乙女ゲームで強悪役な俺が人外攻略達とハーレムになりました

鮎田

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真剣だから

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「へぇ、ウブな感じして意外と経験豊富なんだ…そういえばジークスといた時もそんな話してたね」

「そんな経験豊富じゃなくてゼスとしか………ぁ」

「執事くん?」

「あ、う…いや…その…」

慌ててとんでもない事を言ってしまい、顔が熱くなり下を向く。

トワにどう思われただろうか、確実に変態だとは思われた。
俺を見下ろしているトワを直視出来ない。

ゼスとの関係は誰にも言っていないのに、バレた。

トワに頬を触れられて顔を上に向けられて、強制的にトワと目が合った。
唇に柔らかい感触がして、トワにキスをされていると理解するのに少し時間が掛かった。

舌を撫でられて、頭がくらくらするほどの刺激で経験豊富なトワは上手かった。

唇が離れていき、ボーッとした頭でトワを見つめる。

「執事くんとは恋人なの?恋人がいるのに他の男とそういう事しちゃうんだ」

「…恋人じゃないです、俺にもよく分からなくて」

「リンちゃんは欲張りだね」

そんなつもりはなくてもゼスと関係持って、処理だけでもトワと関係を持とうとしている。
やっぱりゼスの事をはっきりしないとダメだ、トワは遊びでもゼスは嫌だと思う。

そっとトワの胸を押して「やっぱりダメです」と言った。

キスしちゃったけど、それもダメだ…俺はちゃんと向き合わないと…

そう思っていて、トワにも届いたらいいなと思っていた。

しかし、欲望に素直な俺のに触れて上下に動かしていた。

再び快楽に襲われて、声が漏れてしまい両手で口を覆う。
涙を流しながら首を横に振るが、トワは俺の顔を見つめているだけだった。

「ちゃんと一人一人に向き合おうとしてるのは分かったから、出すもの出してスッキリしないとね」

「あっ、ぅ…んんっ」

「あ、経験があるならこっちがいいのかな」

トワは何を考えているのか、自分の舌で指を濡らして俺の尻に触れてゆっくりと中に入ってきた。
突然の強い刺激に入れられただけですぐにイってしまった。

まさかそこを刺激されてイくとは思わなくてすぐに足を閉じた。
トワは「あれ?違った?男同士ってどれなんだろう」と首を傾げていた。

俺だけこんな恥ずかしい思いをして悔しい、トワも興奮してるんだから次はトワの番だ。
トワのを握るとトワは「俺はいいから」と言って手を掴まれた。

俺には積極的に触っていたのに、トワは頑なに嫌がる。
もしかしたら本当は嫌なのかな、触るのはいいけど触られるのは嫌?

「ごめんなさい、調子に乗りました」

「俺は獣だから、人間とは違うんだよ」

「……?」

「俺でも獣の本能には従えないから、リンちゃんを壊してしまうからダメ」

トワは俺の唇に触れて「傷口を触るのはいいよ」
と大人の雰囲気で笑みを浮かべていた。
傷口の方が痛くて嫌じゃないのか?トワはよく分からない。

服を整えて俺は隣のベッドに戻ると、担当医とゼスが同時に来た。
担当医は先に重症だったトワの傷口から確認していた。

俺はゼスに痛みがないかとかを聞かれて大丈夫だと腕を上げてみた。
まだ完治していないのに無理な動きをしたから痛みが走った。

すぐにゼスに腕を下ろされて担当医を呼んでいた。
でも担当医は驚いていて、俺達の方に気付いていない。

「あれほどの怪我がほとんど塞がってる、何をしたんですか?」

「可愛い天使のおかげですかね」

トワは一瞬俺の方を見ていて、俺は首を傾げた。
可愛い天使…神獣だから天使にも近いのかもしれない。

天使に関しては担当医は分かっていない顔をしていたが、怪我が治って痛みもないと言うトワの回復力が高いと思っていた。

俺の傷の番になり、包帯を解くと俺は昨日とあまり変わらなかった。
俺もトワと同じぐらい傷の治りが早くなったらいいな。

俺の傷はすぐに退院出来る状態だったがトワは数日掛かると言われていた。
しかし、ほとんど完治している状態ならトワも退院して大丈夫だと言われた。

今日はそのまま家に帰って明日からトワと登下校を共にする事にした。
俺はゼスと帰るから病院でトワと別れて、歩き出した。

入院のお金は両親が出してくれたけど、一度も会わなかったな。
俺に構ってる暇はないって事なのかな、勝手に怪我をして迷惑を掛けたのは俺だからな。

気分が落ち込んでいたら、ゼスがそっと手を握ってきた。
しっかりと離さない手の感触に見上げると、ゼスがこちらを見つめていた。

そうだ、ゼスに聞きたい事があったんだ…これもゲームにない要素だ。

「ゼス、俺達を助けた時魔法を使ってたよね…魔法が使えるの?」

人形は魔法が使えない、操り糸で操っているだけだから当然だ。
ソウルドールにするには魔力が必要だが、人に近い存在になるだけだ。
人形も魔力が使えるほどの力はソウルドールには必要ない。

でも、ゼスはあの時魔法を使った…しかも強い魔力だった。
武器を魔力で出現させるのも高魔術の一つで、俺の操り糸と似ている。

ゲームでは魔法を使わず、家の中にある武器庫から剣を持ってきて戦っていた。
ピンチになる事があっても決して魔法は使わなかった。
それはきっと魔法が使えなかったからだろうと思う。

「私はリーン様のソウルドール、リーン様の力が私を強くしたんです」

「俺の魔力が少し移った?でも俺、そんなに強い魔力は…」

「リーン様は自分の力を信じなさすぎますよ、私以外が見てもリーン様の力はとても強いものですよ」

いつも褒めてくれるゼスだと信用ならないが、俺の力が強いからゼスも強くなったと言われたらそんなような気がしてきた。
それ以外にゼスが強くなる理由がない、ゼスはもう一族の操り人形ではない。

自分の操り糸を出して、ジッと見つめてゼスの腕に触れた。
俺の糸はゼスの腕に絡まり、俺が手を上げるとゼスも上がった。

あれ?いつもぬいぐるみを操ろうとしていたが失敗していた。

でも、酔っ払いや俺達を襲った男の時は上手く出来た。

家にいる操り人形も全て人型で、ぬいぐるみのような小さなものを操る人はいない。
もしかして俺、ずっと無理な事をしていたのか?

大きいものが動いて、小さなものは動かない…初心者には小さなものがいいと思っていた。

「リーン様?」

「ご、ごめん!もうゼスは自由なのに操って…」

「リーン様になら私の自由も捧げます、お好きに使ってください」

「…またゼスは」

「全て私の本心ですよ」

ゼスは両手で頬を上げて笑っているように見せた。
その顔が面白くて、道の隅で吹き出して笑った。

止まっていた俺が強くなる道が開けたような気がした。

家に帰り、俺はゼスにルナのところに行かせて部屋に戻った。
俺が言わないとずっとゼスは俺のところにいるからな。

毎日のようにやっているこの行動にも意味がある。
ゼスとルナがいい雰囲気になるためにやっているわけではない。
お互いが好きならそれは自然と起こる事、余計な事はしない。

ゼスがソウルドールだとバレないためもあるが、それだけではない。

ゲームの進行でそうしないとルナが死んでしまうから、ゲーム前からゼスにルナの護衛を頼んでいる。
俺が出来る事はこのぐらいだ、後はルナがヒロインとして頑張ってくれ。

俺は俺の今の問題をどうするのか考えなくてはいけないから。
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