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20招かれざる客
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「お前は屋敷にいろ」と祖父が言った。
大人たちはみな外出していき、屋敷には言いつけ通りに残っていたフランシーヌしかいない。
やられた、と心の中で毒づいた。
眼前では諸悪の根源がソファにふんぞり返っていた。
「お返事を頂きに参りました」
言って男は不遜に微笑んだ。
挨拶や口上もない単刀直入な物言い。受け入れられて当然という態度がフランシーヌの神経を逆なでした。初対面だというのに、配慮も気遣いもないのがよけいに気に食わない。
いや、全てが気に食わないのかもしれない。この男の一挙手一投足が、ことごとく癇に障った。
「……これはこれは、ご足労いただき恐縮です」
王族を追い返すわけにもいかず、とりあえず応接間へ通したが、玄関先で追い払えばよかったとフランシーヌは後悔していた。
(わざとよね、これ)
適切に対処できる大人の不在を見計らって押しかけてきたいい年した男たちを、フランシーヌは見据えた。
なめんじゃないわよ、と思いつつフランシーヌはロバートに軽く目配せをした。
ロバートは一つ頷いて下がっていった。ゴーシュかハンスを呼んでくれるだろうと期待しつつ、フランシーヌは意識を来客へ向け直し、立ち上がって恭しく礼をした。
「改めまして、お初にお目にかかります。バシャール国第二王子、サリーム・イブン・ファリド殿下」
つい先日、釣書で見た名前は記憶に新しい。
釣書に同封されていた姿絵は見ていたので、容姿については分かってはいたが、長い手足と鍛え抜かれた厚みのある体躯。金の髪に小麦色の肌。男らしくどこか色香のある顔立ちは、釣書の姿絵より数段いい男に見えた。
だが、絵からは感じ取れなかった尊大で自信過剰な雰囲気は、だいぶ、いや、かなり鼻持ちならない。
「堅苦しい挨拶はいらない。そなたと私の仲だ」
(どんな仲よ……)
顔が歪みそうになるのをぐっと堪え、伏せていた視線を上げるとサリームと目が合った。整った顔立ちが、わざとらしいほど自信に満ちた笑みに変わる。
(ああ、苦手......! その"僕に惚れて当然"みたいな顔)
「お目にかかれて光栄だよ、フランシーヌ公爵令嬢。なんと美しい。こちらへ伺ったかいがあった」
どこまでも滑らかな声音。値踏みするように視線を滑らせる態度に、さらに苛立ちがつのる。
視線を遮るように、フランシーヌはわざとらしく咳払いをした。
「お返事をとのことでしたが、何分突然のことで戸惑っておりまして……」
「当然だろう? ゆっくり待つつもりだったが、急ぎたくなってね。私もそう何度も国を空けるわけにはいかん。今日、よい返事をもらって帰りたいのだが——どうかな?」
今日、この場で承諾しろと言われ、フランシーヌは頬を引きつらせた。慮っているような口ぶりで、全く配慮がない。サリームの人間性が透けて見えた。
今までいろんな人間に会ったが、この男が一番嫌いかもしれない。
ふざけないでよ、とフランシーヌは淑女の笑みを貼り付けた。
「そうおっしゃられても、家族一同戸惑っておりまして……」
サリームが頷く、その自信に満ちた顔を崩したい気持ちに狩られた。とたんにフランシーヌの悪い癖が顔を出す。
「価値観は人それぞれとは申しますが、私のような年端もいかぬ娘に求婚されるなど……私、てっきりそういうご趣味の方かと……」
あなた、幼女趣味よねそう匂わせた言葉を吐いた。
いち早く反応したのは、彼の背後に控える護衛だった。
「何を言うのだ貴様!!」
失礼な娘だと幻滅してくれるなら、それはそれで万々歳だ。
フランシーヌは淑女の笑みを浮かべたまま、首を横に振る。
「よろしいのです、人それぞれですもの」
フランシーヌは微笑んだ。
怒りに震える護衛の横で、サリーム殿下は呆気に取られている。
「ふざけるな、小娘! サリーム殿下には立派な奥方がおられる! 貴様のような小娘が殿下の寵愛をいただけるわけがなかろう!」
