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ブラックドラゴン討伐編
117話 ドラゴンとのレイドバトル
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城門の真上からDOSの銃撃音が聞こえる。
夜闇の包まれた都市の前方の空に黒い烏の群れ?
・・・・に見えた物は全長2メートル位の小型の黒龍の群れだ。
地面に2匹のドラゴンがのたうち回っている。
DOSの【アグネイヤ】の銃撃を喰らって翼が破壊され動きが鈍っている様だ。
種族特性の【暗視能力】のお陰か暗闇の中でも正確な射撃が出来ているのが凄い。
「フハハハハハッ!愚かな羽虫風情が!我が暗黒魔法で消し炭にしてくれるわ!」
暗黒神ハーデスが黒衣を翻し前線へと繰り出す。
「ハーデス!【コーラルヘイレス】は温存しておいて下さい!」
火炎属性の極大攻撃魔法【ネオクエクスリア】をチャージしている暗黒神ハーデスにミカさんが指示を出す。
高威力だが再充填時間が24時間掛かる大技はボス巨大ブラックドラゴンが出現した時の為に温存しておく必要が有る。
私にも大技の特殊技能が有れば良いのに・・・
忍者は再充填時間短く攻撃回数が多い。
そしてザコモンスターと対人専用の即死系の暗殺特殊技能が使える。
しかし、超高威力のダメージ特殊技能が無いのが欠点だ。
私達は外壁を走り抜けると、都市入口の城門を閉じる。
シャル率いる猫人間種の戦士隊が都市街の水路に広がり都市を防衛する陣を構築する。
エウルゥ率いる蜥蜴人間種の魔法騎士隊は都市外壁の上部に登り上位魔法で迎撃の構えを維持する。
そして城門の上部中央ではDOSが長銃【アグネイア】を構え射程距離に入ったドラゴンを迎撃している。
ドラゴンが複数の方位からランダム発生するイベントじゃない為、この陣形で防衛体制は万全だ。
私達はドラゴンの集団付近まで走り距離を詰める。
「ハーデス!私に続いて下さい!」
ミカさんは剣を上段に構え聖属性剣技【セイクルレイ】を放つ。
オスロウの聖騎士シグの特殊技能とは比べ物にならない程の高出力の聖属性を纏った複数の物理攻撃の矢が対空ミサイルの様に光の軌跡を残しながら複数のドラゴンに直撃する。
「クックック・・・美味しい所は頂くとしようか!!」
光りの矢が直撃すると同時に暗黒神ハーデスの【ネオクエクスリア】を発動し追撃を加え燃え盛る炎の嵐が複数のドラゴンを包み焼き払う。
「シノブ殿!行くでござるよ!」
「了解!即行で行くよ!」
私とサクラが【縮地】を使いダメージを負って地面に落下してよろめいているドラゴンに更に追撃を行う。
私の【影分身】で分身体を作り、二刀流【不知火】で攻撃を仕掛ける。
サクラの剣技【朧三日月】との同時攻撃で1体ずつ確実に倒す。
小型のドラゴンとは言え、その鱗はかなり硬い装甲をしている。
「アルラト!私達も遅れを取る訳にはいきませんよ!」
「じゃ!どちらが多く仕留めるか競争だね!」
ミカさんの攻撃を回避したドラゴンが咲耶とアルラトの待機する部隊中央へ飛翔する。
咲耶の掲げた【雷槌ミョルニル】から【神ノ雷】の巨大な雷柱が落ち雷特有の空間を劈く雷鳴が轟く。
アルラト収縮自在な6本の腕自体を鎖鎌の様に扱い上空を舞うドラゴンに物理斬撃を複数回加える。
「結構弱っちぃね!」
残り20匹程度に減った所で私達はミカさんの指示通り優先攻撃順位を調整し、ドラゴンの集団を誘導する。
そしてミカさんの近くの引き付け目標ポイントで散開する。
後方から暗黒神ハーデスの電撃属性の極大攻撃魔法【マジクアンダイン】が発動。
8対の巨大な電撃龍が20体のドラゴンを貫き夜空が眩く輝く。
