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【第16章 災いに蝕まれて】
第3節 執念
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「作戦を説明すると聞いたが……いつ始めるんだ?」
「いいや、赤が帰って来ていない。戻り次第始める。」
赤が帰って来るまでの間、部屋には沈黙が走った。
「ねえ美桜。あの人って何者?団長や神級の人たちが従ってるんだけど。」
「あの人は神宮寺 椿。私の祖先よ。」
「え?」
ガーネットが驚くと同時に、窓から赤が部屋に入ってくる。
「いたか?」
「いたぞ、太平洋上空だ。」
「太平洋?海の上はニグレードにとっては不利なはず。」
椿は顎に手を当ててしばらく考え込む。
(太平洋上空か……結果と違うな。まあこちらが有利だからいいか。)
「太平洋……海の上で戦うのなら、足場を作る必要があるな。」
「その必要はない。青と赤の力を使えば水の上を歩くことができる。」
「では本題に入る。隊列はこうだ。」
椿は立ち上がってボードにペンで図形を書き始める。
「まずここ。先頭部隊はニグレードと真っ向から交戦することになる。おそらくディファラスとも退治することになるでしょう。先頭部隊には、
神宮寺 春蘭 天級魔道士
神宮寺 美桜 天級魔道士
天垣 時雨 神級魔道士
ガレジスト・ブロックン 神級魔道士
鶴城 玖羽 天級魔道士
そして私を配属する。動きとしては、まず私がディファラスの注意を引く。その間はお前たちだけでニグレードの猛攻に耐えろ。美桜は隙を見てロビンを呼び覚ませ。」
「え?!呼び覚ます?」
「今のロビンは憑依に似た状態だ。お前の声が届けば意識を取り戻すかもしれない。」
椿はボードにペンでもう1つの陣形に丸をつける。
「次はこれ、中立部隊だ。この部隊の役割は基本はニグレードに対して魔法で攻撃してもらうが、先頭部隊の者が負傷したときは救助にまわってもらう。
ガーネット・クローヴァー 神級魔道士
ソール・ベルーダン 天級魔道士
ルアーザ・サルトラン 神級魔道士
白倉 純連 天級魔道士
アーロンド・フルーク
サーミル・スルクーグ 上級魔道士
お前たちを配属する。」
「あ、サーミルはここに配属されるんだ。」
「誰?」
「イギリスの先遣隊の隊長。昇級試験受けてなくて上級止まりだけど、実力は仙級レベルかそれ以上の天才だよ。」
椿は2人を横目に話を続ける。
「ここは後方部隊だ。魔法による支援をメインに行なってもらう。ここには
佐倉 奏美 仙級魔道士
砂城 凛 中級魔道士
白羽 紗季 上級魔道士
カーザス・フルーク 天級魔道士
ハーベスト・マーダス 天級魔道士
マールド・アルザーク 仙級魔道士
お前たちに任せる。」
「任せておけ。このイギリス支部最高管理者のハーベストの辞書に失敗の二文字はない。」
「後はこの周りの部隊、交戦部隊だ。この部隊では辺りの魔獣の討伐を行なってもらう。おそらくニグレードの周りには大量の魔獣がいるだろう。魔獣の駆除は右側を
コンパルゴ
早世 疾風 天級魔道士
伊馬真木 白兎 仙級魔道士
ここに他の団員も合わせて駆除をしてもらう。」
「ちっ、雑魚を潰すだけか。」
「お前は駆除が終わったら私のところに来い。」
椿はコンパルゴの何かを感じとる。
「へへっ、どーも。」
「左側には
村崎 樫茂 天級魔道士
原時 新沙 天級魔道士
垣間 琉 上級魔道士
と、例に漏れず他の団員たちも合わせる。」
「わかった。最善を尽くす。」
「さてと、配列の話は終わった。次は全体の動きについての説明に入る。」
椿はボードを裏返す。
「まず先頭部隊と中立部隊がニグレードに真っ向から攻撃を仕掛ける。そのときに私はディファラスの注意を引いて処理に専念する。討伐次第合流することになる。この2つの部隊は私が合流するまでは無茶な動きは絶対にするな。ロビンを目覚めさせるのも私が合流してからだ。」
「次に後方部隊の動きと言いたいところだが、支援を途切れることなく続けてくれればそれでいい。前の2つの部隊が問題なく機能できればいいからな。」
「そして交戦部隊。コンパルゴはさっきも言ったように、一通り駆除できたら私のところに来い。お前はディファラスと因縁がありそうだからな。それとそこのやつ。」
