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「そろそろ起きたらどうだい、旅人くん?」
女の声が聞こえた。
「う…」
シエンはゆっくりと目を開いた。
どうやら自分は床に倒れていたようだ。
「おはよう、気分はどうだい?」
「さっきから誰だ…? ここは…?」
シエンはゆっくりと身体を起こしあたりを確認した。同時に自分の身に何が起こったのかを思い出す。
エドワードに突然の解雇宣告をされ、突然トラップが発動し落下。
天井を見上げると、そこには真っ暗な空洞がぽっかりと空いていた。じっと見ていると吸い込まれるような錯覚を覚え視線を逸らした。
しかし、逸らした先でシエンはさらに驚くことになる。
「…! あんた、は…?」
「やあ。まさかここに人がやってくるとはね」
そこにはボロボロの布服をまとっただけの、水色の髪の少女が立っていた。本来、端正な顔立ちなのだろうが、ずいぶんと痩せている。
何より異様なのは、首、手首、足首に、虹色に輝く輪と鎖がつながれていたことだ。その鎖は同じく虹色の大きな楔で壁と床に固定されていた。
「驚くのも無理はないよ。気絶から目が覚めたらこんな状態の私がにこやかに佇んでいるんだから」
「えっと、あんたは…」
「私はルーファ。よろしくね。君の名前は?」
「俺は、シエン」
「シエン、ずいぶん高いところから落ちてきたんだね。咄嗟に受け止めたけど、もしかして自殺志願者だったりする? 飛び降りを邪魔してしまったのなら謝るよ」
「受け止め…?」
「ああ。突然崩れ始めた天井と、ドカドカと落ちてくる岩、そして君。岩は弾いて砕いたし、砂埃はもっと巻き上げて散らした。で、君はふんわりと床に置いた」
「それはどうも…」
さっきから何を言っているんだろう、この子は。理解が追い付かず、シエンはずっと顔をしかめたままだ。
対してルーファはやんわりと浮かべた笑顔を崩さない。
「で、君はこんなとこで何してるの?」
「いや、それはこっちのセリフだ」
意識がはっきりとして状況がわかってきたところで、シエンにだんだんと怒りの感情が湧いてきた。
そうだ、自分は裏切られたのだ。エドワード達に裏切られたのだ。
「くそっ!エドワードのやつ…!カタリナも、ガリオンも、結局俺を使い捨てに…!」
「おやおや、あまり穏やかじゃないね。よければ事情を話してよ。聞き役くらいにはなれるからさ」
ルーファの一言に促されるように、シエンはどうしてこうなったのかを一気にまくし立てた。
話しているうちに悔し涙が溢れてくる。
同じ仲間だと思っていたのに。これから冒険が続くと思っていたのに。
まさかあんな形でクビを宣告されるなんて。
「そうかそうか。なるほど、よくわかったよ。話してくれてありがとうね、今はまだ混乱していてもおかしくないのに」
ルーファはふふっと小さく笑って続ける。
「でもよかったよ。トラップ発動で落下して死亡だなんて、いったい何のために冒険を続けてきたのかわからなくなる。もちろん、そういった人生の人間もたくさんいたし、これからもたくさんいるだろうけどね。君は私と出会ったことで、そんな終わりは回避できたわけだ。ふふふっ、幸運だ」
「あ、ああ。すまん、ギャーギャーしゃべっちまって。助けてくれたんだよな、ありがとう」
「どういたしまして。私は私で、130年ぶりに会話ができて嬉しいよ」
「…。なあ、やっぱあんたはふつうの人でも、魔女でもないんだよな?」
「そうだよ。私は天使。天界で好き勝手やっていたら捕まってしまってね。牢に250年入れられるという罰を受けているんだ」
「なんだよその気の遠くなる話…」
「あはは、人間にとってはわけがわからないよね。君、天使の友達とか、いないかい? 私たちは1個体がだいたい1000年から1200年存在するんだけど、それでも人生の2割以上の時間、ずっと罰を受け続けるのは、なんというか…非常に退屈」
「退屈って、そんな問題かよ」
「退屈なだけだよ。こんなところに幽閉されて早130年。まあ、半分は終わったかーと思うとこのままいけそうだけどね」
「なんかよくわかんねえけど、ルーファはまだここにいるんだよな?」
「出ていきたくても、この鎖が外れないからね」
「出たいのか? やっぱり」
「そうだね、うん、そう。やっぱり130年は長かったし、ここから120年も長い。うんざりしてる。それに…」
「それに?」
「さっき魔力をほとんど使いきっちゃったから、120年経つまでに死んじゃうんじゃないかな、私」
「ええっ!?」
さらりと言ってのけるルーファに、シエンは大慌てで近寄った。
「それってつまり、俺を助けたせいであんたが死ぬってことだろ!?」
