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アカズキン(狼×女主/狩人×女主/ヘタレ/擬人化/ロリ)
*好きなら構わない_2
しおりを挟むノイはエミリーから聞いていた。エミリーが薬を取りに家を出ると、ライガが家の前をウロウロしていたらしい。中に入るかと声を掛けたが、断った為、少し世間話をしていたそうだ。
そうして話をしている内に、二階の窓からノイが叫んだ。
ただ事ではないと感じただろうライガは、一瞬でエミリーの目があるにも関わらず、狼に変身し、二階に飛び込んだ。
これを教えてくれたエミリーは、何処か羨ましそうに話していたから、そんな王子様のような男性に、心の何処かで憧れていたのかもしれない。それに、ライガのことを良く思っているとも感じた。
「本当に、素敵だったわ」
「……あ、り、がとう……」
俯き加減で真っ赤になるライガが可愛い。こうして改めて喋っていると、ノエルがライガのことを恐らく、好きであろう気持ちも分かる気がした。
――私達は今、ライガの家にいた。
「なぁ。……男と二人きりになって、平気か?」
「ライガは特別よ?」
「ぐっ……」
「……ん? どうしたの?」
「……いや、なんでもない」
私はライガと会って間もないが、私の中にあるノエルは、きっとずっと、ライガのことが好きだったんだろう。
ライガといると、胸が熱くなる。
「……なぁ、ノエル」
「……なに?」
「あのさ、俺……お前のことが好きだ」
「……えっ?」
「こんな時に言うことじゃないのはわかってる。でも、あんなことがあったから、もっと近くで、お前のこと守りたいんだ」
「……ライガ……」
"良かった。アレで物語は終わるわけじゃないみたいね"
「……私も、好きよ。ライガ」
きっとノエルなら、そう言うだろう。私はノエルであって、ノエルではない。だが、一つ言えるのは、『ノエルならこうするだろう』『ノエルならこうしたいだろう』と考えることが、自然と『自分が望むこと』のように感じられるのは、今私が、ノエルだからだろう。
――だから、私が望むことをする。だって私は、ノエルなのだから。
「ん……」
ライガの唇が、遠慮がちにノエルの唇に触れた。
そっと目を閉じ、ライガの温もりを感じる。
「……ごめん、その、ノエル」
「……なぁに?」
唇を離して喋るライガの顔は、先ほどよりも赤くなっている気がした。
「……俺、我慢出来ない、と思う」
「……え? ……っ! きゃっ……!」
ベッドに腰掛けて話していたのも一因だろうか。あっという間に、ベッドに押し倒されていた。
「ごめん。嫌なら、止めるから。嫌われたくないし、その、ノエルが大事、だから」
"そんな泣きそうな顔しないでよ、ライガ"
「大丈夫よ。……でも、優しくして、ね?」
ノイは両手でライガの顔を包んだ。そして、微笑む。
「……っ……!」
ライガは、もう一度ノエルにキスをした。今度は、力強く。
「んんっ……ふ……ん……」
唇をこじ開け、舌が入り込む。貪るように時に乱暴に、労わるように時に優しく。
ライガはノエルの服に手を掛けると、ボタンを外し始めた。
無骨な手は硬かったが、それが心地良い。
「んっ……」
衣服を剥ぎ取ると、首筋から胸元へ、ライガは舌を這わせていった。
「あっ……んん……ふ……ぅっ……」
ウタの力もあるのだろうか。すぐにノエルの体は火照っていった。呼吸も息遣いが聞こえる程に。
「ああ……っ……んっ──!」
乳首を甘噛みされ、ピクンと身体を跳ねさせた。
そしてノエルは気付く。
"あ──私──今子ども──よね──?"
そう考えると、ライガの体がより一層大きく見えた。
そして、服を着ていてもわかる程下半身でいきり勃つソレも特段に。
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