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139 男子参加の打ち上げ会は貴重です
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パラ高文化祭の初日。
2年3組の劇シンデレラは拍手喝采の中で終わった。
題名はシンデレラだったけど、舞台は完全に脇役8変化の伊集院君のものだった。それ自体がクラスメイトが望んだシナリオだった。
全員が伊集院君と触れ合えたので満足している。
パラレルワールドに来て前世よりモテている勇太。だけど身近にチート級の伊集院君がいるから自分にいい気になるなと言い聞かせている。
まあ、最初にルナに会って満たされてるから、その後の出会いはご褒美をもらった感が強い。
「伊集院君お疲れ、みんなもお疲れ様」
「手伝ってくれてありがとう、勇太君」
「一緒に頑張れてうれしかった」
「本当にありがとう」
「じゃあ、俺は一度、部のカフェに戻るから・・・」
「うん、頑張って、またあとでね」
伊集院君に念を押された。
「よろしくねー」
これからみんなで打ち上げ会をやる。そこに勇太君も参加させてもらう。
勇太は、前世の高1の難病発病後に迎えた文化祭、クラスの喫茶室には参加させてもらった。
だけど病気のことがあって打ち上げまでは出られず帰った。
だから、今日はクラスメイトと打ち上げをやる。
明日は柔道部、バドミントン部合同カフェのあと打ち上げ会をやる。
クラスの劇は本格的に手伝っていない。それでも声をかけてくれたから大歓迎だ。
クラスメイトも喜んでくれた。
伊集院君の参加で驚いているのに、勇太まで参加となってテンションが上がっている。
勇太は軽く答えたけど、目の前のクラスメイトは行事のあとに男子と打ち上げ会をやるのは始めて。
そもそも男子が自由参加の学校行事に加わる確率が低い。
希少な男子が女子に混じって学校でイベントに加わるのは小4くらいまで。
そんな世界だ。
去年の伊集院君は文化祭に不参加。参加する気はあったが、従妹の結婚式でイギリスに行ってしまった。
最低キャラだったパラレル勇太にも、委員長の吉田真子が参加、不参加を聞いてくれた。
なんと返事は『うるせえな』の一言だった。
勇太はパラレル勇太の記憶を引き出して、久々に気が遠くなりそうだった。
午後3時の閉店時間まで海軍カフェに行って、4時半に予約しているお店に行った。
ルナと梓は勇太の予想外に快く送り出してくれた。
色んな人と仲良くなった勇太が自分のクラスメイトと距離があるのが、最近では気になっていたそうだ。
会場はパラ高から1キロほどの、伊集院君が懇意にしているイタリアンレストラン。
いつも良くしてくれるクラスメイトのために伊集院君が貸し切りで招待してくれた。
「みんなお疲れ様でした。乾杯!」伊集院君の音頭で打ち上げスタート。
勇太はみんなとコーラで乾杯した。
勇太の横には委員長の吉田真子がいる。そしてみんなが少し離れている。
真子が勇太に惚れてしまったのは明らかだ。
それもあるけど、ほとんど切れかけていた勇太とクラスメイトとの縁を辛うじて繋いでくれていたのが真子。
みんな、そう思っている。
勇太とクラスメイトが不仲のままだったら、伊集院君もここまでクラスに関わってくれなかったと思っている。
それくらい、6月に勇太と交流を持ちだしてからの伊集院君から、なんというか柔軟性を感じるようになった。
今回の劇でみんなが伊集院君と掛け合いたいと言った。
するとシンデレラの7人交代制、自分自身の8変化など考えてくれた。
そうしてクラス全員が劇を楽しめた。
そこから逆算していくと、吉田真子が我慢強く、嫌われていた頃の勇太に声をかけてくれたからだと言える。
だからご褒美という訳ではないけど、ここでは真子が勇太を独り占めしていい。そんな感じで見守っている。
ただ、たった今・・
顔を赤くした真子が天国モードに入っている。
真子の左には、薄いワイシャツ、ボタン2個空けのフェロモン勇太が座っている。
真子の右には、テンションが高い伊集院君が座って、しりきに2人と乾杯している。
伊集院君が真子に「吉田さんは僕と勇太君なら、どっかがいい~?」なんてドラマのセリフみたいなことを言っている。
2年3組のクラスメイトは、おいおい2人とも独占はねえだろと、理不尽なヘイトを真子に向けている。
そして撮った動画をネット上に流した。
まるでルナやカオルが、勇太や伊集院君と一緒に過ごしたときのような光景。