椿はガーネットのほうを見る。
「え?私??」
「お前もディファラスと因縁があるように見える。お前がいいのなら私と合流しても構わんぞ。」
「それは……そのときの状況で決めるわ。」
「ほう。冷静だな。それぐらい冷静なのが丁度いい。」
椿は話を元に戻す。
「交戦部隊はひたすら魔獣を倒し続けろ。他の部隊に絶対に近づけるな。」
椿は椅子に座る。
「説明は以上だ。各自、体を壊さない程度に訓練するなり、友人と過ごすなり好きにしろ。決戦は近い。それまでは各々の時間を過ごせ。」
周りを見て不思議そうな表情で喋る。
「ん?自由に過ごしていいぞ。決戦までゆっくり休んでおけ。」
そう言うと、椿は机に伏せる。
「どこに行くの?」
部屋を出ようとする美桜をガーネットが呼び止める。
「玖羽の様子を見に行く。」
美桜は一言残して部屋から出る。
「待ってよ。」
ガーネットも美桜に続いて部屋から出る。
「で、お前はどうするんだ?神宮寺 春蘭さん。」
疾風は威圧するように部屋を離れようとしていた春蘭を呼び止める。
「悪かったよ、みんなには心配かけたね。」
「君のことだ。簡単にはくたばらないと思っていたよ。」
「逆に心配しないのもどうかと思うけど。」
樫茂の発言に純連はやれやれとため息をつく。
「ん?なんだ見舞いに来たのか?」
玖羽は医務室に入ってくる2人に気づく。
「あんた、体はどうなの?」
玖羽は手を動かす。
「別に問題ないぜ。鈍ってるかもしれんが。」
「ならいいわ。はいこれ。」
美桜は玖羽に1枚の紙を渡す。紙には椿が考えた隊列と配属者の名前が書かれていた。
「おっふ、俺一番前じゃねえかよ………団長は俺の怪我が治ってなかったらどうするつもりだったんだ?」
「考えたのは団長じゃないよ。」
玖羽は首を傾げる。
「誰が考えたかについては、複雑だから話すつもりはない。体が鈍ってるんでしょ?後で訓練場に来て。」
美桜はそう言い残して医務室から出る。
「あいつ、なんか……雰囲気変わった?妙に落ち着いてるな。」
「多分、色々複雑な心境なんだと思う。彼女はあなたが寝ている間に2回の昇級試験に合格して今は天級についている。仙級になるのはまだしも、天級になるためには心身を削るような努力をしなければならない。私は仙級から天級に昇級するのに5年はかかったわ。」
「俺もそのぐらいはかかったような気がするな。あいつ…………一体どんだけ努力したんだ?何をあいつが突き動かしてるんだ?」
「どれだけ努力したかは私も想像できない。でも、彼女が執念で動いてるってのはわかる。彼女は力を求めているわ。何にも負けない力を。」
「なんのために求めてるんだ?」
「大事な人を失わないために………私と同じよ。」
ガーネットは顔を曇らせる。
「努力するのはいいことだけど、力を求めすぎてはだめ。圧倒的な力は他者だけではなく、自身の命をも奪うことになる。」
「ふーん、まあいいや。」
玖羽はベッドから降りると、側の机に置いてある短剣を持って医務室を出る。
「はぁ、なんでこうも血気盛んな人が多いの?」
ガーネットはため息を付いて玖羽の後ろ姿を目で追う。
「……なんだこの音は?」
訓練場に向かう道中、何かがぶつかり合う音がする。音がするたびに衝撃を感じた。
「っんだよこれ、つーかあいつは……」
訓練場では美桜とコンパルゴが一騎打ちの勝負をしていた。
「また一段と腕を上げたか?キレが増してるじゃねえか。」
「そんなことを言ってる余裕なんてあるの?」
美桜はコンパルゴの攻撃を掻い潜って懐に潜り込むと、薙刀の柄をコンパルゴの顎に突き出す。
「ぐっ?!」
「油断したわね。」
美桜は入口に立っている玖羽に気づく。
「驚いた?こいつがここにいることに。」
「別に仲間になったわけじゃねえ。あの野郎(ディファラス)をぶっ潰すまでは対立しないだけだ。」
「で、一戦やる?私と。」
「お前が呼んだんだろ。」
玖羽は額に手を当ててため息をつく。コンパルゴは訓練場の端で座ってあぐらをかく。
「ルールはわかってる?」
「相手の首に武器の柄を当てたら勝ち、だろ?」
「問題ないわね。それじゃあ……」
美桜が薙刀の切っ先で地面をなぞる。
「始めるわよ。」
玖羽が瞬きをした瞬間、玖羽の視線は天井を向いていた。
(え?)
