13 / 26
転職・商人
第十三話 (裏)取引
しおりを挟む
昨日、プランBに移ったところからの行動を改めてみよう。
プランAは何事も無く商談を終えて、山賊に金を渡せば素直に村から出ていく確証を得られた場合。そして、プランBは確証を得られなかった場合、取引の時に何かを仕掛けてくる可能性が高いからイミルが村の住人に何があっても出てこないように伝えておくことだった。
そもそもキャニオンビレッジ出身のイミルだからこそ信頼されて話を聞いてもらえるだろうということが前提のプランであり、それでいて地の利を生かし身軽に素早く動けることで山賊にバレることなく住人たちに伝えることができた。
では、その間サンジュウシはどこにいたのか? 山賊のボスには商談があると言っていたが――間違ってはいない。あることを取引するために、クロムシティに向かって駆けていた。
しかし、知っての通りサンジュウシはモンスターとの戦闘を拒む。故に常々考えていたのだ。どうすれば戦闘を避けられるのか、と。
答えはシンプルだった。
使うスキルは二つ――視界独占と対モンスター戦では役に立たないと思っていた猫騙し。元より防御反射なども極稀にしか発動しないスキルだったわけだが、この世界に来てからは自動で全ての攻撃を避けられていた。故に、猫騙しもモンスターに使えるのではないか、と仮定し、視界独占でモンスターの動きを止めた直後に意識が戻った瞬間を見計らって猫騙しをすれば長い膠着状態にすることが出来た。
あとは単純に走った。元の世界では大した運動もしてこなかったサンジュウシだが、ここはゲームの世界でダンジョンの移動も数分と掛からなかったはずだし、移動速度を上げるブーツを履いていたのもあって、一時間足らずでクロムシティまで戻ってくることができた。
そして、向かったのは雑貨屋だった。
「悪いがもう店仕舞いの時間で――」言い掛けた店主だったがサンジュウシの姿を見て驚いたように目を見開いた。「って、兄ちゃんじゃねぇか。なんだキャニオンビレッジに行ったんじゃなかったのか?」
「行って、帰ってきたんだ。頼みがあるんだ。言っていたよな? 腕の良い加工屋を紹介してもらいたい」
「加工屋……って、ああ、アレか。え、今日の今日で良い素材が手に入ったのか!?」
「まぁ、そんなところだ。それで、紹介してもらえるか?」
「それは構わないがもういい時間だしな。明日じゃダメなのか?」
「ああ、今日でなければダメだ。遅くても明日の午前中には完成させてもらわないと困る」
「ん~……そうは言ってもな」
渋る店主を見たサンジュウシはカウンターに思い切り頭突きするように頭を下げて、背嚢から出した一千万を叩き付けた。
「頼む。金ならいくらでも出す」
「……ま、紹介するって言ったのはこっちだしな。金勘定については加工屋と話してくれ」すると、カウンターの下で何かを書いた店主はそれをサンジュウシに差し出した。「ほら、ここに書いた店に向かいな。兄ちゃんが行くことは伝えておくから」
「ありがとう。助かる」
メモを受け取ったサンジュウシは書かれている場所に向かって駆け出すと、明かりの点いている建物が見えてきた。看板は『CLOSED』になっているが恐る恐るドアを開けると、頭にタオルを巻いた若い職人が待ち構えていた。
「いらっしゃい。あんたが雑貨屋の言っていた客か? まったくいい迷惑だ。まともにいい仕事をしていると偶にあんたみたいに金さえ出せばどんな無茶でもまかり通るって思っちまう客がいる。世話になってる雑貨屋の頼みだから店を開けたが、しょーもない仕事だったら帰ってもらうからな。で、何を何に加工しろって?」
まさに頑固職人のような口調だが、サンジュウシは気にすることなく背嚢の中から整理することも無く放っておいたドラゴンの牙を取り出して、目の前に差し出した。
すると職人は目の色を変えてニヤリと口角を上げた。
「このドラゴンの牙を笛に加工してもらいたい。出来るか?」
「出来るも何も――こんな上等なドラゴンの牙を見たのは久し振りだ。これなら武器でも防具でもどんなものにでも加工できるが、笛だな? 腕が鳴るぜ。いつまでに加工すればいい?」
「できれば明日の午前中までに」
「ハッ、こいつの加工を半日で? 普通の職人なら一週間はかけるところだが――良いだろう。やってやる。そこで待ってな! 超絶技巧を見せてやるよ」
