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ゴブリン退治
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アラバンによるキャラメイクが終了すると、再び風景が切り替わった。ぱっと見で老朽化していることがわかる木造の建物のなかで、俺と同じ格好をしたキャラクターが列を作っている。同じ格好をしているところを見ると、このキャラクター達全てが第二陣プレイヤーということだろう。結構いるけど、このなかの何人くらいが会社休んでプレイしてるんだろうか。
「次の方どうぞ」
なんとなく列に並んでいると、それほど待たされることなく自分の番が来た。勿論窓口の担当者も三頭身だ。若い女性NPCで愛嬌のある顔をしている。三頭身なので基本可愛く見えるのは当然か。
「お待たせしました。使徒管理局ドレン支部へようこそ。私は総合受付窓口担当のエマです」
使徒管理局。どうやらプレイヤーは全員、全能の神アデラールの使徒として異世界からやって来たという設定らしい。様々な力を持つ使徒は世界に好影響を与えることが多いため、国を挙げて保護し、手厚く扱っているそうだ。
「では、こちらにお名前をご記入ください。すぐに使徒カードを発行します」
「使徒カード?」
「はい。使徒管理局が発行する身分証明書兼使徒ランク証明書です。使徒ランクについて確認なさいますか?」
もちろん、YESだ。まあ大体予想どおりの内容だったが、プレイヤーは各自のプレイ内容に応じてランクが上下動する。ランクは最下級のGから最上級のSSまで。流石にこの二週間でSSまで上り詰めた廃人はいないらしい。
「こちらが使徒カードになります。Gランクでは宿の割引程度ですが、ランクが上がれば受けられる恩恵も増えていきます。存分に力を振るってください」
渡されたのは定期券程度の大きさの金属片で、名前とランクが記されているだけのシンプルなものだった。
「あちらの掲示板には管理局からの依頼が掲示されています。それぞれ魔物討伐、生産物納品、その他雑務と分かれておりますのでお好きなものを受注してください。それと、こちらは使徒の皆様へ管理局から心ばかりの贈り物でございます」
そう言って手渡されたのは黒いウエストポーチ。説明では4次元なポケットのようなものらしく、生産品や魔物のドロップ品を保管しておけるとのこと。俗にいうストレージだな。ゲームとはいえこんなものくれるなんて裕福な国だ。
ウエストポーチをボディバッグ風にたすき掛けに装備して掲示板を眺めてみる。投擲師というからには恐らく生産職ではない。器用さを表すDXがそこそこ高いからやってやれなくはないんだろうけど。となれば魔物討伐か雑務系か。
魔物討伐はスライム、ゴブリン、おおなめくじなど何処かで見たことのある懐かしい面々の討伐依頼が出ていた。大量に貼ってある依頼書で閲覧できるものがあるのとないのはランクのせいだろう。
雑務系は本当に雑務だった。街の清掃から手紙の配達。さらには赤ん坊の世話まで多岐にわたる。命の危険はないけどその分報酬は低い。さらにいうならゲームでまで街の掃除なんかしたくない。というわけでとりあえずの取っ掛かりとしてゴブリン討伐依頼を受注することにした。
ここで俺の職業とスキルについて確認してみよう。ネットで確認したところ、攻略掲示板に投擲師の情報も少ないながらに上がっていた。
投擲師の基本装備は長籠手。利き腕の肩から指先までを覆う籠手で、投擲物の飛距離を伸ばし、威力を高める効果がある。素手でも投げられないことはないが、効果は微々たるものらしい。
a-skill、アクションスキルの投擲はそのまま投擲の威力を上げる効果。攻撃力に補正がかかる。もう一つの歌唱については、各種バフ効果を持つ歌を歌うことができるというものだ。それぞれ+の後の数字が大きくなれば効果が上乗せされる。
p-skill、パッシブスキルも二つ。スタミナタンクは戦闘中に感じる疲労を軽減する、地味だけどかなり有用なスキルだ。長期戦にも対応できるのはありがたい。コンダクターはパーティーを組んで、なおかつ俺がパーティーリーダーの時にパーティーメンバーの能力を底上げするスキル。今すぐに使えるスキルじゃないけど、先々必ず役にたつだろう。
フィールドに出ると、三頭身のアバター達が、これまたデフォルメされた魔物を相手に短い手足で武器を一生懸命振っていた。やってることは血みどろだけど、やっぱり三頭身だと可愛く見える。
目的のゴブリンはすぐに見つかった。というかその一帯にはゴブリンしかいないんじゃないかと思える密度でゴブリンがポップしていた。
周りのプレイヤーが肉弾戦を挑んだり、魔法を撃っているのを横目に見ながら、適当に拾い上げた小石を投擲してみる。
「グギャッ!?」
