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キグリアヌン4
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「馬鹿な真似をしたわね。オルデバルト」
「ひ。こ、こんな真似をして。キグリアヌンをなんだと思っている!?」
抑える手もなくなって、オルデバルトは涙目で手首から先がないまま腕を重ねた。そうやっても溢れる血は止まることがなさそうだが、このままにしておけば出血多量になるだろう。そのままにしておきたい気持ちもあるが、腕の血止めだけはさせてはいつくばらせる。
「わ、分かっているのか! キグリアヌンの王子に、後継者である私に、何をしたのか、分かっているのか!?」
そちらこそ何をしたのか分かっているのか。
護衛騎士やアシュタルに剣を向けられたまま、引き攣った顔をこちらに向けて、涙と鼻水を垂らしたまま泣き叫ぶ。
「あら、オルデバルト。いつもの下手な芝居じみた話し方はどうしたのかしら。マグダリア領に引きこもっている間に、話し方を忘れてしまったのではないの」
「ふざ、ふざけるな!!」
ふざけているのはそちらだろう。フィルリーネは持っていた剣のきっ先をくるりと床に向けると、オルデバルトの顔の目の前に勢いよく突き刺す。
息を呑む音が聞こえるほど、オルデバルトは目を見開いて驚いたまま固まった。
「分かっていないわね、オルデバルト。この国の滞在が長すぎて、自国の情報がまともに入っていないのではないの? マグダリアでは情報も入りにくかったでしょう。キグリアヌン国王は、既にお前の継承権を剥奪しているのだけれど?」
「な、何を言って……」
「キグリアヌン国からの情報は入っていないのね。それとも、間違った情報を得ていたのかしら? キグリアヌン国王を殺そうとし、第一王子第二王子の暗殺を行い、国家転覆を企てたとして、オルデバルト第三王子の継承権は剥奪。もし、キグリアヌン国からの攻撃があっても、それは国王、その他国を憂える者に関わりはなく、もし襲撃と見せかけてキグリアヌン国の旗を掲げる船が現れれば、それはただのテロリストであり、国旗を持つ船だとしても排除することを許す。キグリアヌン国王の言葉よ」
「そ、そんな、馬鹿なこと、あるはずない」
「あるはずなくとも、許可を得ている。あたかもキグリアヌン国からの攻撃があったと見せ掛けて、冬の館に兵士を集めさせようとしても無駄なのよ。その間に、ダリュンベリに攻撃を与えると想定していた。お前が直接来るとは思っていなかったけれど、マグダリア領と北方の海から挟み込み、冬の館を得ようとしていたのは分かっている」
その想定は前々からしていたが、そこにキグリアヌン国王の意思があるのかが分からなかっただけだ。
だから、こちらはキグリアヌン国がどのような状況になっているか見定めるために、何度もスパイを送り込んでいたのだ。
「そんな。どうやって。キグリアヌン国に商船が入っても、入国はできない! 嘘を吐くな! これは、キグリアヌン国を愚弄し、私を陥れた罠だ!!」
「お前が信じずとも事実だわ。そちらには住んでいないようだけれど、こちらには精霊の結界の影響に関わらない翼竜がいるのよ。入り込む分にはなんの影響もない。毎日だって連絡が取れる状況で、情報を違えると思う?」
「翼竜……?」
オルデバルトは顔を歪めた。ヨシュアの存在は知らなかったようだ。マグダリア領内でお仲間たちと仲良くお話ししていた割に、こちらの情報全てを手に入れていたわけではない。
そもそも、翼竜が精霊の結界に関わらないのは、マリオンネから聞かなければ知らない話だろう。
そうであれば、アンリカーダやムスタファ・ブレインが関わっていても、オルデバルトはただの捨て駒でしかない。
「誰に唆されたのかしらね。こちらは翼竜を使い、キグリアヌン国王との会談も済ませているのよ」
キグリアヌン国ではオルデバルトによって唆された者たちが国王や王子たちを罠にかけていた。
オルデバルトは第三王子で王になることはないと思われており、オルデバルト自身もその気がなく、次代の王のために他国との繋がりを深めたいと勉学に勤しんでいたという。
