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一章・定住
初めての街
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世界樹にかけられていた幻術を解いた後は、面白いように順調な歩みである。
まあ、歩みと言いつつ、魔法で飛んでいるのだが。途中で魔物に囲まれたが、精霊王となった僕は敵なしである。
たったの二日で森の端に着いた。やったね。
「久しぶりの平地だ!!ヤッホーォー!」
「、、、、」
やまびこさんは帰ってきませんでした。そりゃそうだよね、平地だもん。山地じゃないもん。
こんなに順調に森を出られるとは、僕は感動中である。
この歩みの速度は、精霊王になったことが関係しているだろう。
多分だが、魔法を手足を動かすように使えるようになったのは種族が変化したことによると思う。
人間であった僕は、全身を構成しているのが肉であったが、今は魔力で構成されているように感じる。ただ、人間の名残として、普通に血肉は通っているが。
まあつまり、僕の身体を構成しているものを使っているのだから、自由自在に使えるよねって話。
だからか、風の魔法で飛んで、風の魔法で空気抵抗をなくすことも、以前なら具体的なプロセスの想像が必要であったが、今はその魔法の結果を想像すればできる。
森を出た僕は、早速一番近い街に行くことにする。遠いと行く気が削がれるから。
「あれ?人が全然いないんだが?」
探知魔法で街を探しているのだが、全く感知ができない。もちろん、少人数の村と呼べるような場所はあるが、そこに僕は用はない。効率的に友達探しをしたいからね。
根気よく探知魔法を使い続けたことで、やっと人間たちを見つけることができた。
しかし、問題がある。めっちゃ遠いってこと。
街と言えるような規模の人間の集団を探そうとしたら、山を越える必要があるんだよね。
まあ、街というか村レベルの人類の集団さえも、山を越えなければ見つける事ができないのだが。
ってことで、僕はまたもや全力疾走をすることになった。疾走とは言うものの、飛んでいるけど。疲れないから良いけど、景色があんまり変わらないから飽きがやってくる。
途中にあった山はドラゴンがたくさんいて面白かったけどね。僕は平和主義なので、無駄に戦わずに移動を優先したよ。
***
「お前のような怪しいものをこの街に入れるわけには行かない!」
これが、僕が異世界に来て初めての街に入ろうとした時に門番に言われた言葉だ。
酷くないか?僕見た目だけはまだ子供だと自負しているよ。
どこが怪しいと言うのか?
僕の見た目は、あのアバズレ女の血を引いていることが分かるような顔立ちだった。まあ、あのアバズレ女の良いところは美人であるってことでだけだからね。
はっ!もしや、この格好が怪しいのか?
僕の服は、森で狩った魔物の毛皮で作っている。下着だけは、森にいた蜘蛛の魔物を捕まえて糸を吐き出させて、自力で作った。でも、これは時間がめちゃくちゃかかるので、下着以外は全部魔物の毛皮だ。
だが、ここは異世界だ。全身魔物の毛皮な人がいても珍しくはないだろう。
「、、、珍しいわ。」
現実を直視した僕は、思わずつぶやいてしまった。
街の門から見えた人たちの格好は、高級そうではないがしっかりと布で身を包んでいた。そして、僕のように魔物の毛皮を着た人はいない。
クソ!こんなところでつまずくとは思いもしなかった。
やはり、ある程度の人間が集まっている所を選り好みしてしまったからか?だが、仕方がないではないか。ある程度の人間がいるところでないと、僕のお気に召す人がいないかもしれない。効率は正義だからな!!
ここで引き下がるわけには行かない。僕は作戦を結構することにする。
「うっうっ。お兄さん、助けて下さい。僕、家族に捨てられてしまって。グスッ。必死に森の中で生きてきたんです。お願いします。せめて、街の中に入れて下さい。」
名付けて泣き落とし。僕の完璧な演技で情を煽り街に入ろうと思う。
ふっふっふっ。さあ、僕の可愛さにひれ伏すが良い!!
「あぁ?ダメなものはダメだ!!この街はディーサイド教以外の者は入れない!さっさと失せろガキ!!」
僕の作戦が意味をなさなかった。悔しい。悔しいが、それよりこんな対応を取られるイラつきの方が勝る。
なんだよ、ディーなんとか教とか。宗教に入ることが街に入る条件とか、碌なことないだろう。
「くたばれ、クソ野郎!!」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙?お前何言って、、。あれ、あのガキどこいった?!」
フンっだ。あんなクソみたいなやつに時間を使っているほど僕は暇では無い。いや、実際暇だが、胸糞悪いから。一言吐き捨てて少しだけスッキリした。
あんな門番と会話なんてしなくないし、絡まれたくないから、僕は魔法で姿を消した。所謂、透明化だ。
てか、久しぶりに会った人間があれとかないわぁ~。なに、やっぱりこの世界クソしかいないのか?