極大攻撃魔法がドラゴンの集団を貫通すると同時に、ミカさんの聖属性剣技【エデンズレイ】の巨大な光の柱が落ち周囲に衝撃が走る。
何度も比較するがシグとは比べ物にならない威力だ。
こうして、私達は特に危なげも無く被害ゼロの完璧な状態で都市防衛を成功させた。
サクラ達とハイタッチを行い作戦終了を祝う。
消滅していないドラゴンの死骸をアルラトに街まで運んでもらう。
小さい子供に見えて身体能力はフロアボスと同等の能力値だから笑顔で軽々と運んでくれる。
「あ疲れ様です。ナイス連携でしたよ皆さん。」
「当然でござる!」
前哨戦とは言え余裕の勝利をした事により私達は喜びを分かち合っていた。
もしかしてブラックドラゴンも余裕で倒せるんじゃないかと。
「ミカエル超パネェ!僕、ボスが出たらミカエルをコピーするね!」
「何か行けそうな気がするね!」
「ブラックドラゴンも楽勝かも知れませんね。」
「ふん、油断は出来んぞ。特にザナファ程度で死んだ者共はな!」
暗黒神ハーデスの言葉が巨大な見えない槍となって笑顔で話す数人にザクザクと突き刺さる音が聞こえた様な気がする。
城門前でアニマ国の兵士団と応援で駆けつけた冒険者とバンボゥ国の兵士団が拍手と歓声で迎えてくれた。
「皆様凄い連携ですね!勉強になります!尊敬します!」
「流石っ私のシノブです!」
エウルゥとシャルが私達に尊敬の眼差しを送って来る。
「英雄の称号は伊達じゃないな・・・」
「ああ、半端ねぇ。人間業じゃねぇよ。」
「ミカエル様美し過ぎっス!」
冒険者の賞賛の声に先程まで巨大な見えない槍が貫通して項垂れていたサクラと咲耶の胸が反り返り、自信を取り戻した鼻がグングン伸びている様に見えるのは気のせいだろうか?
とりあえず私達にとっての小型ドラゴンとのレイドバトルは完勝で終えた。
都市襲撃自体は3回目と聞く、次か・・・
その次に巨大ブラックドラゴンが襲来しても不思議じゃない。
夜も深いので宿屋に戻ってゆっくりと休む事にしよう。
夜闇の包まれた都市の前方の空に黒い烏の群れ?
・・・・に見えた物は全長2メートル位の小型の黒龍の群れだ。
地面に2匹のドラゴンがのたうち回っている。
DOSの【アグネイヤ】の銃撃を喰らって翼が破壊され動きが鈍っている様だ。
種族特性の【暗視能力】のお陰か暗闇の中でも正確な射撃が出来ているのが凄い。
「フハハハハハッ!愚かな羽虫風情が!我が暗黒魔法で消し炭にしてくれるわ!」
暗黒神ハーデスが黒衣を翻し前線へと繰り出す。
「ハーデス!【コーラルヘイレス】は温存しておいて下さい!」
火炎属性の極大攻撃魔法【ネオクエクスリア】をチャージしている暗黒神ハーデスにミカさんが指示を出す。
高威力だが再充填時間が24時間掛かる大技はボス巨大ブラックドラゴンが出現した時の為に温存しておく必要が有る。
私にも大技の特殊技能が有れば良いのに・・・
忍者は再充填時間短く攻撃回数が多い。
そしてザコモンスターと対人専用の即死系の暗殺特殊技能が使える。
しかし、超高威力のダメージ特殊技能が無いのが欠点だ。
私達は外壁を走り抜けると、都市入口の城門を閉じる。
シャル率いる猫人間種の戦士隊が都市街の水路に広がり都市を防衛する陣を構築する。
エウルゥ率いる蜥蜴人間種の魔法騎士隊は都市外壁の上部に登り上位魔法で迎撃の構えを維持する。
そして城門の上部中央ではDOSが長銃【アグネイア】を構え射程距離に入ったドラゴンを迎撃している。
ドラゴンが複数の方位からランダム発生するイベントじゃない為、この陣形で防衛体制は万全だ。
私達はドラゴンの集団付近まで走り距離を詰める。
「ハーデス!私に続いて下さい!」
ミカさんは剣を上段に構え聖属性剣技【セイクルレイ】を放つ。
