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ひとりめ
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そんな不気味な部屋の何もない空間にいきなりぼんやり光って浮いている球が現れました。
それは次第に明るくなっていってパッと光ったかと思うとお空の色に星を散りばめたドレスを着た綺麗なおばあさんになりました。
「あら、まだ誰も帰ってきていないのね」
ぐるりと部屋を見渡し、顔を顰めています。
「少しは綺麗にしてから出て行って欲しいものね。とりあえず暗すぎるから明かりを出しましょう」
どこからともなく杖を取り出し、空中に向けて優雅に振ると暖かくて心地よい雰囲気の球が5個出てきて部屋を照らしました。
「少しはマシになったかしら?…………明るくなったことで、よりいっそう酷く見えるのは気のせいよね。それにしても揉め事が起こらないようにきちんと部屋を6等分したのがよくなかったのかしら、だんだん自分の居心地のいいようにそれぞれがしていくものだからこんなに歪に見えるのよね。だからと言っても今から変えるのは余計な争いが起きるでしょうね。」
そしてぐるりともう一度部屋の中を見渡して、この部屋で一番片付いてる方角に歩いていきます。
「まったく、せめてもう少し片付けて欲しいものね。……少し魔法を使いすぎたから疲れたわね、休もうかしら。こういう疲れることは若い人に任せるべきだと本当に思うわ。老体には堪えるのよ......よいしょっと、ふう。あの子たちが帰ってきたらまた騒がしくなるだろうから今のうちに寝て体力を戻さないといけないわね。」
天幕をあげて横になるとしばらくして明かりも消えて、また元の不気味な空間に戻ってしまいました。
それは次第に明るくなっていってパッと光ったかと思うとお空の色に星を散りばめたドレスを着た綺麗なおばあさんになりました。
「あら、まだ誰も帰ってきていないのね」
ぐるりと部屋を見渡し、顔を顰めています。
「少しは綺麗にしてから出て行って欲しいものね。とりあえず暗すぎるから明かりを出しましょう」
どこからともなく杖を取り出し、空中に向けて優雅に振ると暖かくて心地よい雰囲気の球が5個出てきて部屋を照らしました。
「少しはマシになったかしら?…………明るくなったことで、よりいっそう酷く見えるのは気のせいよね。それにしても揉め事が起こらないようにきちんと部屋を6等分したのがよくなかったのかしら、だんだん自分の居心地のいいようにそれぞれがしていくものだからこんなに歪に見えるのよね。だからと言っても今から変えるのは余計な争いが起きるでしょうね。」
そしてぐるりともう一度部屋の中を見渡して、この部屋で一番片付いてる方角に歩いていきます。
「まったく、せめてもう少し片付けて欲しいものね。……少し魔法を使いすぎたから疲れたわね、休もうかしら。こういう疲れることは若い人に任せるべきだと本当に思うわ。老体には堪えるのよ......よいしょっと、ふう。あの子たちが帰ってきたらまた騒がしくなるだろうから今のうちに寝て体力を戻さないといけないわね。」
天幕をあげて横になるとしばらくして明かりも消えて、また元の不気味な空間に戻ってしまいました。
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