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295 閉会式なのに終わらない
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閉会式のプログラムは、ゲストに招いた純子&風花が歌う時間も入れて40分も取ってあった。
そして今、閉会式がスタートして1時間が過ぎている。
まだ終わらない。
柔道女子の定番と化してしるカオルのテーマに始まり、スポーツ女子をテーマにした歌を4曲歌った。
しかし今回は勇太ファミリー全員が勢揃い。
「ありがとうございました~」
純子、風花、勇太、そしてファミリーみんなで観客にお礼をすると、アンコールの手拍子が鳴りまくった。
勇太が柔道連盟の役員席の方を見ると、全員がゴーサイン。
「ルナのテーマソング」、「梓のテーマソング」を次々と歌うことになった。
先に梓だ。
「あわわわ・・」
ルナは結構人前に出ているが、梓は最近、カオルの世話とファミリーの新生活のために『内政』に力を入れている。
例えば姓をどうするか。いずれは坂元姓になるのは全員一致。ただ学生の間はどうするかとかだ。
また、服飾関連の『マカド』の次期社長である間門嘉菜と姓をどうするかとか、そんな細かな調整もやっている。
だから、最近は人前で歌う練習もしていない。
完全に油断していた。
いきなり舞い上がっていたら、勇太に腰を抱かれ一緒に歌うことになった。
「ユウ兄ちゃん・・」
「一緒に歌える?」
「けど、歌に関しては私のやつが一番知られてないと思う」
「そんなことないだろ」
「かな・・」
♩♪♪♩♪♩♩
勇太が大声を出した。
「梓の歌、一緒に歌いたい人~~」
ば、ばばばと、何人もの女子が手を上げた。
勇太はその人達を呼んだ。
「私、ファミリーの人達の歌でもこれが一番好きです」
「私も」
「歌ってると、なんだか優しい気持ちになれますよね」
「け、けど私って、そんなに歌はうまくないですよ」
「そんなことないですって。梓さんの歌がオリジナルですよね」
勇太が言葉でフォローしなくても、梓の支持者はたくさんいた。
個性的な面々であり、まとめるのが大変そうな勇太ファミリー。
けれど梓の頑張りでまとまっている。
こんな世界だから、梓の動きをチェックして参考にしている女子も多い。
カオルの柔道、純子の歌に比べて分かりにくい努力を、認めてくれる人がたくさんいるかと梓は嬉しくなった。
そして気分よく歌った。
サビの部分は勇太とハモった。
おおお~~と、歓声が上がった。
なにげに梓と勇太のハモりは初披露。
家では思い出したように、ふたりで練習している。
勇太の響く声に梓の高くて綺麗な声が乗る。
プロで活動している純子、風花、明日香も驚いた。
この歌のサビ限定だけど、これは反響があった。
♪♪♩♩♪₢
「ユウ兄ちゃん、すごく楽しくなってきた。ありがとう」
締めは、ルナのテーマ。
こちらも、柔道女子にかなり浸透してきている。
ファミリーというより、会場全体の大合唱となった。
♪♪♪♩♩♩
「みなさ~ん、ありがとうございました~。出場選手の皆さんは、お疲れ様でしたー!」
勇太の締めの音頭で、観客の半分くらいは、そういえば今日は柔道の大会だったと思い出した。
かなり失礼な話だ。
けれど仕方ない。勇太、勇太大好きな伊集院君は、パラレル市近郊でしか見られない。
勇太は相変わらず、鬼塚一子経由の柔道絡みの仕事以外は断っている。
勇太はルナ達嫁ズとの時間、学生生活、リーフカフェ、歌の制作、異母妹メイちゃんとの交流が大切。
いくら女神印の体力があっても時間的な限界がある。
そういう事情で別の仕事に手を出さないが、やはりいまだに同じことをする男子は出てこない。
勇太的にはマイペースでも、かなりプレミア感が高まっている。
そして今、閉会式がスタートして1時間が過ぎている。
まだ終わらない。
柔道女子の定番と化してしるカオルのテーマに始まり、スポーツ女子をテーマにした歌を4曲歌った。
しかし今回は勇太ファミリー全員が勢揃い。
「ありがとうございました~」
純子、風花、勇太、そしてファミリーみんなで観客にお礼をすると、アンコールの手拍子が鳴りまくった。
勇太が柔道連盟の役員席の方を見ると、全員がゴーサイン。
「ルナのテーマソング」、「梓のテーマソング」を次々と歌うことになった。
先に梓だ。
「あわわわ・・」
ルナは結構人前に出ているが、梓は最近、カオルの世話とファミリーの新生活のために『内政』に力を入れている。
例えば姓をどうするか。いずれは坂元姓になるのは全員一致。ただ学生の間はどうするかとかだ。
また、服飾関連の『マカド』の次期社長である間門嘉菜と姓をどうするかとか、そんな細かな調整もやっている。
だから、最近は人前で歌う練習もしていない。
完全に油断していた。
いきなり舞い上がっていたら、勇太に腰を抱かれ一緒に歌うことになった。
「ユウ兄ちゃん・・」
「一緒に歌える?」
「けど、歌に関しては私のやつが一番知られてないと思う」
「そんなことないだろ」
「かな・・」
♩♪♪♩♪♩♩
勇太が大声を出した。
「梓の歌、一緒に歌いたい人~~」
ば、ばばばと、何人もの女子が手を上げた。
勇太はその人達を呼んだ。
「私、ファミリーの人達の歌でもこれが一番好きです」
「私も」
「歌ってると、なんだか優しい気持ちになれますよね」
「け、けど私って、そんなに歌はうまくないですよ」
「そんなことないですって。梓さんの歌がオリジナルですよね」
勇太が言葉でフォローしなくても、梓の支持者はたくさんいた。
個性的な面々であり、まとめるのが大変そうな勇太ファミリー。
けれど梓の頑張りでまとまっている。
こんな世界だから、梓の動きをチェックして参考にしている女子も多い。
カオルの柔道、純子の歌に比べて分かりにくい努力を、認めてくれる人がたくさんいるかと梓は嬉しくなった。
そして気分よく歌った。
サビの部分は勇太とハモった。
おおお~~と、歓声が上がった。
なにげに梓と勇太のハモりは初披露。
家では思い出したように、ふたりで練習している。
勇太の響く声に梓の高くて綺麗な声が乗る。
プロで活動している純子、風花、明日香も驚いた。
この歌のサビ限定だけど、これは反響があった。
♪♪♩♩♪₢
「ユウ兄ちゃん、すごく楽しくなってきた。ありがとう」
締めは、ルナのテーマ。
こちらも、柔道女子にかなり浸透してきている。
ファミリーというより、会場全体の大合唱となった。
♪♪♪♩♩♩
「みなさ~ん、ありがとうございました~。出場選手の皆さんは、お疲れ様でしたー!」
勇太の締めの音頭で、観客の半分くらいは、そういえば今日は柔道の大会だったと思い出した。
かなり失礼な話だ。
けれど仕方ない。勇太、勇太大好きな伊集院君は、パラレル市近郊でしか見られない。
勇太は相変わらず、鬼塚一子経由の柔道絡みの仕事以外は断っている。
勇太はルナ達嫁ズとの時間、学生生活、リーフカフェ、歌の制作、異母妹メイちゃんとの交流が大切。
いくら女神印の体力があっても時間的な限界がある。
そういう事情で別の仕事に手を出さないが、やはりいまだに同じことをする男子は出てこない。
勇太的にはマイペースでも、かなりプレミア感が高まっている。
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