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333 1年半でマイコを私達の虜にするの
世界柔道の開会式。
パラレル国歌を歌ったあと、なんと純子&風花、勇太、中戸明日香による『カオルのテーマ』
国際大会の開会式で『カオルのテーマ』は、柔道人気向上のために勇太を多用する連盟会長の鬼塚一子さえも考えていなかった。
外国人選手から「リアルユータ」を出せと希望が殺到したから敢行した。
ついでにこれも外国人選手の希望で、勇太はパラ高文化祭で使った、白い学生服を着ている。護衛役として付いているルナも同じ服装だ。
カオルと梓も、同じ服装での登場を望まれたがカオルが尻込みした。
処女喪失を撮影中のファミレスで白状してから、『戦うセック⚫クイーン』と呼ばれている。
※セックスクイーンはパラレル世界の最上の褒め言葉です。
同姓に野獣と呼ばれても動じなかったが、女としての尊敬の眼差しを向けられて萎縮している。
梓もカオルが着ないなら着用しない。
これから試合開始。勇太の最初の仕事は、日本選手が試合したあとのインタビュー。今日は48級、60級、63級、75キロ級の4階級と残り3日間よりひとつカテゴリが多い。
日本は世界柔道の出場権を各階級で2~3枠を取っている。今日は11人が出場する。
不知火マイコの最初の試合まであと30分。
柔道アイドルだけあって、会場の端でアップ中から「マイコさ~ん」の声援が多い。
マイコはコーチと打ち合わせしたりしながら、集中力を高めていた。
喧噪も耳に入らなくなってきた。
その中で奴らが現れた。
まずカオル&梓。
「マイコさん、頑張れや!」
「こらカオルちゃん、パンが口から飛んでる。マイコさ~ん」
今回は鬼塚一子の独断で、63キロ級の試合場の前に勇太の嫁ズの席を作った。もちろん反対意見など出ない。
誕生日女子のため『マコソング』を歌ってきた真子&嘉菜も席に来た。
「ファイト、マイコさ~ん!」
「マイコさ~ん、真子ちゃんと応援してますよ~」
長谷川三姉妹も合流した。
マルミ、タマミが声援を送った。キヨミは気付かれなくてもマイコに手を振っている。
続いて開会式の仕事を終えて純子&麗子が席に現れた。
「マイコさん、ファイト!」
「頑張って!」
みんなで返事もしないマイコに声援を送っている。
この光景を真横で見ている、柔道ファンだけどマイコに興味がない女子達3人組がいる。
彼女らは、歌も含めて勇太ファンであることも共通している。
結婚観、恋愛観は、この世界の普通。
彼女達から見ると、マイコはモテ男の勇太にアプローチされているのに歩み寄らない女。
オリンピック出場を目指すマイコは立派だか、プロポーズしてくれた男子を1年半も待たせる気でいる。
だったら断れよ、と声に出てしまった。
その会話が聞こえてきた麗子が、その子達の方を向いて言った。
「1年半ってのは、マイコさんを待つ期間じゃないよ~」
「?」「?」「?」
「マイコさんは自分を律して柔道に打ち込める素晴らしい人だよ。けど、まだ嫁ズ全員のことは知らない」
純子や、他の嫁ズは麗子が何を言い出したか分かる。
「1年半ってのは、彼女を迎え入れる待ち時間じゃないよ。マイコさんに認めてもらうため、私達が頑張る猶予期間なんだよ~」
えへへと笑っている。
「柔道が終わったら美味しいご飯と⚫ックスで、私達なしじゃ生きられなくしてあげるんだよね~、純子」
「相変わらず、ぶっ飛んでるよね、麗子。あはは」
女子3人組は噂通りだと思った。勇太は嫁ズの勇太ファーストを望まない。だから全員が自分を持っているんだと。
◆
勇太はインタビュアーの仕事中。
「48キロ級の1回戦を1本勝ちで収めたシライ選手でした」
「ありがとうございます」
カットとなった。カメラは回っていない。
「シライ選手」
「はい?」
「インタビューの協力、ありがとうございました。2回戦も頑張ってください」
