本は家事全般ですね。」
「例えば?」
アリスは話に食いつく。
「調理と洗濯に掃除等、全部です。よくお嬢様が手伝ってくれますよ。」
「美桜って基本なんかしてるよな。」
「美桜はそういう性格だからね、仕方ない。」
「ヘックシ!」
美桜はクシャミをする。
「風邪かな?」
「掃除ってどれくらいするの?」
「御屋敷全部です。全ての部屋と廊下を隅々まで掃除します。」
「掃除は簡単なものが週1、大掛かりなものを月1で行います。」
「1人で?」
「週1は1人でしますが、月1は旦那様やお嬢様にも手伝ってもらいます。」
「流石にあの広さを1人でさせるわけにはいかないよ。あとあの屋敷の持ち主だしね。」
ロビンとアリスは雫の凄さを知って、開いた口が塞がらなくなっている。
「しかし電車で行くのわミスったな。」
「今それに気づくのですか?」
春蘭と雫のやり取りを見ていると、どこかほっこりした気持ちになった。
15時半過ぎ 島根県 出雲市駅…
「着いたー!」
ロビンは体を伸ばしながら大きな声を出す。
「来てそうそう、大声を出すのはどうかと。」
雫に大声を出したことを指摘される。
「いいだろ、来たことないんだから。」
「いや、シンプルにこちらが恥ずかしいです。」
「そうかそうか。」
ロビンは軽く聞き流す。
「宿泊先を探すか~。」
ロビンはスマホで宿を調べ始める。
「あ~、それに関しては言ってなかったね。」
「ん?」
ロビンは春蘭のほうを見る。
「実は出雲市には僕の親友兼同期がいるんだ。」
「今回の宿泊先は親友の家にすることを君たちに伝え忘れていたよ。」
「もう決まってたのか。なら話は早いな。」
「連絡はとってあるのですか?」
「ああ、昨日のうちにとってるよ。」
「承知しました。」
4人は春蘭の親友の家に向かう。
ロビンのスマホに1通のメールが届いていた。
「ロビン、起きてるかい?美桜から話は聞いている。奇遇にも僕も出雲市に行こうとしていたところだ。今日の9時に本部で落ち合おう。」
「あいつ起きるの早いな……」
ロビンは眠い目をこすりながらメールを見ている。
「アリスにも送らねえとな。」
ロビンは春蘭からのメールの内容をアリスに送った。
「さっさと朝食食って用意するか。」
ロビンは1階に降りる。冷蔵庫から卵を取り出し、フライパンに入れる。
「あとなに作ろうかな?味噌汁でも作るか。」
ロビンは小鍋を取り出し水を入れる。
数分後…
ロビンは机に朝食を並べる。白米に味噌汁と目玉焼きと、かなり質素な朝食だ。
「こんなんでいいんだよな~。いただきます。」
ロビンは手を合わせて朝食を食べ始める。
大魔統制会本部…
「お、来たね。」
ロビンは時間通りに本部に来た。
アリスもすでに来ている。
「美桜はこないのか?」
「美桜は家で休んでるみたい。」
「体調でも悪いのか?」
「気分が悪いと言っていたね。」
春蘭はロビンの質問に答える。
(まさか、昨日のことか?)
ロビンは昨日のことを思い出す。どこからか雫が現れた。
「こちら、本日の電車の切符でございます。」
春蘭に手渡しこちらに近づく。
「お二人のものもありますのでご心配なく。」
雫は2人に切符を手渡す。
「さあ行こう。島根県へ出発だ!」
3人は駅に向かう。
神宮寺家 屋敷内の道場にて……
「……………。」
美桜は座禅を組んでいた。心を無にして邪念を払い、午後の鍛錬に備えている。
「……………、ふう。」
美桜は立ち上がり、ため息をつき歩き出す。道場内にペタペタと足音が響く。縁側に座る。外には一面の緑の田んぼと山々が広がっていた。
「この景色も魔獣の手によって簡単に壊されてしまう……」
「だから魔道士がいる。でも、全てを守れるわけじゃない……」
美桜は手を強く握る。
「あの日さえ無ければ……そんなことを考えなかったのに………」
美桜は顔を俯ける。
電車内……
プウーーン!