国内でも相当な猫被りで生きており、本性を知るものはキグリアヌン国王を含め、ほとんどいなかったのだ。
自分が国王になれないことは分かっており、王になるには、第一、第二王子を殺すしかない。しかし、第三王子が味方になる者を探すのは難しい。そうして、狙いを定めたのが、王配である。
オルデバルトはフィルリーネの王配を望み、グングナルド前国王に近付いたのだ。
前王も初めはその気だっただろう。しかし、ルヴィアーレの生い立ちに気付き、フィルリーネの相手を変えた。
オルデバルトは計画が狂ったことにより、別の方法を見出さなければならなくなった。
長年の猫被りの甲斐あってか仲間も増え、キグリアヌン国王になるべくキグリアヌン国内で暗躍したわけだが、どうしてかグングナルドへの執着を捨てきれなかったようだ。
「キグリアヌン国もグングナルド国も手に入れたかったようだけれど、二兎を追ったのは失敗だったわね。こちらはキグリアヌン国の情勢を確認し、キグリアヌン国王とも通じていたのよ」
オルデバルトは涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を歪めた。腕の痛みで歪めていたのかもしれないが、見たことのないほど情けない顔をしている。
「キグリアヌン国の不安定さと、大国に起きた精霊の減りで国民の不安を煽っていたようだけれど、同じ問題を持つ大国同士手を取ることに決めたの。キグリアヌン国王は諸手を挙げてくれたわ。幸い第一王子が長い闘病に打ち勝ち、国王の代理として動いている。国民の不安を和らげるために精力的に働いているそうよ」
「そんなはずない! 内乱が起きたはずだ! 第一王子は表に出ることなく、動けないと聞いている!!」
「その情報が古いのではないの。それとも、嘘の情報でも摑まされたのでは? 内戦に入る前に、こちらの翼竜が現れて、グングナルドの協力を得て内政を整えることを誓ったと伝えたとか。農作物に関してもこちらの研究成果をお伝えしているし、魔獣に関しても王族として行える方法を伝え済みよ。何も知らなかったのはマグダリア領であぐらをかいていたお前だけで、ついでに言えば、ただ利用されただけなのよ」
「利用……?」
フィルリーネはヨシュアに首根っこを掴まれたまま泣きべそをかいているティボットを見遣った。
「ムスタファ・ブレインに命じられたことは何なの」
「ふぃ、フィルリーネ様、お許しください!」
「お前の謝罪などどうでもいいのよ。一度ならず二度までも、よくも私の前にその顔をさらせたわね」
「申し訳ありません! アンリカーダ女王の命令にそむことができず!!」
ティボットは襟元を握られながらも、床に頭を擦り付けるように床へひれ伏そうとする。ヨシュアがしっかり掴んで下がらずにいるのに、頭を下ろそうとして人形のように首を何度も上下に振った。
こいつとも話している暇はない。頭の上で震えながらずっと髪の毛を引っ張っている精霊を手に乗せて、ヨシュアを見遣る。ヨシュアはずっと苦虫を嚙みつぶしたような顔をして、唇を歪ませていた。
「聞こえていたわ。航空艇を使っていったの?」
「変な気配、そのまま飛んでった。一緒にいたの、攻撃していいか分からないからやめた」
「やめて正解よ。私もどうしていいか分からないわ」
「一体、何があったんですか?」
アシュタルだけが意味が分からないと、オルデバルトを確保させてからこちらに向き直す。
「アシュタル、怪我は……」
「大丈夫です。フィルリーネ様がすぐに癒しをかけてくれたので」
それでもすぐに動いたのだから、筋肉や神経がしっかり繋がっているのか不安になる。
アシュタルは問題ないと手のひらを閉じたり開いたりしてみせて、それよりも……と話を促した。
「あの精霊を伴って、ニーガラッツと女王が航空艇を奪ったそうよ」
「ニーガラッツと、女王、ですか!?」
アシュタルは呆気にとられる。こちらも耳にした時は動きが止まりそうになった。頭の上の精霊はそれらに気付いて怯えたのか、突然髪の毛を引っ張るので何事かと思ったほどだ。
「航空艇を奪ったということは、……浮島ですか?」
