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最終話 将来が不安な私は、彼女の言葉を信じる。これまでも、これからも。
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それから、私達は手を繋いで家に帰った。
家に着いても、静香ちゃんはまだ恥ずかしいのか、ずっと下を見ている。
私はそんな彼女を見ながら、ふと思った事を尋ねてみた。
私達は恋人同士になった。そして、キスをした。
「けど、いつまでこの関係を続けられるかな……」
「なんで?」
「大学に行って、社会人になって、それまでずっと周囲には隠し続けて、家族にも言えずにおばあちゃんになれるのかなって」
「どうだろうね。先の事は分からないけど、でも、夢美ちゃんと一緒におばあちゃんになれるのが、私は一番だと思う」
静香ちゃんは微笑んで答える。
その言葉は、今の私には何よりも幸せだった。
私は静香ちゃんを強く抱きしめる。
静香ちゃんも応えるように、強く私を抱きしめ返してくれた。
静香ちゃんの体温を感じながら、私は思う。
いつか終わりが来るかもしれない。だけど、その時までは精一杯彼女と過ごそうと。
そうすれば、どんな未来が訪れようと後悔しない筈だ。
たとえ、離ればなれになっても、私達はまた巡り合う事が出来ると信じている。
だから、今はただ、幸せな時間を噛みしめよう。
静香ちゃんと過ごす、最後の時まで……。
私達が家に帰ると、そこには、お母さんが居た。
私達が一緒に暮らしていることは秘密にしているから、静香ちゃんの色々な荷物があることを、疑問に思っていることだろう。
「おかえりなさい。夢美」
「た、ただいま、お母さん……」
「あら? 貴女は、夢美のお友達?」
「えっと、彼女は……」
「夜分遅くにすみません。眠野静香って言います」
静香ちゃんはにこりと笑って名乗った。
お母さんは短く「そう」と言うと、私に向き直る。
「彼女、家に何日か止まってるみたいね。眠野さんの親御さんは、このことを知ってるのかしら?」
「……ううん」
「じゃあ、連絡しないとダメでしょう」
「……うん、ごめんなさ――」
「その必要はありません」
私が謝ろうとすると、突然静香ちゃんが口を挟んだ。
お母さんは驚いたような表情を浮かべている。
「……どういうことかしら?」
「私が無理矢理泊まらせて貰ってるんです。迷惑は掛けないので、どうか気にしないで下さい」
「静香ちゃー―」
「良いから、大丈夫。ここは私に任せて」
私にだけ聞こえる声で静香ちゃんが言うと、私のお母さんの前に立つ。
私のお母さんは厳格だ、とても静香ちゃんがどうこう出来る人じゃ――
「……そう。なら、好きにしなさい」
「……はい」
意外にも、あっさりと受け入れてしまった。
静香ちゃんは満足げに笑みを浮かべる。
「ありがとうございます」
「ただし、もし何かあったら、責任は取ってもらうわよ?」
「分かってます。だから、今後もよろしくお願いしますね」
「………」
お母さんは何も言わずに、そのまま家を出て行った。
どういうことだろう、私は説明を静香ちゃんに求めた。
「どうして……?」
「多分、この家の人達は皆、事情を知ってるんじゃないかな」
「……まさか」
「うん。この家は私の実家だよ」
静香ちゃんはさらっと言った。
私は思わず声を上げてしまう。
「え!?」
「不審に思わなかった? なんで私がこの家を迷わずこれたのか、なんで私が段ボールのゴミ捨て場の位置を知っていて惚れ薬の段ボールを見付けたのか、なんでこの家に住むのに馴染むのが早いのか、そもそもなんで私が直ぐにこの家に住むって言ったのか」
確かに、言われてみれば不自然な点がいくつもあった。
私は驚きながら尋ねる。
すると、静香ちゃんは悪戯っぽい笑顔を見せた。
それは、私がよく知っている彼女の顔だった。
静香ちゃんは私に近付くと、耳元で囁くように言った。
「実はね、この家に住んでいたのは、小さい頃の私なんだ」
「えええ……!?」
「そして、その頃には夢美ちゃんも一緒に居た。実は腹違いの姉妹、ってわけじゃなくて、お母さんと夢美ちゃんのお母さんが友達なだけなんだけどね~」
「そっか……」
だからお母さん、眠野って名字を聞いて直ぐに悟ったんだ。
静香ちゃんは嬉しそうに笑う。
「取り敢えずこれで公認だから、暫く一緒に暮らせそうだね」
「……そうだね。これからも宜しくね」
「こちらこそ」
私達は笑い合って、もう一度キスをした。
それから、私達はお風呂に入って、二人でベッドに入った。