玖羽はそのまま地面に押し倒される。首には薙刀の柄が触れている。
「呆気な……いや、2年も寝てたらそりゃそうか。」
美桜は玖羽の腕を引っ張ってその場に立たせる。
「しばらくは訓練漬けよ。2年前の状態に戻すから。」
美桜は鋭い視線を玖羽に向ける。
(まあ弱くなってるのはわかってたけど……まさかここまでとは……)
玖羽は「はいはい。」と、ため息をつきながら返事をする。
「そんなんで大丈夫なのか?お前は最前線で戦うんだから、そんなんじゃすぐに死ぬぞ。」
コンパルゴが後ろから痛いところを突いてくる。
(そうなんだよ……俺はニグレードと真っ向から戦うんだよ。今の状態じゃあ、死にに行くようなものだ。)
「なんとかして取り戻さねえと………だからといって無理して体を壊したら元も子もない。でもあいつとの訓練だけじゃあ足りる気がしない。どうすりゃいいんだ……」
玖羽が頭を抱えていると、背後から誰かが肩に手を置く。
「なら私が手伝おう。決戦まではちょうど暇だからな。」
振り向くと椿が立っていた。
「こんなときに誰っ………えーと、どちら様?」
玖羽は椿を見るやいなや言葉遣いを改める。
「ほう、私の実力を一目で見抜くとは……お前、中々のやり手だな。」
(いや俺の質問に答えて。やばい気配がしたから訂正したのに。)
「私は神宮寺 椿。椿と呼べばいい。」
「いやまじで何者だよ!つーか神宮寺って……」
椿は突然、玖羽の胸に向かって右手を突き出す。しかし、手が触れても何も起こらなかったが玖羽は体から力が抜ける感覚がし、その場に座り込んでしまう。
「???」
「何が起きたかわかる…………わけないか。」
椿は玖羽を上から覗き込みながら話を続ける。
「今のは霊撃だ。お前も使えるだろ?」
「霊撃って……肉体を持つ奴には効かないはずじゃ?」
「なるほど。あいつからはそこまでしか教えられていないのか。」
「あいつって、団長のことか?」
「そうだ。まさか、あいつを慕う人間がここまで多いとはな。あいつも成長したな。」
椿は懐かしそうに遠くを見る。
「まあそんなことは置いといて。お前、私に霊撃を使ってみろ。」
「え?」
「躊躇するな。そうするとお前の本気が分からない。」
椿を玖羽を起きあがらせる。
「それじゃあ遠慮なく。」
玖羽は腕を伸ばして準備をする。
「ふぅ……はあぁっ!」
玖羽は椿に向かって霊撃を放つ。
「うーん、やっぱりか。」
椿は玖羽の拳を手で受け止める。
「っ?!てぇー!」
玖羽は手をおさえて悶絶する。
「どうした?」
「お前握力強すぎだろ!」
「そうか?加減したつもりなんだが……」
(いやいやいや、あれで加減してんのかよ………潰れるかと思ったぞ。)
「まあいいや。」
玖羽は椿に背を向ける。
「どこに行く?」
「息抜き。ちょっと頭冷やしてくる。」
玖羽は訓練場から出るとテラスに向かう。
(そういえば、美桜はどこ行った?気づいたら消えてたな。)
「ん?あいつ何してんだ?」
テラスでは美桜が床に寝転んでいた。
「何してんの?」
「日向ぼっこ。暇だから。」
(いや暇って……)
「逆にあんたは何しに来たの?」
「息抜き。」
玖羽は美桜の隣に座る。
「お前……変わったよな。」
「変わった?私が?」
「雰囲気というか、喋り方というか……………暗くなったような気がするんだが。」
「そうかしら?まあ2年もあれば変わるでしょ。」
美桜は起き上がると空を見上げる。
「今頃ロビンは何してるんだろ。」
「いや乗っ取られてるから何もできねえだろ。」
「ふふっ、そうね。……早く助けないと。」
美桜は焦っているかのような喋り方をする。
「不安か?」
「違うと言ったら嘘になるわね。そう言うあんたは何も思うことがないの?」
「う~ん、強いて言うなら恐怖だな。」
