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傍若無人(※)
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上半身を確かめるように舐め回す椎名君の傍若無人さに争うことができず、僕は時々変な声と涙をこぼした。自分の体について深く考えたことはなかったが、目の前の美しく若い体が僕の体を求めてその形を浮き彫りにする。それは体の形だけではなく、2人の心の形をも浮き彫りにしているようだった。
有無を言わさない、けど深く丁寧な愛撫は、椎名君は本当に好きなことしか追い求めないことを物語っていた。いつも半信半疑だった僕に、確信をもたらせるには十分だった。
「椎名君……すごく……嬉しい……」
「いつもそうやって素直に喜べよ」
椎名君は声を荒げて、僕の下着ごと下ろした。その熱い手が僕自身を撫で、掴んでゆっくりと動く。椎名君が俯いて夢中で僕を触る光景が、あり得ないほど限界を近くする。その熱い手をそっと触ったら、椎名君は自分のファスナーを下ろし熱く硬くなったそれを僕に重ね合わせた。
「んっ……椎名君のも……触りたい……」
その時、遠くで炊飯器のアラーム音が響いた。椎名君は僕と椎名君自身を擦り合わせ、両方を手に包んでじりじりと動かす。
「おっさん、来週まで我慢できる?」
その余裕のない声と息遣い、そして熱い手の動きに息が上がる。
「し、椎名君、ごめん、もうダメ……」
椎名君は唸り声を上げて、僕の方だけを掴んだ。そしてその先を親指でグリグリ押し付けた後、絞るように動かし始めた。
「椎名君……! もう……我慢できない……! ああっ!」
自分の腹に白濁を溢してしまい、体がブルッと震えた。椎名君は体を折り曲げゆっくり顔に近づき、労うようにキスをしてくれる。椎名君はベッドの端にあったティッシュの箱をつかんで僕の吐き出したものを拭き取ろうとした。
「椎名君……触りたい、来週まで我慢できない……」
「我慢しろよ、そんくらい」
僕は起き上がり椎名君が持っていたティッシュをもぎ取って、自分の腹を適当に拭いた。そしての血管が浮き上がる若い椎名君のそれにゆっくり手を伸ばす。少し触れた時、椎名君の顔が少し幼く見えた気がした。口を開けて、椎名君のものを咥えようと体を畳んだ、その時。
「おいおいおい、なにしようとしてるんだよ」
「え……ダメ……?」
「自分は風呂入ったくせに」
そう言って椎名君はベッドの横の壁に背をつけて僕を引っ張った。
「ズボン脱いで、ここ、またがって」
椎名君は自分の太ももを指で指して僕を誘う。
「な……」
「まだ全部触ってない」
椎名君は自分の後ろのポケットから小分け包装の袋を取り出して、ヒラヒラさせた。はやく、そう急かされて、僕は中途半端に脱げていた下の服を脱ぎ去り椎名君の太ももにまたがった。座るや否や首根っこを掴まれ、僕はそのまま椎名君の左肩に頭を預ける。
「そ、それ買ってきてくれたの?」
「ん? そうだよ」
「今度から、その……」
「じゃあ、おっさんも水は買うなよ。水道水でいいんだから」
椎名君は冷蔵庫を開けて、午前中に買っておいた各種水のペッドボトルに気がついていた。胸が苦しくて椎名君の首に顔を埋める。さっきから視界の端で蠢いている椎名君の下半身に手を伸ばそうとしたら手を掴まれまた拒まれる。顔を見上げたら、椎名君は眉を上げた。
「下触る前にさ、もっと大事なことあるんじゃないの?」
そう言って口を尖らせる椎名君におじさんの心臓はもう限界だった。椎名君の胸に手を当て、唇にそっと近づく。そこにたどり着く前から静電気のようにビリビリと唇が痛い。唇同士がくっついたら、椎名君が嬉しそうに口角を上げるのが伝わる。僕が頭をもう一度椎名君の首に預けたら、僕の手を取って椎名君自身にあてがわれた。僕が握るその手を上から握って椎名君が手を動かす。
「ああ、おっさんの手……」
中途半端に言葉を詰まらせた椎名君は僕の肩を強く抱き寄せた。そうして肩からも僕の手からも両手を離し、さっきヒラヒラさせてたあの小分け包装を僕の背中で開けているのを感じる。
再び肩を抱かれた時、椎名君のぬめりを帯びた指が僕の窄まりに到達した。
「……っ!」
声にならない声を上げて、肩を窄める。
「力抜いて」
「あ、あっ……」
肩を抱いていた腕が僕の後ろの髪を柔らかく掴んで、上を向かせた僕の唇を椎名君がむさぼる。舌を出すよう促され、空気に触れる間に椎名君の口に吸い込まれていく。それと同時に僕の尻の窄まりに椎名君の指が挿入された。
上からも下からも突き刺すような快感が体全体を支配する。クチュクチュと音を立てて椎名君が僕の内側を暴いていく。
「んんっ……んっ……!」
僕が快感を感じて声を漏らすそこを、椎名君は確信的に何度も押す。それだけでもおかしくなりそうなのに、唇をわずかに離し椎名君が追い討ちをかける。
「ああ……おっさん教えて。ここ?」
「あっ……ああっ……」
僕は快感に耐え、手の中で燃えるように熱い椎名君自身を強く握り込む。
「ちゃんと!」
「そこ……椎名君……椎名君……」
「ああっ! もうこんな時に呼ぶなよ」
