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264 茶薔薇じゃない高校で柔道合同練習
1月10日、勇太は原隣市にある原隣商業高校に来ている。
柔道の合同練習。ルナ部長率いるパラ高柔道部で訪れた。
パラ高柔道部の部活が休みの日だから希望者のみとなったが、当たり前のように全員参加だ。
勇太がルナに打診されて、快く引き受けた。
1月2日にルナが原隣商の友人に頼まれて、勇太に言ったら即答だった。
ルナ、純子の似てない双子が和解したら、共通の友人と遊ぶことになった。その中に幼馴染みの大山マスコがいた。
彼女は柔道部の友人に、ルナに合同練習を申請したいと言われていた。
ダメ元でルナに頼んでマスコは驚いた。
ルナがその場で勇太に電話してくれて簡単にOKした。そしてマスコが空手部だ知ると、彼女にも会いたいと伝えた。
ルナがイケてる男子の最初の彼女だと知ってはいた。ネットでも色々とみているし、尽くされまくっている。
それでも目の前でやりとりを見ると驚くばかりだった。
女同士でも理解しにくいところがある、独特の会話をすることがあるルナ。会話の間の取り方も合わせている風である。
勇太も原隣市には、異母姉妹のメイちゃんに会いに何度も来ている。
練習試合が終わったら、メイちゃんとお茶して帰る。メイちゃんの彼氏じゃないけど、そうにしか見えない冬木ゲンジも来る。
◆◆
「ありがとう勇太。今日は付き合ってくれて」
「いやいや、俺もルナの大事な友達に会ってみたかったからさ」
「ふふっ。そう言ってもらえると嬉しい」
原隣商に勇太らが入ると。放課後なのに女子がたくさんいた。
誰かが勇太が柔道部の合同練習に来ると話を広めたようだ。
校門の近くには、ルナに手を振る女子と一緒に、直立不動の女子が待っていた。どちらも167センチ前後だ。
ふたりとも肩幅が広い。
「よう、ルナ。それからパラ高柔道部のみなさん、こんにちは」
「マスコ、どうもね~。今日は部員全員で来させてもらったよ」
「どうも、大山さん、坂元勇太です」
勇太はパラレルマスコが懐かしい。前世でもルナの友人。勇太も知っていたが、中2の秋に引っ越した。
付き合いはルナを介してだけど、半年くらいはまずまずの関わりがあった。
勇太は親愛を込めてマスコに右手を差し出した。
「んん?」
マスコがフリーズしている。
彼女のクラスメイトにもふたりの男子がいる。どちらも愛想がいい方で、登下校の挨拶はしてくれる。
けれど触れたことはない。
勇太の右手に触れて大丈夫かと思いつつも、ぷるぷるしながら自分も右手を伸ばした。
その手を勇太ががしっと手をつかんだ。
「ルナのお友達だよね。今後もよろしくお願いします」
「うはほ~。よろしくお願いします。男子経験ゼロで、おっぱいはCカップです」
いきなりの暴走に、周囲がざわざわしている。けれど勇太は笑顔だ。
「ははは、ルナ、大山さんってイメージ通りに明るい人だね」
「でしょ、根は優しいんだよ」
「そんで、こちらが?」
「柔道部部長のハスミです、花木さんと坂元さん」
「初めまして、花木ルナです」
当然のごとく、再び勇太に注目が集まる。
勇太は右手を差し出した。
「よろしく」
「よろしくお願いします」
ハスミは素早く勇太の右手を両手で握った。感触をかみしめている。
「ノットセクハラベリータッチ!」
勇太が久々に聞いた、女子が男子に合法的に触れるときの呪文だ。
原隣商の男子率は少し高く、男女比は1対9。恋愛もパラ高、茶薔薇学園に比べて盛んだ。
ただし高校生で格闘技系の部活女子が男子と縁があまりないのは、この世界の常。
マスコもハスミも、男子の方から手を差し出されたのは初めて。
「あいつら~」
「マスコってルナちゃんのダチだったんかよ」
「うらやましー」
勇太が初めて茶薔薇学園に行ったとき以上の熱気だ。
そのとき、勇太がある人物を見つけた。
「すまんルナ、みんな、ちょっと知り合いを見つけた」
「知り合い?」
「中学のときのクラスメイトがいたと思う。謝罪案件の相手・・」
「ふふふ、律儀だよね。いってらっしゃい!」