そう言って作業を眺めながら床に座り込んだサンジュウシは大きく息を吐きながら肩を落とした。ゆっくりと瞬きをした直後――次に瞼を開いた時には店の外は日が昇り、目の前には作業台から立ち上がってこちらに向かってくる職人がいた。
「ほらよ、完成だ。こいつが笛に加工したドラゴンの牙――一級品だ。使い方は知っているか?」
「……いや」
「簡単だ。細いほうを加えて息を吐くと音が鳴る。すると一キロ以内で最も近くにいるドラゴン一匹を使役することができる。だが、この笛が壊れればドラゴンは元の凶暴なドラゴンに戻る。気を付けな」
「ああ、わかった」ドラゴンの牙を受け取ったサンジュウシは背嚢に仕舞い込んだ。「値段は?」
「負けに負けて五百万だ。こちらとしても良いもんを加工させてもらったからな」
「そうか。じゃあ、これで」金を渡すと職人はその場で倒れ込むように眠ってしまい、時間を確認してみれば、まだ朝の七時だった。「たしかに良い加工屋だ。助かったよ。また、改めて――」
普通の職人ならば一週間は掛ける緻密で神経を使う加工を半日と掛からず終わらせるには並大抵ではない集中力が必要なはずだ。すでにサンジュウシの言葉は聞こえていないが――床に倒れた職人は満足そうな笑顔を浮かべて眠っていた。
その笛を持って再び、同じ道を進んで村の前の崖に着いたサンジュウシがイミルと落ち合ったのが九時のことだった。
そこで交わされたのが山賊のボスとする会話の打ち合わせと、おそらくこれから起こるであろうことの説明だった。
サンジュウシは推測していた。モンスターを使役するための道具があると知ってから、その道具が壊れたらどうなるのか――そして、その推測が正しければ剥き出しで持ち歩くのは、ただの馬鹿か力を誇示したいだけの馬鹿である、と。
故に山賊のボスは商人との取引場所に――特にその商人を殺すつもりなら村の住人に晒し者にするためにも使役しているサンドドラゴンの前を選ぶだろうということは簡単に予想が出来た。
だからこそ、サンジュウシはこの崖の上で銃を構えていたのだ。確実に、間違いなく山賊のボスが持っているドラゴンの牙を撃ち抜くために。
そして使ったスキルは――何も無い。
山賊が大鉈を振りイミルを攻撃した瞬間に息を止めたサンジュウシが引鉄を引くと、銃弾は吸い込まれるようにドラゴンの牙を捉えて砕き割った。
そこからは知っての通りだ。
キャニオンビレッジの住人に迎えられたサンジュウシは宴会の中心でイミルと共に酒を飲んでいた。
「……そういえばお前、酒を飲める歳なのか?」
「十六歳。飲める」
ゲーム内設定として飲酒解禁年齢などはないがウエイターをしていた時に知ったのは、この世界は十五歳で成人として扱われて酒が飲めるということだった。つまり、どれだけイミルが子供っぽい見た目だとしても成人していてAランクハンターで、もちろん酒も飲める。
目の前で酒を酌み交わし、山賊から隠していた食料を口一杯に頬張る住人たちを眺めるサンジュウシは酔いが回ってきたのか眠そうに頬杖を着いている。
「酔うんだな……この世界でも」
「サンジュウシさんは、これから、どうするんですか?」
「あ~……とりあえずクロムシティに戻る。そんで……ん? イミル、お前なんか喋りが流暢になってきてないか?」
「慣れると、普通に喋れるようになる、次第に。それで、どうするの?」
「街に戻ったら、新しい仕事でも探すかな」
「商人は?」
「柄じゃない。常に山賊が相手じゃないにしても今回みたいな争いがゼロなわけじゃないだろ。だから――」言いながらサンジュウシは首に巻いていたストールを外した。「商人は辞めだ」
すると、横に座っていたイミルは酒を飲み干してサンジュウシに抱き付いた。
「イミルは、ここに残って壊れた村の、復興を手伝う。でも、少ししたら街に行く。その時はまた……一緒に仕事が、したい」
「そうか」ほろ酔いの微睡みの中で、サンジュウシはイミルの頭に手を置いた。「ああ、待ってるよ」
そう言うと、二人は人肌の体温を感じながら、宴会が続く中で眠りに着いた。
ウエイターはクビになり、商人は自ら辞めた。
問題は次の仕事の見立てが何も無いことと、サンジュウシの持ち金が一千万円を切っていることだ。
山賊に二千万、加工屋に五百万を払って残金は――およそ六百万円。この世界では大金だが、百億を貯めるため働いているサンジュウシにとっては三歩進んで二歩下がった状況だ。
さて――今度こそ稼げる仕事に就かなければ。
