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こんなにも嫌いな女を好きな理由(ワケ)。
26歳 突然の告白
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その日もナナを想いながら眠りにつこうとしていた。一時の快楽に身を委ねても心は満たされないままだ。
思い切ってナナに気持ちを打ち明けてしまった方がいい。そう思っても踏み切ることができない。
それはもう一度傷つくのが怖いからだ。高校生のとき、ナナは私との連絡を絶った。就職して再会してからのナナは、私を拒絶するように目も合わせなくなった。
想いを打ち明けて、もっとはっきりと拒絶をされたら、私はきっと立ち直れない。
一方で期待もある。打ち明ければナナが応えてくれるのではないかという期待。笑顔を浮かべて抱きしめてくれるのではないかという期待。
期待を抱けば抱くほど、それが裏切られるときの恐怖が大きくなる。
そのとき何かが唇に触れ「セイラ……本当にバカだな……」という声が聞こえたような気がした。
全身に鳥肌が立つ。
私は体を起こして辺りを見回したが、暗い部屋には何の異変もない。
気のせいだ。そう思っているのに、なぜか心拍数が高くなり、居ても立っても居られない気持ちになる。
私はスマートフォンを手に取りナナに電話をした。すでに夜も更けている。気になったからという理由で突然電話をしても、ナナに嫌がられるかもしれない。けれどどうしても押し寄せる不安が拭えない。
しばらくコールが続くと留守番電話に切り替わった。
すでに眠っているのかもしれない。
私からの電話だから出ないだけなのかもしれない。
そう思ったけれど、私は電話を切ってすぐにもう一度ナナにコールする。再び留守電になると電話を切ってまたコールする。
しつこいと怒られるかもしれない。それでもいいからとにかくナナの声をきいて安心したかった。だが何度コールをしてもナナは電話に出ない。
じっとしていることができなくなり、私は服を着替えてナナの部屋に向かうことにした。繰り返し電話をかけながらタクシーを拾ってナナの部屋を目指す。
もうすぐナナの部屋に着くというところで、やっとコール音が途切れ、電話から物音が聞こえた。
「もしもし? ナナ?」
だが、私の耳に飛び込んできたのは、聞き覚えのない男性の声だった。
「あなた、誰なんですか?」
私は警戒して電話の向こうの男性に言った。
私の驚きと警戒が混じった声にも相手の男性は冷静に対応した。そして幾度か言葉を交わし、私はナナの状況を理解する。
電話に出たのは事故に遭ったナナを救出に来た救急隊員の一人だった。そしてナナは救急搬送されている真っ只中だと伝えられた。
私はすぐさま目的地をナナが搬送されている病院へと変更した。
深夜の病院に辿り着き、ナナの容態を病院関係者に尋ねたが、家族でなければ教えられないと言われてしまった。だがナナに家族はいない。そこで私は『てんま園』の塩原園長に連絡をすることにした。事情を説明すると塩原園長はすぐに駆けつけてくれた。
そうして塩原園長と共にナナの境遇について病院側に説明をした。半ば脅迫するような勢いだったのは、一刻も早く緊急手術中のナナの側に行きたかったからだ。
なんとか病院側を説き伏せ手術室の前まで行くことができた。
塩原園長と並んで座り、黙って手術が終わるのを待つ。近くに来たからといって何ができるわけでもない。私にできるのはただ祈ることだけだ。
これまで神頼みなんてしたことはない。受験のときだって、神様に祈ったことはない。勝手な話だと思う。だけど、今だけは神の存在を信じたい。
高校で離れてから八年、想いを告げられないまま、こんな形でナナと会えなくなるなんて絶対に嫌だ。
どれくらいの時間が過ぎただろうか、永遠とも思える沈黙を破り手術室のドアが開いた。