「うん」
ルナに背中をぱんとたたかれ、それから送り出された。
柔道の合同練習。ルナ部長率いるパラ高柔道部で訪れた。
パラ高柔道部の部活が休みの日だから希望者のみとなったが、当たり前のように全員参加だ。
勇太がルナに打診されて、快く引き受けた。
1月2日にルナが原隣商の友人に頼まれて、勇太に言ったら即答だった。
ルナ、純子の似てない双子が和解したら、共通の友人と遊ぶことになった。その中に幼馴染みの大山マスコがいた。
彼女は柔道部の友人に、ルナに合同練習を申請したいと言われていた。
ダメ元でルナに頼んでマスコは驚いた。
ルナがその場で勇太に電話してくれて簡単にOKした。そしてマスコが空手部だ知ると、彼女にも会いたいと伝えた。
ルナがイケてる男子の最初の彼女だと知ってはいた。ネットでも色々とみているし、尽くされまくっている。
それでも目の前でやりとりを見ると驚くばかりだった。
女同士でも理解しにくいところがある、独特の会話をすることがあるルナ。会話の間の取り方も合わせている風である。
勇太も原隣市には、異母姉妹のメイちゃんに会いに何度も来ている。
練習試合が終わったら、メイちゃんとお茶して帰る。メイちゃんの彼氏じゃないけど、そうにしか見えない冬木ゲンジも来る。
◆◆
「ありがとう勇太。今日は付き合ってくれて」
「いやいや、俺もルナの大事な友達に会ってみたかったからさ」
「ふふっ。そう言ってもらえると嬉しい」
原隣商に勇太らが入ると。放課後なのに女子がたくさんいた。
誰かが勇太が柔道部の合同練習に来ると話を広めたようだ。
校門の近くには、ルナに手を振る女子と一緒に、直立不動の女子が待っていた。どちらも167センチ前後だ。
ふたりとも肩幅が広い。
「よう、ルナ。それからパラ高柔道部のみなさん、こんにちは」
「マスコ、どうもね~。今日は部員全員で来させてもらったよ」
「どうも、大山さん、坂元勇太です」
勇太はパラレルマスコが懐かしい。前世でもルナの友人。勇太も知っていたが、中2の秋に引っ越した。
付き合いはルナを介してだけど、半年くらいはまずまずの関わりがあった。
勇太は親愛を込めてマスコに右手を差し出した。
「んん?」
マスコがフリーズしている。
彼女のクラスメイトにもふたりの男子がいる。どちらも愛想がいい方で、登下校の挨拶はしてくれる。
けれど触れたことはない。
勇太の右手に触れて大丈夫かと思いつつも、ぷるぷるしながら自分も右手を伸ばした。
その手を勇太ががしっと手をつかんだ。
「ルナのお友達だよね。今後もよろしくお願いします」
「うはほ~。よろしくお願いします。男子経験ゼロで、おっぱいはCカップです」
いきなりの暴走に、周囲がざわざわしている。けれど勇太は笑顔だ。
「ははは、ルナ、大山さんってイメージ通りに明るい人だね」
「でしょ、根は優しいんだよ」
「そんで、こちらが?」
「柔道部部長のハスミです、花木さんと坂元さん」
「初めまして、花木ルナです」
当然のごとく、再び勇太に注目が集まる。
勇太は右手を差し出した。
「よろしく」
「よろしくお願いします」
ハスミは素早く勇太の右手を両手で握った。感触をかみしめている。
「ノットセクハラベリータッチ!」
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原隣商の男子率は少し高く、男女比は1対9。恋愛もパラ高、茶薔薇学園に比べて盛んだ。
ただし高校生で格闘技系の部活女子が男子と縁があまりないのは、この世界の常。
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「あいつら~」
「マスコってルナちゃんのダチだったんかよ」
「うらやましー」
勇太が初めて茶薔薇学園に行ったとき以上の熱気だ。
そのとき、勇太がある人物を見つけた。
「すまんルナ、みんな、ちょっと知り合いを見つけた」
「知り合い?」
「中学のときのクラスメイトがいたと思う。謝罪案件の相手・・」
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