「そうよ。マリオンネにも航空艇があるのにも関わらず、グングナルドの航空艇を奪ったとなれば……」
そう呟いた時、手の中にいた精霊が膨らむように羽を広げると、突如金切り声を上げた。
「ひ。こ、こんな真似をして。キグリアヌンをなんだと思っている!?」
抑える手もなくなって、オルデバルトは涙目で手首から先がないまま腕を重ねた。そうやっても溢れる血は止まることがなさそうだが、このままにしておけば出血多量になるだろう。そのままにしておきたい気持ちもあるが、腕の血止めだけはさせてはいつくばらせる。
「わ、分かっているのか! キグリアヌンの王子に、後継者である私に、何をしたのか、分かっているのか!?」
そちらこそ何をしたのか分かっているのか。
護衛騎士やアシュタルに剣を向けられたまま、引き攣った顔をこちらに向けて、涙と鼻水を垂らしたまま泣き叫ぶ。
「あら、オルデバルト。いつもの下手な芝居じみた話し方はどうしたのかしら。マグダリア領に引きこもっている間に、話し方を忘れてしまったのではないの」
「ふざ、ふざけるな!!」
ふざけているのはそちらだろう。フィルリーネは持っていた剣のきっ先をくるりと床に向けると、オルデバルトの顔の目の前に勢いよく突き刺す。
息を呑む音が聞こえるほど、オルデバルトは目を見開いて驚いたまま固まった。
「分かっていないわね、オルデバルト。この国の滞在が長すぎて、自国の情報がまともに入っていないのではないの? マグダリアでは情報も入りにくかったでしょう。キグリアヌン国王は、既にお前の継承権を剥奪しているのだけれど?」
「な、何を言って……」
「キグリアヌン国からの情報は入っていないのね。それとも、間違った情報を得ていたのかしら? キグリアヌン国王を殺そうとし、第一王子第二王子の暗殺を行い、国家転覆を企てたとして、オルデバルト第三王子の継承権は剥奪。もし、キグリアヌン国からの攻撃があっても、それは国王、その他国を憂える者に関わりはなく、もし襲撃と見せかけてキグリアヌン国の旗を掲げる船が現れれば、それはただのテロリストであり、国旗を持つ船だとしても排除することを許す。キグリアヌン国王の言葉よ」
「そ、そんな、馬鹿なこと、あるはずない」
「あるはずなくとも、許可を得ている。あたかもキグリアヌン国からの攻撃があったと見せ掛けて、冬の館に兵士を集めさせようとしても無駄なのよ。その間に、ダリュンベリに攻撃を与えると想定していた。お前が直接来るとは思っていなかったけれど、マグダリア領と北方の海から挟み込み、冬の館を得ようとしていたのは分かっている」
その想定は前々からしていたが、そこにキグリアヌン国王の意思があるのかが分からなかっただけだ。
だから、こちらはキグリアヌン国がどのような状況になっているか見定めるために、何度もスパイを送り込んでいたのだ。
「そんな。どうやって。キグリアヌン国に商船が入っても、入国はできない! 嘘を吐くな! これは、キグリアヌン国を愚弄し、私を陥れた罠だ!!」
「お前が信じずとも事実だわ。そちらには住んでいないようだけれど、こちらには精霊の結界の影響に関わらない翼竜がいるのよ。入り込む分にはなんの影響もない。毎日だって連絡が取れる状況で、情報を違えると思う?」
「翼竜……?」
オルデバルトは顔を歪めた。ヨシュアの存在は知らなかったようだ。マグダリア領内でお仲間たちと仲良くお話ししていた割に、こちらの情報全てを手に入れていたわけではない。
そもそも、翼竜が精霊の結界に関わらないのは、マリオンネから聞かなければ知らない話だろう。
そうであれば、アンリカーダやムスタファ・ブレインが関わっていても、オルデバルトはただの捨て駒でしかない。
「誰に唆されたのかしらね。こちらは翼竜を使い、キグリアヌン国王との会談も済ませているのよ」
キグリアヌン国ではオルデバルトによって唆された者たちが国王や王子たちを罠にかけていた。
オルデバルトは第三王子で王になることはないと思われており、オルデバルト自身もその気がなく、次代の王のために他国との繋がりを深めたいと勉学に勤しんでいたという。
国内でも相当な猫被りで生きており、本性を知るものはキグリアヌン国王を含め、ほとんどいなかったのだ。
