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第10章 後宮
第391話 確信
木刀を弾き合う音が、いつもより遠くに聞こえる。
パラリパラリとめくる紙音だけがいやに耳について、翠玉を焦らせた。
どこかで、そう何処かで読んだその項を探すために、彼女は先程から食い入るように書に視線を走らせる。
そうして見つけた探していた項を食い入るように読んで、そしてもう一つの書と照らし合わせ、もう一つ先ほど同じようにして見つけた書の項とも照らし合わせると、その場に書を開いたまま重ねて、そしてだらりと両腕を体側に垂らした。
全てが、繋がった。
今まで腹の内に燻っていたモヤモヤとした霧が一気に晴れて、鮮明になったにも関わらず、喉の奥には苦いものが競り上がってくるような気さえして、眉を寄せる。
これは間に合うのだろうか?否、間に合わないにしてもどうにかして差し上げなければ。
とにかく、あの方の行動を止めなければ……まずはそれからだろう。
ゆっくりと立ち上がって、視線を中庭に向ける。
一際小さな人影は、まだ木刀の使い方も拙くて危なっかしい。
もう小さな身体から涙を見るのは嫌なのだ。
+++++++
その晩、後宮の一つの宮である事が起こった。
皇后宮に皇帝の私兵が入り、皇后とそこに身を寄せている泉妃がそれぞれ宮から出され、然るべきところに身を移されたのだ。
そして後宮は封じられ、徹底的な調査が始まった。
パラリパラリとめくる紙音だけがいやに耳について、翠玉を焦らせた。
どこかで、そう何処かで読んだその項を探すために、彼女は先程から食い入るように書に視線を走らせる。
そうして見つけた探していた項を食い入るように読んで、そしてもう一つの書と照らし合わせ、もう一つ先ほど同じようにして見つけた書の項とも照らし合わせると、その場に書を開いたまま重ねて、そしてだらりと両腕を体側に垂らした。
全てが、繋がった。
今まで腹の内に燻っていたモヤモヤとした霧が一気に晴れて、鮮明になったにも関わらず、喉の奥には苦いものが競り上がってくるような気さえして、眉を寄せる。
これは間に合うのだろうか?否、間に合わないにしてもどうにかして差し上げなければ。
とにかく、あの方の行動を止めなければ……まずはそれからだろう。
ゆっくりと立ち上がって、視線を中庭に向ける。
一際小さな人影は、まだ木刀の使い方も拙くて危なっかしい。
もう小さな身体から涙を見るのは嫌なのだ。
+++++++
その晩、後宮の一つの宮である事が起こった。
皇后宮に皇帝の私兵が入り、皇后とそこに身を寄せている泉妃がそれぞれ宮から出され、然るべきところに身を移されたのだ。
そして後宮は封じられ、徹底的な調査が始まった。
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