出てきた医師が力強く頷くのを見て私はホッと胸をなでおろす。
医師から容体についての説明があると言われ、塩原園長がそれを聞くことになった。
「森内さんはナナの側についていてあげてください」
塩原園長の言葉に私は頷き、ナナが運ばれた病室に移動した。病室が集中治療室でないことに胸をなでおろす。
だが蒼白な顔で横たわるナナは今にも消えてしまいそうだった。
私はベッドの脇の椅子に座ってナナの顔を覗き込む。顔や頭にも傷がある。傷が少ない右手には点滴が付けられ、左手と左足はギプスで頑丈に固められている。布団で見えていない部分にもたくさんの傷があるのだろう。痛々しいナナの姿に涙が込み上げる。だがそれでもナナは生きている。
私はナナの右手に触れその温もりを確認する。
神様を信じてはいない。霊の存在やスピリチュアルなことも信じない。だけどあのとき感じた不安や焦燥感は、それ以外には説明がつかない。
私と電話で話した救急隊員は、電話のコール音のおかげでナナが発見されたと言っていた。あのときなぜ突然ナナに電話をしなくてはいけないと感じたのかは分からない。もしも目に見えない何かのおかげだというのならば、私は素直にその存在に感謝する。こうしてナナの側に駆け付けることができたのだから。
しばらくすると医師との話を終えた塩原園長が病室に現れた。
「ナナの様子はどうだい?」
「まだ眠っています」
「そうか……。事故からすると奇跡といっていいくらい、致命的な傷がなかったそうです。だから安心していいですよ」
「よかった」
「森内さんは一度帰った休んでください。明日も仕事があるでしょう?」
「いえ、私は大丈夫です。ここにいさせてください。塩原園長は園の子どもたちのことがありますよね。子どもたちのために園に戻ってあげてください」
私はナナの寝顔を見つめたまま言う。
「森内さんは、今でもナナのことを好きでいてくれるんですね」
塩原園長がやさしい声で言う。私は驚いて塩原園長の顔を見上げた。
そして私は「はい。私はナナのことが好きです」と頷く。塩原園長はうれしそうな笑みを浮かべた。
「そうか、ありがとう。きっとナナも同じ気持ちだと思いますよ」
「それはどうでしょう。でもナナがどう思っていてもいいんです。私がナナを好きだということは変わりませんから」
「私はナナの側に森内さんがいてくれて本当にうれしいと思っていますよ」
塩原園長は静かに言うとナナの寝顔に視線を移す。
「昔からこの子は私に心配ばかりかける。森内さん、ナナのことをよろしくお願いします」
そうして塩原園長は深々と頭を下げた。
私は慌てて立ち上がって同じように頭を下げる。そしてその様子がなんだかおかしくて笑ってしまった。
「それでは私はお言葉に甘えて園に戻ります。何かあればすぐに連絡してください」
「はい。わかりました」
病室を出て行く塩原園長の後ろ姿を見送り、私は再び椅子に腰を掛けてナナの顔を眺める。
静かな病室でひとり、ナナの寝顔を見つめていると、ときどき不安になってくる。そしてナナの手や頬に触れてナナの温もりに安堵する。
それを繰り返しているうちにいつの間にか朝を迎えていた。
ナナの側を離れたくはなかったが、一度病室を出て会社に電話を入れる。私の欠勤とナナの身に起きた事故のことを簡潔に伝えて病室に戻る。
ナナはまだ眠っていた。
本当に目を覚ましてくれるのだろうかと不安になってきたとき、ナナが少し身じろぎをした。顔を歪めて痛みを堪えているようにも見える。
「ナナ、ナナ、わかる?」
声をかけるとナナがうっすらと目を開けた。まだ焦点が定まらない瞳でぼんやりと私の顔を眺める。
「ナナ、本当に心配したんだから」
私の頬を涙が伝う。これはうれし涙だ。堪える必要なんてない。
するとナナはゆっくりと右手を伸ばして私の頬の涙を拭いた。
「ありがとう」
ナナが掠れる声でゆっくりと言う。
「ありがとう、セイラ。……あいしてる」
