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エピローグ
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〈聖天、聖天寧々! すぐ来い!〉
うわっ、戻ってきていたのか。
「神乃マネージャーの嘘つき! 今日は一日、外だって言ってませんでした?」
「予定ではそうだったけど……例の物が恋しくなって帰ってきたんじゃない?」
「佳乃に当たってないで、ほら、婚約者殿がお呼びよ。さっさと行く!」
マミさんはビーフシチューを口に入れるとモグモグ口を動かしながら、シッシッと私を追い払うジェスチャーをする。
私はフンと鼻を鳴らしてスピーカーを睨み付けると食事を続けた。
宣言したとおり、西園寺オーナーは店に戻った私をこき使い始めた。それに反抗するためだ。
「早く行かないと、また……」と言いかけたマミさんの言葉を遮るように、ダンと勢い良くドアが開いた。
「何をしている! 来いと言われたらさっさと来ないか!」
西園寺オーナーの登場だ。
「ほら言わんこっちゃない」
マミさんがギッと私を睨んだ。
スタッフルームにいる他のメンバーも同様に迷惑そうな顔をしている。
しかし、なぜ私がこんな仕打ちを受けなければいけないのだ?
理不尽だと思う。
彼がスタッフルームに入り浸るようになったのは、私のせいじゃない――と抗議をしたいが、無駄な抵抗だと分かっているのでしない。
「時間が惜しい。早くおむすびを握ってこい!」
そう言うと西園寺オーナーは、最近、自分の指定席にしている椅子に勢い良く腰掛けた。
うわっ、戻ってきていたのか。
「神乃マネージャーの嘘つき! 今日は一日、外だって言ってませんでした?」
「予定ではそうだったけど……例の物が恋しくなって帰ってきたんじゃない?」
「佳乃に当たってないで、ほら、婚約者殿がお呼びよ。さっさと行く!」
マミさんはビーフシチューを口に入れるとモグモグ口を動かしながら、シッシッと私を追い払うジェスチャーをする。
私はフンと鼻を鳴らしてスピーカーを睨み付けると食事を続けた。
宣言したとおり、西園寺オーナーは店に戻った私をこき使い始めた。それに反抗するためだ。
「早く行かないと、また……」と言いかけたマミさんの言葉を遮るように、ダンと勢い良くドアが開いた。
「何をしている! 来いと言われたらさっさと来ないか!」
西園寺オーナーの登場だ。
「ほら言わんこっちゃない」
マミさんがギッと私を睨んだ。
スタッフルームにいる他のメンバーも同様に迷惑そうな顔をしている。
しかし、なぜ私がこんな仕打ちを受けなければいけないのだ?
理不尽だと思う。
彼がスタッフルームに入り浸るようになったのは、私のせいじゃない――と抗議をしたいが、無駄な抵抗だと分かっているのでしない。
「時間が惜しい。早くおむすびを握ってこい!」
そう言うと西園寺オーナーは、最近、自分の指定席にしている椅子に勢い良く腰掛けた。
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