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【復讐劇篇】第二十六章 手放さない宣言
2606 特殊ルール
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武装戦士たちはこの組の最後の参加者。
まもなく、スクリーンに組の番号「9」と十三人の写真、名前が表示された。
照明が暗くなり、会議室全体が投影されて、無人島の環境になっている。
アナウンスは簡単な歓迎挨拶をしてから、ルールの説明を始める。
その説明に合わせて、スクリーンにルールの文字が次々と表示される。
「参加者の皆様によりよい没入体験を与えるために、本島は斬新技術を導入しました。伝統的なサバイバルゲームの対戦形以外に、異能力での対戦も可能となります」
「異能力での対戦?」
誰かが興味津々な声を出したら、二人の人間の立体映像が会議室の中央に投影された。二人は武器などを持っていなく、素手で戦う構えを取った。
「参加者の皆様に、身体特徴、脈動と脳波を感知できる装置を装着していただきます。装置は皆様の心体特徴を分析し、仮の異能力を付与します。例えば、筋力の弱い人に重撃魔法を、速度に長けていない人に風魔法を付与します。皆様の戦闘能力を補強し、ゲームの公平性の向上にも繋がります」
立体投影の一人は手を上げて、スマートウォッチのような腕輪を参加者たちに見せた。
参加者たちがもらっているウォッチと同じ形のものだ。
「なるほど、これは観測装置か。でも、説明する前に装着させられるなんて、いかにも『逃がさない』と言っているようだね」
イズルは皮肉に笑った。
一般社会のイベントなら、事前にルールを説明しなければ必ず問題になるけど、ここにくる人にって、このくらいのことを気にしないだろう。
立体投影の二人はそれぞれ赤色と青色に変わった。
赤色の人は、青色の人に向けて拳を空振った。
すると、一玉の炎が赤い人の拳から打ち出され、青色の人にぶつかった。
青色の人の服から、警戒の赤い光が点滅し、ピーピーの音が響き、迫真な火炎が燃え始める。
赤色の人はウォッチの画面を空中に投影して、参加者たちに見せた。
ウォッチで表示されている赤色の人の得点が大幅上昇した。
青色の人もウォッチの画面を投影した。ウォッチで表示されている彼の得点数は、炎の燃焼によって大幅減少している。
数字を見せたら、青色の人は両手の掌を胸に向けた。
すると、迫真な水が彼に手から噴出して、あっという間に炎を消した。
「なんだ、バーチャルか……」
誰かががっかりそうな声を漏らした。
「室内フィールドでやったことがあるけど、こんな大きな島でもできるのか?すごい技術じゃ」
「VR対戦だなんては邪道よ!導入反対!」
「ふん、子供騙しのもの」
ほかの人がこのイベントのことをどのくらい知っているのか分からないが、リカとイズルは分かっている。
おそらく、その「VR技術」はみんなに遠慮なく異能力を使わせる言い訳だ。
「ちょっと待ってください!」
いきなり、ホカゲは手を上げて、真面目そうに質疑した。
「VR対戦をやったことのない人にとって、不公平でしょ?」
「?」
イズルはちょっと疑問で、リカに耳打ちをした。
「彼は何も知らないのか?」
「とても大事に育てられたお坊ちゃまだから、ボケてるところがある」
「なるほど……」
イズルは納得した。
さっきのリカとのやり取りから見れば、確かに何処かボケている。
ホカゲの質疑に、アナウンスは補足をした。
「VR対戦の練習場を儲けております。今日の12時から26時までに、ご自由に練習いただけます」
「肝心なところが誤魔化されたみたいな……まあ、俺は天才だからそれで勘弁してやろう」
ホカゲはとりあえず深く問い詰めなかった。
「異能力対戦」の説明が終わったら、アナウンスとスクリーンでゲームの基本ルールを流し始める。
「ルール1、ゲームの期間は7日。4月1日朝8時から始まり、4月7日の22時に終了する。時間は、スマートウォッチの表示と全島アナウンスに準ずる」
「ルール2、各組で一番高い得点を取り、かつゲーム終了時点で生命値が残っている参加者を予選優勝者とする。予選優勝者は決勝ゲームに進級する」
「ルール3、ゲーム時間内で、参加者がゲームエリアにいない場合、得点が自動的に減少し続ける」
「ルール4、有効得点の獲得方法。異能力か運営側が提供した道具を使い、ゲームエリアの中で、ほかの参加者の体の得点区域を命中する」
「ルール5、参加者は全員特殊服装を装着する。特殊服装は保護と得点記録の二重機能を備えている」
「ルール6、毎日、システムがランダムに1名~3名の『ネズミキャラ』を選出する。7日間、生命値が残っている限り、すべての参加者は必ず一回『ネズミキャラ』に選ばれる」
