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2 やっぱり生きてたけど、ここはどこだ
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目が覚めるとガキが俺の顔を覗き込んでいた。
突然目を開いた俺に驚いたのだろう、「わっ」と声を上げて走っていく。その背中を呆然と見送った。
「は?」
何がなんだかわからない。俺はさっき死んだはずだろ。生き返った、のか……? いくらなんでも早すぎやしないか。来世をとは願ったけれど、こんなにすぐじゃなくてもいいんだが。いやもしかして死後の世界に来たとか……?
まだぼんやりとした頭で考えつつ、ゆっくりと体を起こす。節々が鈍く痛んだが、どうやら致命傷となった怪我は塞がって今は血も出ていないようだった。
「……は?」
いや、ここどこだよ。
霞ががっていた思考が一気に覚醒する。俺が寝転がっていたのはどこかの路地裏だった。石畳のそこは薄暗い。両側には頑丈な石造りの建物が並んでいる。明らかに知らない場所だ。通りの先からは賑やかな喧騒が聞こえてくる。たくさんの人が行き交っているのが見えた。
「いや、……え?」
どうみても日本じゃない。町並みも人々の姿も、何もかもが俺の知っている日本ではない。西洋風の建築の中、行き交う様々な人種の人々。ヨーロッパ系、アジア系、アフリカ系。いろんな人が混じっている。とても国際的だ。意味がわからない。もしかして死後の世界ってこんなものなのか。
「おーい、そこのチビ」
さっき駆けて行った子供が、賑やかな通りの方からこっそりと路地にいる俺を覗き込んでいるのは知っていた。声をかけると、ぴゃっと飛び上がって顔を隠す。黙ってじっと見ていると、そいつはまたそろそろと顔を出した。淡い色の茶髪にグレーの目、彫りの深い顔立ち。こいつもどう見ても日本人ではない。
「何にもしないからちょっと教えてくんない?」
「……お兄ちゃん誰?」
「俺は廉だ。栗原廉」
「クリハラ? 聞いたことない名前だね」
「あー、なるほど? 栗原は名字だよ。廉が名前」
「ふぅん、変なの。僕はジーン・ロアードだよ!」
「ジーンね。よろしく」
出来るだけ優しい口調を心がけて返事をしていると、子供はじわじわとこちらに近づいてきた。5、6歳くらいだろうか。やや草臥れた半パンから膝小僧が覗いている。
「で、ここはどこかお前知ってる?」
「ここ? ここはランバル通りだよ」
「あー、いや、ほら国の名前とか」
「お兄ちゃんなんでそんなことも知らないの? ここはカラハルド王国だよ」
ほぉ、カラハルド王国のランバル通り。……まったく知らん。まじでどこだよ。
意識がない間にどこかに売り飛ばされたのかとも思ったが、聞いたことがない国名に、その可能性は早々に捨てることになった。
まさか死後の世界にも国や人種があるのだろうか。俺たちの人生はもしかして死んでも死んでも次の瞬間また新しい生が始まる、そんな地獄みたいな仕組みになっているんだろうか。
額に手を当てて考え込む俺をジーンは不思議そうに見ている。待てよ。ここが死後の世界なのだとしたら、もしやこいつも死んでしまった奴なのか?
「……なあジーン、お前も死んでんの?」
「死んでる? お兄ちゃん何言ってるの?」
可哀想なものを見る目で見られた。どうやらこのジーンというガキに死んだという自覚はないらしい。
「お前、親は?」
「いるよ。今お仕事してる」
「……それはちゃんとお前を産んだ親なの?」
「当たり前でしょ!」
どうやら親もいるらしい。疑似家族のようなものでもなく、ちゃんとした産みの親が。俺の予想ではこいつも死んで生まれ変わったやつかと思ったのだが、親がいるのなら違うのかもしれない。ますます混乱を極める状況だ。
俺にも記憶がないだけでこの世界で俺に親がいたりするのだろうか。いや、でもさっきまで鉄砲玉をしていた記憶はあるし、ちゃんと母の記憶もある。まさかあれが白昼夢というわけでもないだろう。服を確認しても、ボロボロになったシャツに竜仁さんのスーツで止血された腹が目に入る。やっぱりあれは現実だよな。だとすれば、この状況の意味がさっぱりわからない。生まれ変わったのなら怪我なんか治ってて然るべきだろ。あー、もうわからん。ここが来世だか死後の世界だか知らないが、この世界における俺の存在とは一体なんなんだ……?
