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今したいことを言えばいい(※)
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「おっさん、怖いの?」
「ちが! 違うよ!」
「急に必死だな」
質問に気を取られている間に、椎名君は黙々と僕の前を開けて、下をずり下ろした。
「し、椎名君! お風呂入りたいよお!」
「別におっさん汗かいてないだろ! だいたいおっさんいつもなんかいい匂いするんだよな……」
ありがとう! ボタニカルソープ!
椎名君が匂いを嗅ぐためか鼻を胸に押し当てる。それが好きと言われてるようで、変な声を出してしまう。
「どういう問題なんだよ?」
椎名君は質問を決して忘れないし逃がしもしない。
「うまく……説明できない……あっ」
椎名君が僕の胸の先端を熱い舌で舐めあげる。もう、限界だった。我慢が全然できなくて変な声を出してしまう自分が情けない。
「あっ……椎名君……我慢が……」
「なに我慢してるの?」
「ふっ……ん……待って……」
そんな言葉も虚しく椎名君は僕自身を柔らかく掴んで少しずつ上下に動かす。胸の先端を舐めていた椎名君はそのあたりの肌ごと吸い上げる。
「待って……我慢……できないよぉっ……」
「我慢するなよ……」
「誕生日まで……待てなく……なっちゃう……!」
「ああ……おっさん……どうして欲しいの……」
椎名君は苦悶の表情を浮かべて顔を寄せる。
「言って」
「もう……椎名君に……入れてもらいたいよぉ……」
ダメだとわかっているのに涙が目の端から溢れる。下半身の快感で感情も理性もグラグラだった。そこに椎名君が倒れ込み若く逞しい肌が僕の全てを奪う。
「どういう風に……入れてもらいたいの……?」
「奥まで……椎名君のものに……あっ……ダメ……椎名君……!」
キスをしてくれた椎名君は、ガバッと体を起こして僕のだけを扱く。遠のく意識の中で椎名君の手をつかもうとしたら、ベッドに縫い付けられた。その不自由さと椎名君の熱い手の動きで、僕は絶頂に達してしまう。
「椎名君っ! 椎名君っ!」
椎名君は自身を持ち、体全体の筋肉を収縮させたと思ったら、僕の腹に熱い滴がドクドクと降り注いだ。
椎名君の熱い吐息が、途切れ途切れに降り注ぐ。
「おっさん……本当は我慢できない……?」
「椎名君の……口で最後までしてあげたいのにぃ!」
「ああ、そうか。我慢しなきゃいけないの、俺か」
そう言いながら椎名君は僕の腹の上を拭いてくれる。
「そういえば、俺の誕生日受験の最中だ」
「あ、そうそう! それ気になってたんだ。2人の誕生日会は合格発表の後にどうかな?」
「おっさん楽しみにしすぎだろ」
椎名君は笑いながら倒れ込み、僕を抱えて横に転がる。熱い肌がすごく気持ちがいい。
「こうしてくれるの、すごく気持ちいい……」
「ん……ほら……」
促され顔を上げると、椎名君が鼻を擦り付けながら何度もキスをしてくれる。ゆっくり瞼を開けると、椎名君のキラキラした瞳が眩しい。
「おっさんが我慢してるの……なんか嫌なんだよ……今日みたいに、ちゃんと言えよ」
唐突で不完全な言葉だったけど、僕はなんとなくその意味がわかった。ゆっくり付き合いたいというのが僕の本心ではなく、本当は我慢して言ってるのではないかと心配していたのだろう。
「好きってして……」
椎名君は低い唸り声と共に鼻を僕の頬に埋める。
「椎名君は僕が我慢できずに浮気するとでも思ってるんだろうけど、もう36年も1人なんだから1年くらいどうってことないよ」
その言葉は自分自身の不安でもあったが、もうそういう迷いは椎名君が断ち切ってくれた。椎名君が僕をきつく抱きしめてくれる。
「そんなこと考えちゃう余裕があるってことは由々しき問題だから、もっとスケジュール詰めないと……」
「おっさんといる時間削るんじゃねーぞ!」
「うん……こうしてもらえるの……好きってしてもらえるの……すごく嬉しい……」
椎名君が僕を見つめる。その瞳に吸い寄せられ、手が自然と頬に伸びる。
「椎名君のキラキラした目が……すごく綺麗で……好き……」
「俺も……おっさんの目が……好きだよ」
好きという言葉にまた過剰反応して体ごとビクッとして目を見開く。
「え……え? なに?」
「はじめて聞いたから、ビックリしちゃった……椎名君はなんで僕なんか好きになってくれたんだろうってずっと聞きたかったんだ……」
「俺もおっさんに聞きてぇよ」
「え!? 僕は椎名君のことずっとストーキングしてたじゃない!」
「ストーキングって……俺が話しかけるまで俺のこと認識してなかっただろ……」
「そんなことないでしょぉ! 高嶺の花みたいでそんなこと考えることもおこがましいと思ってたけど! 椎名君が1番キラキラしてたんだから!
