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ロールケーキ 下
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宇佐美 鈴香は気もそぞろだ。
気になって気になってしょうがない。上の空でテーブルを水拭きしているため、先ほど拭いたはずのテーブルを再び拭いている。そのため、拭き終わったテーブルに椅子を上げる作業は、いつもより時間がかかっている。
宇佐美 鈴香は落ち着かない。
任された仕事が終わってしまい、手持ち無沙汰でさっきから意味もなく店内のあちらこちらを行ったり来たりとしている。上の空でうろつくため、足元への注意が疎かになっている。
どこかにぶつけてしまわないかとても心配だ。
草薙 佳子は気が気じゃない。
孫である鈴香が先ほどから自分の一挙手一投足に敏感に反応しているが、上の空なのが目に見えて分かるため、何かの拍子で怪我や失敗をしないか心配で締めの作業に集中できない。
「鈴ちゃん、落ち着かないから座ってて」
佳子の言葉に鈴香は「うん」と頷き、椅子が上げられていない、カウンターに一番近いテーブル席にトボトボと歩いていく。
「おう、鈴ちゃん。フラフラ歩いてたら佳子ちゃんも気になってしょうがねえ、大人しく座るこった」
正はガハハと笑う。
「うん、そうする」
鈴香はシュンとして、悲しげに唇を尖らす。
「そんな顔をすんなって鈴ちゃん。最後までお店の手伝いをして偉いんだ、どかっと座ってりゃいいんだよ」
その様子を見かねた源が、ほら笑え、と話しかける。
「うん、でもね……」
「でもじゃねぇ、ここまでやりゃあ偉いってもんじゃない、それこそ大したもんだ」
源は真っ赤になった自分の鼻を、親指でピンと弾く。
「源さん、ありがと」
「何、気にすんな」
なぜだか正がそう答えたため、鈴香は思わず笑ってしまう。
草薙食堂と書かれた暖簾は店内にあるが、カウンターの席には『マサ・ゲン』の二人が座っている。台の上には店主である宏の好きな焼酎が置かれているため、今日も二人は店主を交え、ゆっくりと酔話に花を咲かせていくみたいだ。
この店は少し変わっていて、常連さんは暖簾が中にあっても店内が明るければ玄関を少し開けて中を覗いていく。カウンターに知ってる顔がいれば、勝手知ったる他人の家よろしく、店内にその身を滑り込ませ、一杯ひっかけていく。
ヨーロッパのバルという文化は、こういった人達が多くいて出来上がったものだと鈴香は考えている。
しかしこうなった場合は、カウンター以外を片付ければいいから少し楽になる。厨房を含めた残りの片付けは宏の役目となり、佳子はレジ締めが終われば店の二階へと上がっていく。
「鈴ちゃん申し訳ないな。ここまできちまったら、ビールは喉を通っていかないよ」
正は冗談混じりで、笑顔の戻った鈴香に話し掛ける。
「正さん気にしないで。栓を抜いちゃったから、たとえ正さんからの注文でも作らないわよ」
「それを聞いて安心した」
正は笑顔を浮かべ、焼酎の入ったグラスを調子良く傾ける。
今日だけでこれを何回聞いただろう。何で安心できたのか分からなかったけれど、正さんは自分で新しく作った焼酎のお湯割の中に、ニコニコと鼻歌交じりで梅干しを指で摘んで入れていた。
「おじいちゃん、氷とお水、足しておく?」
宏は何も言わずに頷く。
「お湯は?」
今度は小さく首を横に振ると、口元をぴくりと動かす。
「どういたしまして」
鈴香はテーブルに座る前に、カウンターの手伝いを済ませる。
「お待たせ、終わったわよ」
佳子がそう告げると、鈴香は目を輝かせる。やっとだ、待ちに待った。と、顔が物語っている。
「おばあちゃん他にある?」
「大丈夫よ」
「おじいちゃんは?」
宏は首を横に振る。
「それなら、おばあちゃん?」
鈴香は嬉しそうに佳子の顔を見る。
「ええ、食べましょ」
「やったー」