布団に入ると、静香ちゃんは少し緊張した様子で尋ねてくる。
「ねぇ、夢美ちゃん……」
「ん?」
「今更な質問だけど、その、本当に良かったの?」
「何が?」
「私と恋人同士になって……」
私は苦笑する。
「それは私のセリフ。私は地味だし、人付き合いも上手くないし、さっきみたいにお母さんに何かを聞かれても答えられないような人間だよ?」
「そんな事ないよ。夢美ちゃんは可愛い。それに、いつも私を助けてくれるじゃない。そんな夢美ちゃんが私は大好きだよ」
「ありがと……。私も同じ気持ち」
「……そう」
静香ちゃんは照れくさそうに微笑んで、私を抱き締める。
その温もりを感じながら、私は改めて思う。
きっと、どんな未来が待っていても後悔しない。
だって、私には彼女が居るのだから。
私は静香ちゃんの胸に顔を押し付けながら呟いた。
「静香ちゃん、愛してる」
「うん。今日でゴールデンウィークも終わりだねぇ」
「明日から学校、テストがあるね」
「そこは心配してない。その後は学際とか、体育祭だねぇ」
「そっちは心配……」
私達はそんな他愛のないことを話しながら眠りについた。
明日からも、楽しい日々が待っていると信じて……。
朝、いつものように一人で起きて、静香ちゃんのご飯を食べて、一緒に手を繋いで登校して、森野さんにあって、教室に行くと怜奈さんがやって来る。
お昼休みには4人でご飯を食べて、たまに休日一緒に遊んだりデートしたり、カラオケにも行ったし、ゲームセンターにも行った。
そんな普通の、だけど幸せな日常が続くいていく。
「こんなに幸せな毎日で良いのかな」
「前にも言ってたね~」
「不安になるよ。これは、静香ちゃんが私に相応しくないくらい素敵なのが悪い」
「えぇ~? 逆転の発想過ぎじゃない、それ?」
放課後、誰もいない屋上。
私達はベンチに座って、空を見上げていた。
夕日が私達を照らしている。
私は隣に座る静香ちゃんの手を握る。
静香ちゃんは握り返してくれる。
それだけで、心が満たされた。
静香ちゃんは私の方を向くと、優しく微笑む。
私はそれが嬉しくて、自然と笑みが零れた。
静香ちゃんは言う。
――私達は幸せになれる。
――私達はずっと一緒だよ。
――だから、何も怖がる必要はない。
――そうでしょう?
そんな静香ちゃんの言葉を私は疑わない。
私達の手は、いつまでも離れなかった。
私達は、永遠に幸せだ。
家に着いても、静香ちゃんはまだ恥ずかしいのか、ずっと下を見ている。
私はそんな彼女を見ながら、ふと思った事を尋ねてみた。
私達は恋人同士になった。そして、キスをした。
「けど、いつまでこの関係を続けられるかな……」
「なんで?」
「大学に行って、社会人になって、それまでずっと周囲には隠し続けて、家族にも言えずにおばあちゃんになれるのかなって」
「どうだろうね。先の事は分からないけど、でも、夢美ちゃんと一緒におばあちゃんになれるのが、私は一番だと思う」
静香ちゃんは微笑んで答える。
その言葉は、今の私には何よりも幸せだった。
私は静香ちゃんを強く抱きしめる。
静香ちゃんも応えるように、強く私を抱きしめ返してくれた。
静香ちゃんの体温を感じながら、私は思う。
いつか終わりが来るかもしれない。だけど、その時までは精一杯彼女と過ごそうと。
そうすれば、どんな未来が訪れようと後悔しない筈だ。
たとえ、離ればなれになっても、私達はまた巡り合う事が出来ると信じている。
だから、今はただ、幸せな時間を噛みしめよう。
静香ちゃんと過ごす、最後の時まで……。
私達が家に帰ると、そこには、お母さんが居た。
私達が一緒に暮らしていることは秘密にしているから、静香ちゃんの色々な荷物があることを、疑問に思っていることだろう。
「おかえりなさい。夢美」
「た、ただいま、お母さん……」
「あら? 貴女は、夢美のお友達?」
「えっと、彼女は……」
「夜分遅くにすみません。眠野静香って言います」
静香ちゃんはにこりと笑って名乗った。
お母さんは短く「そう」と言うと、私に向き直る。
「彼女、家に何日か止まってるみたいね。眠野さんの親御さんは、このことを知ってるのかしら?」
「……ううん」
「じゃあ、連絡しないとダメでしょう」
「……うん、ごめんなさ――」
「その必要はありません」
私が謝ろうとすると、突然静香ちゃんが口を挟んだ。
お母さんは驚いたような表情を浮かべている。
「……どういうことかしら?」
「私が無理矢理泊まらせて貰ってるんです。迷惑は掛けないので、どうか気にしないで下さい」
「静香ちゃー―」
