名前の読み方が同じだから聖女として間違い召喚されました。勇者活動より弟妹の食費稼ぎを優先します

とみっしぇる

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22 ダンジョン配信、こっちが本業だ

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マクハリの街の英雄になったアリア達と私。

その地も含めた領主であるラッカセイ伯爵が、領都チバの街の中央広場で報奨授与式を行ってくれることになった。

準備があるので6日後に来てくれと言われた。

その時、伯爵はヒト族と他種族の架け橋になってくれるそうだ。

だけど伯爵の次男が私に熱烈にアプローチすると予想される。息子はマクハリの戦いにも参加してない部外者。

『勇者5』のストーリー強制力を感じる。次男は恥知らずな行動に出ると、アストリアの視聴者は期待している。

私は、マクハリの戦いに参加してない小僧の申し出を断ると思う。

私とアリアが旅に出たあと、残された孤児院に英雄のベンとハンナが残る。

その後、領主の次男に孤児が睨まれる可能性がある。領主の目を盗んで嫌がらせをするかも。

だから、ベンとハンナを最低でもレベル40にする。そうすれば、支援金が減っても冒険者で稼げるし、孤児院を守る盾にもなれる。

それに、私的にはこちらが本業だ。

配信収益↓アストリア世界のギルドカード入金↓育ててくれたシスターとハルナに送金。

いくらヤマト世界で金を稼いでも、その金はアストリア世界の孤児院のガキどもに送れねえ。アリアに手助けしてもらい、配信を成功させることが大事なんだ。

さて、鍛える場所は、私がヤマト世界で最初に飛ばされたウスイ上級ダンジョン。

未発見だからギルド情報ゼロでも、私の神器スマホにはデータが表示される。

◆◆
ウスイ上級ダンジョン。全50階。フィールド型。

フィールドに出る魔物のレベルは最低が30で、ダンジョンボスのコカトリスが80。

獣型の魔獣が多い。だから私達は11階から20階を狩り場に決めた。合計は4泊5日。

最初の半日はズルをした。私が結界魔装の変身をして、アリア、ベン、ハンナの3人を抱えて10階に降りた。

そして11階からベンとハンナのレベリング。レベル40~49のツノイノシシ、ブロンズブタ、クレイジーニワトリと高級食材の宝庫なので、金稼ぎもする。

11階。

イノシシとニワトリ1匹ずつのセット。ニワトリはアリアが相手をした。

もちろん配信中。

アリアが1・5メートルニワトリの嘴をかわしながら2本のナイフでダメージを入れていく。

画面の外では私がイノシシを押さえ、ベンとハンナに刃物で攻撃を入れさせた。

アリアの攻防がウケてた。
『アリアちゃん、危ない!』
『大丈夫、見えてる』

その隅で、若手2人をパワーレベリングした。

1日目で13階まで降りて、セーフティーゾーン発見。野営シーンも配信で流したらウケた。

アストリアには過去に存在したことがない黒髪の猫獣人ハンナ。すごく真面目な美少女キャラだ。

「ほれハンナ、お肉たっぷりのスープだ」
「ありがとうございますサラさん。ぱくっ」

ハンナの顔色が変わった。
「あぢい。あじじっ、ベン、水にゃーー!」

熱いスープが猫舌にさく裂して、キャラチェンジ。仕込んだ訳でもないのに、私が称賛の声をいただいた。

2日目は13階から再開。アリア、ハンナが前衛でベンが後方のフォーメーション。私は、さらに後ろで回復支援役。

少し魔力操作を覚えて、ヒールを15メートル先まで飛ばせるようになった。普通は飛ばないらしいが、私は女神印の改造聖女なのだ。

お陰で画面にあまり映らず、アリア達のファンから称賛の声を受けた。

うるせえ!

ともかく予定通りに進んで今、20階ボスのレベル50ターキーを3人に倒してもらった。ガチに私は手助けしてない。

大したもんだ。

私はレベル45のまま。アリアは42から45まで上がった。

ベンとハンナに率先してトドメを刺させてたら、魔法職のベンがレベル47、HP470、MP705。

パワーとスピードに長けたハンナがレベル48でHPと攻撃力が720、素早さ864。

基礎ステータスが高い2人。もし今、最初の魔王軍と対戦しても2人で勝てるくらいの強さだ。

何よりも稼げた。

普通、運搬手段が少ない。獲物は価値あるものだけ切り取って持って帰る。

けど私が収納指輪で偽装した無限収納を持っている。獲物は100パーセント、新鮮なまま持って帰れる。

剥ぎ取りタイムもなく、次の獲物を探せる。

売却金は概算で1600万ゴールド。4等分だと言うと、3人は驚いてた。

肝心の配信の方もウケが良かった。

◇聖女サラチャンネル◇
登録者数 250万人
スパチャ累計771万ゴールド

これから転移装置でダンジョンを脱出。1日休んでチバの街に行く。

RPG『勇者5』の強制力が働く可能性大だし、公開処刑を食らう予定の伯爵の次男の出方が分からない。

ストーリーの強制力が働くのは、私にアプローチするまで。恐らく断って人前で恥をかかせる。

まさにその時に自分を取り戻すのだ。

予測不能。

チビどもとまったり過ごしたあと、私達4人はチバの街に入った。
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