9 / 31
第二章 リレーで乱れるストローク
第九話 楽しまなくちゃもったいないよ!
しおりを挟む
喫茶店へと移動したことで、サンドウィッチとコーヒーを嗜むというちょっとリッチな朝を迎えることができた。優雅な気分を味わいたくてコーヒーを頼んだけれど、ウチは苦いのがあまり得意ではないので、砂糖やミルクを入れて誤魔化して飲んでいた。
三島ちゃんは意外とブラックでも平気みたいで、うんうんと頷きながら飲んでいる。ハニートーストを注文した三島ちゃんは、左の頬を手で抑えながら「ん~」と笑顔を浮かべて美味しそうに食べている。
目の前の食べものに集中しているからか、一言も発さないまま食事が進んでいる。聞こえるのは、互いの咀嚼音だけ。和気藹々とした雰囲気を望んでいたウチとしては、無言の時間が続くのはしんどい。
静かだと無性にソワソワしてしまうので、店内を見回して気を紛らわす。天井でくるくると回っているプロペラの名前はなんて言うんだろうとか、しょうもないことを考えながら、時間を潰していた。だから、三島ちゃんが口を開いてくれた時は、天に昇るような気持ちでほっとした。
「結局、今日わたしがなにを話したいのかというとね、ちゃんと関われるうちに関わったほうがいいよってことなんだ。わたしはおにぃの優しさから逃げちゃって、大切な時間を失っちゃったけど、金井っちはまだ間に合うでしょ」
「ウチが向き合う……? 誰と?」
「そりゃあもちろん、湾内さんと」
「璃子と⁉ なんで! 別に仲良くしたいとか微塵も思ってないよ?」
「二人とも互いに競う相手として意識し合っているのはわかってる。なかなか相容れない関係性なんだってことは重々承知の上。でも、だからこそ金井っちは湾内さんのことを知ろうとしたほうがいいと思うんだ」
「どうして? どうして三島ちゃんはそう思ったの?」
不意に、三島ちゃんが角砂糖をポトンとカップに落とした。スプーンを使ってコーヒーをかき混ぜている様子に内心驚きながら、彼女に視線を送って続きを促す。
「この間のメドレーリレーの時、湾内さんは金井っちの弱点を指摘したよね。とてもグサグサくる言葉ばっかり使ってたからそっちに目が行きがちだけど、金井っちのために最初は自由形を譲ってあげたりしてたじゃない? それを見て湾内さんはとても優しい人なんだなって思ったんだよね。普段一人でいることが多い湾内さんだけど、ちゃんと周りを気遣える人なんだなって気付けたの。バタフライは固定でわたしにやらせてくれたし」
優しくて周りを気遣える人? 璃子が?
「湾内さんはとっても速いから金井っちが目の仇にしたくなる気持ちはわかるし、自分の実力を上げることに固執しちゃう気持ちもすっごいわかるよ。でも、だからこそ、もっと湾内さんのことを知ろうとする努力って必要だと思うんだ」
「……」
なにも言い返せなかった。璃子のことウチはなんにも知らない。小さい時からずっと一緒にいるのに、あいつの趣味の一つも知らないことに気が付いた。それに、どうしてこんなに仲が悪いのかもわからずじまいなままだ。
「湾内さんを知れば、金井っちの弱点も克服できるかもしれないよ」
「ウチの弱点……」
確かにそうだ。いつだって冷静で取り乱したりしないから、あいつは強いんだ。
ちょっと癪だけど、ウチにはない心の強さを璃子が持っているのは事実だ。
「わたしは金井っちが豪快に泳いでいる姿が好きなんだ。だから、個人的に応援したくなっちゃうんだよね。特にメドレーリレーの練習をした時、とっても楽しそうに泳いでたよね。あの時の金井っち、とっても良かったよ」
「ありがと」
ステンドグラス風の窓を眺めながら、練習中の記憶を呼び起こす。
璃子が味方にいることの心強さを思い出した。ウチは璃子が嫌いなはずなのに、璃子と協力して泳ぐことに楽しさを見出していた。自分が思うよりずっと、璃子を信頼していたのかもしれない。
「ああ、そっか。ウチは皆とメドレーリレーやりたかったんだ……」
「これは金井っちにだけじゃなくて皆に対して思うことなんだけど、どうせ本気で泳ぐならさ楽しんでほしいんだ。おにぃから逃げるために走ってたわたしは、全然陸上を楽しめなかったから」
『皆でタイミングを合わせられるようになるまでは一旦、タイムのことは忘れよう。楽しもうぜ~』