でも、せっかく見つけた街だ。何もせずに帰るなんて、勿体ない。
致し方ない、正攻法は諦めて、不正な侵入でいこう。
ってことで、上空からの侵入をします。この世界の村とか街は、やはり魔物被害や盗賊被害があるからなのか、高い壁に囲まれている。ただ、上空部分はガラ空きである。間法的措置を取られているわけでもなく、素通りできた。
初めての異世界の街、楽しんでみますか。
まあ、歩みと言いつつ、魔法で飛んでいるのだが。途中で魔物に囲まれたが、精霊王となった僕は敵なしである。
たったの二日で森の端に着いた。やったね。
「久しぶりの平地だ!!ヤッホーォー!」
「、、、、」
やまびこさんは帰ってきませんでした。そりゃそうだよね、平地だもん。山地じゃないもん。
こんなに順調に森を出られるとは、僕は感動中である。
この歩みの速度は、精霊王になったことが関係しているだろう。
多分だが、魔法を手足を動かすように使えるようになったのは種族が変化したことによると思う。
人間であった僕は、全身を構成しているのが肉であったが、今は魔力で構成されているように感じる。ただ、人間の名残として、普通に血肉は通っているが。
まあつまり、僕の身体を構成しているものを使っているのだから、自由自在に使えるよねって話。
だからか、風の魔法で飛んで、風の魔法で空気抵抗をなくすことも、以前なら具体的なプロセスの想像が必要であったが、今はその魔法の結果を想像すればできる。
森を出た僕は、早速一番近い街に行くことにする。遠いと行く気が削がれるから。
「あれ?人が全然いないんだが?」
探知魔法で街を探しているのだが、全く感知ができない。もちろん、少人数の村と呼べるような場所はあるが、そこに僕は用はない。効率的に友達探しをしたいからね。
根気よく探知魔法を使い続けたことで、やっと人間たちを見つけることができた。
しかし、問題がある。めっちゃ遠いってこと。
街と言えるような規模の人間の集団を探そうとしたら、山を越える必要があるんだよね。
まあ、街というか村レベルの人類の集団さえも、山を越えなければ見つける事ができないのだが。
ってことで、僕はまたもや全力疾走をすることになった。疾走とは言うものの、飛んでいるけど。疲れないから良いけど、景色があんまり変わらないから飽きがやってくる。
途中にあった山はドラゴンがたくさんいて面白かったけどね。僕は平和主義なので、無駄に戦わずに移動を優先したよ。
***
「お前のような怪しいものをこの街に入れるわけには行かない!」
これが、僕が異世界に来て初めての街に入ろうとした時に門番に言われた言葉だ。
酷くないか?僕見た目だけはまだ子供だと自負しているよ。
どこが怪しいと言うのか?
僕の見た目は、あのアバズレ女の血を引いていることが分かるような顔立ちだった。まあ、あのアバズレ女の良いところは美人であるってことでだけだからね。
はっ!もしや、この格好が怪しいのか?
僕の服は、森で狩った魔物の毛皮で作っている。下着だけは、森にいた蜘蛛の魔物を捕まえて糸を吐き出させて、自力で作った。でも、これは時間がめちゃくちゃかかるので、下着以外は全部魔物の毛皮だ。
だが、ここは異世界だ。全身魔物の毛皮な人がいても珍しくはないだろう。
「、、、珍しいわ。」
現実を直視した僕は、思わずつぶやいてしまった。
街の門から見えた人たちの格好は、高級そうではないがしっかりと布で身を包んでいた。そして、僕のように魔物の毛皮を着た人はいない。
クソ!こんなところでつまずくとは思いもしなかった。
やはり、ある程度の人間が集まっている所を選り好みしてしまったからか?だが、仕方がないではないか。ある程度の人間がいるところでないと、僕のお気に召す人がいないかもしれない。効率は正義だからな!!
ここで引き下がるわけには行かない。僕は作戦を結構することにする。
「うっうっ。お兄さん、助けて下さい。僕、家族に捨てられてしまって。グスッ。必死に森の中で生きてきたんです。お願いします。せめて、街の中に入れて下さい。」
名付けて泣き落とし。僕の完璧な演技で情を煽り街に入ろうと思う。
ふっふっふっ。さあ、僕の可愛さにひれ伏すが良い!!
「あぁ?ダメなものはダメだ!!この街はディーサイド教以外の者は入れない!さっさと失せろガキ!!」
僕の作戦が意味をなさなかった。悔しい。悔しいが、それよりこんな対応を取られるイラつきの方が勝る。
なんだよ、ディーなんとか教とか。宗教に入ることが街に入る条件とか、碌なことないだろう。
「くたばれ、クソ野郎!!」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙?お前何言って、、。あれ、あのガキどこいった?!」
フンっだ。あんなクソみたいなやつに時間を使っているほど僕は暇では無い。いや、実際暇だが、胸糞悪いから。一言吐き捨てて少しだけスッキリした。
あんな門番と会話なんてしなくないし、絡まれたくないから、僕は魔法で姿を消した。所謂、透明化だ。
てか、久しぶりに会った人間があれとかないわぁ~。なに、やっぱりこの世界クソしかいないのか?
でも、せっかく見つけた街だ。何もせずに帰るなんて、勿体ない。
致し方ない、正攻法は諦めて、不正な侵入でいこう。
ってことで、上空からの侵入をします。この世界の村とか街は、やはり魔物被害や盗賊被害があるからなのか、高い壁に囲まれている。ただ、上空部分はガラ空きである。間法的措置を取られているわけでもなく、素通りできた。
初めての異世界の街、楽しんでみますか。
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