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05-2. ステータス開示 2
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「いや、自分のステータスを開いたときは、通常、自分にしか見えない。しかし、許可すれば他人にも見せることができる」
「許可……って、どうすれば?」
「やってみせよう。――目の前の男に、俺のステータスを開示する」
オークがそう言った途端、パッと、新たな画面が雪成の目の前に表示された。
そこには、こう書かれてあった。
――――――――――――――――
オーク/魔物:オーク/?歳
体力 985/990
気力 662/670
魔力 461/480
力 976
肉体強度 1215
器用さ 3
素早さ 345
知性 50
徳 100
魅力 5
運 15
出身地:魔界
所持スキル:気配察知
所持魔法1:鑑定 レベル86
所持魔法2:クレンリネス レベル54
――――――――――――――――
雪成は驚いた。
オークの体格を見れば身体能力が高いのは予想していたが、こうして数値化されたものを見ると圧倒的だ。しかも、肉体的な面だけでなく知性も雪成より高いし、徳はかなり高い。雪成が勝っているのは、器用さと運だけ。その運は『女神ノルの幸運』を授かったおかげで連動して高くなったと思われるし、事実上、雪成の方が優れているのは器用さだけということになる。
「はあ……すごい。あなたはオークさん、ってお名前なんですか? 数値、素晴らしいですね、めちゃめちゃ強い……」
「名前はなかったんだが、皆が俺を種族名で呼ぶので、そう表示されるようになった。もともと、俺の種族には名前という概念が無いのだ」
「え……?」
「オークという種族はすこぶる愚かでな……。俺も昔は、名前が無いことなど少しも気にしていなかった」
雪成は不思議に思った。このオークは愚かどころか、とても賢い。知性の数値を見ても雪成より35も高いのだから、優れた知能を持っていることは明白だ。
(昔は、と言ったところをみると、彼も昔は愚かだったということか?)
不躾(ぶしつけ)にそれを尋ねてみるほど、雪成は無神経ではない。何しろ、彼とは初対面なのだ。しかも今、雪成が頼れるのは目の前のオークだけ。失礼な態度を取って嫌われるほど、悪手(あくしゅ)はないだろう。
そう思っているうちに微妙な沈黙が二人の間に流れたため、雪成は流れを変えようとオークに提案した。
「あの、俺のステータスも見てもらえますか? 開示してみますので、ちゃんと表示されるか確認お願いします」
「いいとも」
「じゃあいきますね、ええと……目の前のオークさんに、ステータスを開示する」
パッと、オークの前に雪成のステータスが表示され、それは雪成にも目視できた。
「どうですか、ちゃんと見えてますか?」
「うむ、ちゃんと表示されているぞ。しかし……名前のところは見たこともない文字で、読めないな……。どうやらおまえの世界の言葉になっているようだ」
「あ、そういえば俺、まだ名乗っていませんでしたね、失礼しました。俺の名前は、つぐみゆきなり、といいます」
「何? もう一度頼む」
「つぐみ、ゆきなり、です」
「トゥグィ、ユキャナ?」
「ゆきなり」
「ユキナ……?」
(なんか女の子みたいだけど、もう何でもいいや)
そう思った雪成が「あ、はい。ユキナです。そう呼んでください」と言った途端、ステータスの名前の項目が「継未雪成:通称ユキナ」となり、通称部分が新たに付け加えられた。
「え、うわっ、このシステム自動⁈」
「ステータスは世の理(ことわり)と共に、自動で生成されるものだ。虚偽の入る余地がまったくないので、身分証明にも使われる。ちなみに、悪事を働くために偽名を名乗っても、ステータスは改変されない。詳しくは知らないが、自動生成される部分には厳密なルールがあるらしい」
「はあ、そうなんですか……」
雪成――ユキナは、オークに開示された自分のステータスを、まじまじと覗き込んだ。
今はこんな風に表示されている。
――――――――――――――――
継未雪成:通称ユキナ/人間/二十八歳
体力 48/50
気力 21/50
魔力 50/50
力 9
肉体強度 8
器用さ 40
素早さ 8
知性 15
魅力 5
徳 38
運 100
出身地:日本
所持ギフト:女神ノルの幸運
所持スキル1:自動翻訳
所持スキル2:無限収納空間
――――――――――――――――
