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暗黒神ザナファ討伐編
080話 可愛い小悪魔が仲間になった
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皆の興味はもはや魔人アルラトが仲間にしてくれと希望して来た事より、暗黒神ハーデスがSMO制作スタッフだった事の方に興味が向き話題の方向性が変わっていた。
彼は業務スピードが早く次々と仕事を回されていたらしい。
特に過剰な仕事量に対して何も感じなかったらしく、率先して仕事を引き受けていたらしい。
このゲームのストーリーモードのプログラムや調整等、約半分程度のプログラム構築を彼単独でしていたそうだ。
その話を聞いて私の脳内の電球がピコンと光る。
以前言っていた世界の半分をくれるって、ストーリーモード・・・つまり彼が「プログラムした世界分」。
そう言う意味の冗談だったのか・・・納得。
会社内部の質問から私生活に付いての質問に変わって行く。
驚くべき事に彼は住所不定で会社で暮らして居るらしい。
何でも会社の近くにコンビニとスーパー銭湯が有り正面には大型ショッピングモールも有るので社宅のアパートを引き払い、2年以上会社で暮らして居るらしい。
それって会社的に大丈夫なのか?
信じられない事に会社に寝泊まりしている社員は結構居るらしく同僚も別段気にしていないとの事だった。
暗黒神ハーデスの話で皆が盛り上がっている所に、魔人アルラトが歩み寄って来て徐に抱き着いた。
「ねぇ、パパ~!一緒に連れてって~!」
「パパは止めろ!パパ活しているみたいだろ!神だ!神と呼べ!」
「神っ!?」
神と言う言葉に瞳をキラキラさせて暗黒神ハーデスを見上げる。
純真無垢な子供が尊敬する人物を曇りの無い瞳で見つめている様な感じだ。
「うわっ!何、この子超可愛いんだけど!」
私は思わず本心を口に出してしまう。
その言葉を聞いた魔人アルラトは一瞬私に目を向け、極上の笑みを浮かべる。
あれ?これ私騙されてる?
「・・・・で、どうするでござるか?」
「仲間の戦力としては優秀じゃないですか?」
咲耶が彼女の仲間入りに対して肯定的な感じで話す。
確かに暗黒神ザナファ討伐を手伝ってくれるのは非常に助かる提案だ。
「言っておくが複数人のプレイヤーキャラで同時戦闘出来るのは、このフロア特有のプログラムだから他のフィールドでは多分使えないぞ。出来て単体が限界だろうな。」
戦闘参加メンバーは最大40人。
このフィールドに限って魔人アルラトは40人まで同能力のキャラクターを複製して戦えると言う事だ。
翌々考えたら有り得ない程強い能力だ。
まさにチート級。
「アルラトちゃん、そうなの?」
「うん、無理だよ。」
「どうするのだ、お父さん?」
珍しくDOSが悪戯っ子っぽい口調で暗黒神ハーデスを揶揄う様に問い質す。
彼は複雑な表情で考え込んでいる。
プログラマーとして納得がいかない所が有るのだろうか?
私的には、この子可愛くて良いと思うんだけど。
イベント回避する事が出来るのに越した事は無いしね。
「・・・何が起こる分からんぞ、それでも皆は良いのか?」
溜息を付きながら暗黒神ハーデスが皆に向き直り、改めて聞き直す。
「私は賛成!」
私は逸早く手を上げる。
強いし可愛いしって最強じゃん。
是非仲間になって頂きたい。
「妻が良いなら、父親に異論は無い。」
「うぉいっ!!!」
「おおい!!」
サクラと咲耶が暗黒神ハーデスに対して同時にツッコミを入れる。
やっぱりこの2人ってたまに息が合うよね。
似た者同士なんだろうな。
喧嘩するのは同族嫌悪的なヤツだ。
「わぁい!やった~!!」
魔人アルラトは喜んで飛び跳ねながら燥ぐ。
一連のやり取りが面白くて、つい笑ってしまう。
「・・・まぁ拙者も賛成でござるが。」
「きちんと躾をしてくださいね、お父さん。」
咲耶が暗黒神ハーデスを揶揄う様に釘を刺す。
「ふん、断る。我は忙しいのだ。」
彼女は改めて自己紹介を行い、武器を装備し直す。
彼女は呼び方を考えたらしく暗黒神ハーデスは「パパ」、私は「シノ」、DOSは「ディー」、サクラは「サク」、咲耶は「サクツー」と呼ぶ事に決めたらしい。
「サクツーってなんだよ!サクラがⅠで私がⅡって事?」
「うん!駄目かな?」
彼女は悪びれる様子も無く笑顔ではっきりと答える。
無邪気な子供だ。
余りに屈託の無い笑顔の彼女に怒る事も出来ず咲耶は溜息を付いていた。
普通に咲耶と呼ぶように説得していたけど彼女は不服そうな感じだった。
結局サクラと咲耶と普通に呼ぶ様に決着していた。
私達は新たな仲間を得て下の階層へと下って行った。
彼は業務スピードが早く次々と仕事を回されていたらしい。
特に過剰な仕事量に対して何も感じなかったらしく、率先して仕事を引き受けていたらしい。
このゲームのストーリーモードのプログラムや調整等、約半分程度のプログラム構築を彼単独でしていたそうだ。
その話を聞いて私の脳内の電球がピコンと光る。
以前言っていた世界の半分をくれるって、ストーリーモード・・・つまり彼が「プログラムした世界分」。
そう言う意味の冗談だったのか・・・納得。
会社内部の質問から私生活に付いての質問に変わって行く。
驚くべき事に彼は住所不定で会社で暮らして居るらしい。
何でも会社の近くにコンビニとスーパー銭湯が有り正面には大型ショッピングモールも有るので社宅のアパートを引き払い、2年以上会社で暮らして居るらしい。
それって会社的に大丈夫なのか?