再び僕の唇を乱暴に塞いで口の中もぐちゃぐちゃにかき混ぜる。限界が近くて椎名君の口の中に悲鳴を放り込んでいたら、僕の腹に飛沫を感じた。それでも椎名君は責め続け、僕は人生で初めて射精なしの絶頂を味わった。本当に、このまま死んでしまうのかと思った。
有無を言わさない、けど深く丁寧な愛撫は、椎名君は本当に好きなことしか追い求めないことを物語っていた。いつも半信半疑だった僕に、確信をもたらせるには十分だった。
「椎名君……すごく……嬉しい……」
「いつもそうやって素直に喜べよ」
椎名君は声を荒げて、僕の下着ごと下ろした。その熱い手が僕自身を撫で、掴んでゆっくりと動く。椎名君が俯いて夢中で僕を触る光景が、あり得ないほど限界を近くする。その熱い手をそっと触ったら、椎名君は自分のファスナーを下ろし熱く硬くなったそれを僕に重ね合わせた。
「んっ……椎名君のも……触りたい……」
その時、遠くで炊飯器のアラーム音が響いた。椎名君は僕と椎名君自身を擦り合わせ、両方を手に包んでじりじりと動かす。
「おっさん、来週まで我慢できる?」
その余裕のない声と息遣い、そして熱い手の動きに息が上がる。
「し、椎名君、ごめん、もうダメ……」
椎名君は唸り声を上げて、僕の方だけを掴んだ。そしてその先を親指でグリグリ押し付けた後、絞るように動かし始めた。
「椎名君……! もう……我慢できない……! ああっ!」
自分の腹に白濁を溢してしまい、体がブルッと震えた。椎名君は体を折り曲げゆっくり顔に近づき、労うようにキスをしてくれる。椎名君はベッドの端にあったティッシュの箱をつかんで僕の吐き出したものを拭き取ろうとした。
「椎名君……触りたい、来週まで我慢できない……」
「我慢しろよ、そんくらい」
僕は起き上がり椎名君が持っていたティッシュをもぎ取って、自分の腹を適当に拭いた。そしての血管が浮き上がる若い椎名君のそれにゆっくり手を伸ばす。少し触れた時、椎名君の顔が少し幼く見えた気がした。口を開けて、椎名君のものを咥えようと体を畳んだ、その時。
「おいおいおい、なにしようとしてるんだよ」
「え……ダメ……?」
「自分は風呂入ったくせに」
そう言って椎名君はベッドの横の壁に背をつけて僕を引っ張った。
「ズボン脱いで、ここ、またがって」
椎名君は自分の太ももを指で指して僕を誘う。
「な……」
「まだ全部触ってない」
椎名君は自分の後ろのポケットから小分け包装の袋を取り出して、ヒラヒラさせた。はやく、そう急かされて、僕は中途半端に脱げていた下の服を脱ぎ去り椎名君の太ももにまたがった。座るや否や首根っこを掴まれ、僕はそのまま椎名君の左肩に頭を預ける。
「そ、それ買ってきてくれたの?」
「ん? そうだよ」
「今度から、その……」
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椎名君は冷蔵庫を開けて、午前中に買っておいた各種水のペッドボトルに気がついていた。胸が苦しくて椎名君の首に顔を埋める。さっきから視界の端で蠢いている椎名君の下半身に手を伸ばそうとしたら手を掴まれまた拒まれる。顔を見上げたら、椎名君は眉を上げた。
「下触る前にさ、もっと大事なことあるんじゃないの?」
そう言って口を尖らせる椎名君におじさんの心臓はもう限界だった。椎名君の胸に手を当て、唇にそっと近づく。そこにたどり着く前から静電気のようにビリビリと唇が痛い。唇同士がくっついたら、椎名君が嬉しそうに口角を上げるのが伝わる。僕が頭をもう一度椎名君の首に預けたら、僕の手を取って椎名君自身にあてがわれた。僕が握るその手を上から握って椎名君が手を動かす。
「ああ、おっさんの手……」
中途半端に言葉を詰まらせた椎名君は僕の肩を強く抱き寄せた。そうして肩からも僕の手からも両手を離し、さっきヒラヒラさせてたあの小分け包装を僕の背中で開けているのを感じる。
再び肩を抱かれた時、椎名君のぬめりを帯びた指が僕の窄まりに到達した。
「……っ!」
声にならない声を上げて、肩を窄める。
「力抜いて」
「あ、あっ……」
肩を抱いていた腕が僕の後ろの髪を柔らかく掴んで、上を向かせた僕の唇を椎名君がむさぼる。舌を出すよう促され、空気に触れる間に椎名君の口に吸い込まれていく。それと同時に僕の尻の窄まりに椎名君の指が挿入された。
上からも下からも突き刺すような快感が体全体を支配する。クチュクチュと音を立てて椎名君が僕の内側を暴いていく。
「んんっ……んっ……!」
僕が快感を感じて声を漏らすそこを、椎名君は確信的に何度も押す。それだけでもおかしくなりそうなのに、唇をわずかに離し椎名君が追い討ちをかける。
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僕は快感に耐え、手の中で燃えるように熱い椎名君自身を強く握り込む。
「ちゃんと!」
「そこ……椎名君……椎名君……」
「ああっ! もうこんな時に呼ぶなよ」
再び僕の唇を乱暴に塞いで口の中もぐちゃぐちゃにかき混ぜる。限界が近くて椎名君の口の中に悲鳴を放り込んでいたら、僕の腹に飛沫を感じた。それでも椎名君は責め続け、僕は人生で初めて射精なしの絶頂を味わった。本当に、このまま死んでしまうのかと思った。
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