「お茶を運んでちょうだい」
「はーい」
鈴香はテーブルの上に二人分の湯呑みを置き、お茶を注ぐ。
「おいおい、何が始まるんだ?」
「秘密ー」
鈴香は厨房に入って出てくる。
「おっ!」
無邪気に笑う鈴香が持つお盆の上を見て、源は笑う。
「福助か?」
「せいかーい」
「良かったなぁ」
源は自分のことのように喜ぶ。鈴香の大好物であることを知っているからだ。
「なんだ、店に残ってたのはそれが目当てか?」
「えへへー」
正に向かって鈴香は肩を竦め、バレました? と笑顔で返す。
鈴香はお盆の上にある三つの内、少し大きめに切られたロールケーキを自分の席の前に置き、もう一つを佳子の前に置く。残りの一つを手に持ち、カウンターの方に持って行くフリをする。
宏は少し笑ってから一度だけ頷き、鈴香の方に顎を二回ほどしゃくる。
「いいの?」
鈴香は白々しく答える。
「良かったな」
源は何とも言えない顔で笑う。
「初めからそのつもりだったんだろ?」
正は眉毛を動かしながら、少しだけ意地悪く言う。
鈴香は目を瞑ってペロっと舌を出し、ベーッと正に顔を向ける。
「はいはい、鈴ちゃん。おじいちゃんの優しさに甘えて食べちゃいましょ」
「うん」
鈴香は「おじいちゃん、ありがとー」と椅子に座り、目の前の二つの皿に目を輝かせながら、「いただきまーす」と元気良く手を合わせる。
「美味しーい、幸せーーー」
店内に響き渡った鈴香の声に、他の大人たちから自然と笑顔が溢れる。
「でもよ、甘いもんで酒が飲めるなんて、ひろっさんぐらいだよな」
正の言葉に、宏の眉毛がピクリと動く。
「確かにな、両刀使いってやつだろ。ウイスキーのお供にチョコレートなら分かるけれど、日本酒の肴に大福を食べてた時には度肝を抜かれたな」
「焼酎片手に、みたらし団子ってのもあったな」
それを聞いた鈴香は、フォークを咥えたまま佳子に顔を向ける。佳子は目尻の皺を深くして、優しく笑い返す。
「実はそうなのよ」
「えっ!?」
「おじいちゃんは甘いものも好きなのよ」
鈴香は今まで生きてきた中で初めてとなる、『福屋のロールケーキ』を食べる手を止める。
「それじゃあ今まで我慢してたってこと?」
「我慢というのとは、少し違うかもね」
佳子は宏に目配せをしてから、「ふふふ」と笑う。
宏は目を逸らして、眉根に皺を寄せる。
「俺、何か悪いことでも言ったか?」
「いや、そんな事はねぇと思うが、あの顔を見たらそうなんだろうな」
正と源は顔を見合わせる。
宏は口をピクリと動かす。
鈴香はまだ手を付けていない方の皿を手に取る。
「気を使わなくて大丈夫よ。おじいちゃんは好物の甘いものを食べるより、鈴ちゃんが美味しそうに食べる姿を見る方が好きなのよ」
宏は何も言わずに俯き、何かを隠すようにグラスに口を付ける。
「でも……」
「でも、じゃないって源さんに言われたでしょ?」
佳子はニコリと笑うと、ロールケーキを口に運ぶ。
「そうだぞ、気にせず食っちまえ。なあ」
「おう、源の字の言う通りだ。ひろっさんがいいって言ってんだから食っちまえ」
正と源は、ばつが悪そうにしながらも、こうなったらしょうがねぇ、と鈴香を囃し立てる。
「片付かないから、食べちゃいなさい」
「うん……」
鈴香は再びロールケーキを食べ始める。
いつもと変わらぬ美味しさなのに、いつもと違う味がする。いつものように美味しいのに、いつものように食べられない。
「ほら。せっかくおじいちゃんがくれたんだから、美味しく食べないとおじいちゃんが悲しむわよ」
佳子は鈴香に宏のことを見るように促すと、宏は「鈴香」と、可愛い孫の名前だけを言う。
おじいちゃんが笑ってくれている。嬉しくて美味しいはずなのに、なぜだか胸がいっぱいになって上手く食べられない。
「おじいちゃんが優しいのは知ってるでしょ?」
「うん」
再び鈴香はロールケーキを食べ始める。
「ねえ、おばあちゃん」
「なに?」
「おばあちゃんて、おじいちゃんのそういうところが好きなの?」