「ルール7、一般参加者が『ネズミキャラ』に有効攻撃を与える場合、通常攻撃の五倍の得点を獲得する。『ネズミキャラ』が一般参加者に攻撃する場合も、通常攻撃の五倍の得点を獲得する。ただし、『ネズミキャラ』同志の間の攻撃は無効攻撃とする」
「ルール8、30分ごとに、『ネズミキャラ』の居場所は同組の参加者全員のスマートウォッチに公開させる。『ネズミキャラ』を捕獲した場合、確保できる時間は五分以内とする。五分が過ぎる場合、すべての攻撃は無効とする」
「ルール9、参加者が所属する組以外の組の参加者を攻撃する場合、すべて無効攻撃とする」
「ルール10、物資・道具は規定時間にゲームエリアで指定場所で供給する」
「ルール11、生存必須物資、お水、食べ物などは、休憩エリアで受け取れる。ただし、得点と引き換えの形になる」
「ルール12、運営方が提供する道具以外の道具で行われた攻撃は、すべて無効攻撃とする」
「ルール13、休憩エリアは戦闘禁止エリア。休憩エリアに入る間に、得点が自動的に減少し続ける」
「ルール14、毎日、それぞれの参加者は20回の有効攻撃を完成しなければならない。規定の有効攻撃を完成しなかった場合、大幅減点される」
「ルール15、原則的に辞退不可。非常時に速やかに運営に連絡し、辞退の可否を確認するように」
「ルール16、4月1日8時から、1時間ごとに該当時点の得点順位を参加者のスマートウォッチに転送する」
「ルール17……」
「最後に、皆様にサインしていただいた承諾書にも書かれておりますが、今回のサバイバルゲームは開発中の施設の試運営となります。完全なる安全性を保証できません。ゲームに伴い人身損害が発生する場合、運営は一切責任を負いません。あらためて、ご了承ください」
異能力――「VR技術」以外のルールに関して、参加者たちが事前にもらった説明にも書かれてある。
本当に暗黒組織のことを知らない人から見れば、運営はただ最新技術を隠したいのだろう。
だが、新世界の技術を目当てに来ている人たちはサバイバルゲームのルールなんかより、その「VR技術」に気になって仕方がない。
長いルールの説明がやっと終わって、スクリーンに大きな羅針盤が表示された。
羅針盤の周りに、13人の写真が配置されている。
イズルとリカ、ホカゲと小金井が組になっていて、ほかの9人は単独に配置されている。
どうやら、この9番組で連れを持つのはイズルとホカゲ二人だけだ。
「それでは、明日、4月1日の『ネズミキャラ』を選出します」
アナウンスの知らせと共に、羅針盤の針が回し始まる。
参加者全員の注目の中で、針の光は、イズルとリカの写真に止まった。
まもなく、スクリーンに組の番号「9」と十三人の写真、名前が表示された。
照明が暗くなり、会議室全体が投影されて、無人島の環境になっている。
アナウンスは簡単な歓迎挨拶をしてから、ルールの説明を始める。
その説明に合わせて、スクリーンにルールの文字が次々と表示される。
「参加者の皆様によりよい没入体験を与えるために、本島は斬新技術を導入しました。伝統的なサバイバルゲームの対戦形以外に、異能力での対戦も可能となります」
「異能力での対戦?」
誰かが興味津々な声を出したら、二人の人間の立体映像が会議室の中央に投影された。二人は武器などを持っていなく、素手で戦う構えを取った。
「参加者の皆様に、身体特徴、脈動と脳波を感知できる装置を装着していただきます。装置は皆様の心体特徴を分析し、仮の異能力を付与します。例えば、筋力の弱い人に重撃魔法を、速度に長けていない人に風魔法を付与します。皆様の戦闘能力を補強し、ゲームの公平性の向上にも繋がります」
立体投影の一人は手を上げて、スマートウォッチのような腕輪を参加者たちに見せた。
参加者たちがもらっているウォッチと同じ形のものだ。
「なるほど、これは観測装置か。でも、説明する前に装着させられるなんて、いかにも『逃がさない』と言っているようだね」
イズルは皮肉に笑った。
一般社会のイベントなら、事前にルールを説明しなければ必ず問題になるけど、ここにくる人にって、このくらいのことを気にしないだろう。
立体投影の二人はそれぞれ赤色と青色に変わった。
赤色の人は、青色の人に向けて拳を空振った。
すると、一玉の炎が赤い人の拳から打ち出され、青色の人にぶつかった。
青色の人の服から、警戒の赤い光が点滅し、ピーピーの音が響き、迫真な火炎が燃え始める。
赤色の人はウォッチの画面を空中に投影して、参加者たちに見せた。
ウォッチで表示されている赤色の人の得点が大幅上昇した。
青色の人もウォッチの画面を投影した。ウォッチで表示されている彼の得点数は、炎の燃焼によって大幅減少している。
数字を見せたら、青色の人は両手の掌を胸に向けた。
すると、迫真な水が彼に手から噴出して、あっという間に炎を消した。
「なんだ、バーチャルか……」
誰かががっかりそうな声を漏らした。