「恐怖?あんたにしては珍しい。とても世界を敵に回した殺人鬼とは思えないわね。」
「おい………古傷は抉らないでくれ。一応殺人鬼だった俺でも人間なんだよ。怖いものの1つや2つ、あるに決まってるだろ。」
玖羽はテラスの椅子に腰掛ける。
「でもこれは……本能からくる恐怖だ。死に対する恐れからきている。」
「恐怖ねぇ……それは私にもあるわよ。あの化け物ともう一度戦うと考えると……鳥肌が立ちそう。」
美桜は立ち上がると腕を伸ばす。
「だからといって逃げるつもりはない。この2年で死物狂いで戦闘について勉強した。薙刀の扱い、体の動かし方、魔法の使い時、青との連携。私にできることの全てを1から見直した。時には食事も睡眠も犠牲にして訓練に励んだ。その結果が今の私よ。」
「……体壊さねえのか?それ。」
「もちろん、何回も壊しかけたわよ。」
「ひぇ……」
玖羽は少し引いたような声を出す。
「その……なんでそこまでするんだ?何がお前を動かしてるんだ?」
「……時間の無駄ね。訓練に入るから早く来なさい。」
美桜は屋内に戻る。
「はぁ……やれやれ。」
玖羽は美桜の背中を追う。
「………。」
椿は2人を背後から観察していた。
「仲間を失いたくない。これがあいつ(美桜)を突き動かす執念か。その執念が悪い方向に働かないことを祈るが………まあそれは、あいつ(美桜)次第だな。」
椿は2人の後を追い、訓練場に向かう。
太平洋上空……
「前方に魔獣の反応を確認!《王》が現れます!」
観測隊の声で全体に緊張が走る。
「お前たち。わかっているな?無駄死にになるようなことはするな。それ以外なら最善を尽くせ。」
椿は息を吸う。
「ここで!《王》を倒す!」
椿の鼓舞により、団員たちは一斉に掛け声をあげる。
「本当に勝てるんですか?相手は《王》。全てを魔獣を統べる者です。」
「私の計画に死角はない。予想外のことが起きない限り。まあ、その予想外のことは起こると思うがな。」
「それが起こると計画が破綻するのだろ?」
「そのために私がいる。予想外の事態には私が対応しよう。お前たちはニグレードに注意すればいい。」
椿は腕を組んで答える。
「なぁに、そんな顔をするな。私の実力は知っているだろう?」
「だが……奴は未だ未知数の存在だ。何をしてくるかが分からん。」
「全く、お前は心配性だな。」
「予想通り、現れたか。」
「《王》よ。奴らは私にお任せ下さい。」
「ディファラス、お前は感じるか?奴らの中にとりわけ危険な奴がいる。そいつの相手をしてくれ。」
「ですが……そうなるとあなた様が魔道士の軍勢を相手取ることになってしまいます。」
「なんだよ所詮は人間だ。俺1人で十分。2年の時で随分とこの体に馴染んだからな。あの時よりも遥かに強大な力を手に入れた俺を止めれる奴なんかいねえ。」
「失礼。私が無知なために。」
「別に気にしねえ。他の魔獣は左右から攻撃させておけばいい。」
ニグレードが指を鳴らすと、魔獣達が左右にバラける。
「さてと……ショーの時間だ。」
ニグレードの体から黒い炎が溢れ出す。
「いいや、赤が帰って来ていない。戻り次第始める。」
赤が帰って来るまでの間、部屋には沈黙が走った。
「ねえ美桜。あの人って何者?団長や神級の人たちが従ってるんだけど。」
「あの人は神宮寺 椿。私の祖先よ。」
「え?」
ガーネットが驚くと同時に、窓から赤が部屋に入ってくる。
「いたか?」
「いたぞ、太平洋上空だ。」
「太平洋?海の上はニグレードにとっては不利なはず。」
椿は顎に手を当ててしばらく考え込む。
(太平洋上空か……結果と違うな。まあこちらが有利だからいいか。)
「太平洋……海の上で戦うのなら、足場を作る必要があるな。」
「その必要はない。青と赤の力を使えば水の上を歩くことができる。」