秘匿(ひとく)スキルの表示が他人から見たらどのようになっているのか気になっていたのだが、その項目は一切見当たらない。ちゃんと隠されていた。
「許可……って、どうすれば?」
「やってみせよう。――目の前の男に、俺のステータスを開示する」
オークがそう言った途端、パッと、新たな画面が雪成の目の前に表示された。
そこには、こう書かれてあった。
――――――――――――――――
オーク/魔物:オーク/?歳
体力 985/990
気力 662/670
魔力 461/480
力 976
肉体強度 1215
器用さ 3
素早さ 345
知性 50
徳 100
魅力 5
運 15
出身地:魔界
所持スキル:気配察知
所持魔法1:鑑定 レベル86
所持魔法2:クレンリネス レベル54
――――――――――――――――
雪成は驚いた。
オークの体格を見れば身体能力が高いのは予想していたが、こうして数値化されたものを見ると圧倒的だ。しかも、肉体的な面だけでなく知性も雪成より高いし、徳はかなり高い。雪成が勝っているのは、器用さと運だけ。その運は『女神ノルの幸運』を授かったおかげで連動して高くなったと思われるし、事実上、雪成の方が優れているのは器用さだけということになる。
「はあ……すごい。あなたはオークさん、ってお名前なんですか? 数値、素晴らしいですね、めちゃめちゃ強い……」
「名前はなかったんだが、皆が俺を種族名で呼ぶので、そう表示されるようになった。もともと、俺の種族には名前という概念が無いのだ」
「え……?」
「オークという種族はすこぶる愚かでな……。俺も昔は、名前が無いことなど少しも気にしていなかった」
雪成は不思議に思った。このオークは愚かどころか、とても賢い。知性の数値を見ても雪成より35も高いのだから、優れた知能を持っていることは明白だ。
(昔は、と言ったところをみると、彼も昔は愚かだったということか?)
不躾(ぶしつけ)にそれを尋ねてみるほど、雪成は無神経ではない。何しろ、彼とは初対面なのだ。しかも今、雪成が頼れるのは目の前のオークだけ。失礼な態度を取って嫌われるほど、悪手(あくしゅ)はないだろう。
そう思っているうちに微妙な沈黙が二人の間に流れたため、雪成は流れを変えようとオークに提案した。
「あの、俺のステータスも見てもらえますか? 開示してみますので、ちゃんと表示されるか確認お願いします」
「いいとも」
「じゃあいきますね、ええと……目の前のオークさんに、ステータスを開示する」
パッと、オークの前に雪成のステータスが表示され、それは雪成にも目視できた。
「どうですか、ちゃんと見えてますか?」
「うむ、ちゃんと表示されているぞ。しかし……名前のところは見たこともない文字で、読めないな……。どうやらおまえの世界の言葉になっているようだ」
「あ、そういえば俺、まだ名乗っていませんでしたね、失礼しました。俺の名前は、つぐみゆきなり、といいます」
「何? もう一度頼む」
「つぐみ、ゆきなり、です」
「トゥグィ、ユキャナ?」
「ゆきなり」
「ユキナ……?」
(なんか女の子みたいだけど、もう何でもいいや)
そう思った雪成が「あ、はい。ユキナです。そう呼んでください」と言った途端、ステータスの名前の項目が「継未雪成:通称ユキナ」となり、通称部分が新たに付け加えられた。
「え、うわっ、このシステム自動⁈」
「ステータスは世の理(ことわり)と共に、自動で生成されるものだ。虚偽の入る余地がまったくないので、身分証明にも使われる。ちなみに、悪事を働くために偽名を名乗っても、ステータスは改変されない。詳しくは知らないが、自動生成される部分には厳密なルールがあるらしい」
「はあ、そうなんですか……」
雪成――ユキナは、オークに開示された自分のステータスを、まじまじと覗き込んだ。
今はこんな風に表示されている。
――――――――――――――――
継未雪成:通称ユキナ/人間/二十八歳
体力 48/50
気力 21/50
魔力 50/50
力 9
肉体強度 8
器用さ 40
素早さ 8
知性 15
魅力 5
徳 38
運 100
出身地:日本
所持ギフト:女神ノルの幸運
所持スキル1:自動翻訳
所持スキル2:無限収納空間
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秘匿(ひとく)スキルの表示が他人から見たらどのようになっているのか気になっていたのだが、その項目は一切見当たらない。ちゃんと隠されていた。
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