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11虫箱事件と母の報復 ※虫注意(嫌がらせ)
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※作中に虫を使った嫌がらせが出ます。ライトに書いたつもりですが、虫を想像するのも嫌だという方は避けた方が良いと思います。
13話の冒頭であらすじを載せますので、そちらで確認して頂けることも出来ます。
その後、散々悩んだものの、特段大きな変化はなかった。
友達になったおかげで、エドワードとは愛称で呼び合うくらいには親しくなったが、婚約者がどうのこうのという話は、ついに一度も出なかった。
同年代の気の置けない友人ができたことで、フランシーヌの生活には確かな潤いが生まれた。
「この戦術、もっとこうすればよかったんじゃない?」
「いや、当時の補給を考えればこれが精一杯だったと思うぞ」
歴史書を広げ、二人でああでもないこうでもないと語り合い、他愛もない時間を積み重ねる。
気づけば、エドワードとは特に何も変わらないまま、二年が過ぎようとしていた。
フランシーヌが十四歳になろうというころ、生活に変化が起き始めた。
その日の朝、フランシーヌは朝食の席で不思議な光景と向き合っていた。
食卓の端に、見慣れぬ木箱がある。側付きのメイド、アンヌの顔には心なしか影が差している。
「……お嬢様宛てでございます」
アンヌの声が、いつになく硬い。
フランシーヌは恐る恐る箱の蓋を開けた。
次の瞬間、思わず息を呑んだ。
虫。虫。虫。
見事に集められた様々な虫が、大量に詰まっていた。見たこともない虫から、名前も分からない奇妙な虫まで。それはもうぎっしりと。
フランシーヌはぴしゃりと蓋を閉めた。
「……何これ」
「虫でございます」
そんなもの見れば分かる。フランシーヌは怖い顔をした。
「え? 何、これ、どうしろってんの?」
問うとアンヌが一層肩を丸めた。
「私めが聞きたいくらいでございます」
アンヌが震える声で言った。
彼女は今にも泣き出しそうな顔をしていた。そうとう虫が嫌いなようだ。
フランシーヌは、ずいとアンヌに箱を押しつけた。アンヌが、汚いものを持つような手つきで銀トレイの上に箱を移した。
「誰から?」
「ホワイト家からでございます」
意地悪そうに笑うデボラ・ホワイトの顔が脳裏に浮かんだ。先日も、お茶会で紅茶をかけられたばかりだ。メイドがこけて紅茶をドレスにこぼした、という体だったが、あれは明らかに悪意がある嫌がらせだった。
(やってくれるじゃない)
フランシーヌの胸中に闘志が湧いた。
売られた喧嘩は買わねばならない。
貴族社会は舐められたら終わりなのだ。
さてさて、どうしてくれようか。
悩んでいるところに、母のエレナがやってきた。
「あら、何? 贈り物?」
「あ、母様それは……」
おっとりした口調で言って、止める間もなくエレナが虫入り箱を開けた。
しばし沈黙したあと、エレナがゆっくりと顔を上げた。
「なあに? これ」
その声のトーンが、普段より一段低い。圧が怖い。フランシーヌはさっと視線をそらした。
「贈り物です」
「誰から?」
フランシーヌが黙っていると、アンヌがあっさりと口を割った。
「ホワイト家からでございます」
「お友達、というわけではないみたいね」
「へーそうなの」と穏やかそうな口調で話すエレナの目の奥には、ねっとりとした怒りが含まれていた。これが本当に怖い。
「あのね、母様」
「アンヌ、昆虫図鑑を用意してちょうだい。それから料理の本も」
「かしこまりました」
アンヌがさっと姿を消した。フランシーヌは嫌な予感がした。
「さ、フラン、手伝って」
ふふっとエレナは笑った。
その笑顔はとても美しいのに、フランシーヌは心の底から怖いと思った。ああ、この人を敵に回してはいけない。フランシーヌは考えることを放棄した。
その後。
エレナが茶会と称して、ホワイト家の両親とデボラを屋敷に呼びつけた。さすがに公爵家からの呼び出しとあって、三人家族揃ってやってきた。
美しく飾り立てた応接室に通し、エレナとフランシーヌは三人をもてなした。
席に座ると、フランシーヌはそこからもう無になると決めた。
「どうぞ、召し上がってくださいな」
エレナが優雅に勧めた。
テーブルの上には香ばしい紅茶と赤いジャムの乗ったクッキーだ。
ホワイト家の三人は、顔を見合せた。
娘が送った虫箱の抗議でも受けるつもりで来たのだろう。
だが、出されたのは上品なお茶とお菓子。
拍子抜けしたように、彼らはクッキーを口に運んだ。
「美味しいですわね」
「美味しいです」
デボラの母親も父親もクッキーを食べた後、社交辞令を言った。デボラは引きつった笑顔で黙々と食べていた。
フランシーヌの横で、エレナはニコニコと彼らを見守っていた。
