【完結】いわゆるひとつのミステイク【R18】

有喜多亜里

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3 間違いの理由

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 それから、「彼」との〝子作りのための前準備〟は、彼の真夜中の日課となった。
 慣れというものは恐ろしいもので、日を重ねるうちに、朝のラジオ体操的なものになってきた。
 やらないと、体が落ち着かない。
 後始末は面倒だが、ぐっすり眠れて、しかも、朝の目覚めもいいのだ。多少体の節々は痛むけれど。
 だが、これはあくまで〝子作りのための前準備〟――彼の体に「膣口」を開けるためのものだ。つまり、その「膣口」ができないことには子供を作れない。しかし、彼はどうしたって男で――そうである以上、いくら男の精液を受け入れつづけても「膣口」が開くことなど永遠にないわけで――
 「彼」を騙したくないから、ことあるごとにそう言うのに、「彼」はやはり問題にもしてくれない。そのくせ、事が終わると、物欲しげに彼の腹を撫でるのだ。セクハラだぞてめえ、などと心の中で罵ってみたりもするが、こんなことをされていること自体がすでにセクハラなので何も言えずにいる。
 でも、もしこのまま子供ができなかったらどうする――と。
 期待と不安がごちゃまぜになった複雑な気持ちで、一度「彼」に訊ねてみたら、「彼」は沈痛な面持ちで彼を強く抱きしめた。

「俺の星では、一年つきあってできなかったら、強制的に別れさせられる」

(ああ、だから)
 彼はやっと合点がいった。だから「彼」は早く子供が欲しいと言うのだ。――彼と別れたくないから。

「子供ができないのは、本当の〝半分〟じゃないからだと。お互い、本当の〝半分〟を見つけて、子供を作ったほうがいいと。でも、それはあくまで俺の星での話だ。ここは別の星だし……」

 そう言いながらも、「彼」の表情は冴えない。
 それも子孫繁栄のためのプログラムなのか。「彼」らは〝半分〟と出会うと、まずその〝半分〟との子供が欲しいという強烈な欲求にさいなまれるらしい。そして、めでたく子供が一人でもできれば、そのとき初めて、いわゆる〝夫婦〟になれる。誰にも別れろと言われないし、奪われることもない(他人の〝半分〟を奪うのは、星一つ滅ぼすことより重罪だと「彼」は真顔で言いきった)。そう言われて育ってきた「彼」には、たとえここが遠く離れた別の星であっても、それを破ることは難しいのだろう。
 はたして、〝半分〟と〝夫婦〟になりたいから子供を作るのか。それとも、子供を作りたいから〝半分〟を探すのか。
 こうなると、鶏が先か卵が先かだが、とにかく「彼」は彼と子供を作って、ゆくゆくは自分の星に連れていきたいのだが、別にそれは絶対ではないとも言う。

「おまえが行きたくないんなら、俺はそれでもいい。おまえと一緒にいられるんなら、俺はどこだっていいんだ」

 どうやら、「彼」らにとっては、自分の子供よりも、〝半分〟のほうがずっと重い存在らしい。
 ――本当に自分が「彼」の子供を産めたなら。
 「彼」を受け入れるたび、切実に彼は思う。「彼」ならきっと、この地球上の誰より自分を大切にしてくれる。宇宙人だろうが何だろうが、自分だけを熱烈に愛してくれる。
 「彼」を知ってから、彼は女性に興味がなくなった。かわりに、ひどく妬ましく思うようになった。子供が欲しくないのなら、その子宮と卵巣を自分にくれとさえ思う。きっとおまえたちより有効活用してみせるから。
 だが、どう頑張ってみても、彼には子供は産めないのだ。「彼」は言葉を濁したけれど、一年つきあって子供ができないと別れさせられるというなら、たぶんあと約十一ヶ月後、彼は「彼」と別れることになるだろう。
 だからもう割り切って、そのときが来るまで「彼」とのセックスだけを楽しんでいればいいのかもしれない。だって、どうしようもないではないか。この腹の中に子宮はないのだから。

(どうしたもんかなあ……)

 バスの停留所のベンチに座ってバスを待ちながら、彼は自分の腹をさすった。と。

「あの、すみません」

 そう言って、彼に声をかけてきた男がいた。

「はい?」

 顔を上げると、目の細い、セールスマン風の若い男が彼を覗きこんでいた。

「つかぬ事をお伺いしますが……」

 妙に低姿勢で男は言った。

「あなたは今、宇宙人を名乗る男につきまとわれてはいませんか?」

 たぶん、「彼」に子供を産んでくれと言われたときでさえ、ここまで驚かなかった。男は開いてるかどうかわからないような細い目で彼を見つめると、にこっと笑った。

「どうやら、思い当たる節があるようですね。申し遅れました。私、こういう者です……」

 男は紺の背広の内ポケットから名刺入れを取り出すと、名刺を一枚引き出して、硬直している彼に差し出してきた。何とか手を動かしてその名刺を受け取ると、そこには「ギャラクシー・リサーチ株式会社 日本支部 調査員 田中一郎」とあった。