よく喋る護衛は、訳知り顔でのたまう。
(奥方がいるならば余計にあり得ないでしょうが)
「まあ、殿下は博愛主義でいらっしゃるのですね」
「貴様っ!」
護衛が声を張り上げた。
今にも斬りかかりそうな勢いだった。
(やれるものなら、やってみろ)
フランシーヌは拳を握る。
護衛をじっと見据えた。
部屋の中が静まり返った。
護衛とフランシーヌが睨み合う中。
くく、と喉の奥で笑う音が聞こえた。
「博愛主義であるならば、なおさら欲しいな。見目麗しい蕾が開花してゆくのを間近で見守りたいというのは、男の夢だ」
芝居がかった仕草で、サリームは空を撫でた。見えない何かを撫でる仕草は舞台俳優のように堂に入っていた。
顔がいい男は得だな、と思いながらフランシーヌは告げた。
「蕾であるならばそうなのでしょう。ですが私、幼い頃から『赤毛猿』と呼ばれておりまして、人慣れしておりませんの」
にっこりと笑った。
一瞬、サリームの目が細められる。護衛が怪訝そうにフランシーヌを見た。
「猿」という言葉の意味を測りかねているようだった。
「私、元平民なのです。ですので……うっかり王族に牙を立てて殺されてはたまりませんもの。お断り、させていただきますわ」
フランシーヌは言い切った。
束の間、静寂。
静まった室内に、くくく、とサリームの笑う音が響いた。喉の奥で笑うような声は、次第に高笑いへと変わった。
「はっははっ! いい! いいな! 実にいい!」
膝を叩き、悦に入って叫ぶサリームに、フランシーヌは目を眇めた。
サリームはひとしきり笑った後、楽しげに、むしろ興味深げに言った。
「……磨き抜かれたレイピアのような女だ…ますます欲しくなったぞ…」
サリームの瞳の奥に先ほどにはなかったねっとりとした熱を感じて、フランシーヌは怖気立った。変態め。思わず舌打ちしそうになった。
「褒めていただいても、何も出ませんわ」
「謙遜もまた魅力だ」
(誰が謙遜してるって?)
喉元まで出かかった言葉を飲み込む。
サリームは喜色満面でテーブルに手を突くと、ぐっと身を乗り出した。
「単刀直入に言おう! フランシーヌ、私はそなたが欲しい」
どこまでも芝居じみたその様子に、フランシーヌは心の底が冷えてゆくのを感じた。
どうあってもこの男とは相容れそうにない。
「……何がそんなにお気に召したのでしょう?」
「全てだ! その髪、その気性! 全てが気に入った!」
「全て……ですか? 特に髪をお気に召していただけたものと思っておりましたが」
「ああ確かに見事な髪だ。軍神バールさながらの目の覚めるような鮮やかな赤髪は、貴殿の他に見たことがない!自信を持っていい!そなたの髪は一級品だ!」
「そう……ですか。やはり、髪ですか」
フランシーヌは自身の髪を一束すくい、撫でる。
(結局、この男が欲しいのはこの髪なのね)
ならば、と。
フランシーヌはアンヌを呼んだ。
「私の手芸道具を取ってくれる?」
アンヌは一礼するとすぐさま手芸道具を持ってきた。箱を開け、鋏を取り出す。
「おい」と制止する間もなく、フランシーヌは一房つかんだ髪を、ざくり、と切った。
「どうぞ」
フランシーヌはサリームの鼻面に赤毛の髪束を突きつけた。
何が起きたのか呆然とするサリームは、視線をフランシーヌへ移し、それから髪束へ移し、やっと理解したのか顔色を変えた。あまりのことにパクパクと口を開閉するサリームを、ふん、と鼻で笑った。
「こんなものでよろしければ差し上げます。けれど申し訳ありませんが、私自身は差し上げられませんので」
サリームが乾いた笑い声を上げた。
「は、はは……これは参った」
「足りませんか?」
またハサミを髪に当てる。
「もう結構だ!」
サリームが慌てて制した。しかし――
「また、来る……」
サリームは呟くように言った。いや、来なくていい。しつこいったらない。
「何度おいでになっても、私の気持ちは変わりません。私はあなたが思うほど単純な女ではないのです」
フランシーヌは言い切った。
アンヌに指示をしてサリームに髪を持たせた。
