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一章・定住
迷いの森
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僕は森を出て、手頃な街や村に行き、手頃な人を掻っ攫う、、、じゃなくて、誘拐する、、、でもなくて、友達になる。
これが僕の計画であった。
そして、僕は森を出ることを決め、行動に移してから夜が明けるを30回ほど見届けた。
本来なら今頃、「友達になる」を実践しているはずなのに。
どうして僕はまだ、この森を彷徨っているのだろう?
本当に、なんで?
だが、悲しいことにその疑問に答えてくれる人はいない。
僕がひとりぼっちだから。
***
俯瞰図として森を見て、その光景を魔力を使って脳に少しばかり負荷を加え、一瞬で脳に刷り込んだ。
だから、それを頼りにしながらずっと真っ直ぐ進んでいるから、迷うなんてことはないのに。
いや、俯瞰図は意味がないかもしれない。だって、所狭しと生えている木は見分けがつかないから。
でも、真っ直ぐ進んでいるんだ。いつかは、森の端に着くだろう。
と、僕の心に言い聞かせたものの。
「流石に景色が変わらなすぎる。二週間も移動し続けているのに。」
歩くだけでなく、魔法を使って少し浮いて新幹線並みの速さで進んだりしているのに。
因みに、大空を羽ばたくの危険だから出来ない。前に一回やったんだけど、その時ドラゴンに襲われたんだよね。倒せはしたけど、疲れた。
森の端へ行くことも叶わず、切り上げることも出来ず、一ヶ月がだった。
僕自身も、よくここまで考えなしに歩き回っていたと今更思った。
ここまで歩いているのに、一向に景色が変わらないのはおかしい。僕の予想では、ある程度進むとウルフゾーンへ突入し、それからさらに進むと空気中の魔力濃度が下がり、ゴブリンゾーンへ突入し、さらに進めば森を出られるはずだった。
だから、魔力密度が薄くなっているところを目指せばいいのだが、それすらもよく分からん。
ここまで来ると、この森に何かしらの迷わせる要因があるとしか思えない。
それに、魔法がある世界なんだ。魔法で感覚を知らぬ間に狂わせられている可能性もある。
ここは、今一度全神経を使って探知魔法を使うしかない。
まずは、危険が少ない木の上に避難して、常日頃から体外に出していた魔力を解放する。そして、その魔力を薄く薄く、しかし繋がりは断たぬように、森を覆うように広げていく。
ザァー
そよ風が吹いている森に、僕の魔力という異分子が含まれたことで、少しばかりの反発が起こっている。
森の木たちはその反発を如実に表している。僕の魔法展開前が「サァー」なら、今は「ザァー」だ。
もし魔法により僕の感覚が狂わされているなら、幻術による類だと思うが。
自分の脳の状態を正確に判断できるならいいが、僕に医学の知識はないし、鑑定魔法で調べようとしても、体調とかそういう詳しいことは分からない。
なら、森にあるであろう原因を強引にでも調べたほうが楽だ。
僕は引き続き、自分の魔力を糸のように広げて行く。幻術があるならば、それを見つけるには自分の魔力に反発する他の魔力を探す他ない。だから、慌てず、慎重に、確実に、自分の魔力を見失わないように。
全神経を使った魔力探知を使って、1分ぐらい経ち、やっと違和感を見つけた。
結界のようなもので覆われている。本当は幻術の元になる魔法陣や魔力の痕跡を直接見つけられたほうが良かったが、結界の中に隠されている可能性もある。
今はしらみつぶしに原因になるであろうものを潰すしかない。
***
「ビンゴー!!僕の運はまだ尽きてなかったね。」
早速違和感の元である結界の元に行った。行ってみて気づいたが、適当な探知魔法じゃ全くと言っていいほど、この結界に違和感がない。
まあ、見つけたらこっちのものだ。
魔力を圧縮して、ホイッと
ピキ、、ピキ、、、、バリーーィン
うんうん、いい感じに割れたね。多分、結界の解除ってこともできるんだけど、これややこしいんだよね。
結界を張った時に行った思考と同様の思考を辿る必要があるから、魔法をほとんど感覚で使っている僕とは、結界の解除は相性が最悪。てか、無理だね。
で、結界の中に魔法陣があったってわけ。近づけば近づくほど、感覚が狂わせられるが、自身に濃密な魔力の壁を作ることで、他の魔法や魔力の干渉を防ぐ。
これで、幻術の影響は受けなくなった。
僕は、幻術を使ったことがないし、イメージしにくいから、今まで使ったことがない。つまり、今目の前にある幻術の魔法陣がとても気になる。このまま壊すのは勿体無いかも。でも、今壊しとかないと、また森で迷子とか洒落にならん。結構苦労したし。
うん、いいだろう。人間の街や村に幻術の魔法に関する本を探すことにする。それで、今回の探究したい欲求を諦める。
でも、幻術ってあんまりいい方向で使われる魔法じゃないから、簡単に幻術に関する本見つかるかな?いや、難しいこと、分からないことは今考えても仕方がない。未来の僕に任せよう!!