そして、全員が十分に食べたのを見計らって、エレナが口を開いた。
「お気に召していただけてよかったですわ。実は、このクッキー、特別な材料を使っているんですのよ」
「まあ、何を?」
「デボラ様が送ってくださった、虫ですの」
デボラが喉の奥で悲鳴をあげたのが聞こえた。
エレナがにんまりと笑った。
「せっかく頂いたのですが、うちには虫を使用する用途がありませんので、色々調べましたの。そしたら、食用として食べる国があるそうで、趣向を凝らして作ってみましたの」
三人の顔色が見る間に青くなっていく。
エレナは微笑んだまま、言葉を続けた。
「うちは虫を食する習慣がありませんので、どんな味付けがよいか分からなかったのですが、いかがですか?美味しいですか?」
エレナが言い切った、瞬間。
「いやあああああ!」
デボラの母親が悲鳴を上げて泣き出し、デボラの父親は口を押さえて席を立つと部屋の外へと駆け出した。デボラは椅子から崩れ落ち、その場でえづき出した。
その間、エレナはずっと、美しい笑顔のままだった。
「あらあら、味付けが良くなかったのかしら。せっかくデボラ様が選りすぐりの食材を送ってくださったのに、申し訳ありません」
おほほほほとエレナが声を上げた。
さすがのフランシーヌも恐怖で顔がこわばった。
アレを騙し討ちで食べさせるなんて。
料理長が、エレナを調理室に入れまいと必死になっていた姿を思い出した。
結局、庭でやることになったのだが、調理というより実験に近いそれは、見ていて気持ちの良いものではなかった。
まさかあれを本当に人に食べさせるとは思わなかった。
ふと、クッキーの上にのった赤いジャムが目に入った。
思い出して、なんだか気持ち悪くなってきた。フランシーヌはハンカチで口元を押さえた。嫌がらせはされたが、ホワイト家には同情してしまう。
その日、フランシーヌは心に固く誓った。
母は絶対に敵に回すまい、と。
そして同時に、こうも思った。貴族社会で生き抜くには、覚悟が必要なのだと。優雅さの裏にある、冷徹な計算と容赦ない報復。それが、この世界のルールなのだ。
「母様、すごかったですね」
部屋に戻ってから感想を述べると、エレナはにっこりと笑った。
「私も随分と成長したのよ? 舐められたら終わりですもの。うちの大切な娘に手を出した報いは、きちんと受けていただかないと」
そう言って、エレナがフランシーヌの頭を優しく撫でた。その手は温かくて、さっきまでの冷酷さが嘘のようだった。
ああ、この人は家族を守るためなら何でもする人なのだ。
フランシーヌはそう理解して、少しだけ安心した。
13話の冒頭であらすじを載せますので、そちらで確認して頂けることも出来ます。
その後、散々悩んだものの、特段大きな変化はなかった。
友達になったおかげで、エドワードとは愛称で呼び合うくらいには親しくなったが、婚約者がどうのこうのという話は、ついに一度も出なかった。
同年代の気の置けない友人ができたことで、フランシーヌの生活には確かな潤いが生まれた。
「この戦術、もっとこうすればよかったんじゃない?」
「いや、当時の補給を考えればこれが精一杯だったと思うぞ」
歴史書を広げ、二人でああでもないこうでもないと語り合い、他愛もない時間を積み重ねる。
気づけば、エドワードとは特に何も変わらないまま、二年が過ぎようとしていた。
フランシーヌが十四歳になろうというころ、生活に変化が起き始めた。
その日の朝、フランシーヌは朝食の席で不思議な光景と向き合っていた。
食卓の端に、見慣れぬ木箱がある。側付きのメイド、アンヌの顔には心なしか影が差している。
「……お嬢様宛てでございます」
アンヌの声が、いつになく硬い。
フランシーヌは恐る恐る箱の蓋を開けた。
次の瞬間、思わず息を呑んだ。
虫。虫。虫。
見事に集められた様々な虫が、大量に詰まっていた。見たこともない虫から、名前も分からない奇妙な虫まで。それはもうぎっしりと。
フランシーヌはぴしゃりと蓋を閉めた。
「……何これ」
「虫でございます」
そんなもの見れば分かる。フランシーヌは怖い顔をした。
「え? 何、これ、どうしろってんの?」
問うとアンヌが一層肩を丸めた。
「私めが聞きたいくらいでございます」
アンヌが震える声で言った。
彼女は今にも泣き出しそうな顔をしていた。そうとう虫が嫌いなようだ。
フランシーヌは、ずいとアンヌに箱を押しつけた。アンヌが、汚いものを持つような手つきで銀トレイの上に箱を移した。
「誰から?」
「ホワイト家からでございます」
意地悪そうに笑うデボラ・ホワイトの顔が脳裏に浮かんだ。先日も、お茶会で紅茶をかけられたばかりだ。メイドがこけて紅茶をドレスにこぼした、という体だったが、あれは明らかに悪意がある嫌がらせだった。
(やってくれるじゃない)
フランシーヌの胸中に闘志が湧いた。