二度来るなと意味を込めて。
それで勝負がついたと、思い込んでいた。
大人たちはみな外出していき、屋敷には言いつけ通りに残っていたフランシーヌしかいない。
やられた、と心の中で毒づいた。
眼前では諸悪の根源がソファにふんぞり返っていた。
「お返事を頂きに参りました」
言って男は不遜に微笑んだ。
挨拶や口上もない単刀直入な物言い。受け入れられて当然という態度がフランシーヌの神経を逆なでした。初対面だというのに、配慮も気遣いもないのがよけいに気に食わない。
いや、全てが気に食わないのかもしれない。この男の一挙手一投足が、ことごとく癇に障った。
「……これはこれは、ご足労いただき恐縮です」
王族を追い返すわけにもいかず、とりあえず応接間へ通したが、玄関先で追い払えばよかったとフランシーヌは後悔していた。
(わざとよね、これ)
適切に対処できる大人の不在を見計らって押しかけてきたいい年した男たちを、フランシーヌは見据えた。
なめんじゃないわよ、と思いつつフランシーヌはロバートに軽く目配せをした。
ロバートは一つ頷いて下がっていった。ゴーシュかハンスを呼んでくれるだろうと期待しつつ、フランシーヌは意識を来客へ向け直し、立ち上がって恭しく礼をした。
「改めまして、お初にお目にかかります。バシャール国第二王子、サリーム・イブン・ファリド殿下」
つい先日、釣書で見た名前は記憶に新しい。
釣書に同封されていた姿絵は見ていたので、容姿については分かってはいたが、長い手足と鍛え抜かれた厚みのある体躯。金の髪に小麦色の肌。男らしくどこか色香のある顔立ちは、釣書の姿絵より数段いい男に見えた。
だが、絵からは感じ取れなかった尊大で自信過剰な雰囲気は、だいぶ、いや、かなり鼻持ちならない。
「堅苦しい挨拶はいらない。そなたと私の仲だ」
(どんな仲よ……)
顔が歪みそうになるのをぐっと堪え、伏せていた視線を上げるとサリームと目が合った。整った顔立ちが、わざとらしいほど自信に満ちた笑みに変わる。
(ああ、苦手......! その"僕に惚れて当然"みたいな顔)
「お目にかかれて光栄だよ、フランシーヌ公爵令嬢。なんと美しい。こちらへ伺ったかいがあった」
どこまでも滑らかな声音。値踏みするように視線を滑らせる態度に、さらに苛立ちがつのる。
視線を遮るように、フランシーヌはわざとらしく咳払いをした。
「お返事をとのことでしたが、何分突然のことで戸惑っておりまして……」
「当然だろう? ゆっくり待つつもりだったが、急ぎたくなってね。私もそう何度も国を空けるわけにはいかん。今日、よい返事をもらって帰りたいのだが——どうかな?」
今日、この場で承諾しろと言われ、フランシーヌは頬を引きつらせた。慮っているような口ぶりで、全く配慮がない。サリームの人間性が透けて見えた。
今までいろんな人間に会ったが、この男が一番嫌いかもしれない。
ふざけないでよ、とフランシーヌは淑女の笑みを貼り付けた。
「そうおっしゃられても、家族一同戸惑っておりまして……」
サリームが頷く、その自信に満ちた顔を崩したい気持ちに狩られた。とたんにフランシーヌの悪い癖が顔を出す。
「価値観は人それぞれとは申しますが、私のような年端もいかぬ娘に求婚されるなど……私、てっきりそういうご趣味の方かと……」
あなた、幼女趣味よねそう匂わせた言葉を吐いた。
いち早く反応したのは、彼の背後に控える護衛だった。
「何を言うのだ貴様!!」
失礼な娘だと幻滅してくれるなら、それはそれで万々歳だ。
フランシーヌは淑女の笑みを浮かべたまま、首を横に振る。
「よろしいのです、人それぞれですもの」
フランシーヌは微笑んだ。
怒りに震える護衛の横で、サリーム殿下は呆気に取られている。
「ふざけるな、小娘! サリーム殿下には立派な奥方がおられる! 貴様のような小娘が殿下の寵愛をいただけるわけがなかろう!」
よく喋る護衛は、訳知り顔でのたまう。
(奥方がいるならば余計にあり得ないでしょうが)
「まあ、殿下は博愛主義でいらっしゃるのですね」
「貴様っ!」