「俺、電車乗ったことないんだよな~。」
ロビンは窓の外をじっと見つめながら呟いた。
「電車に乗るのはいいものだよ。窓から見える景色が一瞬で次の景色に切り替わる。」
「その一瞬の間に様々なことを考えることができる。任務の帰りなどはこの景色が疲れた体を癒やしてくれるんだ。」
春蘭は外の景色を見ながらロビンに言う。雫は横で首を縦に振りながら紅茶を飲んでいる。
「…なんでそんなに優雅に紅茶が飲めるの?」
アリスが純粋な疑問を雫に投げかける。
「簡単です。まずは姿勢を良くします。」
「そしてティーカップは右手でつまむように、ソーサーは左で持ちます。」
「後は飲むだけです。」
雫は残りの紅茶を飲み干す。
「いやそれはわかるよ!たけど…あなたみたいに優雅にはならないのよね~…」
アリスは紅茶を優雅に飲めないのが長年の悩みである。
「飲む頻度の差?ですかね。」
「週に何回飲むの?」
「う~ん、平均して14~15回ほどですね。」
「少し飲み過ぎじゃない?」
「そうですか?」
アリスと雫は紅茶の話で盛り上がっている。
(なぜ紅茶でそこまで盛り上がれるんだ?)
ロビンは疑問に思うが口には出さない。
(何か思っても口には出さない……これが紳士の嗜みよ。)
ロビンはドヤ顔をする。アリスはロビンのドヤ顔を不思議そうに見る。
「なんでドヤってるの?」
アリスは雫に小声で聞いてみる。
「そういうお年頃かと。」
「あーそゆことね。」
ロビンはコップに注がれたお茶を飲む。
「そういえば雫はメイドなのよね?どんなことをしてるの?」
「それ、俺も知りたいな。」
「…話していいですか?」
「構わないよ。」
雫は春蘭から許可を得る。
「まずメイドの仕事ですが……やることは基本は家事全般ですね。」
「例えば?」
アリスは話に食いつく。
「調理と洗濯に掃除等、全部です。よくお嬢様が手伝ってくれますよ。」
「美桜って基本なんかしてるよな。」
「美桜はそういう性格だからね、仕方ない。」
「ヘックシ!」
美桜はクシャミをする。
「風邪かな?」
「掃除ってどれくらいするの?」
「御屋敷全部です。全ての部屋と廊下を隅々まで掃除します。」
「掃除は簡単なものが週1、大掛かりなものを月1で行います。」
「1人で?」
「週1は1人でしますが、月1は旦那様やお嬢様にも手伝ってもらいます。」
「流石にあの広さを1人でさせるわけにはいかないよ。あとあの屋敷の持ち主だしね。」
ロビンとアリスは雫の凄さを知って、開いた口が塞がらなくなっている。
「しかし電車で行くのわミスったな。」
「今それに気づくのですか?」
春蘭と雫のやり取りを見ていると、どこかほっこりした気持ちになった。
15時半過ぎ 島根県 出雲市駅…
「着いたー!」
ロビンは体を伸ばしながら大きな声を出す。
「来てそうそう、大声を出すのはどうかと。」
雫に大声を出したことを指摘される。
「いいだろ、来たことないんだから。」
「いや、シンプルにこちらが恥ずかしいです。」
「そうかそうか。」
ロビンは軽く聞き流す。
「宿泊先を探すか~。」
ロビンはスマホで宿を調べ始める。
「あ~、それに関しては言ってなかったね。」
「ん?」
ロビンは春蘭のほうを見る。
「実は出雲市には僕の親友兼同期がいるんだ。」
「今回の宿泊先は親友の家にすることを君たちに伝え忘れていたよ。」
「もう決まってたのか。なら話は早いな。」
「連絡はとってあるのですか?」
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「承知しました。」
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