そこまで言うとナナは再び目を閉じて眠りに落ちた。
私は耳を疑った。だがナナを呼び起こしてもう聞き直すこともできない。
ナナの告白はあまりにも突然すぎて、私はどう受け止めればいいのか分からなかった。
思い切ってナナに気持ちを打ち明けてしまった方がいい。そう思っても踏み切ることができない。
それはもう一度傷つくのが怖いからだ。高校生のとき、ナナは私との連絡を絶った。就職して再会してからのナナは、私を拒絶するように目も合わせなくなった。
想いを打ち明けて、もっとはっきりと拒絶をされたら、私はきっと立ち直れない。
一方で期待もある。打ち明ければナナが応えてくれるのではないかという期待。笑顔を浮かべて抱きしめてくれるのではないかという期待。
期待を抱けば抱くほど、それが裏切られるときの恐怖が大きくなる。
そのとき何かが唇に触れ「セイラ……本当にバカだな……」という声が聞こえたような気がした。
全身に鳥肌が立つ。
私は体を起こして辺りを見回したが、暗い部屋には何の異変もない。
気のせいだ。そう思っているのに、なぜか心拍数が高くなり、居ても立っても居られない気持ちになる。
私はスマートフォンを手に取りナナに電話をした。すでに夜も更けている。気になったからという理由で突然電話をしても、ナナに嫌がられるかもしれない。けれどどうしても押し寄せる不安が拭えない。
しばらくコールが続くと留守番電話に切り替わった。
すでに眠っているのかもしれない。
私からの電話だから出ないだけなのかもしれない。
そう思ったけれど、私は電話を切ってすぐにもう一度ナナにコールする。再び留守電になると電話を切ってまたコールする。
しつこいと怒られるかもしれない。それでもいいからとにかくナナの声をきいて安心したかった。だが何度コールをしてもナナは電話に出ない。
じっとしていることができなくなり、私は服を着替えてナナの部屋に向かうことにした。繰り返し電話をかけながらタクシーを拾ってナナの部屋を目指す。
もうすぐナナの部屋に着くというところで、やっとコール音が途切れ、電話から物音が聞こえた。
「もしもし? ナナ?」
だが、私の耳に飛び込んできたのは、聞き覚えのない男性の声だった。
「あなた、誰なんですか?」
私は警戒して電話の向こうの男性に言った。
私の驚きと警戒が混じった声にも相手の男性は冷静に対応した。そして幾度か言葉を交わし、私はナナの状況を理解する。
電話に出たのは事故に遭ったナナを救出に来た救急隊員の一人だった。そしてナナは救急搬送されている真っ只中だと伝えられた。
私はすぐさま目的地をナナが搬送されている病院へと変更した。
深夜の病院に辿り着き、ナナの容態を病院関係者に尋ねたが、家族でなければ教えられないと言われてしまった。だがナナに家族はいない。そこで私は『てんま園』の塩原園長に連絡をすることにした。事情を説明すると塩原園長はすぐに駆けつけてくれた。
そうして塩原園長と共にナナの境遇について病院側に説明をした。半ば脅迫するような勢いだったのは、一刻も早く緊急手術中のナナの側に行きたかったからだ。
なんとか病院側を説き伏せ手術室の前まで行くことができた。
塩原園長と並んで座り、黙って手術が終わるのを待つ。近くに来たからといって何ができるわけでもない。私にできるのはただ祈ることだけだ。
これまで神頼みなんてしたことはない。受験のときだって、神様に祈ったことはない。勝手な話だと思う。だけど、今だけは神の存在を信じたい。
高校で離れてから八年、想いを告げられないまま、こんな形でナナと会えなくなるなんて絶対に嫌だ。
どれくらいの時間が過ぎただろうか、永遠とも思える沈黙を破り手術室のドアが開いた。
出てきた医師が力強く頷くのを見て私はホッと胸をなでおろす。
医師から容体についての説明があると言われ、塩原園長がそれを聞くことになった。