「良いから、大丈夫。ここは私に任せて」
私にだけ聞こえる声で静香ちゃんが言うと、私のお母さんの前に立つ。
私のお母さんは厳格だ、とても静香ちゃんがどうこう出来る人じゃ――
「……そう。なら、好きにしなさい」
「……はい」
意外にも、あっさりと受け入れてしまった。
静香ちゃんは満足げに笑みを浮かべる。
「ありがとうございます」
「ただし、もし何かあったら、責任は取ってもらうわよ?」
「分かってます。だから、今後もよろしくお願いしますね」
「………」
お母さんは何も言わずに、そのまま家を出て行った。
どういうことだろう、私は説明を静香ちゃんに求めた。
「どうして……?」
「多分、この家の人達は皆、事情を知ってるんじゃないかな」
「……まさか」
「うん。この家は私の実家だよ」
静香ちゃんはさらっと言った。
私は思わず声を上げてしまう。
「え!?」
「不審に思わなかった? なんで私がこの家を迷わずこれたのか、なんで私が段ボールのゴミ捨て場の位置を知っていて惚れ薬の段ボールを見付けたのか、なんでこの家に住むのに馴染むのが早いのか、そもそもなんで私が直ぐにこの家に住むって言ったのか」
確かに、言われてみれば不自然な点がいくつもあった。
私は驚きながら尋ねる。
すると、静香ちゃんは悪戯っぽい笑顔を見せた。
それは、私がよく知っている彼女の顔だった。
静香ちゃんは私に近付くと、耳元で囁くように言った。
「実はね、この家に住んでいたのは、小さい頃の私なんだ」
「えええ……!?」
「そして、その頃には夢美ちゃんも一緒に居た。実は腹違いの姉妹、ってわけじゃなくて、お母さんと夢美ちゃんのお母さんが友達なだけなんだけどね~」
「そっか……」
だからお母さん、眠野って名字を聞いて直ぐに悟ったんだ。
静香ちゃんは嬉しそうに笑う。
「取り敢えずこれで公認だから、暫く一緒に暮らせそうだね」
「……そうだね。これからも宜しくね」
「こちらこそ」
私達は笑い合って、もう一度キスをした。
それから、私達はお風呂に入って、二人でベッドに入った。
布団に入ると、静香ちゃんは少し緊張した様子で尋ねてくる。
「ねぇ、夢美ちゃん……」
「ん?」
「今更な質問だけど、その、本当に良かったの?」
「何が?」
「私と恋人同士になって……」
私は苦笑する。
「それは私のセリフ。私は地味だし、人付き合いも上手くないし、さっきみたいにお母さんに何かを聞かれても答えられないような人間だよ?」
「そんな事ないよ。夢美ちゃんは可愛い。それに、いつも私を助けてくれるじゃない。そんな夢美ちゃんが私は大好きだよ」
「ありがと……。私も同じ気持ち」
「……そう」
静香ちゃんは照れくさそうに微笑んで、私を抱き締める。
その温もりを感じながら、私は改めて思う。
きっと、どんな未来が待っていても後悔しない。
だって、私には彼女が居るのだから。
私は静香ちゃんの胸に顔を押し付けながら呟いた。
「静香ちゃん、愛してる」
「うん。今日でゴールデンウィークも終わりだねぇ」
「明日から学校、テストがあるね」
「そこは心配してない。その後は学際とか、体育祭だねぇ」
「そっちは心配……」
私達はそんな他愛のないことを話しながら眠りについた。
明日からも、楽しい日々が待っていると信じて……。
朝、いつものように一人で起きて、静香ちゃんのご飯を食べて、一緒に手を繋いで登校して、森野さんにあって、教室に行くと怜奈さんがやって来る。
お昼休みには4人でご飯を食べて、たまに休日一緒に遊んだりデートしたり、カラオケにも行ったし、ゲームセンターにも行った。
そんな普通の、だけど幸せな日常が続くいていく。
「こんなに幸せな毎日で良いのかな」
「前にも言ってたね~」
「不安になるよ。これは、静香ちゃんが私に相応しくないくらい素敵なのが悪い」
「えぇ~? 逆転の発想過ぎじゃない、それ?」
放課後、誰もいない屋上。
私達はベンチに座って、空を見上げていた。
夕日が私達を照らしている。
私は隣に座る静香ちゃんの手を握る。
静香ちゃんは握り返してくれる。
それだけで、心が満たされた。
静香ちゃんは私の方を向くと、優しく微笑む。
私はそれが嬉しくて、自然と笑みが零れた。
静香ちゃんは言う。
――私達は幸せになれる。
――私達はずっと一緒だよ。
――だから、何も怖がる必要はない。
――そうでしょう?
そんな静香ちゃんの言葉を私は疑わない。
私達の手は、いつまでも離れなかった。
私達は、永遠に幸せだ。
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