孫からの思いもよらない質問に、佳子は思わず体をびくりと震わす。
「どうしたの急に?」
佳子は胸を叩きながら咳払いをしたあとに、一口だけお茶を飲む。
気になって気になってしょうがない。上の空でテーブルを水拭きしているため、先ほど拭いたはずのテーブルを再び拭いている。そのため、拭き終わったテーブルに椅子を上げる作業は、いつもより時間がかかっている。
宇佐美 鈴香は落ち着かない。
任された仕事が終わってしまい、手持ち無沙汰でさっきから意味もなく店内のあちらこちらを行ったり来たりとしている。上の空でうろつくため、足元への注意が疎かになっている。
どこかにぶつけてしまわないかとても心配だ。
草薙 佳子は気が気じゃない。
孫である鈴香が先ほどから自分の一挙手一投足に敏感に反応しているが、上の空なのが目に見えて分かるため、何かの拍子で怪我や失敗をしないか心配で締めの作業に集中できない。
「鈴ちゃん、落ち着かないから座ってて」
佳子の言葉に鈴香は「うん」と頷き、椅子が上げられていない、カウンターに一番近いテーブル席にトボトボと歩いていく。
「おう、鈴ちゃん。フラフラ歩いてたら佳子ちゃんも気になってしょうがねえ、大人しく座るこった」
正はガハハと笑う。
「うん、そうする」
鈴香はシュンとして、悲しげに唇を尖らす。
「そんな顔をすんなって鈴ちゃん。最後までお店の手伝いをして偉いんだ、どかっと座ってりゃいいんだよ」
その様子を見かねた源が、ほら笑え、と話しかける。
「うん、でもね……」
「でもじゃねぇ、ここまでやりゃあ偉いってもんじゃない、それこそ大したもんだ」
源は真っ赤になった自分の鼻を、親指でピンと弾く。
「源さん、ありがと」
「何、気にすんな」
なぜだか正がそう答えたため、鈴香は思わず笑ってしまう。
草薙食堂と書かれた暖簾は店内にあるが、カウンターの席には『マサ・ゲン』の二人が座っている。台の上には店主である宏の好きな焼酎が置かれているため、今日も二人は店主を交え、ゆっくりと酔話に花を咲かせていくみたいだ。
この店は少し変わっていて、常連さんは暖簾が中にあっても店内が明るければ玄関を少し開けて中を覗いていく。カウンターに知ってる顔がいれば、勝手知ったる他人の家よろしく、店内にその身を滑り込ませ、一杯ひっかけていく。
ヨーロッパのバルという文化は、こういった人達が多くいて出来上がったものだと鈴香は考えている。
しかしこうなった場合は、カウンター以外を片付ければいいから少し楽になる。厨房を含めた残りの片付けは宏の役目となり、佳子はレジ締めが終われば店の二階へと上がっていく。
「鈴ちゃん申し訳ないな。ここまできちまったら、ビールは喉を通っていかないよ」
正は冗談混じりで、笑顔の戻った鈴香に話し掛ける。
「正さん気にしないで。栓を抜いちゃったから、たとえ正さんからの注文でも作らないわよ」
「それを聞いて安心した」
正は笑顔を浮かべ、焼酎の入ったグラスを調子良く傾ける。
今日だけでこれを何回聞いただろう。何で安心できたのか分からなかったけれど、正さんは自分で新しく作った焼酎のお湯割の中に、ニコニコと鼻歌交じりで梅干しを指で摘んで入れていた。
「おじいちゃん、氷とお水、足しておく?」
宏は何も言わずに頷く。
「お湯は?」
今度は小さく首を横に振ると、口元をぴくりと動かす。
「どういたしまして」
鈴香はテーブルに座る前に、カウンターの手伝いを済ませる。
「お待たせ、終わったわよ」
佳子がそう告げると、鈴香は目を輝かせる。やっとだ、待ちに待った。と、顔が物語っている。
「おばあちゃん他にある?」
「大丈夫よ」
「おじいちゃんは?」
宏は首を横に振る。
「それなら、おばあちゃん?」
鈴香は嬉しそうに佳子の顔を見る。
「ええ、食べましょ」
「やったー」
「お茶を運んでちょうだい」
「はーい」
鈴香はテーブルの上に二人分の湯呑みを置き、お茶を注ぐ。
「おいおい、何が始まるんだ?」
