乙女ゲームで強悪役な俺が人外攻略達とハーレムになりました

鮎田

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初めて

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「リーン様、愛しています」

「あっ…んっ」

ゼスは俺の頭の中に刻み込むように何度も何度も「愛している」と口にする。
首筋を舐められて、ゾクゾクと身体が震えて気持ちよくなる。

腰を引き寄せられて、下に視線を向けてびっくりした。

ゼスのが反応して、俺のに擦り付けている。
サイズ感も全然違うし、他人のは見た事がなくてどうすればいいのか分からない。

俺ばっかり気持ちよくしてもらうのも、ゼスに悪いよな。

ゼスみたいに上手く出来るか分からないが、自分がされて気持ちいい時みたいに触ればいいのかな。

恐る恐る触ってみると、ビクッと反応した。

「…んっ」

「ご、ごめん…痛かった?」

「いえ、リーン様に触れてもらえて嬉しいです」

「そっか…痛かったら言って」

ゆっくり上下に動かして、ゼスが無理していないか顔色を伺う。
火がつきそうなほどの熱い視線を向けられて、ドキリとする。

痛くないなら良かった、無理させたらお礼にはならない。

俺の中にもゆっくり指が入ってきて、中を擦りキュッと締め付ける。

お互いの息遣いが重なり、頭がどうしようもなく気持ちいい感情に支配される。

ゼスに胸も優しく包み込むように舐められて、甘い声が漏れる。

指を引き抜かれると、ぽっかり開いたように切なくなる。
ゼスは俺をジッと見つめていて、それに反応するように腹の奥がムズムズする。

「リーン様の中に、私を受け入れてくれませんか?」

「…な、か?」

「もっと深くまで繋がりたい、私のリーン様」

深くまでって、どのくらい深くまでなんだろう。

分からないけど、ゼスがやりたいなら…いいのかな。

ゼスの頬に触れて軽く唇を寄せると、後頭部を掴まれて深く口付けされた。
息がしづらくなるほど感情的で頭がクラクラする。

俺の中に指よりも太くて熱いものが入ってくる。
ゆっくり丁寧に入れられているから、痛みはそこまでではなかったが違和感が凄い。

耐えるようにゼスにしがみついて、小さく息を吐いた。

「大丈夫ですか?」と俺を気遣う声が聞こえて、頷く事しか出来ない。
俺が馴染むまで動かずジッとしてくれて、違和感もだんだん薄れてきた。
ゼスもこのままだと辛そうに眉を寄せているが、動かないように我慢してくれている。

「ゼス、もう…大丈夫」

「リーン様」

「動いて、いいよ」

自分で言うのも恥ずかしいけど、俺なら大丈夫だ。
意外と身体は丈夫な方だ、すぐに壊れるような柔な身体ではない。

ゆっくりと中を擦りながら、ゼスが俺に腰を打ち付けてくる。

さっきよりも敏感な場所に思いっきり当たり、軽く動いただけでイってしまった。
自分でもびっくりして目を丸くして、自分で出したものを見つめる。

ゼスに手を掴まれて、腰を掴まれて激しく身体を揺さぶられた。

さっきまでの優しさはいったい何処に行ったのだろうか。
身体中にキスをされながら、奥の奥にゼスが入ってくる。

俺の身体は休まる事がなく、ビクビクと快楽に震えていた。

「あっ、ひぁっ…んぁっ、あぁっ!」

「リーン様、愛しています…ぅっ、はぁ…私の…」

舌を絡めてキスをして、腹の奥にゼスの温かな欲望を感じた。
その刺激で俺も何度目かの絶頂を迎えて、身体がぐったり力が抜けた。

ゆっくり俺の中からゼスが出て、俺の身体を綺麗に拭いている。
指先一本も動かない、疲れたからか眠気もある。

でもゼスに全部任せて眠るのも申し訳ない気持ちになる。

頑張って起きていたが、ゼスに頭を撫でられて「おやすみなさい、リーン様」と優しい声で言われたら睡魔に勝てない。

寝息を立ててすぐに眠る俺をゼスは愛おしげに見つめていた。








ーーーーーーーー

眩しい太陽の光に目を細めて、光から逃げるように頭の上まで布団を被る。

「まだ、眠いですか?」

「ん…もう少し」

「時間はたっぷりあるので、ごゆっくりおやすみください」

頭を撫でられて、頭の中では二度寝をするつもりでいた。

目を閉じると脳内に映るのは昨日あった出来事だった。
飛び跳ねるように起き上がると、カーテンを閉めようとしていたゼスがいた。

いつものように俺に「おはようございます」と言うゼスは、俺にとってはいつもとは違った。
昨日してしまった事は夢だったのか?でも、身体の中にまだ残っている感触は本物だ。

ゼスが俺に手を伸ばしてきて、無意識に後ろに下がる。
それを許さないと言いたげに、頬を掴まれてジッと至近距離で見つめられる。

真剣な顔で見られて固まっていると、すぐに手を離した。

「顔色は良さそうですね」

「うん…大丈夫」

「それでは、まだ昨日のでは足りなかったのかもしれませんね」

ゼスは急に色気混じりでそんな事を言って、俺の尻を撫でた。
一気に顔が熱くなって「大丈夫!元気だから!」と起き上がった。

バランスを崩して、ベッドから転がり落ちそうなところゼスに支えられてベッドに座らされた。
ゼスは大人の階段を上ってしまった、これから俺はどうすればいいんだ。

初めてを大事にしてほしかったのに、俺が初めての相手で本当に良かったのか?

あのまま流れるようにしちゃったけど、将来ゼスが後悔するような事があったら嫌だな。

俺は、不思議と後悔という気持ちは一つもなかった。
子供の頃から知っている人だし、ゼスなら身をゆだねられると思った。

怖い気持ちがないわけがないけど、俺は初めてはゼスで良かったと思う。
今後こういう事をする予定は今のところないけど…

「ゼス、俺が初めてでごめんね」

「リーン様…私はそういうリーン様は好きではありません」

「えっ!?」

「私はリーン様にずっと気持ちを伝えていたつもりだったのに、なかった事にするんですね」

ゼスは俺を抱きしめながら、泣きそうな声でそう言った。

ずっと行為中、ゼスは俺の事を愛していると言っていた。
雰囲気に流されて言うような人じゃないって俺が誰よりも知っている。

ゲームの世界が絶対だから、ゼスも将来そうなるんじゃないかと思っていた。
でも、ゲームの内容だってだんだん変わってきている。

ゼスを初めてソウルドールにした時から、ゲームではなく一人のゼスとして俺を愛してくれたんだ。

何度も何度も刻み込むように「愛しています、リーン様」という言葉を聞いた。
俺は好きだよゼスの事、キスもその先も抵抗はなかった。

でも、恋人としての好きかどうか言われたら分からない。
恋人の好きって、今俺がゼスに抱いている好きとどう違うんだろう。

「ゼスの気持ちは分かった、今までごめんね」

「分かってくれたのならそれでいいです」

「俺は、同じ気持ちなのかまだ分からない」

「慌てなくても大丈夫ですよ、これからリーン様の身体に私の愛を教え込みますから」

ゼスは不穏な事を口にして「朝食のご用意をしますね」と言った。

部屋に一人だけになり、俺も服を着替えようとベッドから降りる。

身だしなみを整える鏡が見えて、自分の身体を映す。
俺の身体には真っ赤に咲くキスマークだらけだった。
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