ってことで、この魔法陣も適当に魔力を流して壊す。
うんうん、いい感じ。脳もスッキリした気がするし、今とても波に乗っている。
所謂、ゾーンに入ってるね。
脳がスッキリしたところで、僕は目の前にある木が目に入った。
この木は魔法陣を壊すまで見えなかった。僕自身には幻術の力が作用しないようにしていたのに、この木は見えなかった。
まあ、木と言っても、葉っぱの一枚もない木なんだけど。今にも枯れそうな木だ。
木の一本ぐらい気づかなくてもおかしくないだろう時思うかもしれないが、この木信じられない大きさだ。木の幹の外周だけでも、100メートルはありそうだ。それに木の高さもある。逆に、これだけ大きな木に今まで気づけなかったことに違和感を覚える。
そうすると、僕が壊した魔法陣は僕を迷わせるのではなく、僕からこの木を隠すためにあったと考えるほうが合理的だ。
ってことは、この木には何かがあるのかもしれない。
さあ、出番ですよ鑑定魔法!
『名前:
種族:世界樹
職業:見守る者
天賦:循環(機能停止) 』
、、、、、、、。
意外と大物だった。
どうしましょう。
誰かこたえてくれぇ!!
これが僕の計画であった。
そして、僕は森を出ることを決め、行動に移してから夜が明けるを30回ほど見届けた。
本来なら今頃、「友達になる」を実践しているはずなのに。
どうして僕はまだ、この森を彷徨っているのだろう?
本当に、なんで?
だが、悲しいことにその疑問に答えてくれる人はいない。
僕がひとりぼっちだから。
***
俯瞰図として森を見て、その光景を魔力を使って脳に少しばかり負荷を加え、一瞬で脳に刷り込んだ。
だから、それを頼りにしながらずっと真っ直ぐ進んでいるから、迷うなんてことはないのに。
いや、俯瞰図は意味がないかもしれない。だって、所狭しと生えている木は見分けがつかないから。
でも、真っ直ぐ進んでいるんだ。いつかは、森の端に着くだろう。
と、僕の心に言い聞かせたものの。
「流石に景色が変わらなすぎる。二週間も移動し続けているのに。」
歩くだけでなく、魔法を使って少し浮いて新幹線並みの速さで進んだりしているのに。
因みに、大空を羽ばたくの危険だから出来ない。前に一回やったんだけど、その時ドラゴンに襲われたんだよね。倒せはしたけど、疲れた。
森の端へ行くことも叶わず、切り上げることも出来ず、一ヶ月がだった。
僕自身も、よくここまで考えなしに歩き回っていたと今更思った。
ここまで歩いているのに、一向に景色が変わらないのはおかしい。僕の予想では、ある程度進むとウルフゾーンへ突入し、それからさらに進むと空気中の魔力濃度が下がり、ゴブリンゾーンへ突入し、さらに進めば森を出られるはずだった。
だから、魔力密度が薄くなっているところを目指せばいいのだが、それすらもよく分からん。
ここまで来ると、この森に何かしらの迷わせる要因があるとしか思えない。
それに、魔法がある世界なんだ。魔法で感覚を知らぬ間に狂わせられている可能性もある。
ここは、今一度全神経を使って探知魔法を使うしかない。
まずは、危険が少ない木の上に避難して、常日頃から体外に出していた魔力を解放する。そして、その魔力を薄く薄く、しかし繋がりは断たぬように、森を覆うように広げていく。
ザァー
そよ風が吹いている森に、僕の魔力という異分子が含まれたことで、少しばかりの反発が起こっている。
森の木たちはその反発を如実に表している。僕の魔法展開前が「サァー」なら、今は「ザァー」だ。
もし魔法により僕の感覚が狂わされているなら、幻術による類だと思うが。
