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王の決意
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王城へと向かうユナとマリー。レイラの追ってから逃れた2人は国王へ依頼の確認にいくことになる。辺りは既に暗くなっていた。王城の裏口へとユナがマリーを案内した。
「ここ、知ってるわ。」
「へー。滅多に知ってる人間なんかいないんだがな。」
「私を誰だと思っているの。マリー・リュクスよ!」
「ふーん。」
ユナは聞いているのか聞いていないかわからない返事をしていた。そして、王の間へと向かう。王の間の前に来るとユナは扉をノックした。それも5回。
「はいれ」
中から声がする。5回のノックはユナだと示す合図らしい。
「ユナ、よく帰って来れたな。それで、首は?」
「申し訳ありません。狩り損ねました。」
「……そうか。なかなか上手く行かないものだ。」
「ターゲットは皇后、先帝のバッグがあるようです。」
「そうか。ところでそこの令嬢は?」
「マリー・リュクスです。」
と、挨拶した。
「?!」
「国王陛下、お元気そうで何よりですわ。」
「ユナ!この女を狩れ!今すぐに!!」
「ただの同姓同名ですのに?」
「何が同姓同名だ!本人じゃないか?!」
「まあ、怖い。」
「この女は新しい悪役令嬢狩りだ。勘もいいし使える。」
ユナの言葉に国王は少し間を開けて話し出す。
「……確かに、マリー・リュクスならレイラ・ミュリュスを狩れるかもしれない。……うむ。よし、見逃してやろう。ただし、もし何かあれば直ぐに狩る!」
「その広いお心に感服いたします。」
「ユナ、何があってもあの女を狩るのだ。わかったな?」
「……陛下、今まではそんなに必死になって彼女を狩ろうなんて言わなかったではありませんか?どう言ったお心の変化ですの?」
「……あの女はこの国の毒だ。先帝や皇后を抱え込んでいる。いつ反乱されてもおかしくはない。故に殺すのだ。」
「貴方様が直々に刑をかせばよいのでは?悪役令嬢狩りなんか頼らずとも……」
「そうもいかない。悪役令嬢狩りは権力の外だ。私が刑を与えれば反感を買うだろう。しかし、それを許されている悪役令嬢狩りならば別だ。故に悪役令嬢狩りにこの仕事を頼んだ。」
「なるほど。さすがは陛下。」
「それで、狩りが失敗したなら何しに来た?ユナ。」
「本当にあの女を狩る覚悟を問いにきた。」
「……なるほど。」
「あの女は先帝と皇后の後ろ盾がある。貴方の覚悟を再度確認しに来た。」
「……そうだな。もし君たちがしくじってもそれは君たちの失敗だ。私には関係ないとだけ言っておこう。」
「「?!」」
この男、いざとなったら私達を捨てる気だ。
「……陛下、さすがですわね。では、肝に命じておきます。失敗はないと!」
「さすがはマリー・リュクス、理解が早いね。」
「……」
こうして国王の前から去る。去り際に何が聞こえた気がした。
そう、もしもの時はあの二人を消すように……と。
「ここ、知ってるわ。」
「へー。滅多に知ってる人間なんかいないんだがな。」
「私を誰だと思っているの。マリー・リュクスよ!」
「ふーん。」
ユナは聞いているのか聞いていないかわからない返事をしていた。そして、王の間へと向かう。王の間の前に来るとユナは扉をノックした。それも5回。
「はいれ」
中から声がする。5回のノックはユナだと示す合図らしい。
「ユナ、よく帰って来れたな。それで、首は?」
「申し訳ありません。狩り損ねました。」
「……そうか。なかなか上手く行かないものだ。」
「ターゲットは皇后、先帝のバッグがあるようです。」
「そうか。ところでそこの令嬢は?」
「マリー・リュクスです。」
と、挨拶した。
「?!」
「国王陛下、お元気そうで何よりですわ。」
「ユナ!この女を狩れ!今すぐに!!」
「ただの同姓同名ですのに?」
「何が同姓同名だ!本人じゃないか?!」
「まあ、怖い。」
「この女は新しい悪役令嬢狩りだ。勘もいいし使える。」
ユナの言葉に国王は少し間を開けて話し出す。
「……確かに、マリー・リュクスならレイラ・ミュリュスを狩れるかもしれない。……うむ。よし、見逃してやろう。ただし、もし何かあれば直ぐに狩る!」
「その広いお心に感服いたします。」
「ユナ、何があってもあの女を狩るのだ。わかったな?」
「……陛下、今まではそんなに必死になって彼女を狩ろうなんて言わなかったではありませんか?どう言ったお心の変化ですの?」
「……あの女はこの国の毒だ。先帝や皇后を抱え込んでいる。いつ反乱されてもおかしくはない。故に殺すのだ。」
「貴方様が直々に刑をかせばよいのでは?悪役令嬢狩りなんか頼らずとも……」
「そうもいかない。悪役令嬢狩りは権力の外だ。私が刑を与えれば反感を買うだろう。しかし、それを許されている悪役令嬢狩りならば別だ。故に悪役令嬢狩りにこの仕事を頼んだ。」
「なるほど。さすがは陛下。」
「それで、狩りが失敗したなら何しに来た?ユナ。」
「本当にあの女を狩る覚悟を問いにきた。」
「……なるほど。」
「あの女は先帝と皇后の後ろ盾がある。貴方の覚悟を再度確認しに来た。」
「……そうだな。もし君たちがしくじってもそれは君たちの失敗だ。私には関係ないとだけ言っておこう。」
「「?!」」
この男、いざとなったら私達を捨てる気だ。
「……陛下、さすがですわね。では、肝に命じておきます。失敗はないと!」
「さすがはマリー・リュクス、理解が早いね。」
「……」
こうして国王の前から去る。去り際に何が聞こえた気がした。
そう、もしもの時はあの二人を消すように……と。
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