「では本題に入る。隊列はこうだ。」
椿は立ち上がってボードにペンで図形を書き始める。
「まずここ。先頭部隊はニグレードと真っ向から交戦することになる。おそらくディファラスとも退治することになるでしょう。先頭部隊には、
神宮寺 春蘭 天級魔道士
神宮寺 美桜 天級魔道士
天垣 時雨 神級魔道士
ガレジスト・ブロックン 神級魔道士
鶴城 玖羽 天級魔道士
そして私を配属する。動きとしては、まず私がディファラスの注意を引く。その間はお前たちだけでニグレードの猛攻に耐えろ。美桜は隙を見てロビンを呼び覚ませ。」
「え?!呼び覚ます?」
「今のロビンは憑依に似た状態だ。お前の声が届けば意識を取り戻すかもしれない。」
椿はボードにペンでもう1つの陣形に丸をつける。
「次はこれ、中立部隊だ。この部隊の役割は基本はニグレードに対して魔法で攻撃してもらうが、先頭部隊の者が負傷したときは救助にまわってもらう。
ガーネット・クローヴァー 神級魔道士
ソール・ベルーダン 天級魔道士
ルアーザ・サルトラン 神級魔道士
白倉 純連 天級魔道士
アーロンド・フルーク
サーミル・スルクーグ 上級魔道士
お前たちを配属する。」
「あ、サーミルはここに配属されるんだ。」
「誰?」
「イギリスの先遣隊の隊長。昇級試験受けてなくて上級止まりだけど、実力は仙級レベルかそれ以上の天才だよ。」
椿は2人を横目に話を続ける。
「ここは後方部隊だ。魔法による支援をメインに行なってもらう。ここには
佐倉 奏美 仙級魔道士
砂城 凛 中級魔道士
白羽 紗季 上級魔道士
カーザス・フルーク 天級魔道士
ハーベスト・マーダス 天級魔道士
マールド・アルザーク 仙級魔道士
お前たちに任せる。」
「任せておけ。このイギリス支部最高管理者のハーベストの辞書に失敗の二文字はない。」
「後はこの周りの部隊、交戦部隊だ。この部隊では辺りの魔獣の討伐を行なってもらう。おそらくニグレードの周りには大量の魔獣がいるだろう。魔獣の駆除は右側を
コンパルゴ
早世 疾風 天級魔道士
伊馬真木 白兎 仙級魔道士
ここに他の団員も合わせて駆除をしてもらう。」
「ちっ、雑魚を潰すだけか。」
「お前は駆除が終わったら私のところに来い。」
椿はコンパルゴの何かを感じとる。
「へへっ、どーも。」
「左側には
村崎 樫茂 天級魔道士
原時 新沙 天級魔道士
垣間 琉 上級魔道士
と、例に漏れず他の団員たちも合わせる。」
「わかった。最善を尽くす。」
「さてと、配列の話は終わった。次は全体の動きについての説明に入る。」
椿はボードを裏返す。
「まず先頭部隊と中立部隊がニグレードに真っ向から攻撃を仕掛ける。そのときに私はディファラスの注意を引いて処理に専念する。討伐次第合流することになる。この2つの部隊は私が合流するまでは無茶な動きは絶対にするな。ロビンを目覚めさせるのも私が合流してからだ。」
「次に後方部隊の動きと言いたいところだが、支援を途切れることなく続けてくれればそれでいい。前の2つの部隊が問題なく機能できればいいからな。」
「そして交戦部隊。コンパルゴはさっきも言ったように、一通り駆除できたら私のところに来い。お前はディファラスと因縁がありそうだからな。それとそこのやつ。」
椿はガーネットのほうを見る。
「え?私??」
「お前もディファラスと因縁があるように見える。お前がいいのなら私と合流しても構わんぞ。」
「それは……そのときの状況で決めるわ。」
「ほう。冷静だな。それぐらい冷静なのが丁度いい。」
椿は話を元に戻す。
「交戦部隊はひたすら魔獣を倒し続けろ。他の部隊に絶対に近づけるな。」
椿は椅子に座る。
「説明は以上だ。各自、体を壊さない程度に訓練するなり、友人と過ごすなり好きにしろ。決戦は近い。それまでは各々の時間を過ごせ。」