オスロウの聖騎士シグの特殊技能とは比べ物にならない程の高出力の聖属性を纏った複数の物理攻撃の矢が対空ミサイルの様に光の軌跡を残しながら複数のドラゴンに直撃する。
「クックック・・・美味しい所は頂くとしようか!!」
光りの矢が直撃すると同時に暗黒神ハーデスの【ネオクエクスリア】を発動し追撃を加え燃え盛る炎の嵐が複数のドラゴンを包み焼き払う。
「シノブ殿!行くでござるよ!」
「了解!即行で行くよ!」
私とサクラが【縮地】を使いダメージを負って地面に落下してよろめいているドラゴンに更に追撃を行う。
私の【影分身】で分身体を作り、二刀流【不知火】で攻撃を仕掛ける。
サクラの剣技【朧三日月】との同時攻撃で1体ずつ確実に倒す。
小型のドラゴンとは言え、その鱗はかなり硬い装甲をしている。
「アルラト!私達も遅れを取る訳にはいきませんよ!」
「じゃ!どちらが多く仕留めるか競争だね!」
ミカさんの攻撃を回避したドラゴンが咲耶とアルラトの待機する部隊中央へ飛翔する。
咲耶の掲げた【雷槌ミョルニル】から【神ノ雷】の巨大な雷柱が落ち雷特有の空間を劈く雷鳴が轟く。
アルラト収縮自在な6本の腕自体を鎖鎌の様に扱い上空を舞うドラゴンに物理斬撃を複数回加える。
「結構弱っちぃね!」
残り20匹程度に減った所で私達はミカさんの指示通り優先攻撃順位を調整し、ドラゴンの集団を誘導する。
そしてミカさんの近くの引き付け目標ポイントで散開する。
後方から暗黒神ハーデスの電撃属性の極大攻撃魔法【マジクアンダイン】が発動。
8対の巨大な電撃龍が20体のドラゴンを貫き夜空が眩く輝く。
極大攻撃魔法がドラゴンの集団を貫通すると同時に、ミカさんの聖属性剣技【エデンズレイ】の巨大な光の柱が落ち周囲に衝撃が走る。
何度も比較するがシグとは比べ物にならない威力だ。
こうして、私達は特に危なげも無く被害ゼロの完璧な状態で都市防衛を成功させた。
サクラ達とハイタッチを行い作戦終了を祝う。
消滅していないドラゴンの死骸をアルラトに街まで運んでもらう。
小さい子供に見えて身体能力はフロアボスと同等の能力値だから笑顔で軽々と運んでくれる。
「あ疲れ様です。ナイス連携でしたよ皆さん。」
「当然でござる!」
前哨戦とは言え余裕の勝利をした事により私達は喜びを分かち合っていた。
もしかしてブラックドラゴンも余裕で倒せるんじゃないかと。
「ミカエル超パネェ!僕、ボスが出たらミカエルをコピーするね!」
「何か行けそうな気がするね!」
「ブラックドラゴンも楽勝かも知れませんね。」
「ふん、油断は出来んぞ。特にザナファ程度で死んだ者共はな!」
暗黒神ハーデスの言葉が巨大な見えない槍となって笑顔で話す数人にザクザクと突き刺さる音が聞こえた様な気がする。
城門前でアニマ国の兵士団と応援で駆けつけた冒険者とバンボゥ国の兵士団が拍手と歓声で迎えてくれた。
「皆様凄い連携ですね!勉強になります!尊敬します!」
「流石っ私のシノブです!」
エウルゥとシャルが私達に尊敬の眼差しを送って来る。
「英雄の称号は伊達じゃないな・・・」
「ああ、半端ねぇ。人間業じゃねぇよ。」
「ミカエル様美し過ぎっス!」
冒険者の賞賛の声に先程まで巨大な見えない槍が貫通して項垂れていたサクラと咲耶の胸が反り返り、自信を取り戻した鼻がグングン伸びている様に見えるのは気のせいだろうか?
とりあえず私達にとっての小型ドラゴンとのレイドバトルは完勝で終えた。
都市襲撃自体は3回目と聞く、次か・・・
その次に巨大ブラックドラゴンが襲来しても不思議じゃない。
夜も深いので宿屋に戻ってゆっくりと休む事にしよう。
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