「そんなこと思ってないよ。岩や埃が…って言ったでしょ?そこに偶然君が紛れてただけで、君のせいじゃない」
「それだって俺たちの探索が招いたトラップ発動だ。くそ、マジかよ…うん?」
「え?」
「…。それ、外せるぞ。多分」
「ええっ?」
初めてルーファの表情が変わった。
シエンはルーファのもとに歩み寄り、おもむろに彼女の手首に取り付けられた輪をつかんだ。
「ちょっとちょっと、大丈夫かい!? これ、触るのけっこう危ないはずなんだけど」
「全然平気!それより、俺のスキル・アンロックなら…これ…ほら、ここに魔法陣があるから、えーと…」
シエンは瞬きを止め、右手の人差し指を中空にゆっくりと突き刺すように動かした。
「ここと…ここ…最後に、ここ」
次の瞬間、パキンと甲高い金属音が響き、ルーファの右手首を拘束していた輪が外れた。
「うそぉっ!?」
思わず大きな声を上げるルーファだったが、シエンはまったく集中を切らさない。
ただ拘束の輪だけを見つめ、埋め込まれた魔法陣を見つけ出し、同じように人差し指で空をなぞる。
5分も経たないうちに、すべての拘束が外された。
「ふう…! よかった、上手くいった!」
「なんてこと…」
「俺の命の恩人を、こんなところで死なせるわけにはいかねえよ。天使の魔力回復ってどうやるんだ?飯食ったら戻るのか?」
「え? えーと、基本的にはお日様の光とか、森の大気とか、大海を口にすれば…」
「大海って、海のこと!? 俺見たことないけど、あれってめちゃくちゃしょっぱいんだろ? 天使はそんなの飲むのか」
「いや、そんなことより!!」
飄々としていたルーファだったが、先ほどから驚きの表情を浮かべたままだ。自由になった手足を交互に確認してから、シエンに顔を向ける。
「シエン、君、すごいよ! こんなの…! これは、アンロックなんかじゃない!」
「え? 違うのか?」
「これは、神の呪いを解除する、ディバインクラッシュ…! 信じられない…魔人貴族の血統ならともかく、人間がこんなスキルを持ち合わせているなんて…!」
ルーファは小さく首を振り、ゆっくりと両手の指を動かし、ふふっと笑った。
そしてシエンにぐっと顔を寄せ、両手をがっしりと掴んだ。
「シエン、力を貸してほしい。お礼に、私の力をあげる。一緒に神様の呪いを解きに行こう!」
「え? え?」
がっしりと両手を掴まれたシエンは、ただルーファのキラキラした瞳から目を逸らすことができないのだった。
女の声が聞こえた。
「う…」
シエンはゆっくりと目を開いた。
どうやら自分は床に倒れていたようだ。
「おはよう、気分はどうだい?」
「さっきから誰だ…? ここは…?」
シエンはゆっくりと身体を起こしあたりを確認した。同時に自分の身に何が起こったのかを思い出す。
エドワードに突然の解雇宣告をされ、突然トラップが発動し落下。
天井を見上げると、そこには真っ暗な空洞がぽっかりと空いていた。じっと見ていると吸い込まれるような錯覚を覚え視線を逸らした。
しかし、逸らした先でシエンはさらに驚くことになる。
「…! あんた、は…?」
「やあ。まさかここに人がやってくるとはね」
そこにはボロボロの布服をまとっただけの、水色の髪の少女が立っていた。本来、端正な顔立ちなのだろうが、ずいぶんと痩せている。
何より異様なのは、首、手首、足首に、虹色に輝く輪と鎖がつながれていたことだ。その鎖は同じく虹色の大きな楔で壁と床に固定されていた。
「驚くのも無理はないよ。気絶から目が覚めたらこんな状態の私がにこやかに佇んでいるんだから」
「えっと、あんたは…」
「私はルーファ。よろしくね。君の名前は?」
「俺は、シエン」
「シエン、ずいぶん高いところから落ちてきたんだね。咄嗟に受け止めたけど、もしかして自殺志願者だったりする? 飛び降りを邪魔してしまったのなら謝るよ」
「受け止め…?」
「ああ。突然崩れ始めた天井と、ドカドカと落ちてくる岩、そして君。岩は弾いて砕いたし、砂埃はもっと巻き上げて散らした。で、君はふんわりと床に置いた」
「それはどうも…」
さっきから何を言っているんだろう、この子は。理解が追い付かず、シエンはずっと顔をしかめたままだ。
対してルーファはやんわりと浮かべた笑顔を崩さない。
「で、君はこんなとこで何してるの?」
「いや、それはこっちのセリフだ」
意識がはっきりとして状況がわかってきたところで、シエンにだんだんと怒りの感情が湧いてきた。
そうだ、自分は裏切られたのだ。エドワード達に裏切られたのだ。
「くそっ!エドワードのやつ…!カタリナも、ガリオンも、結局俺を使い捨てに…!」
「おやおや、あまり穏やかじゃないね。よければ事情を話してよ。聞き役くらいにはなれるからさ」
