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ご邸宅訪問
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ギルドでナーサリーの手伝いのもと、髪を結われ化粧を施された。靴を履き替え、バッグを手にギルド長たちの執務室へ入ると、すでに待っていた2人の姿を見て、ナーサリーに感謝すると共に冷や汗が流れた。
「馬子にも衣装だな」
「どこぞのご令嬢に見えますよ」
私もナーサリーの頑張りでそれなりには見えていると思う。だが、今は私のことより、目の前のエセ紳士2人。2人とも、色は違えどダークなフロックコート、それに合わせたブローチなどのアクセサリーやカフスを身に着けている。アスリート並みの惚れ惚れとする体型がより一層2人を引き立てていた。いつもそれなりの副ギルド長はともかく、ギルド長など、いつものボサボサ頭はどこへやら。きっちりと後ろに撫でつけ、イケオジにクラスチェンジしている。
「2人とも変わりすぎじゃない?」
「いつもとそんなに変わらんだろうが」
「心外ですね。少し上等な晴れ着を着ているだけですよ?」
「いやいや。普段は、きっちりしっかり、ズボラな魔法師だよ、2人とも」
「まあ、こんな格好で魔法剣士や魔術師なんてしてられませんけどね」
魔法剣士は、その名のごとく魔剣と魔法を駆使して接近戦する人。魔術師は、遠距離から魔法を放って攻撃する人。他に回復師や治療師、魔法陣描きがいる。それらの総称が魔法師だ。
「領主様に会うのに問題ない格好ならいいんだよ。さっ、行くぞ」
確かに、その通りだと、私はふたりの後についてギルドを出た。領主様のお屋敷までは、馬車で30分。馬車だよ、馬車。初めて乗った。
「うわっ。椅子固った」
「サイカは、馬車は初めてなのか?」
「荷車なら乗ったことある」
「馬車も座り心地は荷車とそんなに変わらないですよ」
副ギルド長に、苦笑されてしまった。
「これは?」
天井から吊り紐が垂れている。荷車にはこんな物はなかった。天井がないから取り付けられない。
「掴むためにある」
????意味が分からない。2人とも掴んでいるから、それを真似て取りあえず掴んでみた。ガタゴトと馬車は進んでゆく。
「うわっ!」
急に馬車が大きく跳ねた。おかげで私も一緒に浮き上がり、対面に座るギルド長目掛けてダイブしてしまった。
「こういうときのために、掴んでいます」
なるほど。理解した。理解はしたが、これは私には役に立たないことも同時に分かった。いくら掴んでいても、ぴょこぴょこと上に浮き上がれば、用を為さない。貴族のご令嬢たちはどうやってこんな大変な乗り物に優雅に乗っているのか?不思議だ。
「ちゃんと座ってろ」
度々ダイブする私を受け止めるギルド長は、子供に言い聞かせるように注意して、もとの席に座らせてくれるが、どう座ってみても、ガタンと大きな振動がくるたびに飛び跳ねてしまう。舌を噛みそうでおちおち話も出来ない。
「・・・・・・」
「何故でしょうね?」
そんなに不思議そうにされても。本当に、何故でしょうね・・・・。私だけがとても不安定だ。
ぴょこぴょこ飛び跳ねて、お尻を打ち付けながら、漸く領主様のお屋敷に着いたときには、私は心身ともにヘロヘロのボロボロになっていた。髪型が崩れなくて本当によかった!いや、それも見越して、結ってくれたに違いない。ありがたや。
「ようこそおいでくださいました。わたくしは執事のサイモン。サロンで旦那様がお待ちです。・・・・ところで、そちらのお嬢様は大丈夫でございますか?ご気分がお悪いようでしたら、お医者様をお呼びいたしますが」
私たちを出迎えてくれたのは、この屋敷の執事。背筋がピンと伸びて、お年を感じさせない、ザ・執事という居立ちの人だった。
「ご配慮、ありがとうございます。彼女は、初めて乗った馬車に疲れただけですから、お気遣いなく」
分かってはいたけど、そんなに心配されるほど酷い見た目なんだ、私。でも、それを理由にここでギルド長たちと引き離されても困るから、コクコクと頷いて無言の肯定を示しておく。
「左様でございましたか。では、このままご案内しても?」
「お願いします」
私は、大人しく副ギルド長に差し出された腕ににちょっと寄りかかるようにして、歩みを進めた。痛むお尻をかばいながら。
コンコンコン
「旦那様。ご招待された魔法ギルドの皆さまがご到着なされました」