頭を狙って投げた小石が目に当たり悶絶するゴブリン。チャンスを逃さず大きめの石を全力で放り投げる。狙いは再び頭部。当たった瞬間に三頭身のゴブリンは光を放って霧散していった。あくまでも残酷な描写はありませんっていうことか。徹底されてるな。
「次の方どうぞ」
なんとなく列に並んでいると、それほど待たされることなく自分の番が来た。勿論窓口の担当者も三頭身だ。若い女性NPCで愛嬌のある顔をしている。三頭身なので基本可愛く見えるのは当然か。
「お待たせしました。使徒管理局ドレン支部へようこそ。私は総合受付窓口担当のエマです」
使徒管理局。どうやらプレイヤーは全員、全能の神アデラールの使徒として異世界からやって来たという設定らしい。様々な力を持つ使徒は世界に好影響を与えることが多いため、国を挙げて保護し、手厚く扱っているそうだ。
「では、こちらにお名前をご記入ください。すぐに使徒カードを発行します」
「使徒カード?」
「はい。使徒管理局が発行する身分証明書兼使徒ランク証明書です。使徒ランクについて確認なさいますか?」
もちろん、YESだ。まあ大体予想どおりの内容だったが、プレイヤーは各自のプレイ内容に応じてランクが上下動する。ランクは最下級のGから最上級のSSまで。流石にこの二週間でSSまで上り詰めた廃人はいないらしい。
「こちらが使徒カードになります。Gランクでは宿の割引程度ですが、ランクが上がれば受けられる恩恵も増えていきます。存分に力を振るってください」
渡されたのは定期券程度の大きさの金属片で、名前とランクが記されているだけのシンプルなものだった。
「あちらの掲示板には管理局からの依頼が掲示されています。それぞれ魔物討伐、生産物納品、その他雑務と分かれておりますのでお好きなものを受注してください。それと、こちらは使徒の皆様へ管理局から心ばかりの贈り物でございます」
そう言って手渡されたのは黒いウエストポーチ。説明では4次元なポケットのようなものらしく、生産品や魔物のドロップ品を保管しておけるとのこと。俗にいうストレージだな。ゲームとはいえこんなものくれるなんて裕福な国だ。
ウエストポーチをボディバッグ風にたすき掛けに装備して掲示板を眺めてみる。投擲師というからには恐らく生産職ではない。器用さを表すDXがそこそこ高いからやってやれなくはないんだろうけど。となれば魔物討伐か雑務系か。
魔物討伐はスライム、ゴブリン、おおなめくじなど何処かで見たことのある懐かしい面々の討伐依頼が出ていた。大量に貼ってある依頼書で閲覧できるものがあるのとないのはランクのせいだろう。
雑務系は本当に雑務だった。街の清掃から手紙の配達。さらには赤ん坊の世話まで多岐にわたる。命の危険はないけどその分報酬は低い。さらにいうならゲームでまで街の掃除なんかしたくない。というわけでとりあえずの取っ掛かりとしてゴブリン討伐依頼を受注することにした。
ここで俺の職業とスキルについて確認してみよう。ネットで確認したところ、攻略掲示板に投擲師の情報も少ないながらに上がっていた。
投擲師の基本装備は長籠手。利き腕の肩から指先までを覆う籠手で、投擲物の飛距離を伸ばし、威力を高める効果がある。素手でも投げられないことはないが、効果は微々たるものらしい。
a-skill、アクションスキルの投擲はそのまま投擲の威力を上げる効果。攻撃力に補正がかかる。もう一つの歌唱については、各種バフ効果を持つ歌を歌うことができるというものだ。それぞれ+の後の数字が大きくなれば効果が上乗せされる。
p-skill、パッシブスキルも二つ。スタミナタンクは戦闘中に感じる疲労を軽減する、地味だけどかなり有用なスキルだ。長期戦にも対応できるのはありがたい。コンダクターはパーティーを組んで、なおかつ俺がパーティーリーダーの時にパーティーメンバーの能力を底上げするスキル。今すぐに使えるスキルじゃないけど、先々必ず役にたつだろう。
フィールドに出ると、三頭身のアバター達が、これまたデフォルメされた魔物を相手に短い手足で武器を一生懸命振っていた。やってることは血みどろだけど、やっぱり三頭身だと可愛く見える。
目的のゴブリンはすぐに見つかった。というかその一帯にはゴブリンしかいないんじゃないかと思える密度でゴブリンがポップしていた。
周りのプレイヤーが肉弾戦を挑んだり、魔法を撃っているのを横目に見ながら、適当に拾い上げた小石を投擲してみる。
「グギャッ!?」
頭を狙って投げた小石が目に当たり悶絶するゴブリン。チャンスを逃さず大きめの石を全力で放り投げる。狙いは再び頭部。当たった瞬間に三頭身のゴブリンは光を放って霧散していった。あくまでも残酷な描写はありませんっていうことか。徹底されてるな。
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