信じられない事に会社に寝泊まりしている社員は結構居るらしく同僚も別段気にしていないとの事だった。
暗黒神ハーデスの話で皆が盛り上がっている所に、魔人アルラトが歩み寄って来て徐に抱き着いた。
「ねぇ、パパ~!一緒に連れてって~!」
「パパは止めろ!パパ活しているみたいだろ!神だ!神と呼べ!」
「神っ!?」
神と言う言葉に瞳をキラキラさせて暗黒神ハーデスを見上げる。
純真無垢な子供が尊敬する人物を曇りの無い瞳で見つめている様な感じだ。
「うわっ!何、この子超可愛いんだけど!」
私は思わず本心を口に出してしまう。
その言葉を聞いた魔人アルラトは一瞬私に目を向け、極上の笑みを浮かべる。
あれ?これ私騙されてる?
「・・・・で、どうするでござるか?」
「仲間の戦力としては優秀じゃないですか?」
咲耶が彼女の仲間入りに対して肯定的な感じで話す。
確かに暗黒神ザナファ討伐を手伝ってくれるのは非常に助かる提案だ。
「言っておくが複数人のプレイヤーキャラで同時戦闘出来るのは、このフロア特有のプログラムだから他のフィールドでは多分使えないぞ。出来て単体が限界だろうな。」
戦闘参加メンバーは最大40人。
このフィールドに限って魔人アルラトは40人まで同能力のキャラクターを複製して戦えると言う事だ。
翌々考えたら有り得ない程強い能力だ。
まさにチート級。
「アルラトちゃん、そうなの?」
「うん、無理だよ。」
「どうするのだ、お父さん?」
珍しくDOSが悪戯っ子っぽい口調で暗黒神ハーデスを揶揄う様に問い質す。
彼は複雑な表情で考え込んでいる。
プログラマーとして納得がいかない所が有るのだろうか?
私的には、この子可愛くて良いと思うんだけど。
イベント回避する事が出来るのに越した事は無いしね。
「・・・何が起こる分からんぞ、それでも皆は良いのか?」
溜息を付きながら暗黒神ハーデスが皆に向き直り、改めて聞き直す。
「私は賛成!」
私は逸早く手を上げる。
強いし可愛いしって最強じゃん。
是非仲間になって頂きたい。
「妻が良いなら、父親に異論は無い。」
「うぉいっ!!!」
「おおい!!」
サクラと咲耶が暗黒神ハーデスに対して同時にツッコミを入れる。
やっぱりこの2人ってたまに息が合うよね。
似た者同士なんだろうな。
喧嘩するのは同族嫌悪的なヤツだ。
「わぁい!やった~!!」
魔人アルラトは喜んで飛び跳ねながら燥ぐ。
一連のやり取りが面白くて、つい笑ってしまう。
「・・・まぁ拙者も賛成でござるが。」
「きちんと躾をしてくださいね、お父さん。」
咲耶が暗黒神ハーデスを揶揄う様に釘を刺す。
「ふん、断る。我は忙しいのだ。」
彼女は改めて自己紹介を行い、武器を装備し直す。
彼女は呼び方を考えたらしく暗黒神ハーデスは「パパ」、私は「シノ」、DOSは「ディー」、サクラは「サク」、咲耶は「サクツー」と呼ぶ事に決めたらしい。
「サクツーってなんだよ!サクラがⅠで私がⅡって事?」
「うん!駄目かな?」
彼女は悪びれる様子も無く笑顔ではっきりと答える。
無邪気な子供だ。
余りに屈託の無い笑顔の彼女に怒る事も出来ず咲耶は溜息を付いていた。
普通に咲耶と呼ぶように説得していたけど彼女は不服そうな感じだった。
結局サクラと咲耶と普通に呼ぶ様に決着していた。
私達は新たな仲間を得て下の階層へと下って行った。
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