周りを見て不思議そうな表情で喋る。
「ん?自由に過ごしていいぞ。決戦までゆっくり休んでおけ。」
そう言うと、椿は机に伏せる。
「どこに行くの?」
部屋を出ようとする美桜をガーネットが呼び止める。
「玖羽の様子を見に行く。」
美桜は一言残して部屋から出る。
「待ってよ。」
ガーネットも美桜に続いて部屋から出る。
「で、お前はどうするんだ?神宮寺 春蘭さん。」
疾風は威圧するように部屋を離れようとしていた春蘭を呼び止める。
「悪かったよ、みんなには心配かけたね。」
「君のことだ。簡単にはくたばらないと思っていたよ。」
「逆に心配しないのもどうかと思うけど。」
樫茂の発言に純連はやれやれとため息をつく。
「ん?なんだ見舞いに来たのか?」
玖羽は医務室に入ってくる2人に気づく。
「あんた、体はどうなの?」
玖羽は手を動かす。
「別に問題ないぜ。鈍ってるかもしれんが。」
「ならいいわ。はいこれ。」
美桜は玖羽に1枚の紙を渡す。紙には椿が考えた隊列と配属者の名前が書かれていた。
「おっふ、俺一番前じゃねえかよ………団長は俺の怪我が治ってなかったらどうするつもりだったんだ?」
「考えたのは団長じゃないよ。」
玖羽は首を傾げる。
「誰が考えたかについては、複雑だから話すつもりはない。体が鈍ってるんでしょ?後で訓練場に来て。」
美桜はそう言い残して医務室から出る。
「あいつ、なんか……雰囲気変わった?妙に落ち着いてるな。」
「多分、色々複雑な心境なんだと思う。彼女はあなたが寝ている間に2回の昇級試験に合格して今は天級についている。仙級になるのはまだしも、天級になるためには心身を削るような努力をしなければならない。私は仙級から天級に昇級するのに5年はかかったわ。」
「俺もそのぐらいはかかったような気がするな。あいつ…………一体どんだけ努力したんだ?何をあいつが突き動かしてるんだ?」
「どれだけ努力したかは私も想像できない。でも、彼女が執念で動いてるってのはわかる。彼女は力を求めているわ。何にも負けない力を。」
「なんのために求めてるんだ?」
「大事な人を失わないために………私と同じよ。」
ガーネットは顔を曇らせる。
「努力するのはいいことだけど、力を求めすぎてはだめ。圧倒的な力は他者だけではなく、自身の命をも奪うことになる。」
「ふーん、まあいいや。」
玖羽はベッドから降りると、側の机に置いてある短剣を持って医務室を出る。
「はぁ、なんでこうも血気盛んな人が多いの?」
ガーネットはため息を付いて玖羽の後ろ姿を目で追う。
「……なんだこの音は?」
訓練場に向かう道中、何かがぶつかり合う音がする。音がするたびに衝撃を感じた。
「っんだよこれ、つーかあいつは……」
訓練場では美桜とコンパルゴが一騎打ちの勝負をしていた。
「また一段と腕を上げたか?キレが増してるじゃねえか。」
「そんなことを言ってる余裕なんてあるの?」
美桜はコンパルゴの攻撃を掻い潜って懐に潜り込むと、薙刀の柄をコンパルゴの顎に突き出す。
「ぐっ?!」
「油断したわね。」
美桜は入口に立っている玖羽に気づく。
「驚いた?こいつがここにいることに。」
「別に仲間になったわけじゃねえ。あの野郎(ディファラス)をぶっ潰すまでは対立しないだけだ。」
「で、一戦やる?私と。」
「お前が呼んだんだろ。」
玖羽は額に手を当ててため息をつく。コンパルゴは訓練場の端で座ってあぐらをかく。
「ルールはわかってる?」
「相手の首に武器の柄を当てたら勝ち、だろ?」
「問題ないわね。それじゃあ……」
美桜が薙刀の切っ先で地面をなぞる。
「始めるわよ。」
玖羽が瞬きをした瞬間、玖羽の視線は天井を向いていた。
(え?)