しかし、もしここが死後の世界だとすれば、ジーンは一体どういう存在なのかもわからない。死後の世界での生活が長いと、子供を作ることも出来るのだろうか。ジーンは死者同士の子供か? もはやお化けじゃねぇのか、それって。もしくは家族揃って死んでしまった可哀想なやつなのだろうか。
ジーンに目をやると、興味津々に俺を観察しているようだ。そういえば服装も全く違うものだ。ジーンの服装はシンプルなシャツに、半パンだがどことなく古臭い。昔のヨーロッパ辺りのイメージを感じる。対してボロボロのワイシャツにスラックス、腹にジャケットを巻き付けた俺の姿は普通に見てもヤバい奴だが、初めて見てもさぞ不思議に映るだろう。
「お兄ちゃん! ねぇお兄ちゃんってば!」
「……うん? なに?」
「僕の話聞いてた?」
「聞いてなかった」
「もう! お兄ちゃんが怪我してるから、治してあげるって言ってるのに!」
「お前が?」
「僕のパパがって言ったでしょ!」
「お前のパパぁ? 医者なの?」
「お医者さんじゃないよ。治癒師なの! すごいでしょ!」
「はぁ、チユシ……?」
脳内を検索しても、チユシと聞いて思い浮かぶ姿はヒットしない。チユって治癒か?なんだよ治癒師って。医者と同族っぽい感じはするが、医者ではないらしい。
学歴のない俺だが、学ぶことは嫌いではなかった。暇があれば積極的に本は読んだし、組に置いてあった新聞も毎日目を通していた。今どきのヤクザは喧嘩一筋の脳筋ばかりではなく、フロント企業を経営しているためサラリーマンっぽいやつもいっぱいいる。何ならそいつらのほうが金を持っていて、権力がある。一見ヤバそうに見えないやつが、本当にヤバいやつなのだ。俺の周囲にもいろいろ出来る奴が揃っていて、みんなこぞって俺に知識を与えてくれた。
「ね、行こう! 歩ける?」
「いや、チビ。治してくれるのはありがたいけど、俺は金持ってねぇの」
鉄砲玉の役目を果たすべく、先陣切って敵対する組事務所に飛び込んでいったものだから、今の俺は身元がバレそうなものや悪用されそうなものなんて何一つ身につけていない。つまりは金が入った財布もなければ、身分証もスマホもない。死後の世界でそれらが何か役に立つのかは知らないが、金がないのは困りものじゃないだろうか。現に今困っている。
「大丈夫だよ! 困った人は助けないとダメだよってパパとママに言われてるもん!」
「それ多分悪いやつ以外は、だと思うけどな」
「お兄ちゃんは悪い人?」
「うーん……お前ヤクザって知ってる?」
「ヤクザ……? それ僕に悪いことする?」
「今のところないな」
「じゃあやっぱり大丈夫だよ!」
こいつの親はこいつに危機管理を叩き込んだほうがいい。いつかヤバいことになるぞ。ヤクザの端くれに言われても困るかもしれないが、俺は思わず内心で突っ込んだ。
その間にも、ジーンは俺の手を引っ張る。
「ね、はやく!」
「わかった。行くから引っ張るな。あちこち痛ぇの」
「あっ、ごめんね」
ジーンに急かされて、体が痛むのに顔をしかめながら立ち上がる。
トップを潰したはいいが、援軍が来るまでに随分とタコ殴りにされた。恐らくあちこち痣になっているだろう。指や肋骨も何箇所かヒビくらいは入っているかもしれない。腹の傷も塞がったと思っていたが、血が止まっていただけらしい。傷口が開きかけてジクジクと痛い。
ジーンは狭い裏路地をすいすいと通ってゆく。随分と慣れているようだ。賑やかな喧騒から離れて、辺りは随分静かになった。白い石造りの建物はどこかひんやりとした空気を作り出している。
「ここだよ! 入って!」
ふいにジーンが立ち止まって、余所見をしていた俺は危うくぶつかるところだった。
「っと、ここ?」
「うん! 今は多分誰もいないよ」
「おー、じゃあ邪魔するわ」
ジーンが随分と重そうな扉を押しているのを手伝おうと力を入れた瞬間、体中に痛みが走る。唐突な痛みをやり過ごすのに「ぐぇ」と変な声を出した俺に、ジーンが飛び上がって驚いていた。
開いた扉からは、明るい光が漏れてくる。薄暗かった路地に差した光で扉の上にかかっていた文字が照らし出された。『癒所』とだけ書かれた文字は、俺の知っている文字の形ではなかった。
突然目を開いた俺に驚いたのだろう、「わっ」と声を上げて走っていく。その背中を呆然と見送った。
「は?」
何がなんだかわからない。俺はさっき死んだはずだろ。生き返った、のか……? いくらなんでも早すぎやしないか。来世をとは願ったけれど、こんなにすぐじゃなくてもいいんだが。いやもしかして死後の世界に来たとか……?