護衛が声を張り上げた。
今にも斬りかかりそうな勢いだった。
(やれるものなら、やってみろ)
フランシーヌは拳を握る。
護衛をじっと見据えた。
部屋の中が静まり返った。
護衛とフランシーヌが睨み合う中。
くく、と喉の奥で笑う音が聞こえた。
「博愛主義であるならば、なおさら欲しいな。見目麗しい蕾が開花してゆくのを間近で見守りたいというのは、男の夢だ」
芝居がかった仕草で、サリームは空を撫でた。見えない何かを撫でる仕草は舞台俳優のように堂に入っていた。
顔がいい男は得だな、と思いながらフランシーヌは告げた。
「蕾であるならばそうなのでしょう。ですが私、幼い頃から『赤毛猿』と呼ばれておりまして、人慣れしておりませんの」
にっこりと笑った。
一瞬、サリームの目が細められる。護衛が怪訝そうにフランシーヌを見た。
「猿」という言葉の意味を測りかねているようだった。
「私、元平民なのです。ですので……うっかり王族に牙を立てて殺されてはたまりませんもの。お断り、させていただきますわ」
フランシーヌは言い切った。
束の間、静寂。
静まった室内に、くくく、とサリームの笑う音が響いた。喉の奥で笑うような声は、次第に高笑いへと変わった。
「はっははっ! いい! いいな! 実にいい!」
膝を叩き、悦に入って叫ぶサリームに、フランシーヌは目を眇めた。
サリームはひとしきり笑った後、楽しげに、むしろ興味深げに言った。
「……磨き抜かれたレイピアのような女だ…ますます欲しくなったぞ…」
サリームの瞳の奥に先ほどにはなかったねっとりとした熱を感じて、フランシーヌは怖気立った。変態め。思わず舌打ちしそうになった。
「褒めていただいても、何も出ませんわ」
「謙遜もまた魅力だ」
(誰が謙遜してるって?)
喉元まで出かかった言葉を飲み込む。
サリームは喜色満面でテーブルに手を突くと、ぐっと身を乗り出した。
「単刀直入に言おう! フランシーヌ、私はそなたが欲しい」
どこまでも芝居じみたその様子に、フランシーヌは心の底が冷えてゆくのを感じた。
どうあってもこの男とは相容れそうにない。
「……何がそんなにお気に召したのでしょう?」
「全てだ! その髪、その気性! 全てが気に入った!」
「全て……ですか? 特に髪をお気に召していただけたものと思っておりましたが」
「ああ確かに見事な髪だ。軍神バールさながらの目の覚めるような鮮やかな赤髪は、貴殿の他に見たことがない!自信を持っていい!そなたの髪は一級品だ!」
「そう……ですか。やはり、髪ですか」
フランシーヌは自身の髪を一束すくい、撫でる。
(結局、この男が欲しいのはこの髪なのね)
ならば、と。
フランシーヌはアンヌを呼んだ。
「私の手芸道具を取ってくれる?」
アンヌは一礼するとすぐさま手芸道具を持ってきた。箱を開け、鋏を取り出す。
「おい」と制止する間もなく、フランシーヌは一房つかんだ髪を、ざくり、と切った。
「どうぞ」
フランシーヌはサリームの鼻面に赤毛の髪束を突きつけた。
何が起きたのか呆然とするサリームは、視線をフランシーヌへ移し、それから髪束へ移し、やっと理解したのか顔色を変えた。あまりのことにパクパクと口を開閉するサリームを、ふん、と鼻で笑った。
「こんなものでよろしければ差し上げます。けれど申し訳ありませんが、私自身は差し上げられませんので」
サリームが乾いた笑い声を上げた。
「は、はは……これは参った」
「足りませんか?」
またハサミを髪に当てる。
「もう結構だ!」
サリームが慌てて制した。しかし――
「また、来る……」
サリームは呟くように言った。いや、来なくていい。しつこいったらない。
「何度おいでになっても、私の気持ちは変わりません。私はあなたが思うほど単純な女ではないのです」
フランシーヌは言い切った。
アンヌに指示をしてサリームに髪を持たせた。
二度来るなと意味を込めて。
それで勝負がついたと、思い込んでいた。
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