バースデーソング

せんりお

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プロローグ

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心の中にあいた穴。
それは苦しくて、辛くて、それが出来たときにはいい思い出なんか1つもなかった。
穴の底、暗い闇は出口なんか見えなくて、ぐるぐると手探りで、あちこちぶつかって傷まみれになりながら脱出の道を探るしかない。

そう、思っていた。

でも、今あいた穴には明るい光が降りてきて、出口はここだと教えてくれる。光の差す、温かい場所はここだと示してくれる。

――まるで、いつかの夜道。暗い路地の先にあった温かい光のように。
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