売られた喧嘩は買わねばならない。
貴族社会は舐められたら終わりなのだ。
さてさて、どうしてくれようか。
悩んでいるところに、母のエレナがやってきた。
「あら、何? 贈り物?」
「あ、母様それは……」
おっとりした口調で言って、止める間もなくエレナが虫入り箱を開けた。
しばし沈黙したあと、エレナがゆっくりと顔を上げた。
「なあに? これ」
その声のトーンが、普段より一段低い。圧が怖い。フランシーヌはさっと視線をそらした。
「贈り物です」
「誰から?」
フランシーヌが黙っていると、アンヌがあっさりと口を割った。
「ホワイト家からでございます」
「お友達、というわけではないみたいね」
「へーそうなの」と穏やかそうな口調で話すエレナの目の奥には、ねっとりとした怒りが含まれていた。これが本当に怖い。
「あのね、母様」
「アンヌ、昆虫図鑑を用意してちょうだい。それから料理の本も」
「かしこまりました」
アンヌがさっと姿を消した。フランシーヌは嫌な予感がした。
「さ、フラン、手伝って」
ふふっとエレナは笑った。
その笑顔はとても美しいのに、フランシーヌは心の底から怖いと思った。ああ、この人を敵に回してはいけない。フランシーヌは考えることを放棄した。
その後。
エレナが茶会と称して、ホワイト家の両親とデボラを屋敷に呼びつけた。さすがに公爵家からの呼び出しとあって、三人家族揃ってやってきた。
美しく飾り立てた応接室に通し、エレナとフランシーヌは三人をもてなした。
席に座ると、フランシーヌはそこからもう無になると決めた。
「どうぞ、召し上がってくださいな」
エレナが優雅に勧めた。
テーブルの上には香ばしい紅茶と赤いジャムの乗ったクッキーだ。
ホワイト家の三人は、顔を見合せた。
娘が送った虫箱の抗議でも受けるつもりで来たのだろう。
だが、出されたのは上品なお茶とお菓子。
拍子抜けしたように、彼らはクッキーを口に運んだ。
「美味しいですわね」
「美味しいです」
デボラの母親も父親もクッキーを食べた後、社交辞令を言った。デボラは引きつった笑顔で黙々と食べていた。
フランシーヌの横で、エレナはニコニコと彼らを見守っていた。
そして、全員が十分に食べたのを見計らって、エレナが口を開いた。
「お気に召していただけてよかったですわ。実は、このクッキー、特別な材料を使っているんですのよ」
「まあ、何を?」
「デボラ様が送ってくださった、虫ですの」
デボラが喉の奥で悲鳴をあげたのが聞こえた。
エレナがにんまりと笑った。
「せっかく頂いたのですが、うちには虫を使用する用途がありませんので、色々調べましたの。そしたら、食用として食べる国があるそうで、趣向を凝らして作ってみましたの」
三人の顔色が見る間に青くなっていく。
エレナは微笑んだまま、言葉を続けた。
「うちは虫を食する習慣がありませんので、どんな味付けがよいか分からなかったのですが、いかがですか?美味しいですか?」
エレナが言い切った、瞬間。
「いやあああああ!」
デボラの母親が悲鳴を上げて泣き出し、デボラの父親は口を押さえて席を立つと部屋の外へと駆け出した。デボラは椅子から崩れ落ち、その場でえづき出した。
その間、エレナはずっと、美しい笑顔のままだった。
「あらあら、味付けが良くなかったのかしら。せっかくデボラ様が選りすぐりの食材を送ってくださったのに、申し訳ありません」
おほほほほとエレナが声を上げた。
さすがのフランシーヌも恐怖で顔がこわばった。
アレを騙し討ちで食べさせるなんて。
料理長が、エレナを調理室に入れまいと必死になっていた姿を思い出した。
結局、庭でやることになったのだが、調理というより実験に近いそれは、見ていて気持ちの良いものではなかった。
まさかあれを本当に人に食べさせるとは思わなかった。
ふと、クッキーの上にのった赤いジャムが目に入った。
思い出して、なんだか気持ち悪くなってきた。フランシーヌはハンカチで口元を押さえた。嫌がらせはされたが、ホワイト家には同情してしまう。
その日、フランシーヌは心に固く誓った。
母は絶対に敵に回すまい、と。
そして同時に、こうも思った。貴族社会で生き抜くには、覚悟が必要なのだと。優雅さの裏にある、冷徹な計算と容赦ない報復。それが、この世界のルールなのだ。
「母様、すごかったですね」
部屋に戻ってから感想を述べると、エレナはにっこりと笑った。
「私も随分と成長したのよ? 舐められたら終わりですもの。うちの大切な娘に手を出した報いは、きちんと受けていただかないと」
そう言って、エレナがフランシーヌの頭を優しく撫でた。その手は温かくて、さっきまでの冷酷さが嘘のようだった。
ああ、この人は家族を守るためなら何でもする人なのだ。
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