「入ってくれ」
招き入れられた部屋は、派手な感じはないが、機能美というか、とても洗練された空間だった。ギルド長が挨拶する間、私は頭を下げて視線を床に固定した。だって、視線だけキョロキョロしてたら、副ギルド長に笑顔で睨まれたんだもん。挨拶が終わると執事はお茶を用意して出て行った。代わりに別の人が領主様の後ろに控えている。もちろん、護衛たちも複数部屋のあちこちにいる。その用意されたお茶を一口。
「君が、魔石の不備に気付いたとか。あれを推薦した私のミスだ。済まなかったな」
「ングッ・・・・ゴホッいいえ。被害が出なくてよかったです」
お菓子をうまうまと味わっていたら、領主様がギルド長にではなく、私に話しかけてきた。まだ、成人したての小娘に真っ先に謝罪するなんて、想定外。お菓子が喉に詰まってしまった。慌ててお茶で流し込む。2人の呆れた顔は見ないったら見ない。領主様も隠してはおられるが、ちょっと肩が揺れていた。後ろに控える人は、眉を顰めている。
「サイカは、成人したてではありますが、当ギルドでも稀に見る魔法陣描きです。今回の件も、彼女が気付いていなければ、魔法ギルドの信用を著しく損なうところでした」
「聞くところによると、かの有名な魔法陣描きハルシュバーンの愛弟子だとか。事実かな?」
4人の探るような視線が私に向いた。私が暮らしている家は、元は幻の養い親の名義で、私が相続したことになっている。
「私の養い親の名がハルシュバーンなのは事実ですし、彼が魔法陣描きだったのも知っています。いつも一緒にいて、彼が魔法陣を描くところを隣で見てはいましたし、それを見よう見まねで真似をしていましたが、私が彼に師事したことは一度もないのです」
私の初めての告白は、4人を驚愕させたようだ。実際に師事したことはないから、嘘は言っていない。下手に師匠だと認めてしまうと、修行の内容とかを問われかねない。それを回避するための苦肉の策というわけだ。
「なんと!身近に偉大な師がいるというのは、才能をこれほどまでに開花させるのか」
あ~。うん。確かに生前の私の周りには凄い人たちがいっぱいいた。その道のプロたちに育ててもらったから間違ってない。100を超える魔法陣を創り出せたのも彼らのサポートがあったから。あの頃は楽しかったなぁ、等とあの世界のことを思い出して、しばしの間、感傷に浸ってしまった。
「馬子にも衣装だな」
「どこぞのご令嬢に見えますよ」
私もナーサリーの頑張りでそれなりには見えていると思う。だが、今は私のことより、目の前のエセ紳士2人。2人とも、色は違えどダークなフロックコート、それに合わせたブローチなどのアクセサリーやカフスを身に着けている。アスリート並みの惚れ惚れとする体型がより一層2人を引き立てていた。いつもそれなりの副ギルド長はともかく、ギルド長など、いつものボサボサ頭はどこへやら。きっちりと後ろに撫でつけ、イケオジにクラスチェンジしている。
「2人とも変わりすぎじゃない?」
「いつもとそんなに変わらんだろうが」
「心外ですね。少し上等な晴れ着を着ているだけですよ?」
「いやいや。普段は、きっちりしっかり、ズボラな魔法師だよ、2人とも」
「まあ、こんな格好で魔法剣士や魔術師なんてしてられませんけどね」
魔法剣士は、その名のごとく魔剣と魔法を駆使して接近戦する人。魔術師は、遠距離から魔法を放って攻撃する人。他に回復師や治療師、魔法陣描きがいる。それらの総称が魔法師だ。
「領主様に会うのに問題ない格好ならいいんだよ。さっ、行くぞ」
確かに、その通りだと、私はふたりの後についてギルドを出た。領主様のお屋敷までは、馬車で30分。馬車だよ、馬車。初めて乗った。
「うわっ。椅子固った」
「サイカは、馬車は初めてなのか?」
「荷車なら乗ったことある」
「馬車も座り心地は荷車とそんなに変わらないですよ」
副ギルド長に、苦笑されてしまった。
「これは?」
天井から吊り紐が垂れている。荷車にはこんな物はなかった。天井がないから取り付けられない。
「掴むためにある」
????意味が分からない。2人とも掴んでいるから、それを真似て取りあえず掴んでみた。ガタゴトと馬車は進んでゆく。
「うわっ!」
急に馬車が大きく跳ねた。おかげで私も一緒に浮き上がり、対面に座るギルド長目掛けてダイブしてしまった。
「こういうときのために、掴んでいます」
なるほど。理解した。理解はしたが、これは私には役に立たないことも同時に分かった。いくら掴んでいても、ぴょこぴょこと上に浮き上がれば、用を為さない。貴族のご令嬢たちはどうやってこんな大変な乗り物に優雅に乗っているのか?不思議だ。
「ちゃんと座ってろ」
度々ダイブする私を受け止めるギルド長は、子供に言い聞かせるように注意して、もとの席に座らせてくれるが、どう座ってみても、ガタンと大きな振動がくるたびに飛び跳ねてしまう。舌を噛みそうでおちおち話も出来ない。
「・・・・・・」
「何故でしょうね?」
そんなに不思議そうにされても。本当に、何故でしょうね・・・・。私だけがとても不安定だ。
ぴょこぴょこ飛び跳ねて、お尻を打ち付けながら、漸く領主様のお屋敷に着いたときには、私は心身ともにヘロヘロのボロボロになっていた。髪型が崩れなくて本当によかった!いや、それも見越して、結ってくれたに違いない。ありがたや。
「ようこそおいでくださいました。わたくしは執事のサイモン。サロンで旦那様がお待ちです。・・・・ところで、そちらのお嬢様は大丈夫でございますか?ご気分がお悪いようでしたら、お医者様をお呼びいたしますが」
私たちを出迎えてくれたのは、この屋敷の執事。背筋がピンと伸びて、お年を感じさせない、ザ・執事という居立ちの人だった。
「ご配慮、ありがとうございます。彼女は、初めて乗った馬車に疲れただけですから、お気遣いなく」
分かってはいたけど、そんなに心配されるほど酷い見た目なんだ、私。でも、それを理由にここでギルド長たちと引き離されても困るから、コクコクと頷いて無言の肯定を示しておく。
「左様でございましたか。では、このままご案内しても?」
「お願いします」
私は、大人しく副ギルド長に差し出された腕ににちょっと寄りかかるようにして、歩みを進めた。痛むお尻をかばいながら。
コンコンコン
「旦那様。ご招待された魔法ギルドの皆さまがご到着なされました」
「入ってくれ」
招き入れられた部屋は、派手な感じはないが、機能美というか、とても洗練された空間だった。ギルド長が挨拶する間、私は頭を下げて視線を床に固定した。だって、視線だけキョロキョロしてたら、副ギルド長に笑顔で睨まれたんだもん。挨拶が終わると執事はお茶を用意して出て行った。代わりに別の人が領主様の後ろに控えている。もちろん、護衛たちも複数部屋のあちこちにいる。その用意されたお茶を一口。
「君が、魔石の不備に気付いたとか。あれを推薦した私のミスだ。済まなかったな」
「ングッ・・・・ゴホッいいえ。被害が出なくてよかったです」
お菓子をうまうまと味わっていたら、領主様がギルド長にではなく、私に話しかけてきた。まだ、成人したての小娘に真っ先に謝罪するなんて、想定外。お菓子が喉に詰まってしまった。慌ててお茶で流し込む。2人の呆れた顔は見ないったら見ない。領主様も隠してはおられるが、ちょっと肩が揺れていた。後ろに控える人は、眉を顰めている。
「サイカは、成人したてではありますが、当ギルドでも稀に見る魔法陣描きです。今回の件も、彼女が気付いていなければ、魔法ギルドの信用を著しく損なうところでした」
「聞くところによると、かの有名な魔法陣描きハルシュバーンの愛弟子だとか。事実かな?」
4人の探るような視線が私に向いた。私が暮らしている家は、元は幻の養い親の名義で、私が相続したことになっている。
「私の養い親の名がハルシュバーンなのは事実ですし、彼が魔法陣描きだったのも知っています。いつも一緒にいて、彼が魔法陣を描くところを隣で見てはいましたし、それを見よう見まねで真似をしていましたが、私が彼に師事したことは一度もないのです」
私の初めての告白は、4人を驚愕させたようだ。実際に師事したことはないから、嘘は言っていない。下手に師匠だと認めてしまうと、修行の内容とかを問われかねない。それを回避するための苦肉の策というわけだ。
「なんと!身近に偉大な師がいるというのは、才能をこれほどまでに開花させるのか」
あ~。うん。確かに生前の私の周りには凄い人たちがいっぱいいた。その道のプロたちに育ててもらったから間違ってない。100を超える魔法陣を創り出せたのも彼らのサポートがあったから。あの頃は楽しかったなぁ、等とあの世界のことを思い出して、しばしの間、感傷に浸ってしまった。
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