モブ顔の俺が男女比1対12のパラレルワールドに転生。またも同じ女の子を好きになりました

とみっしぇる

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248 初めて遭遇したケース

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1月2日の朝になった。

ちょっとセック●を頑張りすぎた勇太。意識が飛んだルナが起きたのは午前8時。

勇太とルナは、今日は別行動。勇太は2年3組のクラスメイトと一緒。

双子の純子と再び仲良くなれたルナは、共通の友人と6人で出かける。

「勇太のおかげだよ。また中学までの仲良しと純子も交えて遊べるの」
「少しでも役に立てたならうれしいよ」

そう言ってルナを送り出した。


早くも今年3度目のパラレル神社に向かおうとすると、吉田真子からLIMEが入った。迎えに来るという。

さすがに学校前や駅とは違う人混みの中に、男子1人で来させられないということだ。

玄関のチャイムが鳴って、真子が顔を出した。

「おはよ、委員長」
「勇太君、1日ぶり・・・」

真子とクラスメイト4人は、勇太が顔を出したとたんに真っ赤になった。

勇太のフェロモンはルナといたした次の日は特に漏れる。夕べは濃厚だった。

「みんな、明けましておめでとう。迎えに来てくれてありがとう」

「あ、いえ」「うん・・」「その、あの」「うぐっ」

クラスメイト4人は、膝がかくんとなった。

婚約者の真子だけは踏ん張ったが、勇太から頬にちゅっとされてかくんとなった。


そのまま神社に行くと、ハーレム軍団がたくさんいた。

だけど、今の勇太はフェロモン倍増だ。

真子も含めた5人でガードしているのに、女の子がふらふらと引き寄せられてくる。

真子達が汗だくになった頃、伊集院君と他のクラスメイトと合流した。

「明けましておめでと~」
「今年もよろしくね~」

「あけおめ~」
「よろしく」
「よろしくね~」

伊集院君の横には、伊集院君に似た男の子がいた。

「勇太君、今日は従弟が来たいって言うから連れてきたんだ」
「ど、どうも初めまして」

クラスメイトから、かわい~の声がかかった。

彼は花京院夏樹君。中3で身長170センチ。伊集院君ほどではないが、なんとなく似たハンサム。

伊集院君のように外国の血は混じらず、和風伊集院君だ。

「よろしくね~。花京院・・ナツキ・・君?」

ひとりでビックリの勇太だ。

「あの・・ぼくのこと夏樹でお願いします」

「・・ああ、じゃあ俺は勇太で」

「はい、勇太さん」

勇太はドッキ~ンとした。いや男子にトキメイた訳ではない。

とにかく、このパラ高2年3組は目立った。

伊集院君、勇太の人気男子にプラスして、可愛い系男子の花京院夏樹までいる。

今日のクラスメイトは、親の実家に行ったり、家族旅行を除いても19人も参加している。

伊集院君は例によってニコニコ笑顔だ。

そして神社近くのパンケーキを出すお店が2時間の貸しきりになっていた。

招待された。

これも伊集院君だ。


勇太と伊集院君はブラックコーヒー派。

「ここのはキリマンジャロ系かな、リーフカフェより酸味がある」
「僕のお気に入りなんだ」

「いいね~」

夏樹は肉食お姉さまの質問攻めを食らっていた。

「伊集院君、放っておいていいの?」
「本人が女性への苦手意識を減らしたいそうだよ。クラスメイトなら無茶しないだろうし、訓練さ」

「そんで伊集院君とこ来たんだ」
「わざわざ高校も2県またいでパラレル高校にしたいんだって」

「へえ~」

夏樹が寄ってきた。

「勇太さん、ぼくにもコーヒー下さい。お姉さんがたにボクも大人だって見せてあげます」

「大丈夫か」

いきなり夏樹が、勇太の飲みかけのコーヒーを飲んだ。

強がっていたが、表情が変わって舌を出した。

「うげ、にが~い・・」

「ぷははっ、無理すんなよ~」
「ははは。ほら夏樹、背伸びしなくていいから」

「かわいい~」
「もっと苦いもの飲ませたいー」
「青汁~」

かなり受けている。肉食女子の萌えポイントをえぐりまくるらしい。

勇太は『ナツキらしい』と思った。

この夏樹君、いやパラレル『カキョウインナツキ』を見て驚いた。

前世では3回だけ会っている・・はず。

前世とパラレルで顔は似ているけど、そっくりではない。

前世では身長155センチの女の子だった。

伊集院君の従妹の花京院夏姫ちゃんだった。

可愛くて静かなキャラだった。そしてボクっ子。

初めて確認できた、女子から男子に変身したパラレル体だ。

そういえばと勇太は思う。カオル、風花が男子から女子へのパラレル体だった。

男女比1対12の世界で性別が前世と変わるのは男子↓女子と決めつけていた。

その逆もあっていいはずた。

前世の夏姫とは大して関わっていない。だけどパラレルな夏樹は勇太にたちまち懐いた。

勇太の前世パクり・・いや作詞作曲の歌も知っている。

冬休み中は、伊集院君のところにいるという。

こちらに知り合いがいないから、志望校が同じのメイちゃん達と会いたいそうだ。

なのでメイちゃんがパラ高に受かったら会わせる約束をした。

また度胸を付けたいから、カフェでも歌ってみたいと言われた。

冬木ゲンジに続いて弟子みたいな存在ができるのかと思う勇太だ。

そして近いうちに、夏樹絡みで驚くことが起きると予想していなかった。

伊集院君は別のことを気にしていた。
「弟子は何人取ってもいいけど、友達枠は僕だけだからね」

伊集院君が勇太絡みだと、どんどん大人げなくなっていく。
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