「調査会社の人ですか……」

 まったく聞いたことの会社だが、この世にそんな会社は無数にある。

「まあ、調査だけでもありませんが、基本はそうなっております。ところで、その宇宙人のことについてあなたに重大なお話があるのですが、ご都合のほうはいかがでしょうか?」
「いかがでしょうか、と言われても……」

 まあ、これから買い物に行こうと思ってバスを待っていただけだから、これといって都合の悪いことはなかったのだが、いきなり見知らぬ男に宇宙人のことについてなどと言われても、はいそうですかとすぐについていく気にはとてもなれない。

「警戒なさってるんですね? 無理もありません」

 男――田中一郎は、訳知り顔でうなずくと、彼の耳元に顔を寄せて囁いた。

「子供が欲しいと言い寄られているのでしょう? おそらく、毎晩そのための〝協力〟をさせられている?」

 彼は目を見張って、田中を見上げた。田中はまた笑った。笑うと愛嬌がある。

「話の内容が内容ですので、できたらあなたのお宅にお邪魔させていただきたいのですが。あなたにとっても悪い話ではないと思いますよ。この星の男性が子供を産むことは基本的に不可能ですから」

 さらりと田中はそう告げて、また愛想よく笑った。




 この謎の調査員、田中一郎を完全に信用したわけではないが、自分の知らない何かを知っていることは確かそうだったので、彼は田中を連れてアパートに引き返した。

「どうぞ」

 だが、先に田中を中に入れようとすると、田中は軽く片手を上げて断った。

「失礼。センサーが仕掛けてあるようだ。解除することもできますが、いずれにしろ感づかれますね。まあ、仕方ないか」

 田中は独りごちて、自分の腕時計を少しいじり、それを部屋の中に向けてかざした。特に何の変化が起こったわけでもないが、田中は腕時計の文字盤を確認してから、では失礼いたしますと丁寧に頭を下げて、ようやく部屋に上がった。

(いったい何なんだ)

 やはりこの男も変だと彼は思ったが、とりあえず話だけでも聞きたい。どうしてこの男が「彼」のことを知っているのかも。

「じゃあ、そこに座っててください。今、お茶でも……」
「いえ、お構いなく。たぶん長くはお話できないと思うので、先に用件を済ませてしまいたいのですよ。どうぞ、あなたもお座りになってください」
「はあ……」

 客がそう言うのだから、そうしたほうがいいのだろう。彼は田中に普通の座布団を進めてから、自分用のドーナツ型座布団に慎重に腰を下ろした。

「さて。まずお断りしておきますが、話の内容上、多少下世話な話題に触れざるを得ないときもあります。それは申し訳ありませんがご承知おきください」
「はあ……わかりました」

 曖昧にうなずきながら、彼は赤くなった。
 そう。まさに自分はこの部屋のこの場所で、毎晩あの男と〝下世話なこと〟をしているのだ。田中に言われて、生々しく思い出してしまった。
 それを興味深そうに眺めてから、田中は再び口を開いた。

「あなたはたぶん、まだあの種族と交接してからそう日は経っていないですね。そう……一、二ヶ月くらいですか。半年を過ぎると厄介です。外出する意欲もなくなってきます。一年経ったら……確実に廃人ですね。私はそんな地球人を、今までに五人見てきました。私が把握しているだけでそれだけですから、実態数はもっと多いと思います。困ったものです」
「はあ……」

 彼はますます赤くなった。なぜ見ただけで期間までわかるのだ? それに、どうして自分が宇宙人――しかも、田中にはその種族もわかっているらしい――と〝交接〟しているとわかった? まさか、「彼」がよく言うように、そういう匂いでも出ているのか?

「まあ、ここらへんは聞き流してくださっても結構ですが、銀河法というのがありまして、本来、異星人同士の無許可の交接は厳しく禁じられているんです。しかし、実際問題、許可があろうがなかろうが、やりたければやるというのが古今東西、絶対不変の宇宙の真理でしてね。あなたに今つきまとっている種族――一応名称はありますが、この国の言葉で発音するのは難しいので省略させていただきますよ――は種の存続のため、珍しく正式に許可申請したのですが、ある理由により許可は下りませんでした。そのため、彼らは独自に調査を始め、この広大無辺の宇宙の中から、自分たちと生殖可能な異星人の住む惑星――つまり、この地球を見つけ出し、この星の人間と勝手に交接を始めたのです。……ここまではあなたの彼も話したことはありますか?」
「ええ、まあ……」