メドレーリレーの練習中に三島ちゃんが放った言葉が脳裏を過った。
あの時からずっと……いや、初めて会った時からずっと、三島ちゃんは笑顔を絶やさなかった。楽しめないことの辛さを誰よりもよく理解していたから、明るく振る舞っていたんだ。
「金井っち、楽しもう。金井っちがどうして水泳をそんなにも本気で頑張っているのか、理由は知らないけれど、楽しまなくちゃもったいないよ」
柊一君に誇れるウチにならなきゃ。璃子に勝てるようにならなきゃ。
いつもそんな思考にばっかり囚われていた。速く泳げなきゃ自分の価値を証明できないと思っていたから。
でも、よく考えたら速いとか遅いとかそんな理由で、自分と付き合う人間を選んだりしない。遅いからって三島ちゃんの価値は下がったりなんてしない。
「実力を上げることだけを考えてると苦しいまんまだよ。金井っちが成長すれば成長するほど、その考えは自分を苦しめるよ。全国で優勝できるレベルで速いのに、もっと速くなろうとしたらそりゃしんどいよね」
周りから見ると、ウチはそんなにしんどそうに見えるのかな? そんなに余裕がなさそうに見えるのかな?
「たまにでいいから、今日みたいに楽しむ時間を作ろうよ。そしたらまた、金井っちが目指す目標に向かって頑張ればいい」
「水泳を楽しむ、か」
「そうそう。楽しむ、だよ。金井っち!」
少しだけ肩の荷が降りた気がした。今朝感じていた焦燥はどこかへ消えて、甘いコーヒーに気持ちが向くようになった。少し冷めてしまったけれど、依然として香りは健在だ。コップを鼻に近付けて香りを堪能する。そんな楽しみ方をしていたからか、会話をしていなくてもソワソワせずに済んでいた。
今日、いたるところで焦っていたように思う。三島ちゃんがウチをどこに連れていこうとしているのかとか、三島ちゃんがなにを語ろうとしているのかとか、そういうのを早く知ろうとしていた。一秒でも早く結論に辿り着こうと必死だった。
嫌な奴だな、ウチは。慰めようとしてくれている相手を急かして話を進めようとするなんて。
これから知っていこう。璃子のことも、皆のことも。ウチの知らない強さの秘訣を知っているかもしれないから。まずは三島ちゃんのことを知ろう。
「ねぇ、三島ちゃん。みっちーって呼んでいい?」
ウチの言葉に驚いたのか、三島ちゃんが目をパチパチとさせて固まってしまった。
「あれ? おーい」
反応がないので、彼女の目の前で手を振ったりしてアピールする。しばらくすると、三島ちゃんが「いいよ」と優しく微笑んでくれた。
「ありがとう。ねぇ、もっと教えてよ。みっちーのこと。お兄さんがきっかけで、水泳を始めたんだよね?」
「ふふ、金井っちにそう呼ばれると変な気分になるなぁ。そうだよ、おにぃのことをもっと知りたくて水泳を始めたんだ」
「水泳を始めたってことは、お兄さんと今はお話しできているの?」
ウチが質問すると、辛そうな顔でみっちーが首を振る。
「おにぃの連絡先は知ってるけど、転校してから一回も話せてないんだ。さんざんおにぃから逃げてきた自分が今さらどんなテンションで話しかければいいのか、まったくわからないんだよね。もっとバタフライが泳げるようになったら話しかけようとか、試合に勝ち進めたら話しかけようとか、問題を先送りにしてばかりなんだ」
彼女の言葉を聞いて今度はウチが固まっていた。
柊斗君を蔑ろにしてしまったことを後悔してずっと生きてきた。
後悔を抱えて過ごしているのは、ウチだけじゃないんだ。
「みっちー、手紙を書こう!」
「え? 手紙?」
彼女の右手を両手で握りしめたウチは、大声で叫んでいた。
「みっちー、今度はウチの話を聞いてほしいんだ。そうすれば手紙を書こうって言った理由がわかるから。しようっ、恋バナ!」
出会った頃は恥ずかしくて言えなかった水泳を頑張る理由。
今なら言える気がする。
三島ちゃんは意外とブラックでも平気みたいで、うんうんと頷きながら飲んでいる。ハニートーストを注文した三島ちゃんは、左の頬を手で抑えながら「ん~」と笑顔を浮かべて美味しそうに食べている。
目の前の食べものに集中しているからか、一言も発さないまま食事が進んでいる。聞こえるのは、互いの咀嚼音だけ。和気藹々とした雰囲気を望んでいたウチとしては、無言の時間が続くのはしんどい。