玖羽はそのまま地面に押し倒される。首には薙刀の柄が触れている。
「呆気な……いや、2年も寝てたらそりゃそうか。」
美桜は玖羽の腕を引っ張ってその場に立たせる。
「しばらくは訓練漬けよ。2年前の状態に戻すから。」
美桜は鋭い視線を玖羽に向ける。
(まあ弱くなってるのはわかってたけど……まさかここまでとは……)
玖羽は「はいはい。」と、ため息をつきながら返事をする。
「そんなんで大丈夫なのか?お前は最前線で戦うんだから、そんなんじゃすぐに死ぬぞ。」
コンパルゴが後ろから痛いところを突いてくる。
(そうなんだよ……俺はニグレードと真っ向から戦うんだよ。今の状態じゃあ、死にに行くようなものだ。)
「なんとかして取り戻さねえと………だからといって無理して体を壊したら元も子もない。でもあいつとの訓練だけじゃあ足りる気がしない。どうすりゃいいんだ……」
玖羽が頭を抱えていると、背後から誰かが肩に手を置く。
「なら私が手伝おう。決戦まではちょうど暇だからな。」
振り向くと椿が立っていた。
「こんなときに誰っ………えーと、どちら様?」
玖羽は椿を見るやいなや言葉遣いを改める。
「ほう、私の実力を一目で見抜くとは……お前、中々のやり手だな。」
(いや俺の質問に答えて。やばい気配がしたから訂正したのに。)
「私は神宮寺 椿。椿と呼べばいい。」
「いやまじで何者だよ!つーか神宮寺って……」
椿は突然、玖羽の胸に向かって右手を突き出す。しかし、手が触れても何も起こらなかったが玖羽は体から力が抜ける感覚がし、その場に座り込んでしまう。
「???」
「何が起きたかわかる…………わけないか。」
椿は玖羽を上から覗き込みながら話を続ける。
「今のは霊撃だ。お前も使えるだろ?」
「霊撃って……肉体を持つ奴には効かないはずじゃ?」
「なるほど。あいつからはそこまでしか教えられていないのか。」
「あいつって、団長のことか?」
「そうだ。まさか、あいつを慕う人間がここまで多いとはな。あいつも成長したな。」
椿は懐かしそうに遠くを見る。
「まあそんなことは置いといて。お前、私に霊撃を使ってみろ。」
「え?」
「躊躇するな。そうするとお前の本気が分からない。」
椿を玖羽を起きあがらせる。
「それじゃあ遠慮なく。」
玖羽は腕を伸ばして準備をする。
「ふぅ……はあぁっ!」
玖羽は椿に向かって霊撃を放つ。
「うーん、やっぱりか。」
椿は玖羽の拳を手で受け止める。
「っ?!てぇー!」
玖羽は手をおさえて悶絶する。
「どうした?」
「お前握力強すぎだろ!」
「そうか?加減したつもりなんだが……」
(いやいやいや、あれで加減してんのかよ………潰れるかと思ったぞ。)
「まあいいや。」
玖羽は椿に背を向ける。
「どこに行く?」
「息抜き。ちょっと頭冷やしてくる。」
玖羽は訓練場から出るとテラスに向かう。
(そういえば、美桜はどこ行った?気づいたら消えてたな。)
「ん?あいつ何してんだ?」
テラスでは美桜が床に寝転んでいた。
「何してんの?」
「日向ぼっこ。暇だから。」
(いや暇って……)
「逆にあんたは何しに来たの?」
「息抜き。」
玖羽は美桜の隣に座る。
「お前……変わったよな。」
「変わった?私が?」
「雰囲気というか、喋り方というか……………暗くなったような気がするんだが。」
「そうかしら?まあ2年もあれば変わるでしょ。」
美桜は起き上がると空を見上げる。
「今頃ロビンは何してるんだろ。」