「森内さんはナナの側についていてあげてください」
塩原園長の言葉に私は頷き、ナナが運ばれた病室に移動した。病室が集中治療室でないことに胸をなでおろす。
だが蒼白な顔で横たわるナナは今にも消えてしまいそうだった。
私はベッドの脇の椅子に座ってナナの顔を覗き込む。顔や頭にも傷がある。傷が少ない右手には点滴が付けられ、左手と左足はギプスで頑丈に固められている。布団で見えていない部分にもたくさんの傷があるのだろう。痛々しいナナの姿に涙が込み上げる。だがそれでもナナは生きている。
私はナナの右手に触れその温もりを確認する。
神様を信じてはいない。霊の存在やスピリチュアルなことも信じない。だけどあのとき感じた不安や焦燥感は、それ以外には説明がつかない。
私と電話で話した救急隊員は、電話のコール音のおかげでナナが発見されたと言っていた。あのときなぜ突然ナナに電話をしなくてはいけないと感じたのかは分からない。もしも目に見えない何かのおかげだというのならば、私は素直にその存在に感謝する。こうしてナナの側に駆け付けることができたのだから。
しばらくすると医師との話を終えた塩原園長が病室に現れた。
「ナナの様子はどうだい?」
「まだ眠っています」
「そうか……。事故からすると奇跡といっていいくらい、致命的な傷がなかったそうです。だから安心していいですよ」
「よかった」
「森内さんは一度帰った休んでください。明日も仕事があるでしょう?」
「いえ、私は大丈夫です。ここにいさせてください。塩原園長は園の子どもたちのことがありますよね。子どもたちのために園に戻ってあげてください」
私はナナの寝顔を見つめたまま言う。
「森内さんは、今でもナナのことを好きでいてくれるんですね」
塩原園長がやさしい声で言う。私は驚いて塩原園長の顔を見上げた。
そして私は「はい。私はナナのことが好きです」と頷く。塩原園長はうれしそうな笑みを浮かべた。
「そうか、ありがとう。きっとナナも同じ気持ちだと思いますよ」
「それはどうでしょう。でもナナがどう思っていてもいいんです。私がナナを好きだということは変わりませんから」
「私はナナの側に森内さんがいてくれて本当にうれしいと思っていますよ」
塩原園長は静かに言うとナナの寝顔に視線を移す。
「昔からこの子は私に心配ばかりかける。森内さん、ナナのことをよろしくお願いします」
そうして塩原園長は深々と頭を下げた。
私は慌てて立ち上がって同じように頭を下げる。そしてその様子がなんだかおかしくて笑ってしまった。
「それでは私はお言葉に甘えて園に戻ります。何かあればすぐに連絡してください」
「はい。わかりました」
病室を出て行く塩原園長の後ろ姿を見送り、私は再び椅子に腰を掛けてナナの顔を眺める。
静かな病室でひとり、ナナの寝顔を見つめていると、ときどき不安になってくる。そしてナナの手や頬に触れてナナの温もりに安堵する。
それを繰り返しているうちにいつの間にか朝を迎えていた。
ナナの側を離れたくはなかったが、一度病室を出て会社に電話を入れる。私の欠勤とナナの身に起きた事故のことを簡潔に伝えて病室に戻る。
ナナはまだ眠っていた。
本当に目を覚ましてくれるのだろうかと不安になってきたとき、ナナが少し身じろぎをした。顔を歪めて痛みを堪えているようにも見える。
「ナナ、ナナ、わかる?」
声をかけるとナナがうっすらと目を開けた。まだ焦点が定まらない瞳でぼんやりと私の顔を眺める。
「ナナ、本当に心配したんだから」
私の頬を涙が伝う。これはうれし涙だ。堪える必要なんてない。
するとナナはゆっくりと右手を伸ばして私の頬の涙を拭いた。
「ありがとう」
ナナが掠れる声でゆっくりと言う。
「ありがとう、セイラ。……あいしてる」
そこまで言うとナナは再び目を閉じて眠りに落ちた。
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