 〝彼〟と言われて、またつい赤面してしまった。若干の違いはあるが、田中の言っていることは概ね「彼」の説明と一致している。

「しかし、あなたは不思議に思ったことでしょう。あれほどまで熱心に子供を求める彼らが、なぜ地球人の〝男〟を交接の対象とするのか? 実はそれこそがあの種族の特殊なところであり、異星人との交接が許されなかった理由でもあるのですよ」

 彼は思わず涙を流して田中と握手したい気持ちになった。そうだ、それを誰かにわかってもらいたかった。たとえ生まれた星が違っていても、〝男〟に子供は産めないだろう。

「我々は彼らを、俗に〝貞淑なる野蛮人〟と呼んでいます。身体能力も知能も非常に高いのですが、かなり好戦的でもあるのです。対話より武力で物事を解決することのほうを好みます。まあ、近頃はそうでもなくなってきたようですがね。しかし、今も昔もこの種族は、一度彼らが〝半分〟と呼ぶ伴侶を定めると、その伴侶との間に子供ができないか、あるいはどちらかが死亡するまで別れることはありません。聞くところによると、子供ができないと、周囲によって強制的に別れさせられるそうです。それを嫌がって殺傷沙汰が起こるのも、日常茶飯事だといいます。ゆえに、我々はある種の敬意をこめて〝貞淑なる野蛮人〟と呼びます。彼らも様々な罪を犯しますが、性犯罪だけはありません。自分の〝半分〟にしか反応しないので、辱めるために人を犯すこともできないわけです。まあ、その〝半分〟が犯罪だと思えば犯罪にもなりますが」

 そう言って、田中は意味ありげに笑った。彼は返す言葉がなくて、少し顔をそむけた。

「では、本題に入りましょう。彼らの種族でも、子供を作るには二人の人間が必要です。地球でいえば〝男〟と〝女〟ですね。それは彼らの場合も同じですが、外的特徴では男女の別はわからなくなっている。乱暴に言ってしまうと、彼らの種族では、〝女〟も〝男〟の姿をしているのです」
「……はあ?」
「つまり、彼らの種族には〝男〟しかいないんです。外見上はね」

 しばらく、彼は田中の無害そうな顔を見つめていた。見れば見るほど特徴のない顔だ。あとでどんな顔だったと訊かれてもうまく答えられる自信がない。ただ、目が細くて他は普通だったとしか。

「たぶん、あなたの彼も説明したのではないかと思うのですが……彼らの種族の〝女〟は、自分が〝半分〟と認める〝男〟と交接した場合のみ、この地球でいう〝女〟になるのですよ。そして、出産後はまた元の〝男〟の外見に戻ります。なぜ彼らがこのような生殖システムを獲得するに至ったのか、彼ら自身にもよくわかっていないようですが、おそらく戦闘員を減少させないためではないかという推測はされています。
 ――ご納得いただけましたか? 彼らにとって、人間は〝男〟であることが当然なので、地球人の〝女〟は最初から眼中にも入っていないようです。もしかしたら、他の哺乳類動物と同列に考えているのかもしれませんね。本当は彼女たちこそ、彼らの子供が産めるのですが。もちろん、我々も彼らに説明はしています。あなたの種族は非常に特殊であり、たとえあなたが〝半分〟だと思っても、地球人の〝男〟は〝女〟にはなれないのだと。
 しかし、自力で大規模な調査が行えるほど知能は高いのに、この問題だけはどうしたことか、いくら説明してもわかってくれないのです。自分の〝半分〟なのだからそんなはずはないとね。彼らの〝半分〟に懸ける情熱には凄まじいものがあります。〝貞淑〟というよりは〝ロマンチスト〟なのかもしれませんね。運命の人を探して、こんな辺境の星まで来てしまった」

 田中はかすかに笑った。その表情は呆れているというより、憧れているように彼には見えた。地球人は自分たちと違うのだと、いくら説明しても認めない愚かしい種族に。
 それにしても、なぜそんなことを、この平々凡々とした調査員は知っているのだろう。まるで映画の〈黒服の男たちブラック・メン〉だ。田中が着ているのは黒ではなく紺色のスーツだが。

「あの……事情はだいたいわかりましたけど……あなたはいったい何者なんですか? どうしてそんなことを知っているんです?」
「先ほどお渡しした名刺のとおりです。一調査会社の一調査員ですよ。ただ、うちの専門が異星人関係というだけで」

 にこやかに田中は笑った。――やはり〈黒服の男たちブラック・メン〉か。

「本来なら調査だけなんですが、即時対応しないと手遅れになるケースもありますのでね。時にはトラブル解決まで任されることもあります。あなた方の場合、件《くだん》の彼は許可なく交接したのですから、銀河法によって処罰されることになります。しかし、条件しだいでは、保護監察つきですが見逃される可能性もあるんです。そのときは、またあなたに〝協力〟してもらうことになりますが……」

