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22 アイーダさんを訪ねて
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沿道を歩きながら、無意識のうちに短くなった髪を触っていた。
「まだ慣れないから、ちょっと寒いかな……」
髪が長くなれば、少しくらいは女として見てもらえるのかと、伸ばしてはいたけど、見せる前に切ってしまったなぁ。
いや、もうそんな事はどうでもいい!
隣町の目的地まで、歩く速度を速める。
途中で小走りになり、何かを振り切るように猛ダッシュとなっていた。
息も絶え絶えになった頃に町に入り、人に尋ねながら冒険者支援ギルドにたどり着く。
そこは、もともとあった建物を再利用しているのか、年季の入った感じだったけど、家に帰ってきた感覚を思わせる雰囲気があった。
そっとドアを開けて中を覗くと、真っ先に荒くれ者達の視線に晒されていた。
「何だ?おいガキ。ここは子供の来るところじゃないぞ。迷子で困っているのか?だったら、今すぐ目的地を言え」
大きな体躯の男の人が、入り口を塞ぐように仁王立ちし、私を見下ろしてくる。
いや、あの、これでも成人した17歳なんですけど!
余計な事は心の中で言って、目つきの鋭いその人に聞いてみた。
「あの、ここに、アイーダさんは、いますか?」
「なんだ、アイーダの知り合いか?じゃあ、入れよ。今呼んできてやるから」
ここにいるんだとホッとして、見た目が怖いその人はご丁寧に近くの椅子を勧めてくれてから、どこかへ行った。
座っている間に他の人からジロジロ見られていて、居心地が悪かったけど、特に絡まれたりとかはなく、ほどなくして軽快な足音が響いてきた。
「ティー!!」
「わっ」
そちらを向いた途端に、抱きしめられた上で、何かに視界を塞がれていた。
声からして、どうやらアイーダさんの豊満な胸に顔を押し付けられているようで、フニフニで柔らかい胸が気持ち良くて、自分の胸との違いにびっくりする。
男の人が胸の大きな女性に惹かれやすい気持ちが少しだけ分かった気がした。
リゼットとユリウスが脳裏に浮かんで、慌ててそこから追い出す。
「連絡しなくて、ごめんね。ちょっと、ずっと立て込んでて。よくここが分かったわね。大丈夫だった?道中怖い目に遭わなかった?」
私にすりすりと頰を寄せて、腕の中におさめたままそんな事を話してくれる。
「ハンターズギルドの親切な受け付けのお姉さんが、ここの事を教えてくれたの」
「あっちで酷い事はされなかった?」
「そこのガキが羨ましいぜ。俺もアイーダに抱きしめられたい」
「可愛い女の子以外はお断りよ!」
「女?髪が短いから男かと思ったぜ。それは、悪かったな」
「この礼儀知らずな男は、これでもここのギルドマスターなの。ごめんね、嫌わないでやって」
「はい。アイーダさんを呼んできてくださって、ありがとうございます」
ギルドマスターだと紹介してくれた人を、アイーダさんの胸の隙間から視線を動かして何とか見る。
「おお、いいってことよ。俺はカーティス。よろしくな」
カーティス?
「金のハンターのカーティスさんですか?」
「おお。元ハンターだがな。今は冒険者だ」
本当にここには上位ランクの元ハンターが集っているようだ。
「何かあったのかティーから話も聞かせてもらいたいし、私もここの事情を話すから、しばらくは私の所でゆっくりしていって」
結局最後までアイーダさんの胸の間から離してもらえないまま、とりあえずはここのギルドで休憩することになっていた。
そう言えば、人の安心する体温に触れたのっていつぶりだろ?
ユリウスの出征前夜の事を思い出して、そしてまた、頭の中から必死にその思い出を追い出す。
まだいろんな事を忘れるには時間が必要なようだと、密かに嘆息していた。
「まだ慣れないから、ちょっと寒いかな……」
髪が長くなれば、少しくらいは女として見てもらえるのかと、伸ばしてはいたけど、見せる前に切ってしまったなぁ。
いや、もうそんな事はどうでもいい!
隣町の目的地まで、歩く速度を速める。
途中で小走りになり、何かを振り切るように猛ダッシュとなっていた。
息も絶え絶えになった頃に町に入り、人に尋ねながら冒険者支援ギルドにたどり着く。
そこは、もともとあった建物を再利用しているのか、年季の入った感じだったけど、家に帰ってきた感覚を思わせる雰囲気があった。
そっとドアを開けて中を覗くと、真っ先に荒くれ者達の視線に晒されていた。
「何だ?おいガキ。ここは子供の来るところじゃないぞ。迷子で困っているのか?だったら、今すぐ目的地を言え」
大きな体躯の男の人が、入り口を塞ぐように仁王立ちし、私を見下ろしてくる。
いや、あの、これでも成人した17歳なんですけど!
余計な事は心の中で言って、目つきの鋭いその人に聞いてみた。
「あの、ここに、アイーダさんは、いますか?」
「なんだ、アイーダの知り合いか?じゃあ、入れよ。今呼んできてやるから」
ここにいるんだとホッとして、見た目が怖いその人はご丁寧に近くの椅子を勧めてくれてから、どこかへ行った。
座っている間に他の人からジロジロ見られていて、居心地が悪かったけど、特に絡まれたりとかはなく、ほどなくして軽快な足音が響いてきた。
「ティー!!」
「わっ」
そちらを向いた途端に、抱きしめられた上で、何かに視界を塞がれていた。
声からして、どうやらアイーダさんの豊満な胸に顔を押し付けられているようで、フニフニで柔らかい胸が気持ち良くて、自分の胸との違いにびっくりする。
男の人が胸の大きな女性に惹かれやすい気持ちが少しだけ分かった気がした。
リゼットとユリウスが脳裏に浮かんで、慌ててそこから追い出す。
「連絡しなくて、ごめんね。ちょっと、ずっと立て込んでて。よくここが分かったわね。大丈夫だった?道中怖い目に遭わなかった?」
私にすりすりと頰を寄せて、腕の中におさめたままそんな事を話してくれる。
「ハンターズギルドの親切な受け付けのお姉さんが、ここの事を教えてくれたの」
「あっちで酷い事はされなかった?」
「そこのガキが羨ましいぜ。俺もアイーダに抱きしめられたい」
「可愛い女の子以外はお断りよ!」
「女?髪が短いから男かと思ったぜ。それは、悪かったな」
「この礼儀知らずな男は、これでもここのギルドマスターなの。ごめんね、嫌わないでやって」
「はい。アイーダさんを呼んできてくださって、ありがとうございます」
ギルドマスターだと紹介してくれた人を、アイーダさんの胸の隙間から視線を動かして何とか見る。
「おお、いいってことよ。俺はカーティス。よろしくな」
カーティス?
「金のハンターのカーティスさんですか?」
「おお。元ハンターだがな。今は冒険者だ」
本当にここには上位ランクの元ハンターが集っているようだ。
「何かあったのかティーから話も聞かせてもらいたいし、私もここの事情を話すから、しばらくは私の所でゆっくりしていって」
結局最後までアイーダさんの胸の間から離してもらえないまま、とりあえずはここのギルドで休憩することになっていた。
そう言えば、人の安心する体温に触れたのっていつぶりだろ?
ユリウスの出征前夜の事を思い出して、そしてまた、頭の中から必死にその思い出を追い出す。
まだいろんな事を忘れるには時間が必要なようだと、密かに嘆息していた。
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