静かだと無性にソワソワしてしまうので、店内を見回して気を紛らわす。天井でくるくると回っているプロペラの名前はなんて言うんだろうとか、しょうもないことを考えながら、時間を潰していた。だから、三島ちゃんが口を開いてくれた時は、天に昇るような気持ちでほっとした。
「結局、今日わたしがなにを話したいのかというとね、ちゃんと関われるうちに関わったほうがいいよってことなんだ。わたしはおにぃの優しさから逃げちゃって、大切な時間を失っちゃったけど、金井っちはまだ間に合うでしょ」
「ウチが向き合う……? 誰と?」
「そりゃあもちろん、湾内さんと」
「璃子と⁉ なんで! 別に仲良くしたいとか微塵も思ってないよ?」
「二人とも互いに競う相手として意識し合っているのはわかってる。なかなか相容れない関係性なんだってことは重々承知の上。でも、だからこそ金井っちは湾内さんのことを知ろうとしたほうがいいと思うんだ」
「どうして? どうして三島ちゃんはそう思ったの?」
不意に、三島ちゃんが角砂糖をポトンとカップに落とした。スプーンを使ってコーヒーをかき混ぜている様子に内心驚きながら、彼女に視線を送って続きを促す。
「この間のメドレーリレーの時、湾内さんは金井っちの弱点を指摘したよね。とてもグサグサくる言葉ばっかり使ってたからそっちに目が行きがちだけど、金井っちのために最初は自由形を譲ってあげたりしてたじゃない? それを見て湾内さんはとても優しい人なんだなって思ったんだよね。普段一人でいることが多い湾内さんだけど、ちゃんと周りを気遣える人なんだなって気付けたの。バタフライは固定でわたしにやらせてくれたし」
優しくて周りを気遣える人? 璃子が?
「湾内さんはとっても速いから金井っちが目の仇にしたくなる気持ちはわかるし、自分の実力を上げることに固執しちゃう気持ちもすっごいわかるよ。でも、だからこそ、もっと湾内さんのことを知ろうとする努力って必要だと思うんだ」
「……」
なにも言い返せなかった。璃子のことウチはなんにも知らない。小さい時からずっと一緒にいるのに、あいつの趣味の一つも知らないことに気が付いた。それに、どうしてこんなに仲が悪いのかもわからずじまいなままだ。
「湾内さんを知れば、金井っちの弱点も克服できるかもしれないよ」
「ウチの弱点……」
確かにそうだ。いつだって冷静で取り乱したりしないから、あいつは強いんだ。
ちょっと癪だけど、ウチにはない心の強さを璃子が持っているのは事実だ。
「わたしは金井っちが豪快に泳いでいる姿が好きなんだ。だから、個人的に応援したくなっちゃうんだよね。特にメドレーリレーの練習をした時、とっても楽しそうに泳いでたよね。あの時の金井っち、とっても良かったよ」
「ありがと」
ステンドグラス風の窓を眺めながら、練習中の記憶を呼び起こす。
璃子が味方にいることの心強さを思い出した。ウチは璃子が嫌いなはずなのに、璃子と協力して泳ぐことに楽しさを見出していた。自分が思うよりずっと、璃子を信頼していたのかもしれない。
「ああ、そっか。ウチは皆とメドレーリレーやりたかったんだ……」
「これは金井っちにだけじゃなくて皆に対して思うことなんだけど、どうせ本気で泳ぐならさ楽しんでほしいんだ。おにぃから逃げるために走ってたわたしは、全然陸上を楽しめなかったから」
『皆でタイミングを合わせられるようになるまでは一旦、タイムのことは忘れよう。楽しもうぜ~』
メドレーリレーの練習中に三島ちゃんが放った言葉が脳裏を過った。
あの時からずっと……いや、初めて会った時からずっと、三島ちゃんは笑顔を絶やさなかった。楽しめないことの辛さを誰よりもよく理解していたから、明るく振る舞っていたんだ。
「金井っち、楽しもう。金井っちがどうして水泳をそんなにも本気で頑張っているのか、理由は知らないけれど、楽しまなくちゃもったいないよ」
柊一君に誇れるウチにならなきゃ。璃子に勝てるようにならなきゃ。
いつもそんな思考にばっかり囚われていた。速く泳げなきゃ自分の価値を証明できないと思っていたから。