 田中はそう言いかけて、ふと窓のほうを見た。出かけていたので、レースのカーテンだけが引いてある。つられて彼も窓のほうを見た、そのとき田中が彼の肩を突いて叫んだ。

「下がって!」

 突き飛ばされた勢いで、彼は壁に叩きつけられた。と、ガラスの割れる音がして、何かが部屋の中へ飛びこんできた。

『連邦の犬が! 俺の〝半分〟に何をしている!』

 「彼」の声だった。日本語ではなかったので、何を話しているのかはわからなかったが、ひどく怒っていることだけは彼にもわかった。
 とっさにかざした腕の下から、こわごわ覗いてみると、「彼」が田中を片手で壁に押さえつけていた。「彼」の爪が、まるで鷹のそれのように変化している。しかし、田中はその爪を、ビジネスバッグ一つで防いでいた。
 「彼」の様子からして、かなりの力がこめられているはずなのに、田中の表情は飄々としたままだ。不謹慎だが、自分のせいで睨みあう二人の男の姿に、彼はときめいてしまった。

「何もしてはいませんよ。ただ、あなたの種族について、若干のご説明をさせていただいただけです」

 表情どおりの平然とした声で田中は答えた。彼にはわからなかった言葉が、田中にはわかったらしい。「彼」は不審そうに田中を睨んでいたが、そうなのか? と確認するように彼のほうを見た。あわてて彼が何度もうなずくと、「彼」はまだ納得がいかないようだったが、ビジネスバッグから爪を引き抜いてその手を掲げた。すぐに爪は短くなって元通りになった。

「大丈夫か? 怪我はないか?」

 まるで別人のように「彼」は優しい声を出すと、彼を両腕で強く抱きしめた。その周りには砕けたガラスが散らばっている。それを見ながら彼は思った。
 ――田中が突き飛ばしてくれなかったら、確実に怪我してたぞ。……おまえのせいで。

「ないけど……何で急に……」

 いつも真夜中にしか来ないのに。
 だが、何を思ったか、「彼」はにっこり笑うと、彼の額にキスを落とした。

「ば……!」
「センサーが解除されたからでしょう。何しろ〝貞淑〟なので、子供ができるまでは一緒に住むこともできないんですよ」

 人前で何をするんだと彼があわてていると、当の田中がビジネスバッグを確認しながら説明してくれた。職業柄か、こういう場面には慣れているらしい。

「まあ、ちょうどよかった。あなたも一緒に私の話を聞いていただけませんか? これからあなたが直接関係する話をするところだったんです」
「断る。こいつと別れろと言うんだろう?」

 「彼」は彼を抱きしめる腕にさらに力をこめた。はっきりいって痛い。でも、その痛みは「彼」の必死さの表れでもある。彼は切なくなって、「彼」の腕に自分の手を重ねた。

「銀河法的にはそうですが、まだ一つの可能性が残されています。……座ってお話したいのですが、これだと怪我をしそうですねえ。私はかまいませんが……」
「……なあ……話だけでも聞いといたら……」

 「彼」の腕の中でおそるおそる彼が言うと、「彼」はちらりと彼を見てから、彼の膝の裏に腕を回して彼を抱き上げ、そのままガラスの散らばる畳の上にあぐらをかいて座ってしまった。

「俺の〝半分〟がそう言うから、話だけは聞いてやる」
「ありがとうございます」

 なぜか田中は「彼」の膝の上にいる彼に頭を下げてから、座布団の上のガラスを軽くはたいて、再びその上に正座した。

「さて。あなた方に交接許可が下りなかった理由は、あなた方もよくご存じのはずですね? それにもかかわらず、あなた方は違反を繰り返す。無許可の交接に対する処罰がどういうものかは、あなたも知らないわけではないでしょうから、今は説明を省かせていただきますが、このままでは種族が滅びてしまうというあなた方の焦りもよくわかる。あれから我々の専門機関でも研究が進みましてね、ある有力な仮説が見つかったのです」
「仮説?」

 と訊き返したのは彼で、「彼」は彼を抱きしめたまま何も言わなかった。

「そう、仮説。そもそもあなた方は、あなた方の〝女〟が異常に減少しているために子供が作れないと主張していた。しかし、あなた方は外的特徴だけでは〝女〟だとわからない種族です。驚くべきことに、DNAレベルでも。これまでは、同族間なら何らかの方法でその判別は可能なのだと推測されていました。ところがつい最近、ある研究者が一つの仮説を提示しました。――もしかしたら、彼らがわかるのは、その相手が自分の〝半分〟であるということだけで、性別まではわかっていないのではないか? その相手のはもちろん、自身の性別さえも」
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