1人でも踊っちゃう情熱とか、今を一生懸命に生きる姿とか、見ていただけ時よりどんどん椎名君好きになっちゃってるんだから!」
抗議するように胸を叩いて喚き散らす僕を、椎名君はなにも言わずに抱きしめてくれる。
「俺はおっさんのこと、一回だけ違う場所で見たことあるんだ……」
「ちが! 違うよ!」
「急に必死だな」
質問に気を取られている間に、椎名君は黙々と僕の前を開けて、下をずり下ろした。
「し、椎名君! お風呂入りたいよお!」
「別におっさん汗かいてないだろ! だいたいおっさんいつもなんかいい匂いするんだよな……」
ありがとう! ボタニカルソープ!
椎名君が匂いを嗅ぐためか鼻を胸に押し当てる。それが好きと言われてるようで、変な声を出してしまう。
「どういう問題なんだよ?」
椎名君は質問を決して忘れないし逃がしもしない。
「うまく……説明できない……あっ」
椎名君が僕の胸の先端を熱い舌で舐めあげる。もう、限界だった。我慢が全然できなくて変な声を出してしまう自分が情けない。
「あっ……椎名君……我慢が……」
「なに我慢してるの?」
「ふっ……ん……待って……」
そんな言葉も虚しく椎名君は僕自身を柔らかく掴んで少しずつ上下に動かす。胸の先端を舐めていた椎名君はそのあたりの肌ごと吸い上げる。
「待って……我慢……できないよぉっ……」
「我慢するなよ……」
「誕生日まで……待てなく……なっちゃう……!」
「ああ……おっさん……どうして欲しいの……」
椎名君は苦悶の表情を浮かべて顔を寄せる。
「言って」
「もう……椎名君に……入れてもらいたいよぉ……」
ダメだとわかっているのに涙が目の端から溢れる。下半身の快感で感情も理性もグラグラだった。そこに椎名君が倒れ込み若く逞しい肌が僕の全てを奪う。
「どういう風に……入れてもらいたいの……?」
「奥まで……椎名君のものに……あっ……ダメ……椎名君……!」
キスをしてくれた椎名君は、ガバッと体を起こして僕のだけを扱く。遠のく意識の中で椎名君の手をつかもうとしたら、ベッドに縫い付けられた。その不自由さと椎名君の熱い手の動きで、僕は絶頂に達してしまう。
「椎名君っ! 椎名君っ!」
椎名君は自身を持ち、体全体の筋肉を収縮させたと思ったら、僕の腹に熱い滴がドクドクと降り注いだ。
椎名君の熱い吐息が、途切れ途切れに降り注ぐ。
「おっさん……本当は我慢できない……?」
「椎名君の……口で最後までしてあげたいのにぃ!」
「ああ、そうか。我慢しなきゃいけないの、俺か」
そう言いながら椎名君は僕の腹の上を拭いてくれる。
「そういえば、俺の誕生日受験の最中だ」
「あ、そうそう! それ気になってたんだ。2人の誕生日会は合格発表の後にどうかな?」
「おっさん楽しみにしすぎだろ」
椎名君は笑いながら倒れ込み、僕を抱えて横に転がる。熱い肌がすごく気持ちがいい。
「こうしてくれるの、すごく気持ちいい……」
「ん……ほら……」
促され顔を上げると、椎名君が鼻を擦り付けながら何度もキスをしてくれる。ゆっくり瞼を開けると、椎名君のキラキラした瞳が眩しい。
「おっさんが我慢してるの……なんか嫌なんだよ……今日みたいに、ちゃんと言えよ」
唐突で不完全な言葉だったけど、僕はなんとなくその意味がわかった。ゆっくり付き合いたいというのが僕の本心ではなく、本当は我慢して言ってるのではないかと心配していたのだろう。
「好きってして……」
椎名君は低い唸り声と共に鼻を僕の頬に埋める。
「椎名君は僕が我慢できずに浮気するとでも思ってるんだろうけど、もう36年も1人なんだから1年くらいどうってことないよ」
その言葉は自分自身の不安でもあったが、もうそういう迷いは椎名君が断ち切ってくれた。椎名君が僕をきつく抱きしめてくれる。
「そんなこと考えちゃう余裕があるってことは由々しき問題だから、もっとスケジュール詰めないと……」
「おっさんといる時間削るんじゃねーぞ!」
「うん……こうしてもらえるの……好きってしてもらえるの……すごく嬉しい……」
椎名君が僕を見つめる。その瞳に吸い寄せられ、手が自然と頬に伸びる。
「椎名君のキラキラした目が……すごく綺麗で……好き……」
「俺も……おっさんの目が……好きだよ」
好きという言葉にまた過剰反応して体ごとビクッとして目を見開く。
「え……え? なに?」
「はじめて聞いたから、ビックリしちゃった……椎名君はなんで僕なんか好きになってくれたんだろうってずっと聞きたかったんだ……」
「俺もおっさんに聞きてぇよ」
「え!? 僕は椎名君のことずっとストーキングしてたじゃない!」
「ストーキングって……俺が話しかけるまで俺のこと認識してなかっただろ……」
「そんなことないでしょぉ! 高嶺の花みたいでそんなこと考えることもおこがましいと思ってたけど! 椎名君が1番キラキラしてたんだから!
1人でも踊っちゃう情熱とか、今を一生懸命に生きる姿とか、見ていただけ時よりどんどん椎名君好きになっちゃってるんだから!」
抗議するように胸を叩いて喚き散らす僕を、椎名君はなにも言わずに抱きしめてくれる。
「俺はおっさんのこと、一回だけ違う場所で見たことあるんだ……」
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