「あ、は、はい」
頭を深々と下げられてシライ選手は戸惑った。一流アスリートと呼ばれる彼女は、テレビ番組に男性タレントと一緒に出たことがある。
その男子は収録が終わると、態度を180度変えて無言で帰った。
だけど勇太は逆。画面の外でこそ胸に残る言葉をくれる。
これは女の子のファンが増えるはずだと納得した。
次は不知火マイコ。1回戦でアルゼンチンの選手に1本勝ちした。
勇太と、護衛役のルナでマイコのことろに来た。
「不知火選手、お疲れ様でした」
「坂元さん、ありがとうございます」
「見事な内股でした」
「どうも」
「コンディションはいかがでしょうか」
「ええ、お陰様で。しっかり集中できています」
「不知火選手、2回戦も頑張って下さい」
カットとなった。
当たり前のように、会場の片隅の段差に横並びで座った。ルナと勇太でマイコをはさんでいる。
「マイコさん。さっきの相手、強かったね」
「そうだね勇太君。やっぱり、こんな舞台だと勝ててもギリギリだね」
マイコはふっと笑った。注目されていても、勇太が自然体だから気負わなくていい。
肩がくっつくくらいの距離で、3人で試合を振り返っている。
「次も頑張ってね」
「ありがとう。全力を尽くすさ」
「うん、みんなで応援してる」
勇太がスタッフに呼ばれた。
「いけね、次の仕事だ」
「うん、じゃあね」
「あ、待って、マイコさん」
「なに、ルナちゃん」
「私が嫁ズを代表して、みんなからのエールを贈るね」
「じゃあ、俺も」
勇太とルナでマイコの背中をぽんぽんとたたいて別れた。
「よし、頑張ってきて!」
「応援してるよ~」
「ふふ、ありがとう」
早くも自然な感じなのだ。
実は勇太の影響を受けた男子が何人か現れている。歌や楽器の文化系の大会ばかりだけど、頼まれて自分の学校や婚約者がいる学校の応援に出向く男子も出てきた。
しかしまだ男女比1対12の世界では、日本限定。そして今回は国際大会。
ざわざわしている。
特に外国人選手、外国人スタッフが、勇太をガン見している。
パラレル国歌を歌ったあと、なんと純子&風花、勇太、中戸明日香による『カオルのテーマ』
国際大会の開会式で『カオルのテーマ』は、柔道人気向上のために勇太を多用する連盟会長の鬼塚一子さえも考えていなかった。
外国人選手から「リアルユータ」を出せと希望が殺到したから敢行した。
ついでにこれも外国人選手の希望で、勇太はパラ高文化祭で使った、白い学生服を着ている。護衛役として付いているルナも同じ服装だ。
カオルと梓も、同じ服装での登場を望まれたがカオルが尻込みした。
処女喪失を撮影中のファミレスで白状してから、『戦うセック⚫クイーン』と呼ばれている。
※セックスクイーンはパラレル世界の最上の褒め言葉です。
同姓に野獣と呼ばれても動じなかったが、女としての尊敬の眼差しを向けられて萎縮している。
梓もカオルが着ないなら着用しない。
これから試合開始。勇太の最初の仕事は、日本選手が試合したあとのインタビュー。今日は48級、60級、63級、75キロ級の4階級と残り3日間よりひとつカテゴリが多い。
日本は世界柔道の出場権を各階級で2~3枠を取っている。今日は11人が出場する。
不知火マイコの最初の試合まであと30分。
柔道アイドルだけあって、会場の端でアップ中から「マイコさ~ん」の声援が多い。
マイコはコーチと打ち合わせしたりしながら、集中力を高めていた。
喧噪も耳に入らなくなってきた。
その中で奴らが現れた。
まずカオル&梓。
「マイコさん、頑張れや!」
「こらカオルちゃん、パンが口から飛んでる。マイコさ~ん」
今回は鬼塚一子の独断で、63キロ級の試合場の前に勇太の嫁ズの席を作った。もちろん反対意見など出ない。
誕生日女子のため『マコソング』を歌ってきた真子&嘉菜も席に来た。
「ファイト、マイコさ~ん!」