「室内フィールドでやったことがあるけど、こんな大きな島でもできるのか?すごい技術じゃ」
「VR対戦だなんては邪道よ!導入反対!」
「ふん、子供騙しのもの」
ほかの人がこのイベントのことをどのくらい知っているのか分からないが、リカとイズルは分かっている。
おそらく、その「VR技術」はみんなに遠慮なく異能力を使わせる言い訳だ。
「ちょっと待ってください!」
いきなり、ホカゲは手を上げて、真面目そうに質疑した。
「VR対戦をやったことのない人にとって、不公平でしょ?」
「?」
イズルはちょっと疑問で、リカに耳打ちをした。
「彼は何も知らないのか?」
「とても大事に育てられたお坊ちゃまだから、ボケてるところがある」
「なるほど……」
イズルは納得した。
さっきのリカとのやり取りから見れば、確かに何処かボケている。
ホカゲの質疑に、アナウンスは補足をした。
「VR対戦の練習場を儲けております。今日の12時から26時までに、ご自由に練習いただけます」
「肝心なところが誤魔化されたみたいな……まあ、俺は天才だからそれで勘弁してやろう」
ホカゲはとりあえず深く問い詰めなかった。
「異能力対戦」の説明が終わったら、アナウンスとスクリーンでゲームの基本ルールを流し始める。
「ルール1、ゲームの期間は7日。4月1日朝8時から始まり、4月7日の22時に終了する。時間は、スマートウォッチの表示と全島アナウンスに準ずる」
「ルール2、各組で一番高い得点を取り、かつゲーム終了時点で生命値が残っている参加者を予選優勝者とする。予選優勝者は決勝ゲームに進級する」
「ルール3、ゲーム時間内で、参加者がゲームエリアにいない場合、得点が自動的に減少し続ける」
「ルール4、有効得点の獲得方法。異能力か運営側が提供した道具を使い、ゲームエリアの中で、ほかの参加者の体の得点区域を命中する」
「ルール5、参加者は全員特殊服装を装着する。特殊服装は保護と得点記録の二重機能を備えている」
「ルール6、毎日、システムがランダムに1名~3名の『ネズミキャラ』を選出する。7日間、生命値が残っている限り、すべての参加者は必ず一回『ネズミキャラ』に選ばれる」
「ルール7、一般参加者が『ネズミキャラ』に有効攻撃を与える場合、通常攻撃の五倍の得点を獲得する。『ネズミキャラ』が一般参加者に攻撃する場合も、通常攻撃の五倍の得点を獲得する。ただし、『ネズミキャラ』同志の間の攻撃は無効攻撃とする」
「ルール8、30分ごとに、『ネズミキャラ』の居場所は同組の参加者全員のスマートウォッチに公開させる。『ネズミキャラ』を捕獲した場合、確保できる時間は五分以内とする。五分が過ぎる場合、すべての攻撃は無効とする」
「ルール9、参加者が所属する組以外の組の参加者を攻撃する場合、すべて無効攻撃とする」
「ルール10、物資・道具は規定時間にゲームエリアで指定場所で供給する」
「ルール11、生存必須物資、お水、食べ物などは、休憩エリアで受け取れる。ただし、得点と引き換えの形になる」
「ルール12、運営方が提供する道具以外の道具で行われた攻撃は、すべて無効攻撃とする」
「ルール13、休憩エリアは戦闘禁止エリア。休憩エリアに入る間に、得点が自動的に減少し続ける」
「ルール14、毎日、それぞれの参加者は20回の有効攻撃を完成しなければならない。規定の有効攻撃を完成しなかった場合、大幅減点される」
「ルール15、原則的に辞退不可。非常時に速やかに運営に連絡し、辞退の可否を確認するように」
「ルール16、4月1日8時から、1時間ごとに該当時点の得点順位を参加者のスマートウォッチに転送する」
「ルール17……」
「最後に、皆様にサインしていただいた承諾書にも書かれておりますが、今回のサバイバルゲームは開発中の施設の試運営となります。完全なる安全性を保証できません。ゲームに伴い人身損害が発生する場合、運営は一切責任を負いません。あらためて、ご了承ください」
異能力――「VR技術」以外のルールに関して、参加者たちが事前にもらった説明にも書かれてある。
本当に暗黒組織のことを知らない人から見れば、運営はただ最新技術を隠したいのだろう。
だが、新世界の技術を目当てに来ている人たちはサバイバルゲームのルールなんかより、その「VR技術」に気になって仕方がない。
長いルールの説明がやっと終わって、スクリーンに大きな羅針盤が表示された。
羅針盤の周りに、13人の写真が配置されている。
イズルとリカ、ホカゲと小金井が組になっていて、ほかの9人は単独に配置されている。
どうやら、この9番組で連れを持つのはイズルとホカゲ二人だけだ。
「それでは、明日、4月1日の『ネズミキャラ』を選出します」
アナウンスの知らせと共に、羅針盤の針が回し始まる。
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