ネットの世界では平凡顔の真子が、勇太と伊集院君を天秤にかけているという、とんでもないデマが流れることになる。
そしてネットを見たルナが「6人目か」と笑っている。
2年3組の劇シンデレラは拍手喝采の中で終わった。
題名はシンデレラだったけど、舞台は完全に脇役8変化の伊集院君のものだった。それ自体がクラスメイトが望んだシナリオだった。
全員が伊集院君と触れ合えたので満足している。
パラレルワールドに来て前世よりモテている勇太。だけど身近にチート級の伊集院君がいるから自分にいい気になるなと言い聞かせている。
まあ、最初にルナに会って満たされてるから、その後の出会いはご褒美をもらった感が強い。
「伊集院君お疲れ、みんなもお疲れ様」
「手伝ってくれてありがとう、勇太君」
「一緒に頑張れてうれしかった」
「本当にありがとう」
「じゃあ、俺は一度、部のカフェに戻るから・・・」
「うん、頑張って、またあとでね」
伊集院君に念を押された。
「よろしくねー」
これからみんなで打ち上げ会をやる。そこに勇太君も参加させてもらう。
勇太は、前世の高1の難病発病後に迎えた文化祭、クラスの喫茶室には参加させてもらった。
だけど病気のことがあって打ち上げまでは出られず帰った。
だから、今日はクラスメイトと打ち上げをやる。
明日は柔道部、バドミントン部合同カフェのあと打ち上げ会をやる。
クラスの劇は本格的に手伝っていない。それでも声をかけてくれたから大歓迎だ。
クラスメイトも喜んでくれた。
伊集院君の参加で驚いているのに、勇太まで参加となってテンションが上がっている。
勇太は軽く答えたけど、目の前のクラスメイトは行事のあとに男子と打ち上げ会をやるのは始めて。
そもそも男子が自由参加の学校行事に加わる確率が低い。
希少な男子が女子に混じって学校でイベントに加わるのは小4くらいまで。
そんな世界だ。
去年の伊集院君は文化祭に不参加。参加する気はあったが、従妹の結婚式でイギリスに行ってしまった。
最低キャラだったパラレル勇太にも、委員長の吉田真子が参加、不参加を聞いてくれた。
なんと返事は『うるせえな』の一言だった。
勇太はパラレル勇太の記憶を引き出して、久々に気が遠くなりそうだった。
午後3時の閉店時間まで海軍カフェに行って、4時半に予約しているお店に行った。
ルナと梓は勇太の予想外に快く送り出してくれた。
色んな人と仲良くなった勇太が自分のクラスメイトと距離があるのが、最近では気になっていたそうだ。
会場はパラ高から1キロほどの、伊集院君が懇意にしているイタリアンレストラン。
いつも良くしてくれるクラスメイトのために伊集院君が貸し切りで招待してくれた。
「みんなお疲れ様でした。乾杯!」伊集院君の音頭で打ち上げスタート。
勇太はみんなとコーラで乾杯した。
勇太の横には委員長の吉田真子がいる。そしてみんなが少し離れている。
真子が勇太に惚れてしまったのは明らかだ。
それもあるけど、ほとんど切れかけていた勇太とクラスメイトとの縁を辛うじて繋いでくれていたのが真子。
みんな、そう思っている。
勇太とクラスメイトが不仲のままだったら、伊集院君もここまでクラスに関わってくれなかったと思っている。
それくらい、6月に勇太と交流を持ちだしてからの伊集院君から、なんというか柔軟性を感じるようになった。
今回の劇でみんなが伊集院君と掛け合いたいと言った。
するとシンデレラの7人交代制、自分自身の8変化など考えてくれた。
そうしてクラス全員が劇を楽しめた。
そこから逆算していくと、吉田真子が我慢強く、嫌われていた頃の勇太に声をかけてくれたからだと言える。
だからご褒美という訳ではないけど、ここでは真子が勇太を独り占めしていい。そんな感じで見守っている。
ただ、たった今・・
顔を赤くした真子が天国モードに入っている。
真子の左には、薄いワイシャツ、ボタン2個空けのフェロモン勇太が座っている。
真子の右には、テンションが高い伊集院君が座って、しりきに2人と乾杯している。
伊集院君が真子に「吉田さんは僕と勇太君なら、どっかがいい~?」なんてドラマのセリフみたいなことを言っている。
2年3組のクラスメイトは、おいおい2人とも独占はねえだろと、理不尽なヘイトを真子に向けている。
そして撮った動画をネット上に流した。
まるでルナやカオルが、勇太や伊集院君と一緒に過ごしたときのような光景。
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