自分が国王になれないことは分かっており、王になるには、第一、第二王子を殺すしかない。しかし、第三王子が味方になる者を探すのは難しい。そうして、狙いを定めたのが、王配である。
オルデバルトはフィルリーネの王配を望み、グングナルド前国王に近付いたのだ。
前王も初めはその気だっただろう。しかし、ルヴィアーレの生い立ちに気付き、フィルリーネの相手を変えた。
オルデバルトは計画が狂ったことにより、別の方法を見出さなければならなくなった。
長年の猫被りの甲斐あってか仲間も増え、キグリアヌン国王になるべくキグリアヌン国内で暗躍したわけだが、どうしてかグングナルドへの執着を捨てきれなかったようだ。
「キグリアヌン国もグングナルド国も手に入れたかったようだけれど、二兎を追ったのは失敗だったわね。こちらはキグリアヌン国の情勢を確認し、キグリアヌン国王とも通じていたのよ」
オルデバルトは涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を歪めた。腕の痛みで歪めていたのかもしれないが、見たことのないほど情けない顔をしている。
「キグリアヌン国の不安定さと、大国に起きた精霊の減りで国民の不安を煽っていたようだけれど、同じ問題を持つ大国同士手を取ることに決めたの。キグリアヌン国王は諸手を挙げてくれたわ。幸い第一王子が長い闘病に打ち勝ち、国王の代理として動いている。国民の不安を和らげるために精力的に働いているそうよ」
「そんなはずない! 内乱が起きたはずだ! 第一王子は表に出ることなく、動けないと聞いている!!」
「その情報が古いのではないの。それとも、嘘の情報でも摑まされたのでは? 内戦に入る前に、こちらの翼竜が現れて、グングナルドの協力を得て内政を整えることを誓ったと伝えたとか。農作物に関してもこちらの研究成果をお伝えしているし、魔獣に関しても王族として行える方法を伝え済みよ。何も知らなかったのはマグダリア領であぐらをかいていたお前だけで、ついでに言えば、ただ利用されただけなのよ」
「利用……?」
フィルリーネはヨシュアに首根っこを掴まれたまま泣きべそをかいているティボットを見遣った。
「ムスタファ・ブレインに命じられたことは何なの」
「ふぃ、フィルリーネ様、お許しください!」
「お前の謝罪などどうでもいいのよ。一度ならず二度までも、よくも私の前にその顔をさらせたわね」
「申し訳ありません! アンリカーダ女王の命令にそむことができず!!」
ティボットは襟元を握られながらも、床に頭を擦り付けるように床へひれ伏そうとする。ヨシュアがしっかり掴んで下がらずにいるのに、頭を下ろそうとして人形のように首を何度も上下に振った。
こいつとも話している暇はない。頭の上で震えながらずっと髪の毛を引っ張っている精霊を手に乗せて、ヨシュアを見遣る。ヨシュアはずっと苦虫を嚙みつぶしたような顔をして、唇を歪ませていた。
「聞こえていたわ。航空艇を使っていったの?」
「変な気配、そのまま飛んでった。一緒にいたの、攻撃していいか分からないからやめた」
「やめて正解よ。私もどうしていいか分からないわ」
「一体、何があったんですか?」
アシュタルだけが意味が分からないと、オルデバルトを確保させてからこちらに向き直す。
「アシュタル、怪我は……」
「大丈夫です。フィルリーネ様がすぐに癒しをかけてくれたので」
それでもすぐに動いたのだから、筋肉や神経がしっかり繋がっているのか不安になる。
アシュタルは問題ないと手のひらを閉じたり開いたりしてみせて、それよりも……と話を促した。
「あの精霊を伴って、ニーガラッツと女王が航空艇を奪ったそうよ」
「ニーガラッツと、女王、ですか!?」
アシュタルは呆気にとられる。こちらも耳にした時は動きが止まりそうになった。頭の上の精霊はそれらに気付いて怯えたのか、突然髪の毛を引っ張るので何事かと思ったほどだ。
「航空艇を奪ったということは、……浮島ですか?」
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