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7.猫になった婚約者と魔女
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「どうですか? 使い心地は」
「なかなか良いぞ」
購入した猫用の家具と雑貨を部屋の端に配置した。ドーム型のふかふかのキャットハウスを、早速使っているようだ。
「丁度体にフィットしている」
「それは良かったですね」
「これで、快眠できそうだ」
大変ご満悦みたいだ。猫らしく体を丸めて休んでいる。可愛い。一度猫を飼ってみたいと思っていたのだ。中身はライルはだが、姿が可愛いければいい。
「とはいえ……早く人間に戻りたいがな」
ライルはぼそりと呟く。そういえば、なぜライルは猫の姿になってしまったのだろう。その辺りは、最初に説明されていなかった。
「そういえば、ライル様はなぜこの姿に?」
「ああ、説明していなかったか?」
「はい。聞いておりません」
「……魔女だよ、魔女」
「魔女……ですか?」
「そうだ」
魔女という存在自体は知っている。人間とは思えない超常現象を引き起こすとされている人達の総称だ。しかし、これは御伽噺のようなもので、実際に存在するという話は聞いたことがない。
魔女を騙る手品師や奇術師なら多くいる。だが、そんな子供騙しでは人間を猫の姿に変えるなどという芸当はできない。
猫にライルの言葉を話させることならできるかもしれない。しかし、メリットはない。第一、そのやり方では私以外には言葉が通じないという話に矛盾が出る。
ライルとそのご両親がグルでのイタズラという可能性もあるが……ライルはそんなことをする性格ではない。そもそも、あの厳格そうなご両親がイタズラを認めるとも思えない。
「俺の話を疑っているな?」
「いえ。正直驚きましたが……」
「気を遣わなくていい。俺が逆の立場なら、絶対に信じない与太話だ」
はぁ、とライルはため息をつく。どこか寂しげで落ち込んでいるような表情だった。
「ライル様が猫になった、ということも信じたのですから。魔女のことも信じますよ」
「カレン……ありがとう」
ライルは目を細めた。喜んでいるらしい。
「俺を信じてくれることがこんなに嬉しいなんてな……」
「なにか今おっしゃいましたか?」
「いや、なんでもない。気にするな」
なにか小声で呟いていたが、聞き取れなかった。聞き返しても、濁された。仕方ない。そんなに深い仲でもないのだから。
「なかなか良いぞ」
購入した猫用の家具と雑貨を部屋の端に配置した。ドーム型のふかふかのキャットハウスを、早速使っているようだ。
「丁度体にフィットしている」
「それは良かったですね」
「これで、快眠できそうだ」
大変ご満悦みたいだ。猫らしく体を丸めて休んでいる。可愛い。一度猫を飼ってみたいと思っていたのだ。中身はライルはだが、姿が可愛いければいい。
「とはいえ……早く人間に戻りたいがな」
ライルはぼそりと呟く。そういえば、なぜライルは猫の姿になってしまったのだろう。その辺りは、最初に説明されていなかった。
「そういえば、ライル様はなぜこの姿に?」
「ああ、説明していなかったか?」
「はい。聞いておりません」
「……魔女だよ、魔女」
「魔女……ですか?」
「そうだ」
魔女という存在自体は知っている。人間とは思えない超常現象を引き起こすとされている人達の総称だ。しかし、これは御伽噺のようなもので、実際に存在するという話は聞いたことがない。
魔女を騙る手品師や奇術師なら多くいる。だが、そんな子供騙しでは人間を猫の姿に変えるなどという芸当はできない。
猫にライルの言葉を話させることならできるかもしれない。しかし、メリットはない。第一、そのやり方では私以外には言葉が通じないという話に矛盾が出る。
ライルとそのご両親がグルでのイタズラという可能性もあるが……ライルはそんなことをする性格ではない。そもそも、あの厳格そうなご両親がイタズラを認めるとも思えない。
「俺の話を疑っているな?」
「いえ。正直驚きましたが……」
「気を遣わなくていい。俺が逆の立場なら、絶対に信じない与太話だ」
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「カレン……ありがとう」
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「俺を信じてくれることがこんなに嬉しいなんてな……」
「なにか今おっしゃいましたか?」
「いや、なんでもない。気にするな」
なにか小声で呟いていたが、聞き取れなかった。聞き返しても、濁された。仕方ない。そんなに深い仲でもないのだから。
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