プランAは何事も無く商談を終えて、山賊に金を渡せば素直に村から出ていく確証を得られた場合。そして、プランBは確証を得られなかった場合、取引の時に何かを仕掛けてくる可能性が高いからイミルが村の住人に何があっても出てこないように伝えておくことだった。
そもそもキャニオンビレッジ出身のイミルだからこそ信頼されて話を聞いてもらえるだろうということが前提のプランであり、それでいて地の利を生かし身軽に素早く動けることで山賊にバレることなく住人たちに伝えることができた。
では、その間サンジュウシはどこにいたのか? 山賊のボスには商談があると言っていたが――間違ってはいない。あることを取引するために、クロムシティに向かって駆けていた。
しかし、知っての通りサンジュウシはモンスターとの戦闘を拒む。故に常々考えていたのだ。どうすれば戦闘を避けられるのか、と。
答えはシンプルだった。
使うスキルは二つ――視界独占と対モンスター戦では役に立たないと思っていた猫騙し。元より防御反射なども極稀にしか発動しないスキルだったわけだが、この世界に来てからは自動で全ての攻撃を避けられていた。故に、猫騙しもモンスターに使えるのではないか、と仮定し、視界独占でモンスターの動きを止めた直後に意識が戻った瞬間を見計らって猫騙しをすれば長い膠着状態にすることが出来た。
あとは単純に走った。元の世界では大した運動もしてこなかったサンジュウシだが、ここはゲームの世界でダンジョンの移動も数分と掛からなかったはずだし、移動速度を上げるブーツを履いていたのもあって、一時間足らずでクロムシティまで戻ってくることができた。
そして、向かったのは雑貨屋だった。
「悪いがもう店仕舞いの時間で――」言い掛けた店主だったがサンジュウシの姿を見て驚いたように目を見開いた。「って、兄ちゃんじゃねぇか。なんだキャニオンビレッジに行ったんじゃなかったのか?」
「行って、帰ってきたんだ。頼みがあるんだ。言っていたよな? 腕の良い加工屋を紹介してもらいたい」
「加工屋……って、ああ、アレか。え、今日の今日で良い素材が手に入ったのか!?」
「まぁ、そんなところだ。それで、紹介してもらえるか?」
「それは構わないがもういい時間だしな。明日じゃダメなのか?」
「ああ、今日でなければダメだ。遅くても明日の午前中には完成させてもらわないと困る」
「ん~……そうは言ってもな」
渋る店主を見たサンジュウシはカウンターに思い切り頭突きするように頭を下げて、背嚢から出した一千万を叩き付けた。
「頼む。金ならいくらでも出す」
「……ま、紹介するって言ったのはこっちだしな。金勘定については加工屋と話してくれ」すると、カウンターの下で何かを書いた店主はそれをサンジュウシに差し出した。「ほら、ここに書いた店に向かいな。兄ちゃんが行くことは伝えておくから」
「ありがとう。助かる」
メモを受け取ったサンジュウシは書かれている場所に向かって駆け出すと、明かりの点いている建物が見えてきた。看板は『CLOSED』になっているが恐る恐るドアを開けると、頭にタオルを巻いた若い職人が待ち構えていた。
「いらっしゃい。あんたが雑貨屋の言っていた客か? まったくいい迷惑だ。まともにいい仕事をしていると偶にあんたみたいに金さえ出せばどんな無茶でもまかり通るって思っちまう客がいる。世話になってる雑貨屋の頼みだから店を開けたが、しょーもない仕事だったら帰ってもらうからな。で、何を何に加工しろって?」
まさに頑固職人のような口調だが、サンジュウシは気にすることなく背嚢の中から整理することも無く放っておいたドラゴンの牙を取り出して、目の前に差し出した。
すると職人は目の色を変えてニヤリと口角を上げた。
「このドラゴンの牙を笛に加工してもらいたい。出来るか?」
「出来るも何も――こんな上等なドラゴンの牙を見たのは久し振りだ。これなら武器でも防具でもどんなものにでも加工できるが、笛だな? 腕が鳴るぜ。いつまでに加工すればいい?」
「できれば明日の午前中までに」
「ハッ、こいつの加工を半日で? 普通の職人なら一週間はかけるところだが――良いだろう。やってやる。そこで待ってな! 超絶技巧を見せてやるよ」
そう言って作業を眺めながら床に座り込んだサンジュウシは大きく息を吐きながら肩を落とした。ゆっくりと瞬きをした直後――次に瞼を開いた時には店の外は日が昇り、目の前には作業台から立ち上がってこちらに向かってくる職人がいた。