「いや乗っ取られてるから何もできねえだろ。」
「ふふっ、そうね。……早く助けないと。」
美桜は焦っているかのような喋り方をする。
「不安か?」
「違うと言ったら嘘になるわね。そう言うあんたは何も思うことがないの?」
「う~ん、強いて言うなら恐怖だな。」
「恐怖?あんたにしては珍しい。とても世界を敵に回した殺人鬼とは思えないわね。」
「おい………古傷は抉らないでくれ。一応殺人鬼だった俺でも人間なんだよ。怖いものの1つや2つ、あるに決まってるだろ。」
玖羽はテラスの椅子に腰掛ける。
「でもこれは……本能からくる恐怖だ。死に対する恐れからきている。」
「恐怖ねぇ……それは私にもあるわよ。あの化け物ともう一度戦うと考えると……鳥肌が立ちそう。」
美桜は立ち上がると腕を伸ばす。
「だからといって逃げるつもりはない。この2年で死物狂いで戦闘について勉強した。薙刀の扱い、体の動かし方、魔法の使い時、青との連携。私にできることの全てを1から見直した。時には食事も睡眠も犠牲にして訓練に励んだ。その結果が今の私よ。」
「……体壊さねえのか?それ。」
「もちろん、何回も壊しかけたわよ。」
「ひぇ……」
玖羽は少し引いたような声を出す。
「その……なんでそこまでするんだ?何がお前を動かしてるんだ?」
「……時間の無駄ね。訓練に入るから早く来なさい。」
美桜は屋内に戻る。
「はぁ……やれやれ。」
玖羽は美桜の背中を追う。
「………。」
椿は2人を背後から観察していた。
「仲間を失いたくない。これがあいつ(美桜)を突き動かす執念か。その執念が悪い方向に働かないことを祈るが………まあそれは、あいつ(美桜)次第だな。」
椿は2人の後を追い、訓練場に向かう。
太平洋上空……
「前方に魔獣の反応を確認!《王》が現れます!」
観測隊の声で全体に緊張が走る。
「お前たち。わかっているな?無駄死にになるようなことはするな。それ以外なら最善を尽くせ。」
椿は息を吸う。
「ここで!《王》を倒す!」
椿の鼓舞により、団員たちは一斉に掛け声をあげる。
「本当に勝てるんですか?相手は《王》。全てを魔獣を統べる者です。」
「私の計画に死角はない。予想外のことが起きない限り。まあ、その予想外のことは起こると思うがな。」
「それが起こると計画が破綻するのだろ?」
「そのために私がいる。予想外の事態には私が対応しよう。お前たちはニグレードに注意すればいい。」
椿は腕を組んで答える。
「なぁに、そんな顔をするな。私の実力は知っているだろう?」
「だが……奴は未だ未知数の存在だ。何をしてくるかが分からん。」
「全く、お前は心配性だな。」
「予想通り、現れたか。」
「《王》よ。奴らは私にお任せ下さい。」
「ディファラス、お前は感じるか?奴らの中にとりわけ危険な奴がいる。そいつの相手をしてくれ。」
「ですが……そうなるとあなた様が魔道士の軍勢を相手取ることになってしまいます。」
「なんだよ所詮は人間だ。俺1人で十分。2年の時で随分とこの体に馴染んだからな。あの時よりも遥かに強大な力を手に入れた俺を止めれる奴なんかいねえ。」
「失礼。私が無知なために。」
「別に気にしねえ。他の魔獣は左右から攻撃させておけばいい。」
ニグレードが指を鳴らすと、魔獣達が左右にバラける。
「さてと……ショーの時間だ。」
ニグレードの体から黒い炎が溢れ出す。
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