まだぼんやりとした頭で考えつつ、ゆっくりと体を起こす。節々が鈍く痛んだが、どうやら致命傷となった怪我は塞がって今は血も出ていないようだった。
「……は?」
いや、ここどこだよ。
霞ががっていた思考が一気に覚醒する。俺が寝転がっていたのはどこかの路地裏だった。石畳のそこは薄暗い。両側には頑丈な石造りの建物が並んでいる。明らかに知らない場所だ。通りの先からは賑やかな喧騒が聞こえてくる。たくさんの人が行き交っているのが見えた。
「いや、……え?」
どうみても日本じゃない。町並みも人々の姿も、何もかもが俺の知っている日本ではない。西洋風の建築の中、行き交う様々な人種の人々。ヨーロッパ系、アジア系、アフリカ系。いろんな人が混じっている。とても国際的だ。意味がわからない。もしかして死後の世界ってこんなものなのか。
「おーい、そこのチビ」
さっき駆けて行った子供が、賑やかな通りの方からこっそりと路地にいる俺を覗き込んでいるのは知っていた。声をかけると、ぴゃっと飛び上がって顔を隠す。黙ってじっと見ていると、そいつはまたそろそろと顔を出した。淡い色の茶髪にグレーの目、彫りの深い顔立ち。こいつもどう見ても日本人ではない。
「何にもしないからちょっと教えてくんない?」
「……お兄ちゃん誰?」
「俺は廉だ。栗原廉」
「クリハラ? 聞いたことない名前だね」
「あー、なるほど? 栗原は名字だよ。廉が名前」
「ふぅん、変なの。僕はジーン・ロアードだよ!」
「ジーンね。よろしく」
出来るだけ優しい口調を心がけて返事をしていると、子供はじわじわとこちらに近づいてきた。5、6歳くらいだろうか。やや草臥れた半パンから膝小僧が覗いている。
「で、ここはどこかお前知ってる?」
「ここ? ここはランバル通りだよ」
「あー、いや、ほら国の名前とか」
「お兄ちゃんなんでそんなことも知らないの? ここはカラハルド王国だよ」
ほぉ、カラハルド王国のランバル通り。……まったく知らん。まじでどこだよ。
意識がない間にどこかに売り飛ばされたのかとも思ったが、聞いたことがない国名に、その可能性は早々に捨てることになった。
まさか死後の世界にも国や人種があるのだろうか。俺たちの人生はもしかして死んでも死んでも次の瞬間また新しい生が始まる、そんな地獄みたいな仕組みになっているんだろうか。
額に手を当てて考え込む俺をジーンは不思議そうに見ている。待てよ。ここが死後の世界なのだとしたら、もしやこいつも死んでしまった奴なのか?
「……なあジーン、お前も死んでんの?」
「死んでる? お兄ちゃん何言ってるの?」
可哀想なものを見る目で見られた。どうやらこのジーンというガキに死んだという自覚はないらしい。
「お前、親は?」
「いるよ。今お仕事してる」
「……それはちゃんとお前を産んだ親なの?」
「当たり前でしょ!」
どうやら親もいるらしい。疑似家族のようなものでもなく、ちゃんとした産みの親が。俺の予想ではこいつも死んで生まれ変わったやつかと思ったのだが、親がいるのなら違うのかもしれない。ますます混乱を極める状況だ。
俺にも記憶がないだけでこの世界で俺に親がいたりするのだろうか。いや、でもさっきまで鉄砲玉をしていた記憶はあるし、ちゃんと母の記憶もある。まさかあれが白昼夢というわけでもないだろう。服を確認しても、ボロボロになったシャツに竜仁さんのスーツで止血された腹が目に入る。やっぱりあれは現実だよな。だとすれば、この状況の意味がさっぱりわからない。生まれ変わったのなら怪我なんか治ってて然るべきだろ。あー、もうわからん。ここが来世だか死後の世界だか知らないが、この世界における俺の存在とは一体なんなんだ……?