自分の脳の状態を正確に判断できるならいいが、僕に医学の知識はないし、鑑定魔法で調べようとしても、体調とかそういう詳しいことは分からない。
なら、森にあるであろう原因を強引にでも調べたほうが楽だ。
僕は引き続き、自分の魔力を糸のように広げて行く。幻術があるならば、それを見つけるには自分の魔力に反発する他の魔力を探す他ない。だから、慌てず、慎重に、確実に、自分の魔力を見失わないように。
全神経を使った魔力探知を使って、1分ぐらい経ち、やっと違和感を見つけた。
結界のようなもので覆われている。本当は幻術の元になる魔法陣や魔力の痕跡を直接見つけられたほうが良かったが、結界の中に隠されている可能性もある。
今はしらみつぶしに原因になるであろうものを潰すしかない。
***
「ビンゴー!!僕の運はまだ尽きてなかったね。」
早速違和感の元である結界の元に行った。行ってみて気づいたが、適当な探知魔法じゃ全くと言っていいほど、この結界に違和感がない。
まあ、見つけたらこっちのものだ。
魔力を圧縮して、ホイッと
ピキ、、ピキ、、、、バリーーィン
うんうん、いい感じに割れたね。多分、結界の解除ってこともできるんだけど、これややこしいんだよね。
結界を張った時に行った思考と同様の思考を辿る必要があるから、魔法をほとんど感覚で使っている僕とは、結界の解除は相性が最悪。てか、無理だね。
で、結界の中に魔法陣があったってわけ。近づけば近づくほど、感覚が狂わせられるが、自身に濃密な魔力の壁を作ることで、他の魔法や魔力の干渉を防ぐ。
これで、幻術の影響は受けなくなった。
僕は、幻術を使ったことがないし、イメージしにくいから、今まで使ったことがない。つまり、今目の前にある幻術の魔法陣がとても気になる。このまま壊すのは勿体無いかも。でも、今壊しとかないと、また森で迷子とか洒落にならん。結構苦労したし。
うん、いいだろう。人間の街や村に幻術の魔法に関する本を探すことにする。それで、今回の探究したい欲求を諦める。
でも、幻術ってあんまりいい方向で使われる魔法じゃないから、簡単に幻術に関する本見つかるかな?いや、難しいこと、分からないことは今考えても仕方がない。未来の僕に任せよう!!
ってことで、この魔法陣も適当に魔力を流して壊す。
うんうん、いい感じ。脳もスッキリした気がするし、今とても波に乗っている。
所謂、ゾーンに入ってるね。
脳がスッキリしたところで、僕は目の前にある木が目に入った。
この木は魔法陣を壊すまで見えなかった。僕自身には幻術の力が作用しないようにしていたのに、この木は見えなかった。
まあ、木と言っても、葉っぱの一枚もない木なんだけど。今にも枯れそうな木だ。
木の一本ぐらい気づかなくてもおかしくないだろう時思うかもしれないが、この木信じられない大きさだ。木の幹の外周だけでも、100メートルはありそうだ。それに木の高さもある。逆に、これだけ大きな木に今まで気づけなかったことに違和感を覚える。
そうすると、僕が壊した魔法陣は僕を迷わせるのではなく、僕からこの木を隠すためにあったと考えるほうが合理的だ。
ってことは、この木には何かがあるのかもしれない。
さあ、出番ですよ鑑定魔法!
『名前:
種族:世界樹
職業:見守る者
天賦:循環(機能停止) 』
、、、、、、、。
意外と大物だった。
どうしましょう。
誰かこたえてくれぇ!!
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