「ほらよ、完成だ。こいつが笛に加工したドラゴンの牙――一級品だ。使い方は知っているか?」
「……いや」
「簡単だ。細いほうを加えて息を吐くと音が鳴る。すると一キロ以内で最も近くにいるドラゴン一匹を使役することができる。だが、この笛が壊れればドラゴンは元の凶暴なドラゴンに戻る。気を付けな」
「ああ、わかった」ドラゴンの牙を受け取ったサンジュウシは背嚢に仕舞い込んだ。「値段は?」
「負けに負けて五百万だ。こちらとしても良いもんを加工させてもらったからな」
「そうか。じゃあ、これで」金を渡すと職人はその場で倒れ込むように眠ってしまい、時間を確認してみれば、まだ朝の七時だった。「たしかに良い加工屋だ。助かったよ。また、改めて――」
普通の職人ならば一週間は掛ける緻密で神経を使う加工を半日と掛からず終わらせるには並大抵ではない集中力が必要なはずだ。すでにサンジュウシの言葉は聞こえていないが――床に倒れた職人は満足そうな笑顔を浮かべて眠っていた。
その笛を持って再び、同じ道を進んで村の前の崖に着いたサンジュウシがイミルと落ち合ったのが九時のことだった。
そこで交わされたのが山賊のボスとする会話の打ち合わせと、おそらくこれから起こるであろうことの説明だった。
サンジュウシは推測していた。モンスターを使役するための道具があると知ってから、その道具が壊れたらどうなるのか――そして、その推測が正しければ剥き出しで持ち歩くのは、ただの馬鹿か力を誇示したいだけの馬鹿である、と。
故に山賊のボスは商人との取引場所に――特にその商人を殺すつもりなら村の住人に晒し者にするためにも使役しているサンドドラゴンの前を選ぶだろうということは簡単に予想が出来た。
だからこそ、サンジュウシはこの崖の上で銃を構えていたのだ。確実に、間違いなく山賊のボスが持っているドラゴンの牙を撃ち抜くために。
そして使ったスキルは――何も無い。
山賊が大鉈を振りイミルを攻撃した瞬間に息を止めたサンジュウシが引鉄を引くと、銃弾は吸い込まれるようにドラゴンの牙を捉えて砕き割った。
そこからは知っての通りだ。
キャニオンビレッジの住人に迎えられたサンジュウシは宴会の中心でイミルと共に酒を飲んでいた。
「……そういえばお前、酒を飲める歳なのか?」
「十六歳。飲める」
ゲーム内設定として飲酒解禁年齢などはないがウエイターをしていた時に知ったのは、この世界は十五歳で成人として扱われて酒が飲めるということだった。つまり、どれだけイミルが子供っぽい見た目だとしても成人していてAランクハンターで、もちろん酒も飲める。
目の前で酒を酌み交わし、山賊から隠していた食料を口一杯に頬張る住人たちを眺めるサンジュウシは酔いが回ってきたのか眠そうに頬杖を着いている。
「酔うんだな……この世界でも」
「サンジュウシさんは、これから、どうするんですか?」
「あ~……とりあえずクロムシティに戻る。そんで……ん? イミル、お前なんか喋りが流暢になってきてないか?」
「慣れると、普通に喋れるようになる、次第に。それで、どうするの?」
「街に戻ったら、新しい仕事でも探すかな」
「商人は?」
「柄じゃない。常に山賊が相手じゃないにしても今回みたいな争いがゼロなわけじゃないだろ。だから――」言いながらサンジュウシは首に巻いていたストールを外した。「商人は辞めだ」
すると、横に座っていたイミルは酒を飲み干してサンジュウシに抱き付いた。
「イミルは、ここに残って壊れた村の、復興を手伝う。でも、少ししたら街に行く。その時はまた……一緒に仕事が、したい」
「そうか」ほろ酔いの微睡みの中で、サンジュウシはイミルの頭に手を置いた。「ああ、待ってるよ」
そう言うと、二人は人肌の体温を感じながら、宴会が続く中で眠りに着いた。
ウエイターはクビになり、商人は自ら辞めた。
問題は次の仕事の見立てが何も無いことと、サンジュウシの持ち金が一千万円を切っていることだ。
山賊に二千万、加工屋に五百万を払って残金は――およそ六百万円。この世界では大金だが、百億を貯めるため働いているサンジュウシにとっては三歩進んで二歩下がった状況だ。
さて――今度こそ稼げる仕事に就かなければ。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
ムーン
ファンタジー
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる