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59 立ち位置がシナリオと真逆の6人目
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シロウ、アリアがそれぞれの戦いを勝利した。
アリアと沿岸警備隊はアリアを囲んで大騒ぎ中。
シロウはイロハ姫と抱き合ったあと、ぶっ倒れた。斬られまくったもん。
今、自分用のドロンをシロウのとこから回収した。
そんで私の戦場を映してる。シロウファンからブーイングだらけ。
『聖女、なにすんの』
『たった今、シロウ様の服が脱がされたとこなのに』
『戻してえ!』
こうなるの分かってたから残しときたかったけど状況が変わった。
私のとこで神器ドロンを通じて、視聴者に誰か判別してもらいたいやつがいる。
私達が陣取った小高い丘の下に、西のヤマガタエリアから攻めてきたツルオカ侯爵軍が続々と現れて整列していく。
魔物だらけの森から出てくる、出てくる。
私が加わっても、ダテ伯爵軍は500人が501人になっただけ。味方に動揺が走ってる。
私の反則スキルで撃退できると思う。
当面の問題はそこじゃない。敵にひとりだけ強い魔族が混じっていること。
ツルオカ侯爵家は、ダテ伯爵家と真逆で極端なヒト族至上主義。
マサムネ公にもヒト族だけで軍隊が構成されてるって聞かされてた。
だけど、煌びやかな鎧を着けた司令官風なやつの横に、明かな魔族がいる。
額から短い角1本の白鬼族。肌の色は人族に近くて黒髪の190センチ。
少しくせっ毛だけど、アストリア人の私から見たら美男子だ。
理解した。なんで、魔物だらけの山を越え、ツルオカ侯爵軍が進軍してきたか。
この白鬼が魔物を倒して先導したんだ。
コイツはレベル92でHPと素早さ、攻撃力が1656。身体強化レベル5の強力スキルも持ってる。
私はHP1640。
なんとヤマト世界に来て初めて見た、私より素のパワーが上のやつだ。
気合い入れて鑑定したら、名前も分かった。
レオンだ。
私はアストリアの視聴者に助言を求める。
「視聴者のみんな」
『なんだ聖女』
『なんかおかしなことになってるのか?』
『目の前のハンサムだけ魔族だな』
「あの白鬼の名前、レオンだ。『勇者5』と関係あるよな」
『え、それってモロだぞ』
『RPGの絵姿と違いすぎるけど、名前と白鬼、ヤマガタエリア、みんな合ってる』
『勇者候補のひとりだよ』
「やっぱり」
目の前の魔族は勇者候補ナンバー6。白鬼のレオンだった。
勇者候補の6人目が魔族の白鬼だとは、あらかじめ聞いてた。
ただ、状況が変だ。
『勇者5』のレオンは、身分が低い人間が虐げられるヤマガタエリアで弱いもののために戦うキャラ。
ファン間の通り名は『義賊レオン』
ツルオカ侯爵家の悪人を倒していく中で勇者と知り合う。
なのに目の前のリアルレオンは、ツルオカ侯爵の手下としか思えない。
勇者候補だけど、私と戦うのだろうか。
すると敵の指揮官の補佐みたいなやつとレオンが2人で前に出てきた。
こっちは副官と私が出た。
丘の下の平地で、距離20メートル。
補佐官が大声で宣言した。
「ダテ家の者共よ、降伏せよ。この人数差は覆せぬ。さらに闘技場、センダイ港にも我々と同盟を組んだ魔族が攻めている頃だ。援軍など望めぬぞ!」
『ああっ、そうなんだ!』
『「勇者5」と連動してないみたいで、無関係でもなかったんだ』
視聴者が予測を立てた。
ツルオカ侯爵軍はダテ伯爵家を攻めるため、嫌々ながら魔王軍と結託してた。
レオンは、ストーリーの強制力なのか、ヤマガタエリア在住。ただ所属が魔王軍からツルオカ軍にレンタル。
魔族自体の立場が、RPGの中の魔族と状況が違う。
種族間のいさかいがないゲームの設定とは違い、ジペング国のヒト族とは魔族が敵対してる。
目の前にいるレオンのリアルで心境が不明。
とにかく今は、疑問を視聴者と議論してる場合じゃねえ。
ツルオカ侯爵軍をまず、どうにかする。
その前に私が牽制する。
「おい、伝令さんよ」
「銀髪? 大方、ミヤギのご当地使徒かなにかだな」
「おめえらの目論見。みんなマサムネ公がお見通しだぜ」
「なに!」
私は敵の補佐官というより、レオンに言った。
「残念ながら、闘技場の魔族レオールは、イロハ姫の騎士が一騎討ちで倒した。港に攻めてきた船は私の仲間が1隻燃やして撤退させたぞ」
敵の補佐官に動揺が走りった。
『レオールを倒した』と言ったところで、レオンは「あちゃあ」と言った。
「ざ、戯れ言を・・」
「港で魔族を迎撃した仲間は、これに近いことができる」
見せるのが早い。
『結界魔装』
黒いラバースーツに変身した私は、右方向の誰もいない草原に手をかざした。
そしてMP100を指先にかざして『着火』
極力、細く伸ばすイメージをした。
ぼうっ。音とともに、草地が弾けた。長さ100メートル、幅4メートル、深さは最深部で10メートルくらいの溝ができた。
すでに2000人ほどそろったツルオカ侯爵軍に動揺が走った。
すると弾んだ声をレオンが出した。
「副官殿、撤退しなよ」
「貴様、何を言っておる。あの女を倒せ」
「いやいや、俺の仕事は道中の魔物退治まで。そのお姉さん、俺が切り札使っても勝てないって」
「な、なに?」
「レオールが死んだのなら金ももらえないだろうし、俺は軍を抜ける」
私はレオンを止めようとしたが、先に動かれた。
「お姉ちゃんのほど強力じゃないけど、俺も切り札あるんだよね」
「え?」
「鬼神魔装」
レオンは一瞬で真っ赤なオーラを纏って後ろに飛んだ。私の結界魔装みたいなやつだ。
レオンのスピードは1656の5倍で8280。私の魔装16400の半分だけど、無警戒でいられない。
真後ろに跳んだレオンは、大きく離れた。そんで森の中に走って行った。
「待てっ、くそっ」
私は追いたかったが、本来は2000人を相手に戦おうとするダテ伯爵軍500人の援護に来たんだった。
ここを離れられない。
けど、レオンは探しに行く。
今の会話だと、金で仕事を引き受ける冒険者みたいなもんだ。
流れ次第ではツルオカ侯爵家から、シロウやアリア、もしくは私の暗殺を引き受ける可能性もある。
『勇者5』の勇者候補であっても、ストーリーを壊しても、アリアを脅かす可能性があるならレオンの命を奪う。
アリアと沿岸警備隊はアリアを囲んで大騒ぎ中。
シロウはイロハ姫と抱き合ったあと、ぶっ倒れた。斬られまくったもん。
今、自分用のドロンをシロウのとこから回収した。
そんで私の戦場を映してる。シロウファンからブーイングだらけ。
『聖女、なにすんの』
『たった今、シロウ様の服が脱がされたとこなのに』
『戻してえ!』
こうなるの分かってたから残しときたかったけど状況が変わった。
私のとこで神器ドロンを通じて、視聴者に誰か判別してもらいたいやつがいる。
私達が陣取った小高い丘の下に、西のヤマガタエリアから攻めてきたツルオカ侯爵軍が続々と現れて整列していく。
魔物だらけの森から出てくる、出てくる。
私が加わっても、ダテ伯爵軍は500人が501人になっただけ。味方に動揺が走ってる。
私の反則スキルで撃退できると思う。
当面の問題はそこじゃない。敵にひとりだけ強い魔族が混じっていること。
ツルオカ侯爵家は、ダテ伯爵家と真逆で極端なヒト族至上主義。
マサムネ公にもヒト族だけで軍隊が構成されてるって聞かされてた。
だけど、煌びやかな鎧を着けた司令官風なやつの横に、明かな魔族がいる。
額から短い角1本の白鬼族。肌の色は人族に近くて黒髪の190センチ。
少しくせっ毛だけど、アストリア人の私から見たら美男子だ。
理解した。なんで、魔物だらけの山を越え、ツルオカ侯爵軍が進軍してきたか。
この白鬼が魔物を倒して先導したんだ。
コイツはレベル92でHPと素早さ、攻撃力が1656。身体強化レベル5の強力スキルも持ってる。
私はHP1640。
なんとヤマト世界に来て初めて見た、私より素のパワーが上のやつだ。
気合い入れて鑑定したら、名前も分かった。
レオンだ。
私はアストリアの視聴者に助言を求める。
「視聴者のみんな」
『なんだ聖女』
『なんかおかしなことになってるのか?』