「秘密ー」
鈴香は厨房に入って出てくる。
「おっ!」
無邪気に笑う鈴香が持つお盆の上を見て、源は笑う。
「福助か?」
「せいかーい」
「良かったなぁ」
源は自分のことのように喜ぶ。鈴香の大好物であることを知っているからだ。
「なんだ、店に残ってたのはそれが目当てか?」
「えへへー」
正に向かって鈴香は肩を竦め、バレました? と笑顔で返す。
鈴香はお盆の上にある三つの内、少し大きめに切られたロールケーキを自分の席の前に置き、もう一つを佳子の前に置く。残りの一つを手に持ち、カウンターの方に持って行くフリをする。
宏は少し笑ってから一度だけ頷き、鈴香の方に顎を二回ほどしゃくる。
「いいの?」
鈴香は白々しく答える。
「良かったな」
源は何とも言えない顔で笑う。
「初めからそのつもりだったんだろ?」
正は眉毛を動かしながら、少しだけ意地悪く言う。
鈴香は目を瞑ってペロっと舌を出し、ベーッと正に顔を向ける。
「はいはい、鈴ちゃん。おじいちゃんの優しさに甘えて食べちゃいましょ」
「うん」
鈴香は「おじいちゃん、ありがとー」と椅子に座り、目の前の二つの皿に目を輝かせながら、「いただきまーす」と元気良く手を合わせる。
「美味しーい、幸せーーー」
店内に響き渡った鈴香の声に、他の大人たちから自然と笑顔が溢れる。
「でもよ、甘いもんで酒が飲めるなんて、ひろっさんぐらいだよな」
正の言葉に、宏の眉毛がピクリと動く。
「確かにな、両刀使いってやつだろ。ウイスキーのお供にチョコレートなら分かるけれど、日本酒の肴に大福を食べてた時には度肝を抜かれたな」
「焼酎片手に、みたらし団子ってのもあったな」
それを聞いた鈴香は、フォークを咥えたまま佳子に顔を向ける。佳子は目尻の皺を深くして、優しく笑い返す。
「実はそうなのよ」
「えっ!?」
「おじいちゃんは甘いものも好きなのよ」
鈴香は今まで生きてきた中で初めてとなる、『福屋のロールケーキ』を食べる手を止める。
「それじゃあ今まで我慢してたってこと?」
「我慢というのとは、少し違うかもね」
佳子は宏に目配せをしてから、「ふふふ」と笑う。
宏は目を逸らして、眉根に皺を寄せる。
「俺、何か悪いことでも言ったか?」
「いや、そんな事はねぇと思うが、あの顔を見たらそうなんだろうな」
正と源は顔を見合わせる。
宏は口をピクリと動かす。
鈴香はまだ手を付けていない方の皿を手に取る。
「気を使わなくて大丈夫よ。おじいちゃんは好物の甘いものを食べるより、鈴ちゃんが美味しそうに食べる姿を見る方が好きなのよ」
宏は何も言わずに俯き、何かを隠すようにグラスに口を付ける。
「でも……」
「でも、じゃないって源さんに言われたでしょ?」
佳子はニコリと笑うと、ロールケーキを口に運ぶ。
「そうだぞ、気にせず食っちまえ。なあ」
「おう、源の字の言う通りだ。ひろっさんがいいって言ってんだから食っちまえ」
正と源は、ばつが悪そうにしながらも、こうなったらしょうがねぇ、と鈴香を囃し立てる。
「片付かないから、食べちゃいなさい」
「うん……」
鈴香は再びロールケーキを食べ始める。
いつもと変わらぬ美味しさなのに、いつもと違う味がする。いつものように美味しいのに、いつものように食べられない。
「ほら。せっかくおじいちゃんがくれたんだから、美味しく食べないとおじいちゃんが悲しむわよ」
佳子は鈴香に宏のことを見るように促すと、宏は「鈴香」と、可愛い孫の名前だけを言う。
おじいちゃんが笑ってくれている。嬉しくて美味しいはずなのに、なぜだか胸がいっぱいになって上手く食べられない。
「おじいちゃんが優しいのは知ってるでしょ?」
「うん」
再び鈴香はロールケーキを食べ始める。
「ねえ、おばあちゃん」
「なに?」
「おばあちゃんて、おじいちゃんのそういうところが好きなの?」
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