でも、よく考えたら速いとか遅いとかそんな理由で、自分と付き合う人間を選んだりしない。遅いからって三島ちゃんの価値は下がったりなんてしない。
「実力を上げることだけを考えてると苦しいまんまだよ。金井っちが成長すれば成長するほど、その考えは自分を苦しめるよ。全国で優勝できるレベルで速いのに、もっと速くなろうとしたらそりゃしんどいよね」
周りから見ると、ウチはそんなにしんどそうに見えるのかな? そんなに余裕がなさそうに見えるのかな?
「たまにでいいから、今日みたいに楽しむ時間を作ろうよ。そしたらまた、金井っちが目指す目標に向かって頑張ればいい」
「水泳を楽しむ、か」
「そうそう。楽しむ、だよ。金井っち!」
少しだけ肩の荷が降りた気がした。今朝感じていた焦燥はどこかへ消えて、甘いコーヒーに気持ちが向くようになった。少し冷めてしまったけれど、依然として香りは健在だ。コップを鼻に近付けて香りを堪能する。そんな楽しみ方をしていたからか、会話をしていなくてもソワソワせずに済んでいた。
今日、いたるところで焦っていたように思う。三島ちゃんがウチをどこに連れていこうとしているのかとか、三島ちゃんがなにを語ろうとしているのかとか、そういうのを早く知ろうとしていた。一秒でも早く結論に辿り着こうと必死だった。
嫌な奴だな、ウチは。慰めようとしてくれている相手を急かして話を進めようとするなんて。
これから知っていこう。璃子のことも、皆のことも。ウチの知らない強さの秘訣を知っているかもしれないから。まずは三島ちゃんのことを知ろう。
「ねぇ、三島ちゃん。みっちーって呼んでいい?」
ウチの言葉に驚いたのか、三島ちゃんが目をパチパチとさせて固まってしまった。
「あれ? おーい」
反応がないので、彼女の目の前で手を振ったりしてアピールする。しばらくすると、三島ちゃんが「いいよ」と優しく微笑んでくれた。
「ありがとう。ねぇ、もっと教えてよ。みっちーのこと。お兄さんがきっかけで、水泳を始めたんだよね?」
「ふふ、金井っちにそう呼ばれると変な気分になるなぁ。そうだよ、おにぃのことをもっと知りたくて水泳を始めたんだ」
「水泳を始めたってことは、お兄さんと今はお話しできているの?」
ウチが質問すると、辛そうな顔でみっちーが首を振る。
「おにぃの連絡先は知ってるけど、転校してから一回も話せてないんだ。さんざんおにぃから逃げてきた自分が今さらどんなテンションで話しかければいいのか、まったくわからないんだよね。もっとバタフライが泳げるようになったら話しかけようとか、試合に勝ち進めたら話しかけようとか、問題を先送りにしてばかりなんだ」
彼女の言葉を聞いて今度はウチが固まっていた。
柊斗君を蔑ろにしてしまったことを後悔してずっと生きてきた。
後悔を抱えて過ごしているのは、ウチだけじゃないんだ。
「みっちー、手紙を書こう!」
「え? 手紙?」
彼女の右手を両手で握りしめたウチは、大声で叫んでいた。
「みっちー、今度はウチの話を聞いてほしいんだ。そうすれば手紙を書こうって言った理由がわかるから。しようっ、恋バナ!」
出会った頃は恥ずかしくて言えなかった水泳を頑張る理由。
今なら言える気がする。
10
あなたにおすすめの小説
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わり、転校してきたのは、初恋の相手だった——。
鬱々とした気分で二学期の初日を迎えた高須明希は、忘れかけていた記憶と向き合うことになる。
名前を変えて戻ってきたかつての幼馴染、立石麻美。そして、昔から気になっていたクラスメイト、河西栞。
親友の田中浩大が麻美に一目惚れしたことで、この再会が静かに波紋を広げていく。
性と欲の狭間で、歪み出す日常。
無邪気な笑顔の裏に隠された想いと、揺れ動く心。
そのすべてに触れたとき、明希は何を守り、何を選ぶのか。
青春の光と影を描く、"遅れてきた"ひと夏の物語。
前編 「恋愛譚」 : 序章〜第5章
後編 「青春譚」 : 第6章〜
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件
暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!
