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番外編
ライルへのプレゼント3
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「これが、“魔女の涙”にまつわる話だよー」
話し終えてのほほんとへクセは笑う。
魔女の涙の話、想像と全然違った。もっとファンタジーな話だと思っていたのに。怨念とか……どちらかといえば、オカルトやホラーの方だった。
というか、手に取る者を不幸にするなんて商品を売って大丈夫なのか?
「あはは、カレンすごい顔してる」
「だって……」
「まぁ、いい話じゃないもんね」
「ええ……ねぇ、いわく付きのもの売って大丈夫なの?」
「うん? あー、大丈夫大丈夫。これ自体にはそういう能力ないから」
「えっ、分かるの?」
「分かるよ。魔女の力って、同じ魔女なら読みとれるから」
そういうものなのか……。どういう理屈かは分からないが、分かると言うなら分かるのだろう。
今更だけど、へクセがアンティークやオカルト系の物の見極めが得意なのは、魔女だからなのか?
いわく付きのものって割と魔女が関連しているのかもしれない。
「……能力がなくとも、これ自体は本当に魔女の涙なんでしょう?」
「うん。魔女の匂いするし」
「涙が宝石になるなんてこと、あるの?」
「うーん……魔女もそれぞれ個性があって使える能力が違うから、ありえない話じゃないと思うよ。そういう人、知り合いにいるし」
にわかには信じがたいが……魔女であるへクセが言うならそうなのだろう。深く考えても分からないのだから、もう割り切ろう。
「ねぇ、これには能力ないって言っていたけれど……それなら話の村人達はどうして不幸になったのかしら」
純粋な疑問を問う。へクセは考える素振りも見せずに答えた。
「ああ、それは多分今まで無償で叶えてもらっていた分の代償だと思うよ」
「代償?」
「うん。契約って、魔女の体を守るためでもあるんだよね」
どういうこと? と聞き返す。
言葉を選ぶように、少し間を開けたあとでゆっくり口を開いた。
「んーとねー……簡単に言うと、契約を通すことで魔女と契約者が負担を分け合って負うことになるんだ。報酬とかペナルティを設定することで、身体的負担が軽くなるんだよ」
よく分からないが、そういうものなのか。話の魔女も力を使うと衰弱していったとあったし、体に負担がかかるのはなんとなくわかった。
しかし、あの契約にそんな意味があったなんて。魔女が昔からいるなら、今に至るまでに編み出された技術や知識なのかもしれない。
「まぁ大体の理解でいいよ」
「ええ……そうね」
「話を戻すけど、村人達が急に不幸になったのは、魔女がこれまで一方的に負っていた負担を取り戻すために、無意識に力が働いたんじゃないかなぁ」
無意識に……ね。
ぽつりと呟けば、へクセは頷いた。
そのまま言葉を続ける。
「きっかけは村人達に裏切られたことかなぁ。それで、村人達へ愛想が尽きて、もうどんな不幸になっても構わないと思った……」
「そしてそれが引き金になって力が働いた?」
「多分そんなとこだと思う。ま、全部僕の憶測だけどね」
なんとなくだけれど、へクセの言うことは説得力があった。ただの逸話で、本当にあった話かどうかさえも分からないことだけれど。
それでも……きっと、ありうる話だから。
話し終えてのほほんとへクセは笑う。
魔女の涙の話、想像と全然違った。もっとファンタジーな話だと思っていたのに。怨念とか……どちらかといえば、オカルトやホラーの方だった。
というか、手に取る者を不幸にするなんて商品を売って大丈夫なのか?
「あはは、カレンすごい顔してる」
「だって……」
「まぁ、いい話じゃないもんね」
「ええ……ねぇ、いわく付きのもの売って大丈夫なの?」
「うん? あー、大丈夫大丈夫。これ自体にはそういう能力ないから」
「えっ、分かるの?」
「分かるよ。魔女の力って、同じ魔女なら読みとれるから」
そういうものなのか……。どういう理屈かは分からないが、分かると言うなら分かるのだろう。
今更だけど、へクセがアンティークやオカルト系の物の見極めが得意なのは、魔女だからなのか?
いわく付きのものって割と魔女が関連しているのかもしれない。
「……能力がなくとも、これ自体は本当に魔女の涙なんでしょう?」
「うん。魔女の匂いするし」
「涙が宝石になるなんてこと、あるの?」
「うーん……魔女もそれぞれ個性があって使える能力が違うから、ありえない話じゃないと思うよ。そういう人、知り合いにいるし」
にわかには信じがたいが……魔女であるへクセが言うならそうなのだろう。深く考えても分からないのだから、もう割り切ろう。
「ねぇ、これには能力ないって言っていたけれど……それなら話の村人達はどうして不幸になったのかしら」
純粋な疑問を問う。へクセは考える素振りも見せずに答えた。
「ああ、それは多分今まで無償で叶えてもらっていた分の代償だと思うよ」
「代償?」
「うん。契約って、魔女の体を守るためでもあるんだよね」
どういうこと? と聞き返す。
言葉を選ぶように、少し間を開けたあとでゆっくり口を開いた。
「んーとねー……簡単に言うと、契約を通すことで魔女と契約者が負担を分け合って負うことになるんだ。報酬とかペナルティを設定することで、身体的負担が軽くなるんだよ」
よく分からないが、そういうものなのか。話の魔女も力を使うと衰弱していったとあったし、体に負担がかかるのはなんとなくわかった。
しかし、あの契約にそんな意味があったなんて。魔女が昔からいるなら、今に至るまでに編み出された技術や知識なのかもしれない。
「まぁ大体の理解でいいよ」
「ええ……そうね」
「話を戻すけど、村人達が急に不幸になったのは、魔女がこれまで一方的に負っていた負担を取り戻すために、無意識に力が働いたんじゃないかなぁ」
無意識に……ね。
ぽつりと呟けば、へクセは頷いた。
そのまま言葉を続ける。
「きっかけは村人達に裏切られたことかなぁ。それで、村人達へ愛想が尽きて、もうどんな不幸になっても構わないと思った……」
「そしてそれが引き金になって力が働いた?」
「多分そんなとこだと思う。ま、全部僕の憶測だけどね」
なんとなくだけれど、へクセの言うことは説得力があった。ただの逸話で、本当にあった話かどうかさえも分からないことだけれど。
それでも……きっと、ありうる話だから。
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