「マイコさ~ん、真子ちゃんと応援してますよ~」
長谷川三姉妹も合流した。
マルミ、タマミが声援を送った。キヨミは気付かれなくてもマイコに手を振っている。
続いて開会式の仕事を終えて純子&麗子が席に現れた。
「マイコさん、ファイト!」
「頑張って!」
みんなで返事もしないマイコに声援を送っている。
この光景を真横で見ている、柔道ファンだけどマイコに興味がない女子達3人組がいる。
彼女らは、歌も含めて勇太ファンであることも共通している。
結婚観、恋愛観は、この世界の普通。
彼女達から見ると、マイコはモテ男の勇太にアプローチされているのに歩み寄らない女。
オリンピック出場を目指すマイコは立派だか、プロポーズしてくれた男子を1年半も待たせる気でいる。
だったら断れよ、と声に出てしまった。
その会話が聞こえてきた麗子が、その子達の方を向いて言った。
「1年半ってのは、マイコさんを待つ期間じゃないよ~」
「?」「?」「?」
「マイコさんは自分を律して柔道に打ち込める素晴らしい人だよ。けど、まだ嫁ズ全員のことは知らない」
純子や、他の嫁ズは麗子が何を言い出したか分かる。
「1年半ってのは、彼女を迎え入れる待ち時間じゃないよ。マイコさんに認めてもらうため、私達が頑張る猶予期間なんだよ~」
えへへと笑っている。
「柔道が終わったら美味しいご飯と⚫ックスで、私達なしじゃ生きられなくしてあげるんだよね~、純子」
「相変わらず、ぶっ飛んでるよね、麗子。あはは」
女子3人組は噂通りだと思った。勇太は嫁ズの勇太ファーストを望まない。だから全員が自分を持っているんだと。
◆
勇太はインタビュアーの仕事中。
「48キロ級の1回戦を1本勝ちで収めたシライ選手でした」
「ありがとうございます」
カットとなった。カメラは回っていない。
「シライ選手」
「はい?」
「インタビューの協力、ありがとうございました。2回戦も頑張ってください」
「あ、は、はい」
頭を深々と下げられてシライ選手は戸惑った。一流アスリートと呼ばれる彼女は、テレビ番組に男性タレントと一緒に出たことがある。
その男子は収録が終わると、態度を180度変えて無言で帰った。
だけど勇太は逆。画面の外でこそ胸に残る言葉をくれる。
これは女の子のファンが増えるはずだと納得した。
次は不知火マイコ。1回戦でアルゼンチンの選手に1本勝ちした。
勇太と、護衛役のルナでマイコのことろに来た。
「不知火選手、お疲れ様でした」
「坂元さん、ありがとうございます」
「見事な内股でした」
「どうも」
「コンディションはいかがでしょうか」
「ええ、お陰様で。しっかり集中できています」
「不知火選手、2回戦も頑張って下さい」
カットとなった。
当たり前のように、会場の片隅の段差に横並びで座った。ルナと勇太でマイコをはさんでいる。
「マイコさん。さっきの相手、強かったね」
「そうだね勇太君。やっぱり、こんな舞台だと勝ててもギリギリだね」
マイコはふっと笑った。注目されていても、勇太が自然体だから気負わなくていい。
肩がくっつくくらいの距離で、3人で試合を振り返っている。
「次も頑張ってね」
「ありがとう。全力を尽くすさ」
「うん、みんなで応援してる」
勇太がスタッフに呼ばれた。
「いけね、次の仕事だ」
「うん、じゃあね」
「あ、待って、マイコさん」
「なに、ルナちゃん」
「私が嫁ズを代表して、みんなからのエールを贈るね」
「じゃあ、俺も」
勇太とルナでマイコの背中をぽんぽんとたたいて別れた。
「よし、頑張ってきて!」
「応援してるよ~」
「ふふ、ありがとう」
早くも自然な感じなのだ。
実は勇太の影響を受けた男子が何人か現れている。歌や楽器の文化系の大会ばかりだけど、頼まれて自分の学校や婚約者がいる学校の応援に出向く男子も出てきた。
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