しかし、もしここが死後の世界だとすれば、ジーンは一体どういう存在なのかもわからない。死後の世界での生活が長いと、子供を作ることも出来るのだろうか。ジーンは死者同士の子供か? もはやお化けじゃねぇのか、それって。もしくは家族揃って死んでしまった可哀想なやつなのだろうか。
ジーンに目をやると、興味津々に俺を観察しているようだ。そういえば服装も全く違うものだ。ジーンの服装はシンプルなシャツに、半パンだがどことなく古臭い。昔のヨーロッパ辺りのイメージを感じる。対してボロボロのワイシャツにスラックス、腹にジャケットを巻き付けた俺の姿は普通に見てもヤバい奴だが、初めて見てもさぞ不思議に映るだろう。
「お兄ちゃん! ねぇお兄ちゃんってば!」
「……うん? なに?」
「僕の話聞いてた?」
「聞いてなかった」
「もう! お兄ちゃんが怪我してるから、治してあげるって言ってるのに!」
「お前が?」
「僕のパパがって言ったでしょ!」
「お前のパパぁ? 医者なの?」
「お医者さんじゃないよ。治癒師なの! すごいでしょ!」
「はぁ、チユシ……?」
脳内を検索しても、チユシと聞いて思い浮かぶ姿はヒットしない。チユって治癒か?なんだよ治癒師って。医者と同族っぽい感じはするが、医者ではないらしい。
学歴のない俺だが、学ぶことは嫌いではなかった。暇があれば積極的に本は読んだし、組に置いてあった新聞も毎日目を通していた。今どきのヤクザは喧嘩一筋の脳筋ばかりではなく、フロント企業を経営しているためサラリーマンっぽいやつもいっぱいいる。何ならそいつらのほうが金を持っていて、権力がある。一見ヤバそうに見えないやつが、本当にヤバいやつなのだ。俺の周囲にもいろいろ出来る奴が揃っていて、みんなこぞって俺に知識を与えてくれた。
「ね、行こう! 歩ける?」
「いや、チビ。治してくれるのはありがたいけど、俺は金持ってねぇの」
鉄砲玉の役目を果たすべく、先陣切って敵対する組事務所に飛び込んでいったものだから、今の俺は身元がバレそうなものや悪用されそうなものなんて何一つ身につけていない。つまりは金が入った財布もなければ、身分証もスマホもない。死後の世界でそれらが何か役に立つのかは知らないが、金がないのは困りものじゃないだろうか。現に今困っている。
「大丈夫だよ! 困った人は助けないとダメだよってパパとママに言われてるもん!」
「それ多分悪いやつ以外は、だと思うけどな」
「お兄ちゃんは悪い人?」
「うーん……お前ヤクザって知ってる?」
「ヤクザ……? それ僕に悪いことする?」
「今のところないな」
「じゃあやっぱり大丈夫だよ!」
こいつの親はこいつに危機管理を叩き込んだほうがいい。いつかヤバいことになるぞ。ヤクザの端くれに言われても困るかもしれないが、俺は思わず内心で突っ込んだ。
その間にも、ジーンは俺の手を引っ張る。
「ね、はやく!」
「わかった。行くから引っ張るな。あちこち痛ぇの」
「あっ、ごめんね」
ジーンに急かされて、体が痛むのに顔をしかめながら立ち上がる。
トップを潰したはいいが、援軍が来るまでに随分とタコ殴りにされた。恐らくあちこち痣になっているだろう。指や肋骨も何箇所かヒビくらいは入っているかもしれない。腹の傷も塞がったと思っていたが、血が止まっていただけらしい。傷口が開きかけてジクジクと痛い。
ジーンは狭い裏路地をすいすいと通ってゆく。随分と慣れているようだ。賑やかな喧騒から離れて、辺りは随分静かになった。白い石造りの建物はどこかひんやりとした空気を作り出している。
「ここだよ! 入って!」
ふいにジーンが立ち止まって、余所見をしていた俺は危うくぶつかるところだった。
「っと、ここ?」
「うん! 今は多分誰もいないよ」
「おー、じゃあ邪魔するわ」
ジーンが随分と重そうな扉を押しているのを手伝おうと力を入れた瞬間、体中に痛みが走る。唐突な痛みをやり過ごすのに「ぐぇ」と変な声を出した俺に、ジーンが飛び上がって驚いていた。
開いた扉からは、明るい光が漏れてくる。薄暗かった路地に差した光で扉の上にかかっていた文字が照らし出された。『癒所』とだけ書かれた文字は、俺の知っている文字の形ではなかった。
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