『目の前のハンサムだけ魔族だな』
「あの白鬼の名前、レオンだ。『勇者5』と関係あるよな」
『え、それってモロだぞ』
『RPGの絵姿と違いすぎるけど、名前と白鬼、ヤマガタエリア、みんな合ってる』
『勇者候補のひとりだよ』
「やっぱり」
目の前の魔族は勇者候補ナンバー6。白鬼のレオンだった。
勇者候補の6人目が魔族の白鬼だとは、あらかじめ聞いてた。
ただ、状況が変だ。
『勇者5』のレオンは、身分が低い人間が虐げられるヤマガタエリアで弱いもののために戦うキャラ。
ファン間の通り名は『義賊レオン』
ツルオカ侯爵家の悪人を倒していく中で勇者と知り合う。
なのに目の前のリアルレオンは、ツルオカ侯爵の手下としか思えない。
勇者候補だけど、私と戦うのだろうか。
すると敵の指揮官の補佐みたいなやつとレオンが2人で前に出てきた。
こっちは副官と私が出た。
丘の下の平地で、距離20メートル。
補佐官が大声で宣言した。
「ダテ家の者共よ、降伏せよ。この人数差は覆せぬ。さらに闘技場、センダイ港にも我々と同盟を組んだ魔族が攻めている頃だ。援軍など望めぬぞ!」
『ああっ、そうなんだ!』
『「勇者5」と連動してないみたいで、無関係でもなかったんだ』
視聴者が予測を立てた。
ツルオカ侯爵軍はダテ伯爵家を攻めるため、嫌々ながら魔王軍と結託してた。
レオンは、ストーリーの強制力なのか、ヤマガタエリア在住。ただ所属が魔王軍からツルオカ軍にレンタル。
魔族自体の立場が、RPGの中の魔族と状況が違う。
種族間のいさかいがないゲームの設定とは違い、ジペング国のヒト族とは魔族が敵対してる。
目の前にいるレオンのリアルで心境が不明。
とにかく今は、疑問を視聴者と議論してる場合じゃねえ。
ツルオカ侯爵軍をまず、どうにかする。
その前に私が牽制する。
「おい、伝令さんよ」
「銀髪? 大方、ミヤギのご当地使徒かなにかだな」
「おめえらの目論見。みんなマサムネ公がお見通しだぜ」
「なに!」
私は敵の補佐官というより、レオンに言った。
「残念ながら、闘技場の魔族レオールは、イロハ姫の騎士が一騎討ちで倒した。港に攻めてきた船は私の仲間が1隻燃やして撤退させたぞ」
敵の補佐官に動揺が走りった。
『レオールを倒した』と言ったところで、レオンは「あちゃあ」と言った。
「ざ、戯れ言を・・」
「港で魔族を迎撃した仲間は、これに近いことができる」
見せるのが早い。
『結界魔装』
黒いラバースーツに変身した私は、右方向の誰もいない草原に手をかざした。
そしてMP100を指先にかざして『着火』
極力、細く伸ばすイメージをした。
ぼうっ。音とともに、草地が弾けた。長さ100メートル、幅4メートル、深さは最深部で10メートルくらいの溝ができた。
すでに2000人ほどそろったツルオカ侯爵軍に動揺が走った。
すると弾んだ声をレオンが出した。
「副官殿、撤退しなよ」
「貴様、何を言っておる。あの女を倒せ」
「いやいや、俺の仕事は道中の魔物退治まで。そのお姉さん、俺が切り札使っても勝てないって」
「な、なに?」
「レオールが死んだのなら金ももらえないだろうし、俺は軍を抜ける」
私はレオンを止めようとしたが、先に動かれた。
「お姉ちゃんのほど強力じゃないけど、俺も切り札あるんだよね」
「え?」
「鬼神魔装」
レオンは一瞬で真っ赤なオーラを纏って後ろに飛んだ。私の結界魔装みたいなやつだ。
レオンのスピードは1656の5倍で8280。私の魔装16400の半分だけど、無警戒でいられない。
真後ろに跳んだレオンは、大きく離れた。そんで森の中に走って行った。
「待てっ、くそっ」
私は追いたかったが、本来は2000人を相手に戦おうとするダテ伯爵軍500人の援護に来たんだった。
ここを離れられない。
けど、レオンは探しに行く。
今の会話だと、金で仕事を引き受ける冒険者みたいなもんだ。
流れ次第ではツルオカ侯爵家から、シロウやアリア、もしくは私の暗殺を引き受ける可能性もある。
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