付き合う前から好感度が限界突破な幼馴染が、疎遠になっていた中学時代を取り戻す為に高校ではイチャイチャするだけの話
頼瑠 ユウ
青春
高校一年生の上条悠斗は、同級生にして幼馴染の一ノ瀬綾乃が別のクラスのイケメンに告白された事を知り、自身も彼女に想いを伝える為に告白をする。
綾乃とは家が隣同士で、彼女の家庭の事情もあり家族ぐるみで幼い頃から仲が良かった。
だが、悠斗は小学校卒業を前に友人達に綾乃との仲を揶揄われ、「もっと女の子らしい子が好きだ」と言ってしまい、それが切っ掛けで彼女とは疎遠になってしまっていた。
中学の三年間は拒絶されるのが怖くて、悠斗は綾乃から逃げ続けた。
とうとう高校生となり、綾乃は誰にでも分け隔てなく優しく、身体つきも女性らしくなり『学年一の美少女』と謳われる程となっている。
高嶺の花。
そんな彼女に悠斗は不釣り合いだと振られる事を覚悟していた。
だがその結果は思わぬ方向へ。実は彼女もずっと悠斗が好きで、両想いだった。
しかも、綾乃は悠斗の気を惹く為に、品行方正で才色兼備である事に努め、胸の大きさも複数のパッドで盛りに盛っていた事が発覚する。
それでも構わず、恋人となった二人は今まで出来なかった事を少しずつ取り戻していく。
他愛の無い会話や一緒にお弁当を食べたり、宿題をしたり、ゲームで遊び、デートをして互いが好きだという事を改めて自覚していく。
存分にイチャイチャし、時には異性と意識して葛藤する事もあった。
両家の家族にも交際を認められ、幸せな日々を過ごしていた。
拙いながらも愛を育んでいく中で、いつしか学校では綾乃の良からぬ噂が広まっていく。
そして綾乃に振られたイケメンは彼女の弱みを握り、自分と付き合う様に脅してきた。
それでも悠斗と綾乃は屈せずに、将来を誓う。
イケメンの企てに、友人達や家族の助けを得て立ち向かう。
付き合う前から好感度が限界突破な二人には、いかなる障害も些細な事だった。
【完結】知られてはいけない
ひなこ
ホラー
中学一年の女子・遠野莉々亜(とおの・りりあ)は、黒い封筒を開けたせいで仮想空間の学校へ閉じ込められる。
他にも中一から中三の男女十五人が同じように誘拐されて、現実世界に帰る一人になるために戦わなければならない。
登録させられた「あなたの大切なものは?」を、互いにバトルで当てあって相手の票を集めるデスゲーム。
勝ち残りと友情を天秤にかけて、ゲームは進んでいく。
一つ年上の男子・加川準(かがわ・じゅん)は敵か味方か?莉々亜は果たして、元の世界へ帰ることができるのか?
心理戦が飛び交う、四日間の戦いの物語。
(第二回きずな児童書大賞で奨励賞を受賞しました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる