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過去との再会
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喧騒と酒の匂いに満ちたバーの片隅で、レイヤは氷の溶けかけたグラスを見つめていた。彼の前にあるのは、場違いな程穏やかな色をしたミルクティーだった。
グラスの中では、氷が少しずつ溶け、透明な水の層が生まれている。その下で、ミルクが滲んだ薄く優しい茶色が静かに揺れ、緩やかに混ざり合っていく。その様子を見ていると、ふとサリタの髪色を思い出した。
彼の指が、無意識の内にグラスの縁をなぞる。だが、それ以上は何もせずただじっと眺め続けた。
隣に座る女がそっと彼の手に触れる。指先が微かに触れ合い、誘うように絡みつこうとする。
「……飽きた」
レイヤは低く呟き、触れられた手をゆっくりと引いた。その仕草に激しさはなかったが、冷ややかな拒絶は明白だった。
取引が終わればそれまでの関係だった。女は未練がましく何かを言いかけたが、レイヤの冷えた眼差しを受けてすぐに黙り込む。
そして女は去っていった。少しだけ彼は安堵した。こうして一人になれば、自分を偽ることをしなくていい。
こうする事でしか生きられない自分。しかし望んでそうするのではなく、ただ生きる為に。次の行動を考えたいところだが、今はまだ何もせず、緩やかに混ざり合うミルクティーを眺めていたい気分だった。
「ねえ」
不意に、女の声がした。
「一人?」
「……」
解放されたと思ったのも束の間、誰かが横に座った。赤いドレスがちらりと視界の端に入る。形のいい唇が微笑むように歪んでいた。
どこかで見たことがある、そんな気がした。彼女はテーブルに肘をつき、頬をそこに乗せて、まるでレイヤを値踏みしているかの様な視線を向けた。
「……可愛い子ね。今夜どうかしら」
甘い声。纏う香水の匂い。まるで、レイヤが普段女性に取引を持ちかける時のようなそれ。だが――彼の背筋を、ぞわりと嫌悪の感覚が這い上がった。
何故? 目の前の女に、言い知れぬ不快感を抱く。蛇に絡みつかれたような、肌を裂かれるような。
レイヤは女の手を乱暴に振り払った。
「触るな」
女が驚いたように目を見開く。その顔を見た瞬間――。
理解してしまった。この女は。
「かあ……さん……?」
女の表情が僅か、揺らいだ。
その瞬間にレイヤの体を一瞬で駆け巡ったのは、何とも言えない冷たさだった。
手のひらに浮かんだ汗、全身に走った小さな震え、そして――嫌悪感が押し寄せてくる。それはただの嫌な予感ではなく、まるで何かが暴力的に現実を突きつけてくるような感覚だった。
――血が、直感的に告げていた。
自分を支配する生理的な衝動が、目の前の女が「母親」であることを無言で、強引に証明していた。それを受け入れることが、ただただ恐ろしかった。いや、恐怖が全身を突き刺した。
レイヤは口を押さえ、足をもつれさせながらその場を離れた。そして、ドアを開いたその先で胃の中のものを全て、吐き出した。
あまり食事をしていないせいか、それはほぼ胃液の様だった。思わず吐いてしまった。抑えられなかった。こんな失態、以前の彼では考えられない事だった。
「大丈夫かい?」
いかにも“いい人”という印象を与える男の声がした。男はそのままレイヤの背中を擦る。
「店の前ではまずいよ。さあ、こっちだ」
肩を貸してくれた男性の誘導するままにレイヤは足を運んだ。
路地裏に置かれた箱の上に腰を下ろすレイヤ。男性は水を買ってきてくれたようで、それを彼に差し出す。
男の顔には優しさと誠実さが滲んでいて、どこか頼りなく微笑んでいる。その顔を見たレイヤは、普段ならまず信じないこの手の善意を、何故か受け入れたくなった。しかし簡単には水を受け取ろうとしないレイヤの警戒感を察し男性は水を引っ込める。
「僕はルカ。店での一部始終を見ていて、君が心配になって追いかけた」
警戒心を多少でも和らげようとしたのか男性は名乗った。
落ち着いてきたレイヤの様子を確認し、男性は続ける。
「あの人、どうしようもないだろ? ごめんな」
「なんであんたが謝るのさ」
「実は、あの女性……僕の元妻なんだ」
レイヤは驚きの表情で男性を見る。そしてやっと理解する。
「あんた……、母さんの……?」
「母さん!?」
男性は、レイヤよりも驚愕した顔を見せた。そしてやれやれとでも言いたげに、目頭を押さえながら俯いた。
「なんてことだ……リリス……」
ルカは、悲しげな表情をする。この男は感情が顔に出やすいタイプだとレイヤは思った。
「じゃあ君は……レイヤか」
落ち着きを取り戻し、ルカは言う。
「その、無理にとは言わないが。家に来ないか? 君と話がしたい」
真剣な眼差しでレイヤを見つめ、レイヤもまたルカと話をしたいと思っていたので断る理由もなかった。
「ようこそ我が家へ」
ルカは照れくさそうにレイヤを迎え入れる。
「すまんね、君のところと比べると質素なもんだろう。居心地良くないかも知れないな」
レイヤはこのタイプの簡素な住居には既に抵抗感を持っていなかった。ここでの生活で幾度となくこういった部屋を渡り歩いてきた。しかし、質素ながらも、この男の人となりを感じさせる程度にはどこか温かみのある雰囲気が漂っていた。
ダイニングの椅子に座るよう促されると、先程ルカが買った水のボトルを目の前に差し出された。
「お茶を淹れても良いんだが……それの方が君はマシだろう?」
見ず知らずの人物が家に通してくれて出してくれる茶といえば警戒せずにはいられないだろう。それよりは、先程買ったばかりの細工のしようもない既製品の水の方がマシとも言える。
「ありがとう」
素直に言葉が出た事が、レイヤには少々驚きだった。自分の中にまだ誰かに感謝する心が残っていたことを意外に思った。
「……で、だ。いや、その。こう言って良いものか迷うんだが……災難だったね」
「……」
レイヤの沈黙は肯定だった。
「その、レイヤ」
ルカから話がしたいと提案しておいたくせに、彼自身何から話せばいいか迷っている様子だった。
しばらく沈黙が続く。気まずい空気にも思える。そうしてようやくルカは口を開いた。
「ええと、その。僕が君の義理の父で、君は僕の義理の息子、か」
事実確認がなされた。まあ、そうなるだろう。リリスがこの男と結婚していたのなら、それが事実だ。レイヤもまた、確認したいことがあった。
「あんたがあの女と駆け落ちしたのか」
「まあ、そうなるね」
ルカはどうにも気まずそうな顔をした。互いにあまり饒舌なタイプではないとレイヤは感じた。その証拠に、しばし沈黙の間が生まれた。
「悪いことをしたね、レイヤ。すまなかった。リリスを連れ出したばかりに……君は僕に対して怒っているだろう」
「……別に、もういい」
レイヤの言葉が思ったものと違ったのだろう。ルカは一瞬意外そうな顔をし、すぐに安堵したように和らいだ顔をした。
「だが僕がしたことは許される事ではなかっただろう」
「もういいさ、父親がああなんだ。逃げたくなる気持ちも分かる」
「じゃあ今こんな所に居る君は、家出中ってところか」
ルカの言葉に、レイヤは無感情な顔で彼の目を見た。しかし、それもすぐ逸らされた。
「まあそんなとこ。だけどあいつが原因って訳じゃない」
「そうか……じゃあ、何故」
レイヤは俯き、黙ってしまった。言うべきか迷った。言ったところで、この男には関係のない事だった。
だが、それでも。
「……あんたは。好きな女性が、自分の思っていたのとは違った一面を持っていて。それをどうしても許せないとする」
「うん」
続きを促す様にルカは相槌を打った。
「それでもやっぱり彼女を嫌いにもなれず、忘れられもしない――どうしたらいい?」
質問しようとレイヤは思った……あんたならどうする、と。だが実際には、自分の置かれた状況を打開する鍵を欲しており、その欲求からかどうしたらいい、と言ってしまっていた。
悲痛な表情のレイヤをルカは見つめていた。悩んでいるのだ。レイヤは少年なりに、なにか悩みがあった。それをルカは察した。
「……少し昔話をしていいかい」
そう言うと、真剣な表情でルカはレイヤに向き直った。
グラスの中では、氷が少しずつ溶け、透明な水の層が生まれている。その下で、ミルクが滲んだ薄く優しい茶色が静かに揺れ、緩やかに混ざり合っていく。その様子を見ていると、ふとサリタの髪色を思い出した。
彼の指が、無意識の内にグラスの縁をなぞる。だが、それ以上は何もせずただじっと眺め続けた。
隣に座る女がそっと彼の手に触れる。指先が微かに触れ合い、誘うように絡みつこうとする。
「……飽きた」
レイヤは低く呟き、触れられた手をゆっくりと引いた。その仕草に激しさはなかったが、冷ややかな拒絶は明白だった。
取引が終わればそれまでの関係だった。女は未練がましく何かを言いかけたが、レイヤの冷えた眼差しを受けてすぐに黙り込む。
そして女は去っていった。少しだけ彼は安堵した。こうして一人になれば、自分を偽ることをしなくていい。
こうする事でしか生きられない自分。しかし望んでそうするのではなく、ただ生きる為に。次の行動を考えたいところだが、今はまだ何もせず、緩やかに混ざり合うミルクティーを眺めていたい気分だった。
「ねえ」
不意に、女の声がした。
「一人?」
「……」
解放されたと思ったのも束の間、誰かが横に座った。赤いドレスがちらりと視界の端に入る。形のいい唇が微笑むように歪んでいた。
どこかで見たことがある、そんな気がした。彼女はテーブルに肘をつき、頬をそこに乗せて、まるでレイヤを値踏みしているかの様な視線を向けた。
「……可愛い子ね。今夜どうかしら」
甘い声。纏う香水の匂い。まるで、レイヤが普段女性に取引を持ちかける時のようなそれ。だが――彼の背筋を、ぞわりと嫌悪の感覚が這い上がった。
何故? 目の前の女に、言い知れぬ不快感を抱く。蛇に絡みつかれたような、肌を裂かれるような。
レイヤは女の手を乱暴に振り払った。
「触るな」
女が驚いたように目を見開く。その顔を見た瞬間――。
理解してしまった。この女は。
「かあ……さん……?」
女の表情が僅か、揺らいだ。
その瞬間にレイヤの体を一瞬で駆け巡ったのは、何とも言えない冷たさだった。
手のひらに浮かんだ汗、全身に走った小さな震え、そして――嫌悪感が押し寄せてくる。それはただの嫌な予感ではなく、まるで何かが暴力的に現実を突きつけてくるような感覚だった。
――血が、直感的に告げていた。
自分を支配する生理的な衝動が、目の前の女が「母親」であることを無言で、強引に証明していた。それを受け入れることが、ただただ恐ろしかった。いや、恐怖が全身を突き刺した。
レイヤは口を押さえ、足をもつれさせながらその場を離れた。そして、ドアを開いたその先で胃の中のものを全て、吐き出した。
あまり食事をしていないせいか、それはほぼ胃液の様だった。思わず吐いてしまった。抑えられなかった。こんな失態、以前の彼では考えられない事だった。
「大丈夫かい?」
いかにも“いい人”という印象を与える男の声がした。男はそのままレイヤの背中を擦る。
「店の前ではまずいよ。さあ、こっちだ」
肩を貸してくれた男性の誘導するままにレイヤは足を運んだ。
路地裏に置かれた箱の上に腰を下ろすレイヤ。男性は水を買ってきてくれたようで、それを彼に差し出す。
男の顔には優しさと誠実さが滲んでいて、どこか頼りなく微笑んでいる。その顔を見たレイヤは、普段ならまず信じないこの手の善意を、何故か受け入れたくなった。しかし簡単には水を受け取ろうとしないレイヤの警戒感を察し男性は水を引っ込める。
「僕はルカ。店での一部始終を見ていて、君が心配になって追いかけた」
警戒心を多少でも和らげようとしたのか男性は名乗った。
落ち着いてきたレイヤの様子を確認し、男性は続ける。
「あの人、どうしようもないだろ? ごめんな」
「なんであんたが謝るのさ」
「実は、あの女性……僕の元妻なんだ」
レイヤは驚きの表情で男性を見る。そしてやっと理解する。
「あんた……、母さんの……?」
「母さん!?」
男性は、レイヤよりも驚愕した顔を見せた。そしてやれやれとでも言いたげに、目頭を押さえながら俯いた。
「なんてことだ……リリス……」
ルカは、悲しげな表情をする。この男は感情が顔に出やすいタイプだとレイヤは思った。
「じゃあ君は……レイヤか」
落ち着きを取り戻し、ルカは言う。
「その、無理にとは言わないが。家に来ないか? 君と話がしたい」
真剣な眼差しでレイヤを見つめ、レイヤもまたルカと話をしたいと思っていたので断る理由もなかった。
「ようこそ我が家へ」
ルカは照れくさそうにレイヤを迎え入れる。
「すまんね、君のところと比べると質素なもんだろう。居心地良くないかも知れないな」
レイヤはこのタイプの簡素な住居には既に抵抗感を持っていなかった。ここでの生活で幾度となくこういった部屋を渡り歩いてきた。しかし、質素ながらも、この男の人となりを感じさせる程度にはどこか温かみのある雰囲気が漂っていた。
ダイニングの椅子に座るよう促されると、先程ルカが買った水のボトルを目の前に差し出された。
「お茶を淹れても良いんだが……それの方が君はマシだろう?」
見ず知らずの人物が家に通してくれて出してくれる茶といえば警戒せずにはいられないだろう。それよりは、先程買ったばかりの細工のしようもない既製品の水の方がマシとも言える。
「ありがとう」
素直に言葉が出た事が、レイヤには少々驚きだった。自分の中にまだ誰かに感謝する心が残っていたことを意外に思った。
「……で、だ。いや、その。こう言って良いものか迷うんだが……災難だったね」
「……」
レイヤの沈黙は肯定だった。
「その、レイヤ」
ルカから話がしたいと提案しておいたくせに、彼自身何から話せばいいか迷っている様子だった。
しばらく沈黙が続く。気まずい空気にも思える。そうしてようやくルカは口を開いた。
「ええと、その。僕が君の義理の父で、君は僕の義理の息子、か」
事実確認がなされた。まあ、そうなるだろう。リリスがこの男と結婚していたのなら、それが事実だ。レイヤもまた、確認したいことがあった。
「あんたがあの女と駆け落ちしたのか」
「まあ、そうなるね」
ルカはどうにも気まずそうな顔をした。互いにあまり饒舌なタイプではないとレイヤは感じた。その証拠に、しばし沈黙の間が生まれた。
「悪いことをしたね、レイヤ。すまなかった。リリスを連れ出したばかりに……君は僕に対して怒っているだろう」
「……別に、もういい」
レイヤの言葉が思ったものと違ったのだろう。ルカは一瞬意外そうな顔をし、すぐに安堵したように和らいだ顔をした。
「だが僕がしたことは許される事ではなかっただろう」
「もういいさ、父親がああなんだ。逃げたくなる気持ちも分かる」
「じゃあ今こんな所に居る君は、家出中ってところか」
ルカの言葉に、レイヤは無感情な顔で彼の目を見た。しかし、それもすぐ逸らされた。
「まあそんなとこ。だけどあいつが原因って訳じゃない」
「そうか……じゃあ、何故」
レイヤは俯き、黙ってしまった。言うべきか迷った。言ったところで、この男には関係のない事だった。
だが、それでも。
「……あんたは。好きな女性が、自分の思っていたのとは違った一面を持っていて。それをどうしても許せないとする」
「うん」
続きを促す様にルカは相槌を打った。
「それでもやっぱり彼女を嫌いにもなれず、忘れられもしない――どうしたらいい?」
質問しようとレイヤは思った……あんたならどうする、と。だが実際には、自分の置かれた状況を打開する鍵を欲しており、その欲求からかどうしたらいい、と言ってしまっていた。
悲痛な表情のレイヤをルカは見つめていた。悩んでいるのだ。レイヤは少年なりに、なにか悩みがあった。それをルカは察した。
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