ルーファの一言に促されるように、シエンはどうしてこうなったのかを一気にまくし立てた。
話しているうちに悔し涙が溢れてくる。
同じ仲間だと思っていたのに。これから冒険が続くと思っていたのに。
まさかあんな形でクビを宣告されるなんて。
「そうかそうか。なるほど、よくわかったよ。話してくれてありがとうね、今はまだ混乱していてもおかしくないのに」
ルーファはふふっと小さく笑って続ける。
「でもよかったよ。トラップ発動で落下して死亡だなんて、いったい何のために冒険を続けてきたのかわからなくなる。もちろん、そういった人生の人間もたくさんいたし、これからもたくさんいるだろうけどね。君は私と出会ったことで、そんな終わりは回避できたわけだ。ふふふっ、幸運だ」
「あ、ああ。すまん、ギャーギャーしゃべっちまって。助けてくれたんだよな、ありがとう」
「どういたしまして。私は私で、130年ぶりに会話ができて嬉しいよ」
「…。なあ、やっぱあんたはふつうの人でも、魔女でもないんだよな?」
「そうだよ。私は天使。天界で好き勝手やっていたら捕まってしまってね。牢に250年入れられるという罰を受けているんだ」
「なんだよその気の遠くなる話…」
「あはは、人間にとってはわけがわからないよね。君、天使の友達とか、いないかい? 私たちは1個体がだいたい1000年から1200年存在するんだけど、それでも人生の2割以上の時間、ずっと罰を受け続けるのは、なんというか…非常に退屈」
「退屈って、そんな問題かよ」
「退屈なだけだよ。こんなところに幽閉されて早130年。まあ、半分は終わったかーと思うとこのままいけそうだけどね」
「なんかよくわかんねえけど、ルーファはまだここにいるんだよな?」
「出ていきたくても、この鎖が外れないからね」
「出たいのか? やっぱり」
「そうだね、うん、そう。やっぱり130年は長かったし、ここから120年も長い。うんざりしてる。それに…」
「それに?」
「さっき魔力をほとんど使いきっちゃったから、120年経つまでに死んじゃうんじゃないかな、私」
「ええっ!?」
さらりと言ってのけるルーファに、シエンは大慌てで近寄った。
「それってつまり、俺を助けたせいであんたが死ぬってことだろ!?」
「そんなこと思ってないよ。岩や埃が…って言ったでしょ?そこに偶然君が紛れてただけで、君のせいじゃない」
「それだって俺たちの探索が招いたトラップ発動だ。くそ、マジかよ…うん?」
「え?」
「…。それ、外せるぞ。多分」
「ええっ?」
初めてルーファの表情が変わった。
シエンはルーファのもとに歩み寄り、おもむろに彼女の手首に取り付けられた輪をつかんだ。
「ちょっとちょっと、大丈夫かい!? これ、触るのけっこう危ないはずなんだけど」
「全然平気!それより、俺のスキル・アンロックなら…これ…ほら、ここに魔法陣があるから、えーと…」
シエンは瞬きを止め、右手の人差し指を中空にゆっくりと突き刺すように動かした。
「ここと…ここ…最後に、ここ」
次の瞬間、パキンと甲高い金属音が響き、ルーファの右手首を拘束していた輪が外れた。
「うそぉっ!?」
思わず大きな声を上げるルーファだったが、シエンはまったく集中を切らさない。
ただ拘束の輪だけを見つめ、埋め込まれた魔法陣を見つけ出し、同じように人差し指で空をなぞる。
5分も経たないうちに、すべての拘束が外された。
「ふう…! よかった、上手くいった!」
「なんてこと…」
「俺の命の恩人を、こんなところで死なせるわけにはいかねえよ。天使の魔力回復ってどうやるんだ?飯食ったら戻るのか?」
「え? えーと、基本的にはお日様の光とか、森の大気とか、大海を口にすれば…」
「大海って、海のこと!? 俺見たことないけど、あれってめちゃくちゃしょっぱいんだろ? 天使はそんなの飲むのか」
「いや、そんなことより!!」
飄々としていたルーファだったが、先ほどから驚きの表情を浮かべたままだ。自由になった手足を交互に確認してから、シエンに顔を向ける。
「シエン、君、すごいよ! こんなの…! これは、アンロックなんかじゃない!」
「え? 違うのか?」
「これは、神の呪いを解除する、ディバインクラッシュ…! 信じられない…魔人貴族の血統ならともかく、人間がこんなスキルを持ち合わせているなんて…!」
ルーファは小さく首を振り、ゆっくりと両手の指を動かし、ふふっと笑った。
そしてシエンにぐっと顔を寄せ、両手をがっしりと掴んだ。
「シエン、力を貸してほしい。お礼に、私の力をあげる。一緒に神様の呪いを解きに行こう!」
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